気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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父親と兄姉がお怒りです!

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 買い物もできないまま、フィラデルフィア公爵家に戻って来た。

 当然、使用人たちが驚いて迎えた。

「お早いお帰りですが、どうなさったのですか?」  

「トラブルがあった。父上たちは?」

「執務室におられます」

 イグニスは家令にそう答えると、私とエリーゼに着替えておいでと言った。

 確かにお出かけ用の格好をしているけど、えーと、このままイグニスに報告を任せて大丈夫?

「いえっ!お兄様、私たちも一緒に行きます」

「・・・ハァ。分かったよ。アイリーンはどうする?」

「私も一緒でもいい?」

 私が当人なんだから、何をどう話すのか知っておきたい。

 というか、エリーゼもイグニスもなんか怒ってるから、ストッパーがいる気がする!

「父上、少しよろしいですか?」

「どうしたの?イグニス。アイリーンたちの買い物の護衛をするって・・・ってエリーゼにアイリーン?買い物は?」

 お父様の執務室の扉を内側から開けてくれたのはアスランだった。

 ん?今なんか変なことを聞いたような・・・

「兄上、馬鹿が存在しました!シェリエメール王国の公爵令嬢とかいうのが、こともあろうに可愛いアイリーンを子供呼ばわりしやがりました!」

「なんだって!」

「お父様、私・・・腹が立って言い返してしまいましたわ。名も名乗らず、天使なアイリーンを馬鹿にしたので、礼儀がなってないって言いましたの」

「エリーゼ、お前は間違ってない。アイリーンを守ったお前は立派だ。よくやった」

「イグニス、どんな容姿だった?すぐに抗議文を送って、二度と日の目を見れなくしてやる!」

 えーと。駄目だ。
イグニスとエリーゼだけならまだしも、お父様にアスランまでヒートアップしてちゃ、私じゃ止められないよ。

「あ、あのぅ・・・」

「ああ、アイリーン。安心するといい。そんな愚女は二度と我が国の地を踏むことはないからな」

「え、えと・・・」

「その女のせいで、買い物が出来なかったんだね。今度、兄様と一緒に行こう。なんでも買ってあげるよ」

 いや、お父様。
確かに、何言ってんだ?コイツとは思ったけど、別に私は怒ってないから。

 実際、私は子供だし?

 それからアスラン。
確かにあの令嬢のせいで買い物は出来なかったけど、なんでも買ってくれなくていいから。

 今度もエリーゼと一緒に行くし。

「とりあえず、カインにも知らせるか」

「え?あ、あのアスランお兄様、殿下のご迷惑になるのでは」

「婚約者に絡んだ馬鹿がいるんだ。しかも、シェリエメールの貴族だ。知らせて当然だ」

 えー。でも、偽装の婚約者なのに。
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