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鎖国渡航編0日〜1日
第十五話 スノーウルフとの邂逅
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高値で取引されるであろう代物の全てを迷う事なく売り払い、その手にした数十の金貨とともに新たな王との取引で得た金貨の山を惜しみなく手放し、限りなく信頼と信用を併せ持つ、逆襲者の名に恥じぬあの騎士団とは、まるで異なる所へ依頼を委託。
を、したかったのだが、鎖国の馬鹿野郎のせいで、皆と共に次の国へと馬車で駆けて行く事となった。
「シオン、お前は今幾ら持ち合わせている?」
「残念ながら自分の分しか」
こんな時に限って、無駄に察しがいいのが余計に腹立たしいし、決して財布の紐を緩めんと云う強い意志を感じつつも、俺はベリルの金に縋るような人間にまで堕ちたくはないと貯金袋から視線を逸らす。
「ご丁寧な報告どうも」
「あの、どうしました? 顔色が悪いですよ」
「あぁ、気にしなくていい。この旅とは別件だ」
少女の気遣いを軽くあしらい、手綱を握りしめる手を決して緩める事なく、ただ前だけを凝視する。
明日には着くだろう。
「でも……」
「君は何故、この旅に同行したんだ?」
幾度となく脳裏をよぎっていく最悪のケースから気を紛らわすためか、あるいは――単なる八つ当たりなのかは定かではないが、不安げな少女に問う。
「暫くの間、暇なんだ。もし良ければ聞かせてくれないか」
俺は藁にも縋る想いで付いてきた少女に選択の余地が無いのを良い事に、躊躇なく捲し立てていく。
「嫌なら良いんだ」
「いえ」
「……」
荒々しい白馬の嗎に大地を絶えず踏み抜き、駆けていく蹄の音ばかりが響き、重苦しき沈黙が続く。
そんな静寂が俺の胸の内で延々と錯綜とする感情に終止符を打ち、ふと我に帰れば、シャイな当代勇者と子供相手にみっともない真似をしてしまった。
「無理に詮索してすまなかった。――そういえば、君が大事そうに握っている魔法瓶、一級品だろ?」
「はい」
「少し貸してくれないか」
「え?」
「別に盗ったりしないよ」
その言葉に一切の信用を持たぬものの、嫌々ようやっと人肌にまで温まった薬草の魔法瓶を手放し、俺は片手間に【シュペルタルポーチを召喚】した。
おまけにエリアルの加護までもが施された一級品。そんな懐かしの凛としたポーチの中に忍ばせ、幾多の庇護術が張り巡らされたのを確認した上で、不安げに手をモジモジしていた少女に徐に返した。
「はい、どうも」
「これは何ですか?」
「持ち歩くのに不便だろうから、これからはそれに入れて歩くといいよ」
「ぁ、ありがとうございます!」
「これは俺の罪滅ぼしも混ざってるから……気にしないでいいよ」
「何か言いました?」
「いいや、何でも」
嬉々として首からぶら下げても尚、抱きしめる。余程、大切にしているのだろう。それほどまでに誰かの病を治したいのか、あるいは――――。いや、これ以上邪推するのはよそう。俺の悪い癖だ……。
「あのお礼と言いますか、さっきお尋ねした私の目的を話させてください」
「いや、無理しなくていいよ」
今更どの口が言っているのか定かではないが、逆効果だった優しさの対価としての使命感で過去を語ろうとする健気な姿勢を見せる少女を必死に説得する。
「別に昔の話をするのは嫌いじゃないんです。ただ、いきなりのことで私も驚いてしまって、さっきは本当にごめんなさい」
出来た子だ。
それに比べて守銭奴で天邪鬼な偽物に、利己的な意志で女子供の尊厳を見境無しに踏み躙ろうとする俺、大丈夫か勇者は、こんなのが勇者でいいのか。
「私がこの旅に同行する目的は、弟のためなんです。昔からあまり体が強くなくて目の離せない子で……きっと今もパクスの王都で謎の奇病に苦しんでる。そう思うとあんな場所で悠長にしてられなかったんです。だから、お二人の身勝手ながらお二人の旅に、お供させてもらいました」
「そう……か。奇病っていうのはどんな姿だい?」
「全身が魔物の皮膚みたいに分厚くなっていて、肉が焦げたような匂いと見た目をしてますね」
魔力回路の暴走か。
あれはかなり臓器に著しい負担を掛ける上に、相当の激痛。子どもとなると限界が来るのも早いだろう。
「なら、ちゃんと届けないとな」
「はい」
「……?」
でしゃばりな幽霊よりも寡黙であった9代目が、誰よりも早く前方に居た孤独の魔物の存在を察知し、長躯が故に黄金色を帯びた白髪が幌を触れて、疾くに柄に手を添え、俺は馬の緩やかに歩みを止める。
「スノーウルフ? ですか?」
「みたいだね」
「魔物に襲われてる……」
現地のトカゲ類の灰色に染まった尻尾の生やす幾多の魔物に囲まれた、子どもらしきスノーウルフ。
「弱肉強食の名の通り、これが現実だ」
「あ、あの助けてあげないんですか?」
「どうして? 彼らも生きるために必死なんだよ? 運良く恵んできたせっかくのチャンスを、俺たちのような無関係な人間が偽善で踏み入っていい訳がない」
「でも……」
「それに一匹じゃこれから先、絶対に死ぬしね」
ん?
何だか、眼に煌びやかな光が注がれているような。そう思って、先に視線を向ければ、円な瞳を直視できない程に眩く輝かせ、目で強く訴えていた。
「ぅっ、普通に眩しい……。ハァ、わかったよ。仕方がない、今回だけだ」
「あ、ありがとうございます!」
俺は渋々馬車から颯と降りて、生い茂る草花を踏みしめながら淡々と歩み寄っていく。凛々しいたった一匹の小さなスノーウルフは果敢にも生意気にも喉を低く鳴らして威嚇するが……決して歩みの止まらぬ魔物の一群。効果はいまひとつのようだ。
「絢爛豪華な贅沢棒」
【アトランダムを召喚します】
久々に手によく馴染んだステッキを握りしめ、軽やかに大道芸の如く回しながら宙に振るい投げる。
「今回は何の武器が御出になるのか、待ちきれないな」
徐々に皆の視線が俺の方へと集まっていき、優雅に宙に舞っていたステッキは今本来あるべきの器と成して、轟音とともに大地の深き闇へと刻まれる。
「今日は斧か、付いてるな。どうやら勝利の女神は、今日も俺側の味方をしてくれているようだな」
……。
穴があったら入りたくなってしまうほどに気まずい雰囲気を漂わせながらも、魔物相手につい癖で口走ってしまったまま、分厚く鋭き大斧を握りしめ、疾くに頭上へと振り翳して、大地に振り下ろす。
「ギフテッド!」
その瞬間、黄金色を帯びた稲光が迸り、雷鳴が轟くかの如く衝撃と地響きが、周囲を覆い尽くした。
「や、やり過ぎた」
折角、食糧にありつけたというのに憐れな魔物一群を慈愛も無く、塵一つ残さず灰にしてしまった。
そして、「ん?」不思議と運良く生き残っていたスノーウルフであったが、意外と骨と皮ばかりで過食部位の少なそうなせいでやる気が削がれてしまう。
まぁそんな戯言も10代目の地面のしめやかな着地とともに遥か彼方に消えてゆき、俺は殺意高めな【アトランダムを収納】【サミアナイフを召喚】し、既に刃を露わにした10代目と示し合わせる。
「丁度、携帯食料に困ってたんだ。助かったよ」
「えぇ、ですね」
肉ばかりの偏った食事に些か不安を覚えつつも、子供らしく垂れたしっぽとともに後ずさっていく。
「……一撃で仕留めろよ」
「言われなくとも」
そんな俺たちの歩みを止めたのは、又もや息を切らして、両手を広々と横に伸ばした少女であった。
「あの、いくら何でもやり過ぎじゃないですか⁉︎」
「弱者は淘汰される。それが自然の摂理だ」
「俺たちも食料に余裕があれば見逃したけどさ、今回はまぁ、そのウルフの運が悪かったってことで」
「だ、だって、まだ子どもだし、それにこんなに可愛いのに……。近くに親がいるかも知れませんし」
「それも武器の一種、親がいるなら食料が増えて、一石二鳥。子どももいずれ凶暴な大人となるんだ。それにその生え揃った牙剥き出しのどこが可愛いの」
「だったら!」
少女は振り返って、スノーウルフを抱き上げんとするが、突然の行動に打ち上げられた魚の如く全ての足を振り回して踠く。そして、次第に救おうとする少女の体が、鋭利な爪で深く切り裂かれていく。
「ハァ……わかった、わかった!」
を、したかったのだが、鎖国の馬鹿野郎のせいで、皆と共に次の国へと馬車で駆けて行く事となった。
「シオン、お前は今幾ら持ち合わせている?」
「残念ながら自分の分しか」
こんな時に限って、無駄に察しがいいのが余計に腹立たしいし、決して財布の紐を緩めんと云う強い意志を感じつつも、俺はベリルの金に縋るような人間にまで堕ちたくはないと貯金袋から視線を逸らす。
「ご丁寧な報告どうも」
「あの、どうしました? 顔色が悪いですよ」
「あぁ、気にしなくていい。この旅とは別件だ」
少女の気遣いを軽くあしらい、手綱を握りしめる手を決して緩める事なく、ただ前だけを凝視する。
明日には着くだろう。
「でも……」
「君は何故、この旅に同行したんだ?」
幾度となく脳裏をよぎっていく最悪のケースから気を紛らわすためか、あるいは――単なる八つ当たりなのかは定かではないが、不安げな少女に問う。
「暫くの間、暇なんだ。もし良ければ聞かせてくれないか」
俺は藁にも縋る想いで付いてきた少女に選択の余地が無いのを良い事に、躊躇なく捲し立てていく。
「嫌なら良いんだ」
「いえ」
「……」
荒々しい白馬の嗎に大地を絶えず踏み抜き、駆けていく蹄の音ばかりが響き、重苦しき沈黙が続く。
そんな静寂が俺の胸の内で延々と錯綜とする感情に終止符を打ち、ふと我に帰れば、シャイな当代勇者と子供相手にみっともない真似をしてしまった。
「無理に詮索してすまなかった。――そういえば、君が大事そうに握っている魔法瓶、一級品だろ?」
「はい」
「少し貸してくれないか」
「え?」
「別に盗ったりしないよ」
その言葉に一切の信用を持たぬものの、嫌々ようやっと人肌にまで温まった薬草の魔法瓶を手放し、俺は片手間に【シュペルタルポーチを召喚】した。
おまけにエリアルの加護までもが施された一級品。そんな懐かしの凛としたポーチの中に忍ばせ、幾多の庇護術が張り巡らされたのを確認した上で、不安げに手をモジモジしていた少女に徐に返した。
「はい、どうも」
「これは何ですか?」
「持ち歩くのに不便だろうから、これからはそれに入れて歩くといいよ」
「ぁ、ありがとうございます!」
「これは俺の罪滅ぼしも混ざってるから……気にしないでいいよ」
「何か言いました?」
「いいや、何でも」
嬉々として首からぶら下げても尚、抱きしめる。余程、大切にしているのだろう。それほどまでに誰かの病を治したいのか、あるいは――――。いや、これ以上邪推するのはよそう。俺の悪い癖だ……。
「あのお礼と言いますか、さっきお尋ねした私の目的を話させてください」
「いや、無理しなくていいよ」
今更どの口が言っているのか定かではないが、逆効果だった優しさの対価としての使命感で過去を語ろうとする健気な姿勢を見せる少女を必死に説得する。
「別に昔の話をするのは嫌いじゃないんです。ただ、いきなりのことで私も驚いてしまって、さっきは本当にごめんなさい」
出来た子だ。
それに比べて守銭奴で天邪鬼な偽物に、利己的な意志で女子供の尊厳を見境無しに踏み躙ろうとする俺、大丈夫か勇者は、こんなのが勇者でいいのか。
「私がこの旅に同行する目的は、弟のためなんです。昔からあまり体が強くなくて目の離せない子で……きっと今もパクスの王都で謎の奇病に苦しんでる。そう思うとあんな場所で悠長にしてられなかったんです。だから、お二人の身勝手ながらお二人の旅に、お供させてもらいました」
「そう……か。奇病っていうのはどんな姿だい?」
「全身が魔物の皮膚みたいに分厚くなっていて、肉が焦げたような匂いと見た目をしてますね」
魔力回路の暴走か。
あれはかなり臓器に著しい負担を掛ける上に、相当の激痛。子どもとなると限界が来るのも早いだろう。
「なら、ちゃんと届けないとな」
「はい」
「……?」
でしゃばりな幽霊よりも寡黙であった9代目が、誰よりも早く前方に居た孤独の魔物の存在を察知し、長躯が故に黄金色を帯びた白髪が幌を触れて、疾くに柄に手を添え、俺は馬の緩やかに歩みを止める。
「スノーウルフ? ですか?」
「みたいだね」
「魔物に襲われてる……」
現地のトカゲ類の灰色に染まった尻尾の生やす幾多の魔物に囲まれた、子どもらしきスノーウルフ。
「弱肉強食の名の通り、これが現実だ」
「あ、あの助けてあげないんですか?」
「どうして? 彼らも生きるために必死なんだよ? 運良く恵んできたせっかくのチャンスを、俺たちのような無関係な人間が偽善で踏み入っていい訳がない」
「でも……」
「それに一匹じゃこれから先、絶対に死ぬしね」
ん?
何だか、眼に煌びやかな光が注がれているような。そう思って、先に視線を向ければ、円な瞳を直視できない程に眩く輝かせ、目で強く訴えていた。
「ぅっ、普通に眩しい……。ハァ、わかったよ。仕方がない、今回だけだ」
「あ、ありがとうございます!」
俺は渋々馬車から颯と降りて、生い茂る草花を踏みしめながら淡々と歩み寄っていく。凛々しいたった一匹の小さなスノーウルフは果敢にも生意気にも喉を低く鳴らして威嚇するが……決して歩みの止まらぬ魔物の一群。効果はいまひとつのようだ。
「絢爛豪華な贅沢棒」
【アトランダムを召喚します】
久々に手によく馴染んだステッキを握りしめ、軽やかに大道芸の如く回しながら宙に振るい投げる。
「今回は何の武器が御出になるのか、待ちきれないな」
徐々に皆の視線が俺の方へと集まっていき、優雅に宙に舞っていたステッキは今本来あるべきの器と成して、轟音とともに大地の深き闇へと刻まれる。
「今日は斧か、付いてるな。どうやら勝利の女神は、今日も俺側の味方をしてくれているようだな」
……。
穴があったら入りたくなってしまうほどに気まずい雰囲気を漂わせながらも、魔物相手につい癖で口走ってしまったまま、分厚く鋭き大斧を握りしめ、疾くに頭上へと振り翳して、大地に振り下ろす。
「ギフテッド!」
その瞬間、黄金色を帯びた稲光が迸り、雷鳴が轟くかの如く衝撃と地響きが、周囲を覆い尽くした。
「や、やり過ぎた」
折角、食糧にありつけたというのに憐れな魔物一群を慈愛も無く、塵一つ残さず灰にしてしまった。
そして、「ん?」不思議と運良く生き残っていたスノーウルフであったが、意外と骨と皮ばかりで過食部位の少なそうなせいでやる気が削がれてしまう。
まぁそんな戯言も10代目の地面のしめやかな着地とともに遥か彼方に消えてゆき、俺は殺意高めな【アトランダムを収納】【サミアナイフを召喚】し、既に刃を露わにした10代目と示し合わせる。
「丁度、携帯食料に困ってたんだ。助かったよ」
「えぇ、ですね」
肉ばかりの偏った食事に些か不安を覚えつつも、子供らしく垂れたしっぽとともに後ずさっていく。
「……一撃で仕留めろよ」
「言われなくとも」
そんな俺たちの歩みを止めたのは、又もや息を切らして、両手を広々と横に伸ばした少女であった。
「あの、いくら何でもやり過ぎじゃないですか⁉︎」
「弱者は淘汰される。それが自然の摂理だ」
「俺たちも食料に余裕があれば見逃したけどさ、今回はまぁ、そのウルフの運が悪かったってことで」
「だ、だって、まだ子どもだし、それにこんなに可愛いのに……。近くに親がいるかも知れませんし」
「それも武器の一種、親がいるなら食料が増えて、一石二鳥。子どももいずれ凶暴な大人となるんだ。それにその生え揃った牙剥き出しのどこが可愛いの」
「だったら!」
少女は振り返って、スノーウルフを抱き上げんとするが、突然の行動に打ち上げられた魚の如く全ての足を振り回して踠く。そして、次第に救おうとする少女の体が、鋭利な爪で深く切り裂かれていく。
「ハァ……わかった、わかった!」
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