ユニーク賢者の異世界大冒険

ハヤテ

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第13章 新たな「旅立ち」に向けて

第349話 どうしてこうなった!?・2

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*第13章の始まりです。


 (えー、皆さんこんにちは、幸村春風です。俺は……いや、は今、『学級裁判』にかけられています)

 と、心の中でそんなことを呟いた春風は今、「学級裁判」にかけられていた。場所は初めて受けた裁判と同じ、作戦本部があるキャンプ地に設置された簡易裁判所(設置してくれたのはセイクリア王国とウォーリス帝国の兵士達)で、周囲には多くのセイクリア王国&ウォーリス帝国に兵士と騎士達他に、レギオン「紅蓮の猛牛」をはじめとした、シャーサルから来たハンター達、そして、何故かループスとの決闘の地である廃都市の闘技場にいた、「異形の獣」を思わせる不気味な仮面をつけた人達がいた。

 エルードに来てから裁判をかけられたのはこれで2回目なのだが、1回目と違うのは、まず裁判長的な立場にいるのは、春風のクラスの担任である小夜子だった。恐る恐るよく見ると、小夜子は今、もの凄く怒っている様子だった。

 因みに、小夜子の左右にはウィルフレッドとギルバートがいて、簡易的なものだが傍聴席側には、リアナをはじめとした春風の仲間達やクラスメイト達、そしてリアナの側には彼女の育ての親にしてこの世界の「本当の神」であるループスとヘリアテスがいる。

 と、話は逸れてしまったが、そんな「裁判長」的な立場の小夜子の前、即ち「被告人」的な立場に春風はいるのだが、1回目の時とは違って、その横には水音、歩夢、美羽の3人がいた。

 そう、今回の「学級裁判」の「被告人」は、春風だけでなく水音、歩夢、美羽も含まれていたのだ。

 因みに3人の表情はというと、水音と歩夢はまさかの裁判と同時に被告人の1人でもあるため、その表情はどんよりと暗かったが、一方美羽は、反省してるのかしてないのか、なんとも居心地悪そうな表情をしていた。

 しかし、そんな春風達の状態を無視して、小夜子は高々と宣言する。
 
 「これより、『学級裁判・イン・エルード』を始める!」

 その裁判名聞いて、

 ーー名前、語呂悪ぅ!
 
 という周囲の心の叫びを無視して、こうして春風にとっては2度目の、水音達にとっては初めての「裁判」が始まった。

 (……いやいや、どうして? どうしてこうなったぁあああああああっ!?)

 と、春風は心の中でそう悲鳴をあげるのだった。

 2つの世界に「危険」が迫っているというのに、一体何でこんなことになっているのか?

 その説明をする為に、時を少し戻すとしよう。

 そう、それは、ガストとの戦いが終わってすぐのことだった。


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 どうも、ハヤテです。

 という訳で、今日から本編新章の始まりとなります。
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