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第三章 第四の女

8.青姦はいいぞと仰っています

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「アリスンはすごいね!」

汗だくになったココアが、ぜえぜえと肩で息をしながら寝そべる。

「ココアもな。なかなかの素質だぞ!」

アリスンは満足そうに木刀を置いた。ココアとは対照的に、汗一つかかずに涼しい顔をしている。
ココアはこうして、日中はアリスンの鍛錬に付き合うことが多い。
剣は使えないが、一緒に身体を動かすのは楽しかった。
魔王城への遠征が決まってからは、二人とも特に特訓に熱が入っていた。



「…そうして、私が助けに入って魔四柱ノアを撃退した訳だな」

稽古の後は、いつもココアにねだられて、アリスンが武勇伝を語る時間になっていた。
目を輝かせて聞き入るココアに、アリスンの頬も緩む。

「すごい!他の魔四柱には会った事あるの?」

あのチビは弱そうだからいいけど、とココアは同じくらいの身長のターシェに対抗心をむき出しにする。
そんなココアが可笑しくて笑うと、アリスンは懐かしそうに語った。

「昔…、3年前かな…パーヘスに会ったな」
「へえ! どんなやつなの!」

身を乗り出して聞くココアにアリスンは頭をひねる。

「…う~ん、仮面の女でな。…変な奴だったな…結局何がしたかったのか…」

何やら考え出すアリスンをよそに、ココアは声をあげて急に立ち上がった。

「あ、行かないと!リリカに文字を教えてもらうんだ!」

言って駆け出したココアの背中を見て、アリスンは微笑む。

「まったく、元気なこどもだな」







「リリ………カ………」

森でリリカの後姿を見つけたココアは声を掛けようとして思いとどまった。
リリカのその手が取られ、木陰へと引き寄せる。

「…ママ?」

ソフィアだ。ソフィアがリリカの手を掴んでいる。
こんなところで何をしているんだろう。
ココアが考え始めたところで、二人は抱きしめ合った。

「…リリカ♥」
「……ちょ、何…?」

人間の数十倍優れた聴覚を持っているドラゴンのココアには、囁くような二人の声もしっかりと聞こえた。
リリカの手を、ソフィアは自分の股へと誘い、何かに触れさせる。
途端にリリカは顔を赤くし、抗議を始めた。

「ちょっと…こんなところで…」
「…誰も来ませんよ♥」

ソフィアは耳元で囁くと、リリカのスカートをめくりあげた。
少し大人っぽい、ピンクのショーツが露になる。

「…♥ 私に見せるために背伸びしてみたんですか?」
「……殺すぞ」

凄むリリカを無視して、ソフィアはショーツをグリグリと引っ張り股に食い込ませた。

「…んふぅ……ちょっと、やめてよ…これお気に入りなんだから ……ん…」
「この前の仕返しですよ♥ 今日はたくさん意地悪しますからね♥」

ココアには二人のじゃれ合いの意味が分からなかった。
ただ、何か…隠れる二人に見つかってはいけない気がして息を殺して二人を見守った。

ソフィアが、リリカのショーツをずり下す。
片手でしているからか、或いは何かを焦っているのか、ぎこちなく、ゆっくりとショーツは降りていく。
ソフィアの指がその中身に触れると、ソフィアはからかう様に笑った。

「…前戯必要なさそうですね♥」

リリカの耳元でソフィアが囁く。
リリカは言い返す言葉を探して目を泳がせ、結局顔を赤くしたまま諦めて黙り込んだ。

ソフィアがローブをまくりあげる。
リリカの片足を持ち上げると、正面同士で二人は腰を重ねた。

「んふぅ…♥」
「…ぁっ……♡」

気持ちよさそうに息を漏らすと、ソフィアは腰を揺らし始めた。
リリカは苦しいのか、呻くように声を漏らす。
…なにしてるんだろう。ママ…?リリカ…苦しそうだよ…。
ココアは段々二人が心配になってきた。

「なんか…はげしくない…?」
「…だから、こないだの仕返しですよ♥」

至近距離で二人が囁き合うと、示し合わせた様に二人は唇を貪りあう。
二人の、唇が、舌が、唾液が。
交じり合いピチャピチャといやらしい音をたてる。

キス、してる…。

ココアにも、キスがエッチな事、という認識は辛うじてあった。
途端に、全てつじつまが合ったように、二人の行為にそういう意味があったのだと気づき始める。

このまま覗くのはいけない事だともわかった。
それでも、ココアは耳まで真っ赤にしながら、その行為を見守り続ける。
目が離せなかった。

やがて二人の揺れる動きが激しくなり、ココアにもソフィアの陰で見えなかった二人の繋がっている部分が見えた。

???

おちんちんが、おまたのあなに入ってる

なんで?

ココアは混乱しきり、目を回す。
思考より先に、本能が何かに勘づいた。
ココアの息遣いも、二人に倣い荒くなっていた。

ココアは指を、ソフィアのものにみたてて、陰部を弄る。

きもちいい。

ふわふわとした快感がココアを包む。
足が震えて立っていられなくなり、膝をついて立ったまま指を動かし続けた。

「はむ♥ んちゅ♡ れろぉ♥ れぇ…♡」

二人の唇の交わりはココアの理解の範疇を超えていた。
溶け合う様に、絡み合うように二人の舌は絡み合う。
その行為の意味することも理解できぬまま、ココアはそれに夢中になる。

自分の指、ソフィアの勃起が与えてくれる快感に、毒されていく。


「……リリカ♥ …中で…いっぱい…♥ 射精してあげますからね♥」

ソフィアがリリカに囁く。
リリカはトロンとした顔で、小さくうなずいた。

ミルク出しちゃうんだ。
ぼーっとした頭でココアは考える。
いつも、ソフィアが飲ませてくれるミルク。
ココアにとっては、母の愛情の象徴だった。

おまたの中で、出すの?

白濁の匂いと暖かさを想像する。
ソフィアの優しい微笑みが、白濁の味が脳裏に過る。

ぞくぞくしたものが、ココアの背筋に走った。

ブッビュ♡ ブッビュゥ♡ ブビュルルル♡

ピュ♡ ブピュピュ♡ ブピュルルルル♡

ブッピュ♡ ブッピュ♡ ブッピュ~♡

「んぁ♥ …んふっ♥ …すごくいっぱい出ちゃいました♥」

てへへ、と笑う様に、ソフィアはリリカに呟く。
リリカは俯いて、ソフィアの胸をバンバン、と叩いた。

…確かに、いつもより量が多い。
結合部から零れ滴った白濁が、地面に染みを作っていた。

あんなにたくさん。
ここに、だしてもらったら…
ココアは切なくてたまらなくなり、自分の割れ目を眺めた。
体液に汚れた自分の陰部に、罪悪感がふつふつと湧いてきたのを感じた。

「うぅ……」

「…?誰かいるんですか?」

ソフィアの声に、ココアは口を押えてしゃがみこんだ。

「…何? …嘘、見られた?」
「いや…気のせいみたいです。 そんなことより続きしますよ♥」
「は… 今すごい出したじゃん…どんだけだよ…」

再びじゃれ合う二人を背に、ココアは小走りでそこから去った。
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