上 下
14 / 28
第一章 中学2年

キャンプ⚽

しおりを挟む
横浪市中学大会。
僕たちは必死に戦いなんとかベスト4まで駆け上がった。
そこで3位決定戦の宮城区の英照中学と戦い敗れ残念だけど4位。
でも300万都市の横浪市は中学の数も膨大でそこで4位なら悪くない。
最後はみんな悔しくて泣いたけど、後悔はしていない。
だって全力を出し切ったんだもん。
ちなみに優勝したのは同じときわ区の白新中学。
キャプテンでエースの椎名小次郎さんは最優秀選手に選ばれた。
きっとこういう人がプロになるんだろうなあ。

大会に集中する為に涼君とのエッチはしばらく封印。
だから欲求不満が高まっちゃってね。
そうしたら涼君が僕に素敵な提案を。
二人でキャンプに行かないかって。
僕は即座にOK。
聞くと涼君は小学生時代にボーイスカウトの経験もあってキャンプ経験もお手のもんだって。
涼君のお父さんと良く行ってたキャンプ場が有るらしく、今度の三連休にそこに二人で行こうって誘われたんだ。
幸い天気も好天みたいだしね。

当日の土曜日。僕らは電車に乗り電車で一時間くらいのキャンプ場に向かう。
僕らはアウトドアシャツとショートパンツにハイソックスとハイキングシューズで大きなリュックを背負ってキャンプ場に向かった。
僕は緑の白いライン入りハイソックスで涼君は茶色のハイソックス。

テントは自前だけど、色々な道具は借りられるらしい。
また焚き火用の道具も借りられるそうで凄く楽しみ。
もう初夏だから夜も寒くなく夏用寝袋でいいしね。
綺麗な川も流れてるらしくて昼間には水浴びで汚れも落とせるらしいんだ。
またもし冷える様ならキャンプ場から歩いて行ける距離に温泉なんかも有るんだって。
なんかワクワクしちゃうな。
あれっ…これって涼君と泊まり込みのデートって事かしら?

目的地のキャンプ場に到着。
けっこう広いな。
涼君は一番奥の川岸まで降りてテントを張ることにした。
上の駐車場との共同エリアでテントの横に車を置きたいお客さんが多いから川岸までは誰も降りて来ないみたい。
また炊事場までは遠くなる。
裏を返すと夜なんか誰も来ないって事。まあトイレは川から少し登らなきゃいけないけど仮設トイレも有るからね。
でも本当に夜は二人だけになるんだな。

涼君は大きな岩のある横にテントを設営した。
僕は涼君に言われるままにテント設営のお手伝い。
しかし涼君は手際がいいなあ。
あっと言う間に設営終了。
そして焚き火台をセットして、小型椅子を二つ並べる。
それから買い物ついでで、キャンプ場に来るまでに見かけたスーパーでウーロン茶やジュース、ちょっとした食品を購入。
テントに戻れば僕は薪ひろい。
涼君は川の水を携帯浄水器を使ってろ過した後に、鍋に水を入れて焚き火の支度。
杉の葉と色々な木を拾って来たけど、涼君は鮮やかな手並みで焚き火台の火を起こす。
時間を見ると15:30。
火の上に鍋に水をセット。
そして涼君はスマホで簡易キャンプ料理のレシピをスマホに入れているらしく料理の準備を始めた。
ーーーーー
日も暮れてきて、涼君と僕は夕食を食べながら、楽しく談笑していた。
香取線香の匂いがプーンと匂う。
もちろん虫除けスプレーもしっかりとかけてるけどね。
涼君との話題はサッカーの事や学校の事。
そしてエッチなお話!

涼太
「なあ、駿がこの前言ってたさあ、こんな事されたらエッチになっちゃうって話してたよな。」

駿
「うん…まあ…ね。僕がマゾっぽいって話だけど…。」

何…涼君こんな所でそんな話を…

涼太
「あのさ。実は俺さ…最近暁のとこに行ってさ。
それでお前が相談した雪彦さんに会ったんだよ。
どうやって…お前と付き合っていけばいいかな?って。」

僕はびっくりした。涼君が雪彦さんに会ってたなんて…。

涼太
「いやあ…お前を縛ってやろうかな?って…
どうしましょ?って聞いたらさあ…こんなのをもらっちゃったんだよ。
これなら手首に全く傷がつかないからって…さ。」

そして涼君がリュックから取り出したそれは…
焦げ茶色で革ベルトを幅広くして金具がついた短い長さの…これは…何?
肌に触れる部分は赤い布で…肌に優しく出来ているみたい…
ゴクッと僕は唾を飲み込んだ。
これは…手首に巻いて…相手を…拘束する道具なんじゃ…ないの?
涼君の顔を見るとカッ!と赤面している。
焚き火の炎からでも分かるくらいに。

涼太
「あああ…こっこれはな、手枷って言うんだって!
で足に巻くのは足枷って言うらしい…。
これは雪彦さんが使ってたお古らしいんだけど、これなら肌を傷つけないし、跡も残らないんだってさ。
最初はベルトを使おうと思ったんだけど…ベルトってズボンに使うならいいけど、直接肌だと傷がつきやすいらしいんだ。
あと…縄とかロープも実は技術がいるらしくて、それならこれが一番安心なんだって言ってたんだ!
いやあいやいや!駿が嫌ならもちろんこんなのは使わないよ…
参考に見せただけ!もうしまうよ!」

涼君…僕の為に暁さんや雪彦さんに会って、どうしたらいいのか?
相談してくれたんだ。
僕の為に…わざわざ…
ああ、胸が張り裂けそう。
涼君の気持ちが嬉しいから…
それと涼君の手に持ってる皮の手錠。凄いな!
それから眼が離せない。
何度も唾を飲み込んだ。

駿 
「涼君…この革ベルト。もっとしっかりと僕に見せて………❗」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

帰って来た!B型の、B型による、B型に困っている人の為の説明書!

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:248pt お気に入り:3

手足を鎖で縛られる

BL / 連載中 24h.ポイント:1,884pt お気に入り:912

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:347pt お気に入り:9,918

アイオライト・カンヴァス -交わることのない、俺と、君の色-

BL / 連載中 24h.ポイント:2,793pt お気に入り:96

ジャンクフードと俺物語

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:4

ドMボーイズ&ガールズ 

BL / 連載中 24h.ポイント:120pt お気に入り:23

処理中です...