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第三章 第四の女
9.可愛い子には旅をさせよと仰っています
しおりを挟む出発の前夜
湯気の立ち込める浴場の中に、ココアの鼻歌が木霊する。
ソフィアとヒマリは湯につかり、身体を洗うココアを見守っていた。
湯の中で、ヒマリの手がソフィアのものに触れる。
(カチカチ…)
欲望をむき出しにした下半身とは対照的に、ソフィアは穏やかな笑みでココアを見据えていた。
ヒマリは半ば習性的に、しこしことその勃起を扱き始めた。
いつもソフィアとの二人のお風呂は、つまりする時間だった。
それが、ココアが一緒に入る様になってからは、おあずけになっている。
三人の時間が大好きなのは心から言える事だが、身体がうずいてくるのも真実だった。
「…しちゃいましょっか…♥」
そっとヒマリに顔を寄せ、ソフィアが囁く。
手の中のソフィアも、ピクピクと主張をしていた。
「でも、ココアがいるし…」
ヒマリは真っ赤になって目を背ける。
身体を洗い終えたココアは、頭を洗い始めていた。
まだへたくそな洗い方で洗い残しが目に見えて分かった。
手伝ってあげないと…、とソフィアから自分の気を逸らそうとする。
「…私、我慢できなくなっちゃいました♥」
ソフィアは強引にヒマリの身体を触り始める。
湯船の中でソフィアが膨らみかけの胸をいやらしく愛撫する。
もう片方の手はするすると、幼い陰部に伸びていった。
「だめ…… だめだよソフィアさん……」
言いながらヒマリは形だけの抵抗をした。
ソフィアの手を振りほどかない程度に加減しながら、されることを期待して。
勿論ココアに見られてしまう恐怖はあった。
ただ、それは今のヒマリにとって、快楽の誘惑の前には些細な問題だった。
ソフィアがヒマリを抱き寄せる。
ヒマリがソフィアの膝に座るような姿勢になると、湯船の中で割れ目を反り返ったものが探る。
ヒマリの腰を落とすとそれはぬぷぷ、とヒマリの割れ目に沈んでいった。
「…ぁっ…♡ …だめ……」
ヒマリが振り返り、抗議とも羨望ともとれる複雑な表情でソフィアを見つめる。
解っていますよ。と言いたげにソフィアはその顔にキスをした。
小さくピストン運動を始めると、湯船がチャパチャパと音を立てて動いた。
ヒマリは頭を洗うココアを見ながら、その音が聞かれないか不安になる。
荒い呼吸で密着し、互いの性器の感触を堪能しあう。
ヒマリを背中から抱きしめるソフィア。
二人の姿は、もう仲のいい姉妹にはとても見えないだろう。
余裕のない二人の鼻息交じりの喘ぎと、蕩けたような表情が、その関係を超えてしまっている事を目に見えて明らかにしていた。
「…今日は、声、だしちゃだめですよ♥」
耳元の囁きに、ヒマリは呆けた顔で頷く。
口元に垂れた涎を、ソフィアの手が拭った。
「…ん♡ ……ぁ♡ ……ふぁ……♡」
(だめ… こえ… でちゃう…)
分かってはいるが、声が漏れてしまう。
普段、ソフィアに言われて声をだだもれにしているせいか、ヒマリは声の抑え方を知らなかった。
「…ふぁ…♡ んぁっ♡ …ぁ♡ ぁ♡」
「なにしてるの…?」
ココアの声に、ヒマリがビクンと反応する。
ココアはいつの間にか頭を洗い終え、こちらを凝視していた。
ヒマリは膝を立てて、結合部をココアに見えないように隠した。
「だ、だっこしてもらってるの!」
ヒマリは不自然に明るい声で、ココアにぎこちなく微笑む。
「…そうですね…♥ …だっこですね…♥」
言いながら、ソフィアが抽送を再開する。
ヒマリは抗議の目でソフィアを睨んだ。
「……すいません…♥ …もうちょっとで射精しそうなんです…♥」
「…でも…! …ちょっと…!」
「…すいません…♥ …すぐイきますから…♥ …すぐですから…♥」
ひそひそと話す二人を、ココアはじっと見ていた。
「……おちんちん、いれてるんだよね」
ココアの拗ねるような声に、ヒマリは青ざめる。
(ばれちゃった どうしよう)
ソフィアに相談しようと振り向くと、恍惚の顔がヒマリを見つめていた。
「…あ♥ …あ♥ あ♥♥♥」
ブッビュ♡ ブッビュ~♡ ビュルルル♡
ブビュル♡ ビュク♡ ビュクッ♡
ソフィアはヒマリを抱きしめて、最奥に精を注入した。
ソフィアにきつく抱きしめられたまま、目を泳がせて、ヒマリは言い訳を考える。
「……ずるい」
ぽつり、とココアが漏らす。
「ママ…ココアにもおちんちん入れて欲しい!」
「ダメだよ、ココアはまだ子供なんだから…!」
焦ったように言うヒマリの肩に、ソフィアはポンと手を置いた。
「甘やかしてばかりではだめなんですよ。しましょう。教育とはそういうものです」
そういうものなのかな。とヒマリは考える。
ただヒマリには、ソフィアがフル勃起している事が気がかりだった。
「ここは心を鬼にして、挿入しましょう。大丈夫。私たちのココアなら乗り越えられますヨ!」
ソフィアがヒマリの手を握って言う。
勢いに流され、意味不明な熱弁にヒマリは頷いた。
ただやはりヒマリには、ソフィアがフル勃起している事が気がかりだった。
浴場の床に仰向けに寝そべったココアの幼い胸が緊張に揺れる。
ソフィアがぐいと幼い足を開くと、ココアは息を呑んでそれを見守った。
幼い、一本の筋にソフィアの細い指が這う。
その、全く情事とは程遠い筋の見た目とは裏腹に、その内側はトロトロと雌の主張を始めていた。
「…ふふ♥ …ほら、ちゃんと女の子なんですよ…♥」
ソフィアの囁きに、ココアは恥ずかしさも分からずにポカンと、ソフィアを見つめる。
ソフィアの反り返ったものの先端が、小さな割れ目をなぞる。
小さなクリトリスの感触を先端に感じると、そこをねぶる様にこすりつけた。
「…ぁ…そこ……きもちぃ…」
「……ここ…ですか…♥ …ここ…♥ ……ここ…♥」
ソフィアは息を荒くして小さな割れ目にそれをこすりつける。
やがて愛撫は割れ目にめり込ませるような動きに変わってくる。
ぬぷん と先端が割れ目の奥に沈む。
「…あったかい♥ ココアの中、あったかいですよ…♥」
ココアは恐る恐るそれを見て、注射をされる子供の様に目を逸らす。
物理的な快感より、精神的な快感がソフィアを支配する。
幼い性器に不釣り合いに刺さった自らの性器に、ソフィアは鼻息を荒げた。
「…まださきっぽしか入りませんね♥」
抽送すれば抜けてしまうため、
ぐりぐりと押し付けるようにして快感を得る。
「…ぅぅ…」
ココアが苦し気に声をあげると、黙って見守っていたヒマリがココアの頭を撫でた。
「一回出してもらうと楽になるよ…♡」
ヒマリは言って先端だけココアに入った竿を扱く。
「わたしも、そうしてもらったんだよ。こわくないからね」
「まだ試作ですが、魔法もかけときましょうか…」
ソフィアは言って、ココアの陰部に手をかざした。
「白魔法…!ココアチャンノショジョモラウトキニツカウヤツβ!」
優しく光の粒子がココアを包む。
ココアはその暖かさに目を細めた。
「…ぁ♥ ヒマリちゃん…♥ ちょっと早くして貰っていいですか…♥」
ソフィアの声に、ヒマリは優しく微笑んで手の動きを加速した。
「あ♥ でちゃう♥ あ♥ あ♥」
ブッビュ♡ ブッビュ~♡ ブピュピュ♡
ブッピュ♡ ブピュルル♡ ブピュゥゥ♡
ココアは自分の陰部に割り込んだものがピクピクと動くのを感じていた。
何か熱い物が、自分の中から逆流してくる。
「……ぁ♡」
溢れ零れた白濁を見て、ココアの感情はとめどなく昂っていく。
(おなかのなかに…ママのミルクが…)
考えるだけで、反芻するだけで、発情したようにココアの吐息は熱くなった。
そんなココアを見て、ソフィアが腰を動かし始めた。
抽送の度に精液が音を立てる。
陰部に塗りたくられた精液はまるで熱を持ったかのようにココアを刺激した。
多幸感に溺れ、ココアはキラキラとした空間に浮かぶ。
ココアは高熱にうなされる様にか細く喘ぐ。
もう、これが夢か現実なのか、ココアにはわからなかった。
「ちょっと奥まで入る様になってきましたね♥」
優しく褒めてくれるソフィアの声に、甘える様に手を伸ばす。
「……まま…だっこ…♡」
「ふふ♥ いいですよ♥」
ソフィアの腕がココアを抱く。
肌のぬくもりと、柔らかな胸に包まれ、ココアは脱力し、快感を受け入れる。
二人の息が段々荒くなってくる。
ココアが見上げると、ソフィアは切なそうな顔でココアを見ていた。
「…ぁっ…♥ …あっ♥」
ブッビュウウ♡ ブビュルルル♡ ブッビュ~♡
ブビュ♡ ブビュ♡ ブッビュゥ~♡
ブビュッ♡ ブビュク♡ ブビュルルル♡
とろとろと、白濁が溢れる。
肌と精のぬくもりを全身に感じながら、安心しきったココアは目を閉じた。
ドラゴンの形態に変身したココアの背中に一行が乗り込む。
ヒマリが頭を撫でるとココアは嬉しそうに喉を鳴らした。
下から見上げるナァキは心配そうに一行を見守っていた。
「気をつけてね、ソフィア。ノアはきっと罠を仕掛けて待ってるよ」
ナァキは荷物を手渡して言った。
それをソフィアが受け取って、不敵に笑う。
「ふ…私を誰だと思ってるんですか」
「気をつけてね、アリスン、リリカ、ヒマリ。ノアはきっと罠を仕掛けて待ってるよ」
ソフィアを無視して三人に声を掛けなおしたナァキを、ムッとした表情でソフィアが見る。
「…この人は連れててかないの?絶対強いのに」
ターシェはナァキを指差して言った。
「私にはもう戦う力はないよ」
ナァキが言って、後ずさる。
ココアは大きく翼を広げた。
「じゃあ、行ってきますよ!」
「気を付けてね!」
羽ばたく音に負けじとソフィアが叫ぶ。
それに応え、ナァキも声を張った。
ココアは北へと羽ばたいていく。
「あたしが行ったらフェアじゃないでしょ」
ナァキは呟いた。
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