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10(ヒロイン視点)
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一体、どうなってるの……!?
あたしの名はフローラ。
そう、フローラ・ラトベゼル男爵令嬢だ。この世界の選ばれしヒロイン……幸せになるべきヒロインとして存在する転生者なのである。
この世界はなんなのかって?それはもちろん、とある乙女ゲームだ。なぜ断言出来るかと言えばあたしが前世で夢中でプレイしていた乙女ゲームと同じ世界だと気付いたからなのだが、今は少し不安を感じている。
「あたしの知ってる展開と違いすぎるわ……!」
この乙女ゲームのヒロインの象徴でもあるツインテールにしたピンク色の髪を激しく揺らし、あたしは頭を抱えていたのだった。
本来のヒロインは“平民から男爵家の養女となった天真爛漫だがドジでおっちょこちょい。でも文字の読み書きを頑張っている健気な少女”という設定だ。だが、はっきり言ってそんななまっちょろい性格でこんな貴族世界を乗り切れるはすがない。あたしが前世での記憶を思い出したのは養女になってすぐだったが、自分がやるべきことをすぐに理解してゲームが開始されるまでの間に出来るだけの準備をした。
そう、それは……あたしが望む結末へ行くための最短である王子ルートを攻略するためだ。ーーーーあの子との約束を守る為にも!
というか、王子ルートは簡単だ。ゲームでも難易度はかなり低めの初心者向けだったし、1番楽なルートでもあった。最初に簡単な攻略でゲームの虜にさせて、だんだん難しいルート(課金)へ誘うのが製作サイドのやり口なのだろう。
だが!実はこのゲームには隠しモードがあるのだ。そのモードはその攻略対象者の全ストーリーを看破しないと出てこないマニア向けでもある。なにせ、格攻略対象者によってストーリーの長さが段違いなのだ。特にアーノルドルートなんか王子ルートの3倍はある……。長すぎなのよ!さらに課金してアイテムを手に入れないとハッピーエンドは難しいとなるので、あたしのような無課金勢か攻略すると大概がバッドエンドになるのだった。……あんな変態とハッピーエンドになるのは無理だわ!(お小遣い的な意味でも)
つまり、王子ルートが手っ取り早いのだ。
だからこそ早々と王子を懐柔して取り入り、悪役令嬢との接触を待っていたのに……。
なんでアーノルドのお嫁さんになってるのよーーーー?!
それでも、なんとか悪役令嬢にあたしをイジメてもらおうと奮闘してみたがあの反応だ。こっちから動いて頑張って煽ってみたのに名前すら覚えてもらえないなんて……。
ーーーー悪役令嬢、やっぱり可愛い!!
なんなの?天然なの?アーノルドたちに毒されたのは確かだろうが、毒されててもあの感じなのだと思ったら可愛すぎて身悶えしそうだった。
せっかくヒロインになれたんだから、これから悪役令嬢があたしの事だけを考えて(嫉妬して)あたしの事だけをかまってくる(イジメてくる)のを堪能しようと楽しみにしてたのに……!
とにかく、今のあたしに出来ることはたったひとつ。
アーノルドをあたしにメロメロにして、悪役令嬢を取り戻すのよ!!
それからあたしはさらに頑張った。
あのガゼボでアーノルドに宣戦布告した通り、翌日から早速行動にうつしたのだ。
まず、アーノルドが悪役令嬢と学園に登校する時間帯を狙ってお色気作戦を決行してみた。なんてったってアーノルドはヒロインの容姿に一目惚れするくらいこの姿が好きなはずだ。その大好きなヒロインのお色気ポーズを見せればイチコロのはずである。
「アーノルド!あたしを見て!」
あたしは頑張った。
お色気ポーズといえば、コレしかない!
あたしは自信満々でアーノルドの前に立った。
まず、右腕を高く上げて存在をアピール。
腰をくねらせ体をS字にして、左腕をその腰に当ててお尻を突き出す。
これこそ、前世で合コン百戦錬磨だと自慢していた従姉妹のお姉さんの必殺技だーっ!このお姉さんには少女漫画もたくさん貸してもらったし、ある意味あたしの恋の師匠的なお姉さんなのだ!
「……………………………………エトランゼ嬢、今日のお昼ですが」
なんてことだろう。アーノルドは目の前にいるあたしの存在を完全無視して悪役令嬢に話しかけている。空気を読んだ悪役令嬢が「いえ、あの、アーノルド様?アレを放置するのはさすがに」と小声で言ってくれているが、アーノルド本人はにっこりと笑うだけだった。
「え?僕の前に誰かいますか?」
まさか、存在すら無視されるとは……!このポーズって実は地味にツライのに!あ、腰がいたぁ……っ!
無理なポーズのせいでは腰に痛みが走りあたしがその場にへたり込むと、なんとアーノルドは鼻で笑いながら「ふっ、なんともみじめだな」と呟いた。あたしがへたり込んだからか悪役令嬢はそわそわと慌てているのでアーノルドの声は聞こえていないようだ。そしてアーノルドが身を屈めてあたしの耳元に唇を近づけたのだ。
「ふん。僕は、エトランゼ嬢に手料理を振る舞われたぞ。羨ましいだろう?」
「なっ……!?」
その時のドヤ顔がものすごくムカついた。そして、そのまま悪役令嬢の腰に手を回してあたしのことを気にしてくれている悪役令嬢を連れて行ってしまったのだ。
悪役令嬢の手料理ですって?!悪役令嬢が手料理を振る舞うなんてどのルートでもなかったのに!どんなバグなの?!でも、なんにしても……あぁぉぁぁあ!!悔しいぃぃぃぃ!!なんか悔しいーーーーっ!!
……あれ?そう言えばいつも一緒にいるアーノルドの妹がいないけれど……まぁ、いたらいたであたしの邪魔をするからどうでもいいけど。
とにかく、このセクシーポーズはアーノルドに効かなかったようだ。従姉妹のお姉さんは色んなポーズで3人はおとしたと自慢していたのになぁ。
それからしばらくはアーノルドが通りそうな廊下で、違うセクシーポーズをしながら待ち構えたり、ラブレターを送りまくったり、よくある青春漫画みたいな感じで目の前でハンカチを落としてみたりトーストを齧りながらぶつかりに行ってみたりしてみた。
……おかしい。トーストを咥えた美少女と角でぶつかったら恋に落ちるんじゃないの?!従姉妹のお姉さんの嘘つきぃ!
それにしてもこの数日、やたらアーノルドが悪役令嬢にべったりと張り付いている気がする。それに、あれだけいつも一緒だったアーノルドの妹が全然現れないんだけど……いたらいたで面倒くさいけど、全く見かけないとなんか恐いかも。
そんなこんなで、アーノルドとの攻防戦を繰り返していた数日後。なぜか王子から呼び出しを受けてしまった。
ヤバい。もしかしてあたしがアーノルドを攻略しようとしてるのがバレたのかしら?悪役令嬢を取り戻すためとはいえ、本命の攻略対象者である王子を放置しすぎたかも……。
ここは我慢してしばらくは王子のご機嫌を取らないといけないわね。そう考えていたのに。
王子は言った。
「他に好きな人が出来たんだ」
……はぁぁぁぁぁ?!
あたしの名はフローラ。
そう、フローラ・ラトベゼル男爵令嬢だ。この世界の選ばれしヒロイン……幸せになるべきヒロインとして存在する転生者なのである。
この世界はなんなのかって?それはもちろん、とある乙女ゲームだ。なぜ断言出来るかと言えばあたしが前世で夢中でプレイしていた乙女ゲームと同じ世界だと気付いたからなのだが、今は少し不安を感じている。
「あたしの知ってる展開と違いすぎるわ……!」
この乙女ゲームのヒロインの象徴でもあるツインテールにしたピンク色の髪を激しく揺らし、あたしは頭を抱えていたのだった。
本来のヒロインは“平民から男爵家の養女となった天真爛漫だがドジでおっちょこちょい。でも文字の読み書きを頑張っている健気な少女”という設定だ。だが、はっきり言ってそんななまっちょろい性格でこんな貴族世界を乗り切れるはすがない。あたしが前世での記憶を思い出したのは養女になってすぐだったが、自分がやるべきことをすぐに理解してゲームが開始されるまでの間に出来るだけの準備をした。
そう、それは……あたしが望む結末へ行くための最短である王子ルートを攻略するためだ。ーーーーあの子との約束を守る為にも!
というか、王子ルートは簡単だ。ゲームでも難易度はかなり低めの初心者向けだったし、1番楽なルートでもあった。最初に簡単な攻略でゲームの虜にさせて、だんだん難しいルート(課金)へ誘うのが製作サイドのやり口なのだろう。
だが!実はこのゲームには隠しモードがあるのだ。そのモードはその攻略対象者の全ストーリーを看破しないと出てこないマニア向けでもある。なにせ、格攻略対象者によってストーリーの長さが段違いなのだ。特にアーノルドルートなんか王子ルートの3倍はある……。長すぎなのよ!さらに課金してアイテムを手に入れないとハッピーエンドは難しいとなるので、あたしのような無課金勢か攻略すると大概がバッドエンドになるのだった。……あんな変態とハッピーエンドになるのは無理だわ!(お小遣い的な意味でも)
つまり、王子ルートが手っ取り早いのだ。
だからこそ早々と王子を懐柔して取り入り、悪役令嬢との接触を待っていたのに……。
なんでアーノルドのお嫁さんになってるのよーーーー?!
それでも、なんとか悪役令嬢にあたしをイジメてもらおうと奮闘してみたがあの反応だ。こっちから動いて頑張って煽ってみたのに名前すら覚えてもらえないなんて……。
ーーーー悪役令嬢、やっぱり可愛い!!
なんなの?天然なの?アーノルドたちに毒されたのは確かだろうが、毒されててもあの感じなのだと思ったら可愛すぎて身悶えしそうだった。
せっかくヒロインになれたんだから、これから悪役令嬢があたしの事だけを考えて(嫉妬して)あたしの事だけをかまってくる(イジメてくる)のを堪能しようと楽しみにしてたのに……!
とにかく、今のあたしに出来ることはたったひとつ。
アーノルドをあたしにメロメロにして、悪役令嬢を取り戻すのよ!!
それからあたしはさらに頑張った。
あのガゼボでアーノルドに宣戦布告した通り、翌日から早速行動にうつしたのだ。
まず、アーノルドが悪役令嬢と学園に登校する時間帯を狙ってお色気作戦を決行してみた。なんてったってアーノルドはヒロインの容姿に一目惚れするくらいこの姿が好きなはずだ。その大好きなヒロインのお色気ポーズを見せればイチコロのはずである。
「アーノルド!あたしを見て!」
あたしは頑張った。
お色気ポーズといえば、コレしかない!
あたしは自信満々でアーノルドの前に立った。
まず、右腕を高く上げて存在をアピール。
腰をくねらせ体をS字にして、左腕をその腰に当ててお尻を突き出す。
これこそ、前世で合コン百戦錬磨だと自慢していた従姉妹のお姉さんの必殺技だーっ!このお姉さんには少女漫画もたくさん貸してもらったし、ある意味あたしの恋の師匠的なお姉さんなのだ!
「……………………………………エトランゼ嬢、今日のお昼ですが」
なんてことだろう。アーノルドは目の前にいるあたしの存在を完全無視して悪役令嬢に話しかけている。空気を読んだ悪役令嬢が「いえ、あの、アーノルド様?アレを放置するのはさすがに」と小声で言ってくれているが、アーノルド本人はにっこりと笑うだけだった。
「え?僕の前に誰かいますか?」
まさか、存在すら無視されるとは……!このポーズって実は地味にツライのに!あ、腰がいたぁ……っ!
無理なポーズのせいでは腰に痛みが走りあたしがその場にへたり込むと、なんとアーノルドは鼻で笑いながら「ふっ、なんともみじめだな」と呟いた。あたしがへたり込んだからか悪役令嬢はそわそわと慌てているのでアーノルドの声は聞こえていないようだ。そしてアーノルドが身を屈めてあたしの耳元に唇を近づけたのだ。
「ふん。僕は、エトランゼ嬢に手料理を振る舞われたぞ。羨ましいだろう?」
「なっ……!?」
その時のドヤ顔がものすごくムカついた。そして、そのまま悪役令嬢の腰に手を回してあたしのことを気にしてくれている悪役令嬢を連れて行ってしまったのだ。
悪役令嬢の手料理ですって?!悪役令嬢が手料理を振る舞うなんてどのルートでもなかったのに!どんなバグなの?!でも、なんにしても……あぁぉぁぁあ!!悔しいぃぃぃぃ!!なんか悔しいーーーーっ!!
……あれ?そう言えばいつも一緒にいるアーノルドの妹がいないけれど……まぁ、いたらいたであたしの邪魔をするからどうでもいいけど。
とにかく、このセクシーポーズはアーノルドに効かなかったようだ。従姉妹のお姉さんは色んなポーズで3人はおとしたと自慢していたのになぁ。
それからしばらくはアーノルドが通りそうな廊下で、違うセクシーポーズをしながら待ち構えたり、ラブレターを送りまくったり、よくある青春漫画みたいな感じで目の前でハンカチを落としてみたりトーストを齧りながらぶつかりに行ってみたりしてみた。
……おかしい。トーストを咥えた美少女と角でぶつかったら恋に落ちるんじゃないの?!従姉妹のお姉さんの嘘つきぃ!
それにしてもこの数日、やたらアーノルドが悪役令嬢にべったりと張り付いている気がする。それに、あれだけいつも一緒だったアーノルドの妹が全然現れないんだけど……いたらいたで面倒くさいけど、全く見かけないとなんか恐いかも。
そんなこんなで、アーノルドとの攻防戦を繰り返していた数日後。なぜか王子から呼び出しを受けてしまった。
ヤバい。もしかしてあたしがアーノルドを攻略しようとしてるのがバレたのかしら?悪役令嬢を取り戻すためとはいえ、本命の攻略対象者である王子を放置しすぎたかも……。
ここは我慢してしばらくは王子のご機嫌を取らないといけないわね。そう考えていたのに。
王子は言った。
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……はぁぁぁぁぁ?!
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