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第十一章
懐かしのメンバー④
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親友の優香に言われると、私の努力も無駄ではないように思えて嬉しい。
「ねぇねぇ」
「ん?」
突然、私の耳元で優香が声をひそめて話し出す。周りに聞かれるとマズイ話でもあるのだろうか。
「蒼空先輩も変わらずイケメンだけど、金ちゃん先輩は当時のままじゃない?」
「私も思った。年齢抜いちゃった感じがする」
「だよねー。はぁ~、今でも素敵すぎてドキドキする」
「優香、フリーなんでしょう? 蒼空さんに聞いたら、金ちゃん先輩もフリーらしいよ」
「そうなの?」
「うん! さっき少し話をした先輩の中には、結婚して子供もいる人がいて、時の流れを感じるよね……。でも、私も蒼空さんと今更だけどつき合えたし、優香も頑張って!」
「う、うん……」
女二人でコソコソと話をしていると、パーティールームに入れる時間になっていた。
「凛花」
「はい」
「入るぞ」
「うん。受付とかしなくていいの?」
「大介がしてるよ。おっ、優香久しぶりだな。そうだ、大介を手伝ってやってくれ」
「へ⁉ はい!!」
蒼空さんから頼まれた優香は、嬉しそうに金ちゃん先輩のところに向かった。
「蒼空さんありがとう。優香嬉しそう」
「大介も優香のことを気にしていたから、いい機会だろう?」
「そうなの? フフッ。なんか嬉しいね」
「ん? 何が?」
「私達がきっかけで、親友も幸せになれるなら嬉しいじゃない」
「そうだな。これ以上は俺達が口を出すことじゃないけど、そうなると嬉しいな」
金ちゃん先輩が名簿で出席を確認して、優香が会費を集めている。最初から打ち合わせしていたように違和感がない。もしかしたら、蒼空さんは最初から考えてくれていたのだろうか。
開始時間には全員が揃い、部長だった蒼空さんの乾杯の音頭で始まった。会場内は、賑やかで笑いに溢れている。立食形式で出される料理は、どれも美味しくて一流だ。
私の横には常に蒼空さんがいる。
「片桐、お前そんなキャラだったか?」
「はあ? 何が」
「クールで女子は全く相手にしなかったやつが、凛花にべったりで驚きしかないよ」
「ねぇねぇ」
「ん?」
突然、私の耳元で優香が声をひそめて話し出す。周りに聞かれるとマズイ話でもあるのだろうか。
「蒼空先輩も変わらずイケメンだけど、金ちゃん先輩は当時のままじゃない?」
「私も思った。年齢抜いちゃった感じがする」
「だよねー。はぁ~、今でも素敵すぎてドキドキする」
「優香、フリーなんでしょう? 蒼空さんに聞いたら、金ちゃん先輩もフリーらしいよ」
「そうなの?」
「うん! さっき少し話をした先輩の中には、結婚して子供もいる人がいて、時の流れを感じるよね……。でも、私も蒼空さんと今更だけどつき合えたし、優香も頑張って!」
「う、うん……」
女二人でコソコソと話をしていると、パーティールームに入れる時間になっていた。
「凛花」
「はい」
「入るぞ」
「うん。受付とかしなくていいの?」
「大介がしてるよ。おっ、優香久しぶりだな。そうだ、大介を手伝ってやってくれ」
「へ⁉ はい!!」
蒼空さんから頼まれた優香は、嬉しそうに金ちゃん先輩のところに向かった。
「蒼空さんありがとう。優香嬉しそう」
「大介も優香のことを気にしていたから、いい機会だろう?」
「そうなの? フフッ。なんか嬉しいね」
「ん? 何が?」
「私達がきっかけで、親友も幸せになれるなら嬉しいじゃない」
「そうだな。これ以上は俺達が口を出すことじゃないけど、そうなると嬉しいな」
金ちゃん先輩が名簿で出席を確認して、優香が会費を集めている。最初から打ち合わせしていたように違和感がない。もしかしたら、蒼空さんは最初から考えてくれていたのだろうか。
開始時間には全員が揃い、部長だった蒼空さんの乾杯の音頭で始まった。会場内は、賑やかで笑いに溢れている。立食形式で出される料理は、どれも美味しくて一流だ。
私の横には常に蒼空さんがいる。
「片桐、お前そんなキャラだったか?」
「はあ? 何が」
「クールで女子は全く相手にしなかったやつが、凛花にべったりで驚きしかないよ」
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