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判決の後、ナミリュは発狂し
ジュークスに掴みかかろうと暴れた
「あんたのせいよ!あんたが私達を
不幸にしたのよ!死ぬのはあんたよ!
今まで私がどれだけ我慢したと思ってる
のよ!ふざけんな」
ナミリュは抑えられながらもずっと
叫んでいた
引き摺り出されるナミリュを見ながら
ジュークスは「そうだな」と呟いた
ははっ、わかっていたさ
俺は本当に勉強が嫌いで…出来なくて
いつもいつもテリウスと比べられてた
マルティナ…有能な俺の妻……
秘書官にすればいいだろう?
そう思った
憎らしかったんだ
テリウスの初恋の相手…
誰が見たって俺の妃じゃないよな
最初からテリウスが継ぐべきだった
マルティナとお似合いじゃないか…
俺には馬鹿に従う
ナミリュが丁度良かったんだ
最初から間違っていたんだよ…
北の広場では準備が進められている
公開処刑は何年ぶりだろう
ローガンは食事もせず
以前の面影は全く無くなっていた
ナミリュは最後にネイサンと会う事を
希望したがネイサンが拒否した為に
願いが叶う事はなかった
そしてネイサンは父ジュークスと共に
旧ローガン邸に向かったが
その後2人の消息を知る物は居なかった
処刑の日
両陛下と一部の貴族が集まったが
一般人はまばらだった
北の広場は昔から処刑に使われる場所で
骨になるまでさらされるのだ
2人は首と胴体が離されると
台に寝かされたまま放置された
そして時が過ぎて皇帝より
テリウス陛下とマルティナの挙式が
発表された
街は再びお祝いで盛り上がり
挙式の日を待ちわびた
大聖堂
大聖師バルトによる進行で2人は
愛を誓いあった
パレードではテリウスが細心の注意を
払いながらマルティナをエスコートする
「ゆっくりで構わない」
「ふふっ大丈夫よ」
膨らみかけのお腹を守りながら馬車に
乗り込むとレドモンドが座った
マルティナを挟んだ紳士が2人で
しっかりと守っている
テリウスは過去を振り返った
君に会う度に俺は君を好きになった
けれど運命とは残酷なものだったよ
まさか君が兄上に嫁ぐだなんて…
父上や母上から聞かされた時は
全てを呪いたかった
両親が旅立った後バルトに呼ばれて
部屋に入れば君と侯爵が待っていた。
「大公は皇帝を目指す気はありませんか」
最初は耳を疑った。
一体何を言っているんだ?
君の気持ちを知った時、共に生きたい。
そう考える様になった
本当に兄上との離縁を成立させるとは…
君には驚きしかなかったよ
入籍したあの日
俺たちが静かに結ばれてから
今まで抑えてきた思いが何度も何度も
君を求めた…そして授かった命
やっと、、やっと君は俺の妻になったんだ
俺が守るよ。どんな事からも…
マルティナ愛してる…誰よりも
走り出した馬車に歓声が降り注ぎ
マルティナは満面の笑みで答える
ジュークス、私は貴方を憎んでいたわ
どうしても許せなかった…
テリウスと引き離されたあの日から…
ずっとずっとね
けれど今、私は幸せを掴んだわ
愛するテリウスと愛おしいレドモンド
加わる家族は息子かしら?娘かしら?
だいぶ遠回りしてしまったけれど
今では貴方の無知に感謝するわ
「お前も男を作ればいい」でしたっけ?
貴方のお望み通りになったわね
私はやっと
愛する人を手に入れたの
貴方もあの世で家族揃ってお幸せに
マルティナはパレードの後
先代両陛下の墓へと向かった
「私はあなた方の言う通りに
国と民を守りましたわよ。
きちんと王族の血を繋ぎましたもの
褒めて下さいませ…ふふふ
さて私はこれから自分の幸せの為に
生きていきますわ
見守っていて下さいね」
マルティナは先代両陛下に花を手向けた
時は過ぎて
「第2皇子デイビッド誕生」
国民は新たな皇子誕生を祝った
レドモンドの隣には将来を誓った
令嬢が寄り添い歳の離れたデイビッド
に笑みを向けている
マルティナはそんな2人を見ながら思う
レドモンド、貴方が選んだ人よ
大切に…幸せにしてあげてね
貴方のお父様の様に……
~完~
ジュークスに掴みかかろうと暴れた
「あんたのせいよ!あんたが私達を
不幸にしたのよ!死ぬのはあんたよ!
今まで私がどれだけ我慢したと思ってる
のよ!ふざけんな」
ナミリュは抑えられながらもずっと
叫んでいた
引き摺り出されるナミリュを見ながら
ジュークスは「そうだな」と呟いた
ははっ、わかっていたさ
俺は本当に勉強が嫌いで…出来なくて
いつもいつもテリウスと比べられてた
マルティナ…有能な俺の妻……
秘書官にすればいいだろう?
そう思った
憎らしかったんだ
テリウスの初恋の相手…
誰が見たって俺の妃じゃないよな
最初からテリウスが継ぐべきだった
マルティナとお似合いじゃないか…
俺には馬鹿に従う
ナミリュが丁度良かったんだ
最初から間違っていたんだよ…
北の広場では準備が進められている
公開処刑は何年ぶりだろう
ローガンは食事もせず
以前の面影は全く無くなっていた
ナミリュは最後にネイサンと会う事を
希望したがネイサンが拒否した為に
願いが叶う事はなかった
そしてネイサンは父ジュークスと共に
旧ローガン邸に向かったが
その後2人の消息を知る物は居なかった
処刑の日
両陛下と一部の貴族が集まったが
一般人はまばらだった
北の広場は昔から処刑に使われる場所で
骨になるまでさらされるのだ
2人は首と胴体が離されると
台に寝かされたまま放置された
そして時が過ぎて皇帝より
テリウス陛下とマルティナの挙式が
発表された
街は再びお祝いで盛り上がり
挙式の日を待ちわびた
大聖堂
大聖師バルトによる進行で2人は
愛を誓いあった
パレードではテリウスが細心の注意を
払いながらマルティナをエスコートする
「ゆっくりで構わない」
「ふふっ大丈夫よ」
膨らみかけのお腹を守りながら馬車に
乗り込むとレドモンドが座った
マルティナを挟んだ紳士が2人で
しっかりと守っている
テリウスは過去を振り返った
君に会う度に俺は君を好きになった
けれど運命とは残酷なものだったよ
まさか君が兄上に嫁ぐだなんて…
父上や母上から聞かされた時は
全てを呪いたかった
両親が旅立った後バルトに呼ばれて
部屋に入れば君と侯爵が待っていた。
「大公は皇帝を目指す気はありませんか」
最初は耳を疑った。
一体何を言っているんだ?
君の気持ちを知った時、共に生きたい。
そう考える様になった
本当に兄上との離縁を成立させるとは…
君には驚きしかなかったよ
入籍したあの日
俺たちが静かに結ばれてから
今まで抑えてきた思いが何度も何度も
君を求めた…そして授かった命
やっと、、やっと君は俺の妻になったんだ
俺が守るよ。どんな事からも…
マルティナ愛してる…誰よりも
走り出した馬車に歓声が降り注ぎ
マルティナは満面の笑みで答える
ジュークス、私は貴方を憎んでいたわ
どうしても許せなかった…
テリウスと引き離されたあの日から…
ずっとずっとね
けれど今、私は幸せを掴んだわ
愛するテリウスと愛おしいレドモンド
加わる家族は息子かしら?娘かしら?
だいぶ遠回りしてしまったけれど
今では貴方の無知に感謝するわ
「お前も男を作ればいい」でしたっけ?
貴方のお望み通りになったわね
私はやっと
愛する人を手に入れたの
貴方もあの世で家族揃ってお幸せに
マルティナはパレードの後
先代両陛下の墓へと向かった
「私はあなた方の言う通りに
国と民を守りましたわよ。
きちんと王族の血を繋ぎましたもの
褒めて下さいませ…ふふふ
さて私はこれから自分の幸せの為に
生きていきますわ
見守っていて下さいね」
マルティナは先代両陛下に花を手向けた
時は過ぎて
「第2皇子デイビッド誕生」
国民は新たな皇子誕生を祝った
レドモンドの隣には将来を誓った
令嬢が寄り添い歳の離れたデイビッド
に笑みを向けている
マルティナはそんな2人を見ながら思う
レドモンド、貴方が選んだ人よ
大切に…幸せにしてあげてね
貴方のお父様の様に……
~完~
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