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第三十二話
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特AクラスもCクラスも、食事の場所と時間帯は同じです。
ただ、前もって予約の必要な個室があるのと、教師の方々もご一緒に食事をとられるので、問題が起きることは稀だそうです。
ドロシー王女殿下とイーサン様、そしてその双子さんは個室をいつも使われているそうですわ。
だから安心していたのですけど・・・
「見苦しいぞ!エリザベス・カリスタ!お前、ドロシー王女殿下に不敬な発言をしただけでなく、男爵令嬢風情がと愛しいセイラに言ったらしいな!」
「・・・」
馬鹿って、どこまでも馬鹿になれるものなのですね。
前回のダイアナ様に破落戸のように絡んで、学園長に叱責されたことをもう忘れたのかしら?
それとも、私が伯爵令嬢だから問題ないとでも?
確かに私は伯爵令嬢ですが、貴方は資金援助の見返りとして人身御供のように婚約者にされたに過ぎませんのよ?
というか、私の方は全く望んでいなかったのに、王家の・・・王女殿下の我儘を叶えるために国王陛下たちが余計なことをなさったために婚約したに過ぎません。
それなのに、まるで私が望んだかのように言われて。
思い切り言い返したいですわ。
私は、というかカリスタ伯爵家は別に伯爵の身分を取り上げられてもかまいませんのよ?
もし私たち一家に冤罪をかけて処刑したとしたら、商会は全てクレメンタイン王国から即時撤退するように手筈は整っています。
すでにカリスタ伯爵家の持つ商会の本店は、クレメンタイン王国にはありませんもの。
あくまでもこの国にあるのは、商会の末端。
トカゲの尻尾切りで切り離せる部分ですわ。
カリスタ伯爵家の持つ商会がなくなれば、クレメンタイン王国は成り立ちません。
八割の税金を納めているのです。
国として成り立たなくなるのは間違いありません。
「聞いているのかっ!」
騎士を目指す方が、か弱い淑女を怒鳴りつける。
この方、騎士には向いていませんわ。
「怒鳴らなくても聞こえますわ、ブレンディ侯爵令息様。それで、私が初対面の誰に何を言ったとおっしゃるのかしら?それと・・・とりあえずとしても婚約者に対して他のご令嬢を名前で呼んだ上に愛しいとおっしゃいまして?そんなにその方が愛しいのなら、お家に戻ってご両親に婚約の解消を願いませ。私もカリスタ伯爵家も喜んで解消を受け入れますわ」
もう、少しくらい言い返してもかまいませんわよね。
どうせ何を言ったところで、イーサン様には通じませんし、内容も理解しませんもの。
ただ、前もって予約の必要な個室があるのと、教師の方々もご一緒に食事をとられるので、問題が起きることは稀だそうです。
ドロシー王女殿下とイーサン様、そしてその双子さんは個室をいつも使われているそうですわ。
だから安心していたのですけど・・・
「見苦しいぞ!エリザベス・カリスタ!お前、ドロシー王女殿下に不敬な発言をしただけでなく、男爵令嬢風情がと愛しいセイラに言ったらしいな!」
「・・・」
馬鹿って、どこまでも馬鹿になれるものなのですね。
前回のダイアナ様に破落戸のように絡んで、学園長に叱責されたことをもう忘れたのかしら?
それとも、私が伯爵令嬢だから問題ないとでも?
確かに私は伯爵令嬢ですが、貴方は資金援助の見返りとして人身御供のように婚約者にされたに過ぎませんのよ?
というか、私の方は全く望んでいなかったのに、王家の・・・王女殿下の我儘を叶えるために国王陛下たちが余計なことをなさったために婚約したに過ぎません。
それなのに、まるで私が望んだかのように言われて。
思い切り言い返したいですわ。
私は、というかカリスタ伯爵家は別に伯爵の身分を取り上げられてもかまいませんのよ?
もし私たち一家に冤罪をかけて処刑したとしたら、商会は全てクレメンタイン王国から即時撤退するように手筈は整っています。
すでにカリスタ伯爵家の持つ商会の本店は、クレメンタイン王国にはありませんもの。
あくまでもこの国にあるのは、商会の末端。
トカゲの尻尾切りで切り離せる部分ですわ。
カリスタ伯爵家の持つ商会がなくなれば、クレメンタイン王国は成り立ちません。
八割の税金を納めているのです。
国として成り立たなくなるのは間違いありません。
「聞いているのかっ!」
騎士を目指す方が、か弱い淑女を怒鳴りつける。
この方、騎士には向いていませんわ。
「怒鳴らなくても聞こえますわ、ブレンディ侯爵令息様。それで、私が初対面の誰に何を言ったとおっしゃるのかしら?それと・・・とりあえずとしても婚約者に対して他のご令嬢を名前で呼んだ上に愛しいとおっしゃいまして?そんなにその方が愛しいのなら、お家に戻ってご両親に婚約の解消を願いませ。私もカリスタ伯爵家も喜んで解消を受け入れますわ」
もう、少しくらい言い返してもかまいませんわよね。
どうせ何を言ったところで、イーサン様には通じませんし、内容も理解しませんもの。
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