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第2章63話:反省
しおりを挟むしかし本来、グランチューバー活動とは、常に好調ではいられないものだ。
毎回のごとくバズり倒すことはないし、動画を出すたびに前回を上回り続けることもない。
むしろ、たった2本目の動画でこの数字を記録していることは、やはり高い人気を誇っていることの証左である。
実際ルミも、今回の数字を失敗だとは思っていない。
むしろ、自分の動画がこんなに伸びていることに、やはり驚愕を覚えているぐらいである。
そして彼女は、リスナーたちに感謝していた。
(私なんかの動画を見てくださって、本当にありがとうございます)
携帯の前で頭を下げて感謝の意を捧げる。
一週間前に、一度は、ダンジョン配信をやめようかと思ったルミ。
あのときの自分を反省する。
応援してくださる方がたくさんいる。
気に入ってくれているリスナーが大勢いる。
それは素晴らしいことだし、有難いことだ。
今後も、その気持ちに応えられるよう、頑張っていこうと意気込みを固めた。
そのあと。
ルミは【ルミちゃんねる】の説明欄を更新した。
以下の言葉を明記する。
『今後、配信日時は予告したいと思います。ただし、そのときの気分次第で、ふらっと配信を始めることもありますので、ご了承ください』
まず配信の時刻を予告すると明言。
これで急に配信が始まって、視聴を見逃してしまうというユーザーは減るだろう。
しかし、それを絶対のルールとはしない。
不定期配信も行う。
気が向いたときに配信をしたくなることも、今後あるかもしれない。
だから、これぐらい自由なほうがいいと思う。
応援ありがとうございます!
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