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第十四章
彼の家族①
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お父様が完全に復帰されて、蒼空さんがマンションに戻って来た。
でもこのマンションでの生活も、クラウドフラップでの仕事も、あと少しなのかと思うと寂しい。まだ決まった訳ではないけれど、期限が迫っていることは理解している。
「はぁ~、やっぱり凛花のそばが落ち着く……」
「私も、蒼空さんがいてくれると安心する」
「親父が仕事に復帰したし、落ち着いたら実家へ一緒に行ってくれないか?」
「ご家族はご存知なの?」
「帰る前に会ってほしい人がいるとは言ったんだ」
「反対されなかった?」
「俺が今まで女っ気がなかったから、あまり信じてもらえなかった。でも、反対はしないはずだ」
「ならいいんだけど……」
「なにか不安か?」
「私が知っているのは先輩で上司の蒼空さんでしょう?」
「ああ」
「片桐での蒼空さんは全くわからないから」
「難しく考えなくていい。凛花の知っている俺が全てだ」
「うん……」
今さら悩んでも解決するわけでもないけれど、ついつい考えてしまうのだ。
「今の俺の一番の問題は……」
「何?」
「凛花不足ってことだな」
「へ⁉」
甘い言葉と同時に手を引かれて、膝の上へ横抱きにされてしまった。帰ってきてシャワーを浴びた蒼空さんからはいい匂いがしている。私も蒼空さんの温もりを感じたいけれど、明日もいつも通りの仕事が待っている。
「明日から蒼空さんも出社するよね?」
「ああ。これだけ休んだら、当分忙しいだろうな」
「皆さん、蒼空さんがいない分かなり頑張ってくれてたよ」
「それは心強い」
「クマもできてるし、早く寝た方がいいんじゃない?」
「だから凛花に癒してもらうんだろう?」
「でも……」
「嫌?」
嫌なわけない。私も蒼空さんが不足しているのだから……。しかも、小首を傾げて切なそうな顔をされたら、心配なんて吹き飛んでしまい無意識に首を横に振っていた。
「良かった」
今までの切ない表情から一転、満面の笑顔を見せられたらもうなにも言えない。そのまま、お姫様だっこで寝室まで運ばれる。
でもこのマンションでの生活も、クラウドフラップでの仕事も、あと少しなのかと思うと寂しい。まだ決まった訳ではないけれど、期限が迫っていることは理解している。
「はぁ~、やっぱり凛花のそばが落ち着く……」
「私も、蒼空さんがいてくれると安心する」
「親父が仕事に復帰したし、落ち着いたら実家へ一緒に行ってくれないか?」
「ご家族はご存知なの?」
「帰る前に会ってほしい人がいるとは言ったんだ」
「反対されなかった?」
「俺が今まで女っ気がなかったから、あまり信じてもらえなかった。でも、反対はしないはずだ」
「ならいいんだけど……」
「なにか不安か?」
「私が知っているのは先輩で上司の蒼空さんでしょう?」
「ああ」
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「うん……」
今さら悩んでも解決するわけでもないけれど、ついつい考えてしまうのだ。
「今の俺の一番の問題は……」
「何?」
「凛花不足ってことだな」
「へ⁉」
甘い言葉と同時に手を引かれて、膝の上へ横抱きにされてしまった。帰ってきてシャワーを浴びた蒼空さんからはいい匂いがしている。私も蒼空さんの温もりを感じたいけれど、明日もいつも通りの仕事が待っている。
「明日から蒼空さんも出社するよね?」
「ああ。これだけ休んだら、当分忙しいだろうな」
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「それは心強い」
「クマもできてるし、早く寝た方がいいんじゃない?」
「だから凛花に癒してもらうんだろう?」
「でも……」
「嫌?」
嫌なわけない。私も蒼空さんが不足しているのだから……。しかも、小首を傾げて切なそうな顔をされたら、心配なんて吹き飛んでしまい無意識に首を横に振っていた。
「良かった」
今までの切ない表情から一転、満面の笑顔を見せられたらもうなにも言えない。そのまま、お姫様だっこで寝室まで運ばれる。
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