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第24話
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マグエルとエリンが、フォレスト王国へと搬送されたのは、ニケとマグエルの婚約が解消されてから1週間後のことだった。
しかも搬送したと後から聞かされる始末で、どれだけ会わせたくなかったのだとニケは苦笑した。
別にマグエルとは話もないし、そもそも会話が成立しないので、どうでもよかったのだが、エリンにはどういうつもりでマグエルと一緒に居たのかとか、聞いてみたい気持ちもあった。
まぁ、婚約解消は成っているので、理由が何にしろ関係ないことではあるが。
これからあの2人には、過酷な日々が待っている。
決してビスクランド伯爵家は使用人を理不尽にこき使ったりはしないが、今まで貴族の子息子女として暮らしてきた彼らが、使用人として人に使われるようになるのだ。
そして、2度と貴族に戻ることはない。彼らはそれぞれ侯爵家と伯爵家から廃籍され、ただのマグエルとエリンとなったのだから。
それでも、真面目に働いていれば、ビスクランド家の使用人として、それなりの生活は出来るだろう。
逆に反省が見られなければ、もっと厳しい鉱山などの仕事に就かされることとなる。
彼らは常に監視下に置かれるし、アシュタル王国に戻ることも許されない。
大人しく、婚約解消を受け入れていれば、少なくともこんなことにはならなかったのにと思う。
そもそも、最初からもっと誠意ある態度でいたなら。
せめてもう少し、ニケのことを大切にしてくれていたなら。
もし、ニケが婚約解消を言い出した時、心から謝罪してくれていたなら。
ニケはこんな結末を求めはしなかったのにと思う。
現に、謝罪に訪れたミリィのことをニケは許している。
侯爵家の正式な後継として、これから精進してもらうことになるが、それでも廃籍され他国で使用人生活を送ることとなる兄とは対照的な結末だ。
ロートレック侯爵と侯爵夫人は、マグエルがフォレスト王国に連行されたあと、ミリィと共に再度謝罪に訪れた。
あまり身体の強くないミリィに、ニケの母であるビアンカは一度ケルドラード皇国を訪れることを勧めた。
ケルドラード皇国は、ニケの曾祖母の友人であった聖女が嫁いだことにより、直系の皇族女子にその聖女の力が引き継がれている。
ビアンカは聖女の長男の娘であり、聖女の力はビアンカの叔母が継いだらしい。
聖女の力とは癒しの力とされ、その癒しの力ならば、ミリィの病弱の原因を少しでも取り除けるのではないか、というのだ。
それに、それが不可能だったとしても、ケルドラード皇国はフォレスト王国と違い、魔法を使える者がいなかった為に、医学や薬学が発展している。
それらがミリィのためになるのではと、ビアンカは言うのだ。
ケルドラード皇国皇族であるビアンカの勧めである。ロートレック侯爵は一も二もなくミリィ共々ケルドラード皇国に赴くこととなった。
しかも搬送したと後から聞かされる始末で、どれだけ会わせたくなかったのだとニケは苦笑した。
別にマグエルとは話もないし、そもそも会話が成立しないので、どうでもよかったのだが、エリンにはどういうつもりでマグエルと一緒に居たのかとか、聞いてみたい気持ちもあった。
まぁ、婚約解消は成っているので、理由が何にしろ関係ないことではあるが。
これからあの2人には、過酷な日々が待っている。
決してビスクランド伯爵家は使用人を理不尽にこき使ったりはしないが、今まで貴族の子息子女として暮らしてきた彼らが、使用人として人に使われるようになるのだ。
そして、2度と貴族に戻ることはない。彼らはそれぞれ侯爵家と伯爵家から廃籍され、ただのマグエルとエリンとなったのだから。
それでも、真面目に働いていれば、ビスクランド家の使用人として、それなりの生活は出来るだろう。
逆に反省が見られなければ、もっと厳しい鉱山などの仕事に就かされることとなる。
彼らは常に監視下に置かれるし、アシュタル王国に戻ることも許されない。
大人しく、婚約解消を受け入れていれば、少なくともこんなことにはならなかったのにと思う。
そもそも、最初からもっと誠意ある態度でいたなら。
せめてもう少し、ニケのことを大切にしてくれていたなら。
もし、ニケが婚約解消を言い出した時、心から謝罪してくれていたなら。
ニケはこんな結末を求めはしなかったのにと思う。
現に、謝罪に訪れたミリィのことをニケは許している。
侯爵家の正式な後継として、これから精進してもらうことになるが、それでも廃籍され他国で使用人生活を送ることとなる兄とは対照的な結末だ。
ロートレック侯爵と侯爵夫人は、マグエルがフォレスト王国に連行されたあと、ミリィと共に再度謝罪に訪れた。
あまり身体の強くないミリィに、ニケの母であるビアンカは一度ケルドラード皇国を訪れることを勧めた。
ケルドラード皇国は、ニケの曾祖母の友人であった聖女が嫁いだことにより、直系の皇族女子にその聖女の力が引き継がれている。
ビアンカは聖女の長男の娘であり、聖女の力はビアンカの叔母が継いだらしい。
聖女の力とは癒しの力とされ、その癒しの力ならば、ミリィの病弱の原因を少しでも取り除けるのではないか、というのだ。
それに、それが不可能だったとしても、ケルドラード皇国はフォレスト王国と違い、魔法を使える者がいなかった為に、医学や薬学が発展している。
それらがミリィのためになるのではと、ビアンカは言うのだ。
ケルドラード皇国皇族であるビアンカの勧めである。ロートレック侯爵は一も二もなくミリィ共々ケルドラード皇国に赴くこととなった。
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