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第一章
第5話 勇者パーティー ② ガイナス視点
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魔の森に向かう俺達だが体が重い······ただ歩いているだけなのにだ。
最低限の荷物をリュックに入れ背負って歩いているだけなのだがどうにも体力が奪われている。
「はぁ、はぁ、ねえガイナス、休憩しましょうよ。はぁ、はぁ、はぁ」
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、んな事、してた、ら、昼まで、に、ゼェ、ゼェ、森に、ゼェ、着かねえぞ、ゼェ」
やベぇ······喋るのも苦しいじゃねえか······。
「シャーリーズ、の、ゼェ、言う、通りだ、やべえ、このまま、ゼェ、魔の森行っても、倒せ、ゼェ、ねえから」
それもそうだが、······仕方がない休憩するか。
し、正直言うと、俺も本当は休憩したくて仕方がなかったのだ。
「ゼェ、仕方ねえ、休憩するか」
「もうダメ~」
俺達は街道脇の草原に腰を下ろし寝転がる。
「はぁぁ。歩くのがなんでこんなにキツいんだよ······」
「ねえ。やっぱりアイテールが身体強化してたのって本当なの? この状態って勇者の試験受ける時より体力が無くなっているわよね?」
「ああその通りだぜ。そのへんのガキより力も無いんじゃねえかこれ? こんなのじゃ例えゴブリンでも倒せないぞ」
「んなもん魔法でやりゃ良いんだよ! みんなもファイアーボールは使えるんだしな! こうやってよ! ファイアーボール!」
俺が放ったファイアーボールは力無く飛び、五メートルほど先で、ポッっと音を立て消えた······。
「な、なんだよこれは! 初めて成功した時のファイアーボールより駄目じゃねえか! その時の半分も飛ばねえなんてあり得ねえ!」
「おい? ガイナスそれって本気でやったのか?」
もちろん本気も本気だ。
「もう、ガイナスったらこんな時に冗談は止めてよね」
冗談なんかじゃねえぞ······。
血の気が引いていく感覚が俺を襲う。
「え? マジなのか? 嘘だろ? 顔が真っ青だぞ! 偶々だって! 大丈夫だって! よし、俺もやってみるから見とけよ。ファイアーボール!」
リューズの放ったファイアーボールも俺と同じ様に五メートルほど飛んで······ポッっと消えた。
「なっ! なんだよこれは! これじゃあ魔物なんて倒すことなんか出来ねえじゃなえかよ! シャーリーズ! 魔法ならお前だろ! やってみてくれ!」
「わ、分かったわ! そうね、そうよね、みんなの中じゃ格段に魔法の素質がある私なら問題ないわ。みんなに見せてあげる本当の魔法を! あの木を焼き尽くせ! ファイアーボール!」
八十メートルほど先にポツンと立っている一本の木に向かって放たれたファイアーボールは確かに俺達より大きな火の玉が、俺達より少し遠くまで飛んだが、ボフッっと音を立て消えた。
「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ! 百メートル先まで飛んでたのよ今くらいの感覚で! あそこよ! あそこの木を狙って撃ったのよ! なんで十メートルも飛ばずに消えるのよ!」
「まずいぞガイナス! これじゃあ装備を整えたとしても魔族の国なんて行ける訳ねえぞ! もうこうなったら恥も外聞もねえ! アイテールを連れ戻さなきゃ無理だ!」
「そうよ! リューズの言う通りよ! ザンドもそう思うでしょ!」
「シャーリーズ。ああ、それしかない。俺も風魔法を試したんだが、草刈りどころか揺らして露落としくらいにしか使えねえ。ガイナス······アイテールをパーティーに戻そうぜ」
クソクソクソクソ!
なんて事だよ! だが、このままではどうにもならねえ!
「よし! 街にもどるぞ!」
「おう。この辺りは最近、マーダーグリズリーが出たって噂がある、急ごうぜ」
「マーダーグリズリーね。今までなら苦労はするかもしれないけれど負けることは無かったのに、今遭遇しちゃうとまずいわ。急ぎましょう」
「ゴブリンがいても絶対回避だ! こっちからは手を出すなよ! もし怒らせて追いかけられたら、全力で逃げても街まで持たねえからな! 行くぞ!」
「「おう!」」
俺達は重い体に鞭を打ち街の方に引き返した。
三度ゴブリンと遭遇したが二度は逃げ切ったが三度目は昨日まで馬鹿にしていたパーティーに助けられると言う恥をかき、そして何とか街に戻る事が出来た。
重い足を動かし、そしてやっとの思いで冒険者ギルドに来たのだが。
「なんだと! アイテールはダンジョンの町ラビュリントに行っただと! 本当の事か! 人違いじゃねえのか! アイツは金も持ってなかったんだぞ!」
「俺達は寝過ごして乗り遅れたが、間違いない。同じ馬車に乗る予定だったからな。それにアイテールが強いって有名だろ? 顔も知ってるし同じ宿に泊まったしな」
嘘だろ! 金もねえのに······護衛か何かの依頼を請けたのか······仕方ねえ!
「俺達もラビュリントに行くぞ!」
「お金はどうするのよガイナス。今の私達には宿に泊まるお金もないのよ」
「街中の依頼を片っ端から請けてまずは金を何とかしねえとまずいだろ。ほら、ドブさらい銅貨三枚、薪割りも銅貨三枚だ」
ザンド······。
「駄目だ。俺達にはその依頼は請けれねえだろ。E・Fランク専用だ。俺達はもうすぐAランクになるはずだったんだぞ! 請けれるのは上下一ランクだ! だからCランクの依頼からだ! 俺達は街中の依頼を請けることが出来ねえんだよ!」
「じゃあどうすんだよ! 試験で勇者パーティーになった時点でBなんだからよ! 今の俺達にはCランク依頼なんか達成出来る訳ねえじゃねえか!」
「おい! 作戦会議だ、ザンド、ギルドに裏でテントを張る許可をもらってこい!」
「分かった。先に行ってろ。すぐもらってくっからよ」
そして俺達はギルドの裏手にまわりテントを張っておく。
ザンドが許可をもらい帰ってきたところでテントに入ろうとしたのだが。
「ガイナス! しばらくこの裏庭使えねえそうだ! 領主様が魔物討伐のため出兵していたの知ってるだろ! それが今日帰ってきて討伐した魔物の置き場に使うらしいぞ! 他に良い場所は無いのか!」
なんだと! なんて都合が悪い時に帰ってきやがるんだ!
「チィ、後はスラムの空き家を探すか······よし、スラムに向かうぞ!」
テントをたたみ、俺達はスラムに向かった。
「よし適当な空き家を探すぞ」
片っ端から戸をたたき、そう時間はかからず空き家が見付かった。
家の中は何もないが雨風はしのげそうだ。
「今後の事についてだが······商人の護衛を請けるぞ。ラビュリント行きのだ」
「それは賭けになるな。魔物が来なけりゃ良いが現れたら逃げるしかねえぞ」
「でもそれしかアイテールに追い付く事が出来ないわよね······」
「いや。取り敢えず隣の村までだ。馬車なら半日」
「それなら行けるかも知れねえが」
「良いか? 良く聞けよ」
みんなを見渡し言葉を続ける。
「その商人から馬車と金を奪う」
「「何!」」
「シィ! デカい声を出すな、この街から隣村までの林道で商人を殺る」
「ガイナス! そりゃ盗ぞ」
「黙れ! それでまとまった金が手に入ったら乗り合いでラビュリントに向かう。もうそれしか方法がねえ、そしてその依頼はギルドを通さないようにして請けるんだ」
「そ、それしか方法は無いの?」
俺はシャーリーズに向かって大きく頷く。
「良いか、作戦はこうだ」
最低限の荷物をリュックに入れ背負って歩いているだけなのだがどうにも体力が奪われている。
「はぁ、はぁ、ねえガイナス、休憩しましょうよ。はぁ、はぁ、はぁ」
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、んな事、してた、ら、昼まで、に、ゼェ、ゼェ、森に、ゼェ、着かねえぞ、ゼェ」
やベぇ······喋るのも苦しいじゃねえか······。
「シャーリーズ、の、ゼェ、言う、通りだ、やべえ、このまま、ゼェ、魔の森行っても、倒せ、ゼェ、ねえから」
それもそうだが、······仕方がない休憩するか。
し、正直言うと、俺も本当は休憩したくて仕方がなかったのだ。
「ゼェ、仕方ねえ、休憩するか」
「もうダメ~」
俺達は街道脇の草原に腰を下ろし寝転がる。
「はぁぁ。歩くのがなんでこんなにキツいんだよ······」
「ねえ。やっぱりアイテールが身体強化してたのって本当なの? この状態って勇者の試験受ける時より体力が無くなっているわよね?」
「ああその通りだぜ。そのへんのガキより力も無いんじゃねえかこれ? こんなのじゃ例えゴブリンでも倒せないぞ」
「んなもん魔法でやりゃ良いんだよ! みんなもファイアーボールは使えるんだしな! こうやってよ! ファイアーボール!」
俺が放ったファイアーボールは力無く飛び、五メートルほど先で、ポッっと音を立て消えた······。
「な、なんだよこれは! 初めて成功した時のファイアーボールより駄目じゃねえか! その時の半分も飛ばねえなんてあり得ねえ!」
「おい? ガイナスそれって本気でやったのか?」
もちろん本気も本気だ。
「もう、ガイナスったらこんな時に冗談は止めてよね」
冗談なんかじゃねえぞ······。
血の気が引いていく感覚が俺を襲う。
「え? マジなのか? 嘘だろ? 顔が真っ青だぞ! 偶々だって! 大丈夫だって! よし、俺もやってみるから見とけよ。ファイアーボール!」
リューズの放ったファイアーボールも俺と同じ様に五メートルほど飛んで······ポッっと消えた。
「なっ! なんだよこれは! これじゃあ魔物なんて倒すことなんか出来ねえじゃなえかよ! シャーリーズ! 魔法ならお前だろ! やってみてくれ!」
「わ、分かったわ! そうね、そうよね、みんなの中じゃ格段に魔法の素質がある私なら問題ないわ。みんなに見せてあげる本当の魔法を! あの木を焼き尽くせ! ファイアーボール!」
八十メートルほど先にポツンと立っている一本の木に向かって放たれたファイアーボールは確かに俺達より大きな火の玉が、俺達より少し遠くまで飛んだが、ボフッっと音を立て消えた。
「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ! 百メートル先まで飛んでたのよ今くらいの感覚で! あそこよ! あそこの木を狙って撃ったのよ! なんで十メートルも飛ばずに消えるのよ!」
「まずいぞガイナス! これじゃあ装備を整えたとしても魔族の国なんて行ける訳ねえぞ! もうこうなったら恥も外聞もねえ! アイテールを連れ戻さなきゃ無理だ!」
「そうよ! リューズの言う通りよ! ザンドもそう思うでしょ!」
「シャーリーズ。ああ、それしかない。俺も風魔法を試したんだが、草刈りどころか揺らして露落としくらいにしか使えねえ。ガイナス······アイテールをパーティーに戻そうぜ」
クソクソクソクソ!
なんて事だよ! だが、このままではどうにもならねえ!
「よし! 街にもどるぞ!」
「おう。この辺りは最近、マーダーグリズリーが出たって噂がある、急ごうぜ」
「マーダーグリズリーね。今までなら苦労はするかもしれないけれど負けることは無かったのに、今遭遇しちゃうとまずいわ。急ぎましょう」
「ゴブリンがいても絶対回避だ! こっちからは手を出すなよ! もし怒らせて追いかけられたら、全力で逃げても街まで持たねえからな! 行くぞ!」
「「おう!」」
俺達は重い体に鞭を打ち街の方に引き返した。
三度ゴブリンと遭遇したが二度は逃げ切ったが三度目は昨日まで馬鹿にしていたパーティーに助けられると言う恥をかき、そして何とか街に戻る事が出来た。
重い足を動かし、そしてやっとの思いで冒険者ギルドに来たのだが。
「なんだと! アイテールはダンジョンの町ラビュリントに行っただと! 本当の事か! 人違いじゃねえのか! アイツは金も持ってなかったんだぞ!」
「俺達は寝過ごして乗り遅れたが、間違いない。同じ馬車に乗る予定だったからな。それにアイテールが強いって有名だろ? 顔も知ってるし同じ宿に泊まったしな」
嘘だろ! 金もねえのに······護衛か何かの依頼を請けたのか······仕方ねえ!
「俺達もラビュリントに行くぞ!」
「お金はどうするのよガイナス。今の私達には宿に泊まるお金もないのよ」
「街中の依頼を片っ端から請けてまずは金を何とかしねえとまずいだろ。ほら、ドブさらい銅貨三枚、薪割りも銅貨三枚だ」
ザンド······。
「駄目だ。俺達にはその依頼は請けれねえだろ。E・Fランク専用だ。俺達はもうすぐAランクになるはずだったんだぞ! 請けれるのは上下一ランクだ! だからCランクの依頼からだ! 俺達は街中の依頼を請けることが出来ねえんだよ!」
「じゃあどうすんだよ! 試験で勇者パーティーになった時点でBなんだからよ! 今の俺達にはCランク依頼なんか達成出来る訳ねえじゃねえか!」
「おい! 作戦会議だ、ザンド、ギルドに裏でテントを張る許可をもらってこい!」
「分かった。先に行ってろ。すぐもらってくっからよ」
そして俺達はギルドの裏手にまわりテントを張っておく。
ザンドが許可をもらい帰ってきたところでテントに入ろうとしたのだが。
「ガイナス! しばらくこの裏庭使えねえそうだ! 領主様が魔物討伐のため出兵していたの知ってるだろ! それが今日帰ってきて討伐した魔物の置き場に使うらしいぞ! 他に良い場所は無いのか!」
なんだと! なんて都合が悪い時に帰ってきやがるんだ!
「チィ、後はスラムの空き家を探すか······よし、スラムに向かうぞ!」
テントをたたみ、俺達はスラムに向かった。
「よし適当な空き家を探すぞ」
片っ端から戸をたたき、そう時間はかからず空き家が見付かった。
家の中は何もないが雨風はしのげそうだ。
「今後の事についてだが······商人の護衛を請けるぞ。ラビュリント行きのだ」
「それは賭けになるな。魔物が来なけりゃ良いが現れたら逃げるしかねえぞ」
「でもそれしかアイテールに追い付く事が出来ないわよね······」
「いや。取り敢えず隣の村までだ。馬車なら半日」
「それなら行けるかも知れねえが」
「良いか? 良く聞けよ」
みんなを見渡し言葉を続ける。
「その商人から馬車と金を奪う」
「「何!」」
「シィ! デカい声を出すな、この街から隣村までの林道で商人を殺る」
「ガイナス! そりゃ盗ぞ」
「黙れ! それでまとまった金が手に入ったら乗り合いでラビュリントに向かう。もうそれしか方法がねえ、そしてその依頼はギルドを通さないようにして請けるんだ」
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俺はシャーリーズに向かって大きく頷く。
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