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最終章

最終話——想いの先に

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 屋敷の影からコソコソと辺りを見回す一人の少女。
 セミロングの髪は黒く、瞳も黒に近い茶をしている。
 何かから逃げているのか、挙動は不審でその身を低木に隠すように屈んでいる。

「エミリア様ー! エミリア様、何処ですかー?」

 そのすぐ脇をすらっと背が高く金髪で翠眼の美人が通り過ぎて行く。
 エルフで、長年王宮の総料理長トップシェフを務める凄腕の料理人だ。

「もう、お勉強をサボってばかりいると、お母様に叱られますよー」
「(だって巫女なんて言われても困るし……私はただ、美味しいご飯が食べたいだけなのに……)」

 エミリアと呼ばれた少女は、エルフの師匠が通り過ぎて行ってしまったのを確認すると、低木の影から飛び出し、屋敷の外へ向かって駆け出した。


 今日は王都でフェリシモール王国の生誕祭が行われており、屋敷に人は少ない。
 毎年行われている生誕祭だが、その中でも100回目という記念すべき年であり、国の内外から貴賓を招いて大々的なお祭りとなっている。
 このお祭り騒ぎが今年は一週間程続く予定だ。
 本来ならエミリアも参加しなければならない大事な行事だったのだが、数日前に風邪を拗らせてしまい、昨日まで寝込んでいたのだ。
 このままサボって部屋で本を読もうと思っていたのに、師であるワサビが様子を見に来てしまい、今に至る。

 エミリアは二冊の本を持って、湖に向かうアルカン家の私有地の通路を走った。
 先日、サボった罰として祖母の寝室の掃除を命じられたのだが、そこで今持っている本を見つけた。
 もうすぐ十六歳になるエミリアは、誕生日の日に巫女として社交界へデビューすることが決まっていた。
 アルカン家では代々国事も担う巫女が選出されており、それがどういう基準で選ばれるのかはいまいち分からなかったが、先代の巫女であった祖母から名指しでエミリアが指名されたのだ。

 巫女になる人間には継承されているものがいくつかある。その一つが今手に持っている本だ。
 そのうちの一つをざっと見たが、中に書かれていたのはレシピだった。今までに教わったものからまだ知らないものまで、実に様々な料理のレシピがぎっしりと書かれていたのだ。料理が大好きなエミリアの興味を引かない筈がなかった。
 巫女になる事が決まっている為いずれは手にする事が出来るのだが、どうしても読んでみたくてこっそり持ち出してしまった。
 もう一冊の方は、タイトルも何もなかったが表紙の裏に小さく『emi』とだけ書かれていた。この人の手記か何かだろうかと、表紙を開こうとしたところで邪魔が入り、結局今まで見られずにいたのだ。

 よく晴れた空の下、小高い丘に辿り着く。
 下を見渡すと、青々と続く森の先に見える湖面がキラキラと光を反射していた。ピクニックをするには最高の場所だ。
 大きな樹の下で腰を下ろそうかと思ったが、ここは少々見晴らしが良すぎた。
 もしワサビがこちらまでやって来たら、一目で見つかってしまう。そう思い、エミリアはさらに森の奥へと入った。

 少し行くと木の実がたくさんなっている場所へと辿り着く。
 ルコの実やタプの実など種類もいくつかあり、知っていたらカゴを持って来たのにと、残念に思った。
 今度改めて採りにこようと思いつつ、低木を背もたれに腰を下ろすと空を見上げた。陽光を生い茂る木の葉が遮っており吹き抜ける風も気持ちが良い。読書にはもってこいの場所に思えた。
 どちらから読もうか迷ったが、レシピ本を一旦脇に置き、タイトルの無い方の本を開いた。

「……これって……」

 そこには生誕祭が始まったきっかけになった黒の巫女が、仲間達と過ごしてきた冒険の数々が綴られていたのだ。
 面白おかしい日常の様子から、魔族との戦いの記録、仲間達との出会いから魔王とのやりとりまで。公にされていなかったこの国の裏側が、想いと共に書き連ねてあった。
 最後のページには仲間達のその後も記録されている。



 あの戦いから二十年。
 ルーベルさんはその後、シムラクルムにある騎士団の師団長に就任。魔の森が近い分、他地域よりも活発な魔物達から街を守る要として、生涯国の盾となってくださるのでしょう。
 妻となったプラーミァさんは、結局騎士団にも教会にも属する事はなかった。それでも自身の故郷を守る為力を行使し、その信念を貫いている。

 レンくんは、第二師団の副団長を五年勤め、その後はフェリシモール王国初の獣人部隊長に就任。自ら保護した獣人達を中心に編成された部隊で諜報活動や討伐任務を請け負い、騎士団にも負けない支持と人気を集めている。
 妻のメアリとの間には二人の子供がおり、一人は獣族の、もう一人は人族の血が顕著に現れた。二人が子供達を分け隔てなく愛した事と、レンくんの活躍の影響もあって、獣人への意識は少しずつだが変わっていっている。

 ハワード様とエリィはそれはそれは仲良しで、二男二女の子宝に恵まれた。
 王族は本来子育てを乳母に任せるが、二人は自分たちの手で育てるという、この世界では珍しい例となった。
 第一皇子殿下は学院を卒業される年齢だ。卒業後はハワード様と共に国政に関わるのでしょう。
 第二皇子殿下は、王国と和平協定を結んでいる他国へ留学中だ。
 第一皇女殿下は隣国へ嫁ぐ事が決まった。元々友好関係にあったが、ますます二国間の結びつきが強くなっていくのだろう。
 第二皇女殿下は、ハワード様の溺愛が酷いらしく、学院にいれて貰えるかがまだ分からないのだと、この間エリィが嘆いていた。
 仕方ないから新作パウンドケーキを持って、説得するのを手伝うとしましょう。

 シャルくんは教会の魔法騎士団の団長を勤め上げ、現在は聖騎士団を取りまとめる総隊長となった。
 マーレは高位神官の資格と高位治癒師の資格の両方を取得。シャルくんと共に中央教会の一翼を担っている。
 あの戦いの二年後に二人は結婚し、男の子と女の子を授かった。男の子はシャルくんに、女の子はマーレにそっくりで、二人とも初期魔力値が異常に高かった。
 しかし、生まれた時から四精霊がつくといった事はなく、二十年経った今も新たな勇者が誕生するといったニュースは聞いていない。

 私はというと、今はとても幸せだ。
 三人の子宝にも恵まれて、毎日忙しく楽しく過ごせている。
 アルクさんもずっと騎士団の第一線で活躍している。遠征も多く、長く家を空ける事も多々あるけれど、それでも帰って来た時は一番最初に会いに来てくれる。相変わらず角煮が好物で、遠征から帰って来る日はそれを作って待っているのが、いつしか当たり前になっている。

 四聖獣の皆んなも相変わらずだ。
 ソラもライオネルも興奮すると尻尾をブンブン振り回すのは変わってないし、ミィルは変わらずイケボだし、エヴォルは常に怠そうだ。
 それでもなんだかんだ言いつつ、今のこの生活は気に入っているんだと思う。
 良かった事といえば、スペアリブ食べたさにボアやスコーピオン討伐を積極的にしてくれるようになった事。
 砂漠地帯に生息するスコーピオンは武器や魔法が効きにくい外皮を持っている為、騎士団にとっても厄介な相手のようだ。四聖獣が討伐に加わる時は士気が爆上がりする為助かっているのだと、ルーベルさんからお礼の書状も届いた事がある。
 彼らの食い意地も役に立っているようで何よりだ。

 ルクスも変わらずマイペースだ。
 先日五年ぶりに会ったと思ったら「寝てた」らしい。
 休眠状態に陥らずに済んでからは、魔力に僅かに変動が出る事もあるようで、一時的に眠りに入ったりと自身での調整が必要なのだという。
 そういう時は魔族の方にも少なからず影響が出ているようで、動きが活発になったり逆に大人しくなったりと、まだまだ不安定な要素は多い。

 私の力が役に立てばいいのだけれど。
 魔族との共存を決めた今、出来る事は全てやろうと決めた。
 巫女である意味を、私の存在意義を、私自身が常に考え実践していかなければならない。
『魔王は倒されなかった』
 この国の大きな秘密と共に、私の意思を、技術を、後世に残す。
 私を愛してくれる仲間達と共に。
 私が愛する人達と、この世界の幸せを願って。



 エミリアは最後の一文を指でなぞって裏表紙を開いた。
 厚みのある裏表紙が気になっていたのだが、中央を四角くくり抜かれたその窪みに、真っ黒な雫型の耳飾りが片耳分だけ収まっている。

「キレイ……これも継承されるものの一つなのかな?」

 手に取ると、迷った挙句右の耳につけてみる。
 後で本を返す時に戻しておけばいいだろうと考えて。
 今度こそ手記を閉じると脇に置き、レシピ本を手に取った。
 何度も何度も開いて閉じてを繰り返して来たのだろう。魔法処理はされている筈なのに大分くたびれてしまっている。
 そこに綴られているレシピは、手記に出てきたものもあれば、その後に追加されたのか知らないものも数多くある。
 これらの全てが今まで巫女となって繋いで来た人々の『想い』の結晶なのだろう。

 難しい事は正直よく分からない。でも料理をするのは好きだ。
 自分の作ったものを、食べた人が美味しいと言ってくれたら、作って良かったと思うし、また作りたいと思う。
 もっと喜んでもらえるように腕を上げたいと思うし、もっと美味しい料理を考えようと思う。
 これが巫女に相応しいのかと言われたらわからないが、今はこれが精一杯。

「……それにしても、手記にも出て来たけど、お師匠様って一体いくつなんだろう……」

 ワサビがエルフである事は知っていたが、元風の精霊だとは思わなかった。
 聞いたら色々教えてくれるだろうかと考えながら、そろそろ戻ろうかと腰を上げる。
 立ちあがろうとして近くの枝を掴んだ時だった。
 固い筈の枝が掴んだ途端にグニャリと形を変えたのだ。
 嫌な予感がしたのと、頭上でバキバキと細い枝が不自然に折れる音が同時だった。
 枝だと思ったそれは魔物の尻尾だったのだ。
 ずりずりと辺りに這いずるような音が響き、長い体の一部が視界に入った。
 エミリアの頭上で暗い光を宿した六つの小さな目が、確実にこちらを捉えているのが分かったのだ。

 反射的にその場から逃げていた。
 結果的にその判断は正解だった。今のいままで立っていたその場所には蛇の化け物の頭があり、鋭い牙が深々と地面に突き刺さっている。
 一瞬遅ければ、エミリアの体に大穴が空いていた事だろう。
 転がりながらなんとか目線を魔物へ向けたが、尻餅をついたまま動けなくなってしまった。
 あまりの恐怖で指先は冷え、寒くもないのに体がガクガクと震えている。逃げなければと思うのに、体が全くいう事を聞かないのだ。
 ずるずると長い体を引きずる様に木の上から降りて来た魔物が、舌をチロチロと出し入れしながらゆっくり鎌首を持ち上げていく。
 頭をゆらゆらと左右に動かし、今まさにこちらへ飛び掛からんとしている六つの目を見据えた。

 右耳が熱い。
 何故そうしたのかは自分でも分からない。
 エミリアは咄嗟に右手で耳を抑えると叫んだ。


「助けて!!!」


 叫んだその瞬間に、エミリアの視界は黒で覆われた。
 一瞬、こちらへ飛んで来た蛇の頭が見えた気がしたが、その姿は今は何処にもない。
 ただ黒があるばかりで、最初から何も無かったかの様に、静まり返っている。
 何が起こったのか分からないまま、目の前に現れた黒を見上げた。

 こちらを振り返った黒は、確かに人に見えた。
 年若い男性で、整った目鼻立ちをしている。髪も黒、纏っている装備も黒。
 ただ瞳だけが血を垂らしたような紅だ。冷ややかな何の感情も映さない紅が、じっとエミリアを捉えている。

 黒い髪に紅い瞳……この人……もしかして

「……あなた……魔王……?」

 チッと舌打ちが返ってくる。

 えぇ!? 舌打ち!?
 感じワルっ!!

「……魔王様は休眠中だ……」
「じゃぁ、もしかしてマフィアス……さん……?」
「『さん』はやめろ」

 魔族だ。しかも人型なんて初めて見た。

 手記に何度も出て来た名前に、緊張感が増した。
 今はもう敵対関係ではないと分かっていたが、魔族の王の側近だ。否が応でも身構えてしまう。

「今、何したの? 何処から来たの? 何でここが分かったの?」

 思わず質問攻めにしてしまったが、面倒くさそうにしながらも答えてくれた。

「……ネリージャなら邪魔だから消した。…………というか、お前が呼んだんだろうが」
「え?」

 指で指し示されたのは、耳につけた真っ黒な耳飾りだ。
 そういえば手記にも、魔族と連絡を取る為の手段という記述があった気がする。
 この耳飾りがマフィアスをここに呼び寄せてくれたのだ。

「……で? お前はいつまで地面にへばりついているつもりだ?」
「………………腰、抜けちゃって……」

 チッと舌打ちが飛んでくる。
 そのままズンズンこちらに歩いてくるものだから、エミリアは恐ろしくなって体を縮こませ、ぎゅっと目を閉じた。

 ぐいっ

 腕を掴まれたと思ったら、無理矢理立たせるように引き寄せられた。かと思えば、突然浮遊感に襲われる。
 恐る恐る目を開けると、眼前にマフィアスの横顔がある。
 まさかのお姫様抱っこ状態に、エミリアの思考が一時停止した。
 人間の男性にもされた事のない夢のシチュエーションが、まさか魔族に先を越されるだなんて、誰が想像出来ただろうか。
 あらぬ方へ飛んでいた思考を無理矢理引き戻し、エミリアは恥ずかしさのあまり頬を真っ赤に染めて抗議した。

「ちょっ、いきなり! あ、助けてくれた事にはお礼を言うけどっ! 女性にいきなり触れるなんて、非常識!!」
「じゃぁそのまま置いていけば良いんだな?」
「それは困る……けどっ、普通は一言いってから——」
「オレにお前らの常識を押し付けるな」
「あぁ、そっか……そうか……?」

 そうなのか? と、噛み合わない主張に首を傾げていると、突然ふっとマフィアスが口角を上げた。
 どこに笑う要素があったかと、エミリアは訝しげな眼差しを向けた。

「え? なに?」
「……いや。前にも似たようなやり取りがあった事を思い出した」
「……どんな無礼を働いたわけ?」
「肩に担いで運んだら怒ってたな」
「信じられない!!」
「お前の様な黒髪に黒目の女だった」

 チラリと横目でこちらを見てくる。
 不意な流し目に思わずドキリとしてしまう。
 さっきまでは得体が知れなくて、恐ろしささえ感じていたのに、今は違う。
 口は悪くて置いていくなどと言ってはいるが、彼が本当にそうするとは思えなかった。勿論何の根拠も無かったが。

「ねぇ、お礼させて」
「いらん」
「じゃぁ、試食に付き合って」
「何でオレが」
「魔素、回復出来るよ?」

 再び流し目が送られる。
 エミリアはそれにニコっと笑顔で返した。
 今日は屋敷にお師匠様が来ている。エミリアに勉強させたがっていたと言うことは、祖母から例のポーチも預かっている筈だ。
 リボン付きのピンクのポーチなんて自分の趣味では全く無かったし、どう言うものかも知っていたが、手記を読んだ今あのポーチがどういった役目を果たしていくのか自分なりに理解したつもりだ。

「お前が今度の巫女か」
「まだ予定だけどね」
「何でここにいる? 今日は国中の人間がバカ騒ぎする日だろう」

 もしかして生誕祭の事を言っているのか。
 魔族からしてみたらバカ騒ぎになるのか。
 それともこの人の言い方がアレなだけか。

「私達にとっては大事な日なの。本当は参加する筈だったんだけど、昨日まで体調崩してたのよ」
「大事な日なのに、次期巫女が体調不良で欠席なんて、滑稽だな」
「……あなた、本当にいい性格してるわね」
「そりゃどうも」

 誉めてないんだけど。
 反論したところできっと軽口が返ってくるだけなんだろうと、エミリアは早々に諦めた。
 初対面の、しかも魔族にこんな気安く話せている事におかしさを感じる。彼がそう接してくれているからだろうか。
 ワサビにも言われたが、おそらくワサビがまだ風の精霊だった頃の黒の巫女に、エミリアが良く似ている事が起因しているのかもしれない。
 今日初めて会った人なのに、何だかずっと前から知っているような不思議な感覚すら覚える。
 それが巫女の血を引いているからなのか、手記を読んだ事でマフィアスを身近に感じたからなのかはわからないが。

 そんな事を考えながら眼前の横顔をじっと見つめていた。

「で、オレはいつまでお前を運べばいいんだ?」
「え? あ、えっと……」

 お姫様抱っこされたまま、そろそろ森を抜けようかという所まで来ている。
 開けた視界の先に小高い丘が見え、大きな樹が見えている。
 そこに人影をみつけた。ワサビがここまで探しに来たのだろう。

「あそこ! あの樹の所までお願いします。お師匠様が来ているので!」
「本当に、厚かましい所までそっくりだな」
「え? 何か言った?」
「……別に」

 お師匠様はこの状況を一体どう思うだろうか。
 ただただ驚くだろうか。それとももう仲良くなったのかと喜ぶだろうか。
 あるいは両方かもしれない。
 少しだけ楽しみに思いながら、エミリアはワサビに向かって手を振った。

 空は晴天。雲の無い青空が、どこまでも広がっている。
 まさに生誕祭にはもってこいの日和であった。


 完結



 最後までご覧頂き、本当にありがとうございました。
 続編の予定はありませんが、ワサビちゃんの番外編はいくつか投稿予定です。
 そちらも読んで頂けましたら幸いです。
 約三年、本当にお世話になりました。
 またお会い出来れば幸いです。
 最後までお付き合い頂いた読者の皆様に心からの感謝を。
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