71 / 107
第九章・エリオット、危機一髪?
70・僕の誕生日
しおりを挟む
「エリオット、本当に食事だけでいいの?せっかくの二十歳の誕生日なのに…」
そう言って坊ちゃまは、申し訳なさそうに僕の顔を覗き込む。それにブンブン頷いて「坊ちゃまと一緒がなによりですから~」と笑顔をつくる。
今日は僕の誕生日。ついに来たよ二十歳…とうとう二十代になっちまったぜ!嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ち。
坊ちゃまはその記念日に向けて、僕に何が欲しいか聞いてきた。僕が欲しいのはあなただけ…冗談のようで冗談ではないんだな!まあ、本気でそう思っててもそんなことは言えないけどね?
それでプレゼントには、婚約指輪を首からかけていられるようにとチェーンネックレスが欲しいって。だって従者の制服を着ている時にはとてもじゃないけど嵌められないよね?仕事中にどこかに当てて、それで石が欠けちゃったりなんかしたら…切腹ものだ!
坊ちゃまはというと、授業にも堂々と付けて行っている。凄い強心臓!それで一時期坊ちゃまは、学園内で噂の的だった。『ジュリアス様には婚約者がいる!』って…それがまさか相手は僕なんてさ、誰も気付きはしないけど。
だけどそうなると僕だって、せめて身に付けていられたらって思うよね~
あの重厚なリングを通しておくとなると、丈夫なものがどうしても必要で、そう話すと坊ちゃまは直ぐに用意しくれた。なんでも、ちょっとやそっとじゃ切れないようになっている魔道具のチェーンとかで…。その効果は嬉しいが、もしかして凄く高いプレゼントになってしまったんじゃ?と気になっている。
あともう一つ。誕生日がちょうど日曜日ということで、ランチに連れて行ってくれるって。ヤッター!誕生日が日曜日で良かったな~
それで二人で街へとやって来た。もうすぐ秋祭りが行われるとあって、凄く人が多くて賑やかだ。去年の秋祭りも街へと繰り出したけれど、あれから一年経ったんだなぁ~と感慨深い思いに。
それからメイン通りを二人で歩いて行くと、左右どちらの店もショーウインドウが綺麗に飾りつけられていて、見てるだけでもワクワクだ!おまけに坊ちゃまはそのショーウインドウを見るたびに、あれも買おうか?これも!と更に贈り物をしようとしてくる。僕はあの高過ぎるネックレスとランチで充分過ぎるよね?と思っているので、それを断るのに苦労している…
「もっと買ってあげたいのに!」
何を指差しても遠慮しますと言う僕に、坊ちゃまが口を尖らせて抗議する。何それ可愛い~って思わずそれに頷きそうになっちゃうけど「気を確かに僕!」と自分で自分に喝を入れる。
「坊ちゃま、ホントもう充分なんです!お気持ちだけ頂いておきますからね?それにしてもレストランはまだ着かないのかなぁ~」
話題を変えなきゃと店を探すふりをする。なんでも今、街でバズりまくっている店があるとかで、そこに行ってみたいと思った。確かメイン通りから少し郊外の方へと進んだ所にあるとかでここまで来たけど…あっ、あそこかな?
少し先を見ると、お店の外にまで長い行列が出来ている店が見える。そこはまるでジ◯リの世界のような、白い壁に赤い屋根の可愛い外観で、店先にはピンクの秋桜や白や赤のカルーナが咲き乱れている。凄い綺麗~御令嬢や奥様方が好きそうだよね?僕だって好きですけど!そう思いながら近付くと、エドモア公爵家の騎士とおぼしき二人が通りの反対側からこちらに近付いてくる。
あれ…やっぱり?そう思ってチラリと見るのは、僕達の指に燦然と輝く婚約指輪だ。今日は誕生日だから特別!と二人揃って付けてきている。だからどうしても護衛付きになる訳で…護衛騎士の皆様ご苦労様です!
「ジュリアス様、店の予約は取ってありますので直ぐに店内へどうぞ。我々は邪魔にならないように店の向かいに待機しております。また食事が終わられる頃に馬車を店先にと向かわせますので」
そう言って頭をサッと下げる騎士達。エドモア公爵家って、騎士までもが有能!剣術はもちろんレベチなんだろうけど、こういった段取りまでもやって貰えるなんて…
そう驚きながらも店内に入ると、その言葉通りに直ぐに席へと案内される。そして店内でも注目の的になるのは分かっていたが、これ程までとは…ほぼここに居る人全員が坊ちゃまをガン見している。
今日は流石に僕だってトレードマークの制服を脱いで、精一杯オシャレしてきたつもりだ。だけど、坊ちゃまと一緒だと間違いなく主人と使用人にしか見えないに違いない。それはそれで諦めているからいいんだけどね?それだけ坊ちゃまが、現実離れした人なんだから…美し過ぎるって罪!
うちの坊ちゃま、綺麗だよね?分かる~と笑顔を振り撒きながら後ろを歩いて、予約席に座わる。それから周りを見渡すともちろん満席で、その各テーブルの上にあるのはどうも同じメニューだ。
「坊ちゃま、このお店はあのようなワンプレートランチが評判のようですね?凄く美味しそうです」
「そうみたいだ…一皿にあのように盛り付けるのだな?新しい感じだ」
坊ちゃまも驚くワンプレート。前世では当たり前のような盛り付け方法だけど、この世界ではまだ珍しい。実は…坊ちゃまには内緒だけと、僕が提案したんだ!このお店、なんとクルーガー侯爵家が経営している。ハーブをもっと料理に利用することを提唱して、今ではやっとそれが定番になってきている。
それに気を良くしたシュテファン様が、各種ハーブオイルを使用した食事を提供するレストランを作ると聞いて、僕もプロデュースを買って出た。その一貫で、ランチに使うお皿をワンプレートにしてみたら?って軽い気持ちで言っただけなんだけど…こんなに評判になるとは思ってもみなかった!結局皆さん、真新しいものを求めているんだね。
それでこの店が大盛況になっていると聞いて、一度来てみたいと思っていた。だから行きたい店ある?って坊ちゃまから聞かれて、ここに来たいと言ったんだ。それでね、何故プロデュースをしているのを内緒にしているかと言うと、結婚するまでにお金を少しでも多く貯めたいと思っている。
その理由は…結婚指輪を買いたいって。あんなに豪華な婚約指輪を買って貰った僕。それに比べたら、僕が買える指輪なんて安っぽいかも知れない。でもお返しに何か記念になることをしたい、僕がデザインした指輪をどうしてもあげたい!って。それでクルーガー家から今後は手当てがいただけることになった僕は、それを内緒にして少しでも良い物を贈りたいと思っているんだ。ふふふっ、喜んでくれるよね?きっと…
僕達も早速それを注文しようかとメニューを開くと、メイン料理が三種類の中から選べるようだ。カツレツ、白身魚のポアレ、オムレツの中から選んで、その三種とも料理に合うハーブソースが添えられている。わあ!どれも美味しそう~と迷っていると、店の奥からカツカツと靴音が…
「ようこそいらっしゃいました!ジュリアス様。それにセデナスの神様!」
何だと?その声に驚き顔を上げると…シュテファン様!その神と呼ばれているのは秘密なのにぃ~
そう言って坊ちゃまは、申し訳なさそうに僕の顔を覗き込む。それにブンブン頷いて「坊ちゃまと一緒がなによりですから~」と笑顔をつくる。
今日は僕の誕生日。ついに来たよ二十歳…とうとう二十代になっちまったぜ!嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ち。
坊ちゃまはその記念日に向けて、僕に何が欲しいか聞いてきた。僕が欲しいのはあなただけ…冗談のようで冗談ではないんだな!まあ、本気でそう思っててもそんなことは言えないけどね?
それでプレゼントには、婚約指輪を首からかけていられるようにとチェーンネックレスが欲しいって。だって従者の制服を着ている時にはとてもじゃないけど嵌められないよね?仕事中にどこかに当てて、それで石が欠けちゃったりなんかしたら…切腹ものだ!
坊ちゃまはというと、授業にも堂々と付けて行っている。凄い強心臓!それで一時期坊ちゃまは、学園内で噂の的だった。『ジュリアス様には婚約者がいる!』って…それがまさか相手は僕なんてさ、誰も気付きはしないけど。
だけどそうなると僕だって、せめて身に付けていられたらって思うよね~
あの重厚なリングを通しておくとなると、丈夫なものがどうしても必要で、そう話すと坊ちゃまは直ぐに用意しくれた。なんでも、ちょっとやそっとじゃ切れないようになっている魔道具のチェーンとかで…。その効果は嬉しいが、もしかして凄く高いプレゼントになってしまったんじゃ?と気になっている。
あともう一つ。誕生日がちょうど日曜日ということで、ランチに連れて行ってくれるって。ヤッター!誕生日が日曜日で良かったな~
それで二人で街へとやって来た。もうすぐ秋祭りが行われるとあって、凄く人が多くて賑やかだ。去年の秋祭りも街へと繰り出したけれど、あれから一年経ったんだなぁ~と感慨深い思いに。
それからメイン通りを二人で歩いて行くと、左右どちらの店もショーウインドウが綺麗に飾りつけられていて、見てるだけでもワクワクだ!おまけに坊ちゃまはそのショーウインドウを見るたびに、あれも買おうか?これも!と更に贈り物をしようとしてくる。僕はあの高過ぎるネックレスとランチで充分過ぎるよね?と思っているので、それを断るのに苦労している…
「もっと買ってあげたいのに!」
何を指差しても遠慮しますと言う僕に、坊ちゃまが口を尖らせて抗議する。何それ可愛い~って思わずそれに頷きそうになっちゃうけど「気を確かに僕!」と自分で自分に喝を入れる。
「坊ちゃま、ホントもう充分なんです!お気持ちだけ頂いておきますからね?それにしてもレストランはまだ着かないのかなぁ~」
話題を変えなきゃと店を探すふりをする。なんでも今、街でバズりまくっている店があるとかで、そこに行ってみたいと思った。確かメイン通りから少し郊外の方へと進んだ所にあるとかでここまで来たけど…あっ、あそこかな?
少し先を見ると、お店の外にまで長い行列が出来ている店が見える。そこはまるでジ◯リの世界のような、白い壁に赤い屋根の可愛い外観で、店先にはピンクの秋桜や白や赤のカルーナが咲き乱れている。凄い綺麗~御令嬢や奥様方が好きそうだよね?僕だって好きですけど!そう思いながら近付くと、エドモア公爵家の騎士とおぼしき二人が通りの反対側からこちらに近付いてくる。
あれ…やっぱり?そう思ってチラリと見るのは、僕達の指に燦然と輝く婚約指輪だ。今日は誕生日だから特別!と二人揃って付けてきている。だからどうしても護衛付きになる訳で…護衛騎士の皆様ご苦労様です!
「ジュリアス様、店の予約は取ってありますので直ぐに店内へどうぞ。我々は邪魔にならないように店の向かいに待機しております。また食事が終わられる頃に馬車を店先にと向かわせますので」
そう言って頭をサッと下げる騎士達。エドモア公爵家って、騎士までもが有能!剣術はもちろんレベチなんだろうけど、こういった段取りまでもやって貰えるなんて…
そう驚きながらも店内に入ると、その言葉通りに直ぐに席へと案内される。そして店内でも注目の的になるのは分かっていたが、これ程までとは…ほぼここに居る人全員が坊ちゃまをガン見している。
今日は流石に僕だってトレードマークの制服を脱いで、精一杯オシャレしてきたつもりだ。だけど、坊ちゃまと一緒だと間違いなく主人と使用人にしか見えないに違いない。それはそれで諦めているからいいんだけどね?それだけ坊ちゃまが、現実離れした人なんだから…美し過ぎるって罪!
うちの坊ちゃま、綺麗だよね?分かる~と笑顔を振り撒きながら後ろを歩いて、予約席に座わる。それから周りを見渡すともちろん満席で、その各テーブルの上にあるのはどうも同じメニューだ。
「坊ちゃま、このお店はあのようなワンプレートランチが評判のようですね?凄く美味しそうです」
「そうみたいだ…一皿にあのように盛り付けるのだな?新しい感じだ」
坊ちゃまも驚くワンプレート。前世では当たり前のような盛り付け方法だけど、この世界ではまだ珍しい。実は…坊ちゃまには内緒だけと、僕が提案したんだ!このお店、なんとクルーガー侯爵家が経営している。ハーブをもっと料理に利用することを提唱して、今ではやっとそれが定番になってきている。
それに気を良くしたシュテファン様が、各種ハーブオイルを使用した食事を提供するレストランを作ると聞いて、僕もプロデュースを買って出た。その一貫で、ランチに使うお皿をワンプレートにしてみたら?って軽い気持ちで言っただけなんだけど…こんなに評判になるとは思ってもみなかった!結局皆さん、真新しいものを求めているんだね。
それでこの店が大盛況になっていると聞いて、一度来てみたいと思っていた。だから行きたい店ある?って坊ちゃまから聞かれて、ここに来たいと言ったんだ。それでね、何故プロデュースをしているのを内緒にしているかと言うと、結婚するまでにお金を少しでも多く貯めたいと思っている。
その理由は…結婚指輪を買いたいって。あんなに豪華な婚約指輪を買って貰った僕。それに比べたら、僕が買える指輪なんて安っぽいかも知れない。でもお返しに何か記念になることをしたい、僕がデザインした指輪をどうしてもあげたい!って。それでクルーガー家から今後は手当てがいただけることになった僕は、それを内緒にして少しでも良い物を贈りたいと思っているんだ。ふふふっ、喜んでくれるよね?きっと…
僕達も早速それを注文しようかとメニューを開くと、メイン料理が三種類の中から選べるようだ。カツレツ、白身魚のポアレ、オムレツの中から選んで、その三種とも料理に合うハーブソースが添えられている。わあ!どれも美味しそう~と迷っていると、店の奥からカツカツと靴音が…
「ようこそいらっしゃいました!ジュリアス様。それにセデナスの神様!」
何だと?その声に驚き顔を上げると…シュテファン様!その神と呼ばれているのは秘密なのにぃ~
523
あなたにおすすめの小説
推しのために、モブの俺は悪役令息に成り代わることに決めました!
華抹茶
BL
ある日突然、超強火のオタクだった前世の記憶が蘇った伯爵令息のエルバート。しかも今の自分は大好きだったBLゲームのモブだと気が付いた彼は、このままだと最推しの悪役令息が不幸な未来を迎えることも思い出す。そこで最推しに代わって自分が悪役令息になるためエルバートは猛勉強してゲームの舞台となる学園に入学し、悪役令息として振舞い始める。その結果、主人公やメインキャラクター達には目の敵にされ嫌われ生活を送る彼だけど、何故か最推しだけはエルバートに接近してきて――クールビューティ公爵令息と猪突猛進モブのハイテンションコミカルBLファンタジー!
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
だから、悪役令息の腰巾着! 忌み嫌われた悪役は不器用に僕を囲い込み溺愛する
モト
BL
2024.12.11~2巻がアンダルシュノベルズ様より書籍化されます。皆様のおかげです。誠にありがとうございます。
番外編などは書籍に含まれませんので是非、楽しんで頂けますと嬉しいです。
他の番外編も少しずつアップしたいと思っております。
◇ストーリー◇
孤高の悪役令息×BL漫画の総受け主人公に転生した美人
姉が書いたBL漫画の総モテ主人公に転生したフランは、総モテフラグを折る為に、悪役令息サモンに取り入ろうとする。しかしサモンは誰にも心を許さない一匹狼。周囲の人から怖がられ悪鬼と呼ばれる存在。
そんなサモンに寄り添い、フランはサモンの悪役フラグも折ろうと決意する──。
互いに信頼関係を築いて、サモンの腰巾着となったフランだが、ある変化が……。どんどんサモンが過保護になって──!?
・書籍化部分では、web未公開その後の番外編*がございます。
総受け設定のキャラだというだけで、総受けではありません。CPは固定。
自分好みに育っちゃった悪役とのラブコメになります。
いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます
日色
BL
「ぼく、あくやくれいそくだ」弟の誕生と同時に前世を思い出した七海は、悪役令息キルナ=フェルライトに転生していた。闇と水という典型的な悪役属性な上、肝心の魔力はほぼゼロに近い。雑魚キャラで死亡フラグ立ちまくりの中、なぜか第一王子に溺愛され!?
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる