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1話 婚約破棄をされて……
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「ロイド様……もう一度、言っていただけませんか……!?」
「何度も言わせるなよ、こんなこと。俺だって辛いんだ」
ええと……現状を簡単に言うと、私ことシャロム・グラハム伯爵令嬢は、婚約破棄をされていた。相手はロイド様……ロイド・エンデヴァー公爵令息ね。私よりもはるかに爵位の高い人ではあるんだけれど、私の婚約者でもあるの。
私が昔から憧れていた人……二枚目だし、優しくて強くて……ロイド様と婚約できた時は本当に嬉しかった。でも、なんでこんな状況になっているんだっけ?
「俺はもっと遊んでいたいんだ。お前と所帯を持つと、裏の店にも行きにくくなる……残念ながら、俺のビッグマグナムは非常に元気でね」
「……」
ビッグマグナムって……貴族として品格を疑われる発言を臆面もなく言っているロイド様。私は正直信じられず、最初は冗談じゃないのかと思っていた。でも、実際はそう甘いものではなくて……。
「だから、お前との婚約は破棄だな。元々、簡単にヤラせてくれないし、不満でもあったんだよな」
「簡単にって……」
どんどんロイド様の印象が悪くなっていく……これが私の憧れていた男性なの? 私の目って相当に節穴だったんじゃ……。私は勝手に描いていたロイド様の雰囲気が悉く壊れていくのを感じていた。
「公爵家と伯爵家では家柄の差は明らかだ。あんまりごねないでくれよ?」
「……ええ……」
うあ……しかも、後から文句言うなって釘を刺されたし……これじゃあ、損害賠償の請求とかも難しいのかしら?
私はその場で立ちつくしていたけれど、ロイド様が寄り添ってくれることは一度もなかった……。
----------------------------------
その後は王都ペンデュラムの仮住まいへと帰った私は、非常に呆けていた。なんだろう……敗北感とはまた違う虚無と言えばいいのか……自分の男を見る目が全くなかったのを思い知らされたような。
仮住まい、いわゆる別宅に居る私だけれど、気を遣っているのか、メイドのみんなも心配そうにしてくれている。でも、私は何もする気にはなれなかった。
「あ、あの……シャロム様、よろしいでしょうか……?」
私の落ち込んだ雰囲気に、ビクビクしながらも話しかけてくるのは、幼馴染でもあるメイドのレイラだった。
「どうしたの、レイラ?」
「は、はい……実はリグリッツ・エンデヴァー様が訪れていらっしゃいます。如何いたしましょうか?」
「リグリッツ様……?」
私は思わず聞き直していた。リグリッツ様のお名前を確認するのは久しぶりになる……ロイド様の兄上になるのだから。沈んでいた私は、なぜか少し高揚した気分になっていた。
「何度も言わせるなよ、こんなこと。俺だって辛いんだ」
ええと……現状を簡単に言うと、私ことシャロム・グラハム伯爵令嬢は、婚約破棄をされていた。相手はロイド様……ロイド・エンデヴァー公爵令息ね。私よりもはるかに爵位の高い人ではあるんだけれど、私の婚約者でもあるの。
私が昔から憧れていた人……二枚目だし、優しくて強くて……ロイド様と婚約できた時は本当に嬉しかった。でも、なんでこんな状況になっているんだっけ?
「俺はもっと遊んでいたいんだ。お前と所帯を持つと、裏の店にも行きにくくなる……残念ながら、俺のビッグマグナムは非常に元気でね」
「……」
ビッグマグナムって……貴族として品格を疑われる発言を臆面もなく言っているロイド様。私は正直信じられず、最初は冗談じゃないのかと思っていた。でも、実際はそう甘いものではなくて……。
「だから、お前との婚約は破棄だな。元々、簡単にヤラせてくれないし、不満でもあったんだよな」
「簡単にって……」
どんどんロイド様の印象が悪くなっていく……これが私の憧れていた男性なの? 私の目って相当に節穴だったんじゃ……。私は勝手に描いていたロイド様の雰囲気が悉く壊れていくのを感じていた。
「公爵家と伯爵家では家柄の差は明らかだ。あんまりごねないでくれよ?」
「……ええ……」
うあ……しかも、後から文句言うなって釘を刺されたし……これじゃあ、損害賠償の請求とかも難しいのかしら?
私はその場で立ちつくしていたけれど、ロイド様が寄り添ってくれることは一度もなかった……。
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その後は王都ペンデュラムの仮住まいへと帰った私は、非常に呆けていた。なんだろう……敗北感とはまた違う虚無と言えばいいのか……自分の男を見る目が全くなかったのを思い知らされたような。
仮住まい、いわゆる別宅に居る私だけれど、気を遣っているのか、メイドのみんなも心配そうにしてくれている。でも、私は何もする気にはなれなかった。
「あ、あの……シャロム様、よろしいでしょうか……?」
私の落ち込んだ雰囲気に、ビクビクしながらも話しかけてくるのは、幼馴染でもあるメイドのレイラだった。
「どうしたの、レイラ?」
「は、はい……実はリグリッツ・エンデヴァー様が訪れていらっしゃいます。如何いたしましょうか?」
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私は思わず聞き直していた。リグリッツ様のお名前を確認するのは久しぶりになる……ロイド様の兄上になるのだから。沈んでいた私は、なぜか少し高揚した気分になっていた。
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