配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第3章64話:通学

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さて……

そろそろ朝食を作ろう。




時刻8:20。

晴れ。

マンションを出て、大学に向かって歩き出す。

最初の交差点を曲がったところ。

そのとき、ルミの隣を歩く女性が現れた。

(こ、この人は……)

ウェーブの女性。

見覚えがある。

そう、一週間前、まさにここでやばい独り言をまき散らしていた人だ。

月曜日を親のかたきのごとく憎んでいた女性。

そうか……今日は月曜日か。

また月曜日に対する恨み言を吐くのかと思っていると、女性は独り言を述べ始めた。

「はぁ、月曜日ですね」

やっぱり月曜日の話だ!

「月曜日のだるさは、やはり格別です。月曜日だけ、地球の重力が二倍になっていたりしませんか?」

いや。

なっていないと思います……!

「ほら見てください。月曜日の憂鬱ゆううつさに、道端みちばたのネコもニャーと鳴いていますよ」

……ネコは何曜日なんようびでも、そう鳴いてると思います!

と、ツッコミたくなったけど黙っておく。

このヤバイ人と、うっかりお近づきになっては大変だからだ。

「月曜日を乗り越えるには、普段の数倍のエネルギーが必要です。だから私は、これを飲みます」

そう宣言してから、彼女は取り出した栄養ドリンクをガブ飲みし始めた。

1本を飲み干すと、続けざまに2本目を飲み始める。

大丈夫か、この人……。

「それでは、今日も頑張りましょう。さようなら」

そう述べて、彼女は足早へ歩き去っていった。

……。

……私、もしかして話しかけられていたのだろうか?

いや、まさかね。
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