はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第十二話

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 不穏な単語が入っておりましたので、お父様を問い詰めてしまいましたわ。

 お父様とお母様は同い年で、つまりは同じ時期に学園に通われましたので、お母様もご存知だそうですが、お母様はスキップ制度をご利用になられたので、細かいことはお父様が説明して下さるそうです。

 お父様とお母様と同い年の国王陛下。

 王族である陛下には、幼い頃に決められた婚約者がいらっしゃいました。

 このクレメンタイン王国の公爵令嬢だったそうです。

 お二人はいわゆる幼馴染みたいなもので、恋し合うわけでなくとも政略結婚を理解し、それなりの仲だったそうです。

 それが一年が過ぎた時、王妃様が入学して来られたことで、状況は一変しました。

 国王陛下、当時は王太子殿下でしたが、王妃様に一目惚れされ、王妃様と結ばれたいと願うようになったのだそうです。

 本来なら、国王陛下は廃嫡され、王弟殿下が王太子になられたでしょうが、当時王弟殿下は隣国の伯爵家のご令嬢と婚約されておられました。

 他国の伯爵令嬢を王太子妃にするには後ろ盾が弱く、王妃様のご実家が侯爵家だったこともあり、国王陛下は廃嫡を免れたのです。

 また、婚約者の公爵令嬢が国王陛下の恋を応援されたことも大きかったそうです。

 政略結婚の自分よりも、愛する人と一緒なら、どんな苦難も乗り越えられるだろうとおっしゃったとか。

 お父様曰く、その公爵令嬢様はご自分の護衛騎士の方と結婚されて、現在はお幸せになられているそうですから、もしかしたらご令嬢の方も陛下よりその方がお好きだったのかもしれません。

 そのことがあって、婚約の解消が容易くできなくなったのです。

 ハァ。陛下のせいでしたのね。

 しかし国王陛下までもが、そのようなお幸せな脳の持ち主だとは思いませんでした。

 イーサン様といい、王女殿下といい、皆様揃って恋愛脳なのですね。

 いえ。別にそれを責めているわけではありません。

 私とイーサン様の婚約は、ブレンディ侯爵様ので結ばれたものです。

 お父様がそれをお受けしたのは、色々と思惑があり、私もそれを承知の上で現在の状況に甘んじているのですから、文句はありません。

 私に関わらないで下さるなら、ご自由にしてくださってかまいませんわ。

 ですが、イーサン様に結婚だの言われたり、外野に王女殿下の方が相応しいなどと言われるのはごめんです。

 お父様の目的が達成されたら、婚約は解消して差し上げますから、安心してドロシー王女殿下との恋を楽しんでいただきたいですわ。

 
 
 
 

 
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