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平身低頭
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「この度は・・・本当に申し訳ございません!」
すぐにやって来た、バッカス侯爵は平身低頭だった。
ん?何で知ってるかって?
見てるから。
今回、王妃様がバッカス侯爵夫妻を呼び出したのは、王妃様の執務室。
で、このお部屋、隣にお茶とか準備できる小部屋が付いてる。
そこに隠れて?聞いてたのよ。
タチアナが客室に連れて行かれた後、隠れて見てたことバッチリ王妃様にバレてて、お茶でも飲みましょう、と連行?された。
そして侯爵たちが来るまで、お茶会という名の尋問?にあった。
「ローズマリア嬢は、ロイドのことを何とも思わない?本当の婚約者になっても良いのよ?」
「まぁ!私は、恋人たちを引き裂く悪女になどなりたくないですわ~」
「ロイドもホリック公爵令息も、恋人のことしか見えてないものね。確かにラーナもベリル男爵令嬢も可愛らしいし良い子ですけどね」
うん。王妃様の言いたいことは分かる。
ロイドは第一王子だし、サリフィルは公爵家の嫡男。
本来なら政略結婚を受け入れて、自分の身分に合う妻を娶るべきなんだろう。
だけど彼らは、自分の・・・よくラノベで聞く真実の愛とやらを貫くために、自分の立場を捨てるつもりでいる。
ロイドにはジェイドが、サリフィルにはストラルがいるから、そんな我儘も許されているけど、彼らのしていることは王族高位貴族として相応しくはない。
もっとも、真実の愛の上に政略結婚としても相応しい相手として、婚約者に姉に乗り換えられてしまったローズマリアとしては、譲れないくらい好きなら身分とか捨ててでも愛を選べ!と思うけどね。
前世の、自分のことは自分でできる時代と、この貴族世界が違うことは分かっている。
服を着るのも、お風呂に入るのも、誰かの手を借りている王族や高位貴族が、自分でお金を稼いで、食事を作ったり、お風呂を沸かしたり、そういうの思ってる何倍も大変だと思う。
まぁ、まだ彼らは男なだけマシよね。
料理だって妻になるヒルデやラーナに作ってもらうのでしょ?
家の掃除も洗濯も、彼女たちにしてもらって、騎士だか何だかでお金を稼いで来るだけなんでしょ?
彼らの覚悟をバカにするつもりはないけど、五年後に平民になるつもりの私から見ると、障害があるから盛り上がってるその恋は、生活苦の中でも維持できるの?と思ってしまった。
そんな会話をしていたら、バッカス侯爵夫妻が到着して、冒頭の平身低頭になった。
ただし侯爵だけ。
隣に立つバッカス侯爵夫人は、顔に不満がありありと出ていた。
すぐにやって来た、バッカス侯爵は平身低頭だった。
ん?何で知ってるかって?
見てるから。
今回、王妃様がバッカス侯爵夫妻を呼び出したのは、王妃様の執務室。
で、このお部屋、隣にお茶とか準備できる小部屋が付いてる。
そこに隠れて?聞いてたのよ。
タチアナが客室に連れて行かれた後、隠れて見てたことバッチリ王妃様にバレてて、お茶でも飲みましょう、と連行?された。
そして侯爵たちが来るまで、お茶会という名の尋問?にあった。
「ローズマリア嬢は、ロイドのことを何とも思わない?本当の婚約者になっても良いのよ?」
「まぁ!私は、恋人たちを引き裂く悪女になどなりたくないですわ~」
「ロイドもホリック公爵令息も、恋人のことしか見えてないものね。確かにラーナもベリル男爵令嬢も可愛らしいし良い子ですけどね」
うん。王妃様の言いたいことは分かる。
ロイドは第一王子だし、サリフィルは公爵家の嫡男。
本来なら政略結婚を受け入れて、自分の身分に合う妻を娶るべきなんだろう。
だけど彼らは、自分の・・・よくラノベで聞く真実の愛とやらを貫くために、自分の立場を捨てるつもりでいる。
ロイドにはジェイドが、サリフィルにはストラルがいるから、そんな我儘も許されているけど、彼らのしていることは王族高位貴族として相応しくはない。
もっとも、真実の愛の上に政略結婚としても相応しい相手として、婚約者に姉に乗り換えられてしまったローズマリアとしては、譲れないくらい好きなら身分とか捨ててでも愛を選べ!と思うけどね。
前世の、自分のことは自分でできる時代と、この貴族世界が違うことは分かっている。
服を着るのも、お風呂に入るのも、誰かの手を借りている王族や高位貴族が、自分でお金を稼いで、食事を作ったり、お風呂を沸かしたり、そういうの思ってる何倍も大変だと思う。
まぁ、まだ彼らは男なだけマシよね。
料理だって妻になるヒルデやラーナに作ってもらうのでしょ?
家の掃除も洗濯も、彼女たちにしてもらって、騎士だか何だかでお金を稼いで来るだけなんでしょ?
彼らの覚悟をバカにするつもりはないけど、五年後に平民になるつもりの私から見ると、障害があるから盛り上がってるその恋は、生活苦の中でも維持できるの?と思ってしまった。
そんな会話をしていたら、バッカス侯爵夫妻が到着して、冒頭の平身低頭になった。
ただし侯爵だけ。
隣に立つバッカス侯爵夫人は、顔に不満がありありと出ていた。
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