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第3章 淫武御前トーナメントの章
51話 堕ちたフリしてマモンを堕とそうとしたものの、奉仕したまま完堕ちしてしまうナツキ♥
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51話 堕ちたフリしてマモンを堕とそうとしたものの、奉仕したまま完堕ちしてしまうナツキ♥
「んっふぅ、う、んはぁ……れろんっ、んはぁ……」
手錠をそのままにされて、ナツキは唇だけでマモンの身体を愛撫していた。
成熟しきっていない、柔らかな指先を口の中へと含み、ちゅぱぁ、ちゅぱぁ、とフェラチオのように舌を絡ませる。
小さな喘ぎ声が、無人の世界に小さく染みわたっていた。
しかしマモンは喘ぎさえしない。
弛んだ声を出しているのはナツキだった。
マモンの身体は、舐めれば舐めるほどに、まるでアイスが溶けていくようにオスフェロモンが濃くなっていったのだ。
それも、濃い癖して凄く新鮮な味だった。
マモンは淫魔の中でも若いのだろう。
暴走して”くノ一を呼び集める”という禁忌を犯すくらいなのだから。
「たまんないねー。そんなに涎たらたら垂らしながら舐めてもらえるなんてー」
舐めれば舐めるほどに口の中に唾液が生まれ、溜まり切らない唾液が、たらたらと糸にもならずに零れていく。
口の中にはおちんちんを泳がせられるくらいの唾液が、舐めてもいないのに零れていた。
トランクスさえまだ脱がしていないにかかわらず、人間なら罪に問われそうな年頃の男の子の匂いが鼻腔をヒクヒクと震わせてくる。
「はぁ、はぁあ、んっ、れろっ…………んはぁ♥」
くノ一として身体を武器にする……。その覚悟を決めていても、まさか身丈が自分よりも小さな男の子に奉仕する日が来るなんて考えたこともなかった。
脂ぎった中年や、それらと似通った背格好の淫魔が相手になることばかりだった。
マモンは、中年の男以上に触れ合わないであろう年端もいかない男の子。
嗅いだことのない匂いに、そして味だった。
背徳的な興奮からか、ナツキはマモン以上に汗をかいてしまっていた。
舐めて飲み込んだマモンの汗が、身体の中を沸騰させて汗腺を開かせてくるように、身体の内部がぐつぐつと煮立ってくる。
――はぁ……はぁ……くらくらするっ、……それにっ、恥ずかしいっ……。
マモンの体臭に包まれているせいで、ナツキは自分の汗の臭いを強く自覚していた。マモンよりも濃い汗の臭いに、恥じらいを強く覚えていたのだ。
マモンの身体から汗を奪い、喉を鳴らせば鳴らすほどに汗の臭いが強くなり、恥じらいも強くなり続ける。
極限まで高まった恥じらいを誤魔化すように、ナツキは強い匂いを放ち続けるトランクスのウエストゴムを噛んで、――ズルッ、とずり下ろした。
「――う、あっ……」
ビンッ、と弾けるように飛び出したおちんちんは、まだ綺麗なピンク色をしていて遊んでいる様子がなかった。
匂いもキツくなく、一切の嫌悪感を起こさせてこない。咥えることに抵抗なくて、ただでさえ湧き出ていた唾液が、口の中で溢れかえっていた。
「はむっ……んっ、う……」
自然なままに口の中へとおちんちんを含んでいた。しかし、あまりにも熱々でフェラチオを難しいものへと変えられてしまう。
唾液にまで熱が染みてきて、男の子の匂いも強めてくるのだ。
そしてなにより、あまりにも硬くて、少し擦れただけで口の中が愛撫されてしまう。
味と硬さと熱感で擽られているような、それでいて痺れさせてくるように昂ぶらされてしまう。
「ナツキさんの口の中すごいえろいねー☆ 翔子さんよりとろとろー」
言われるまでオネエのことを忘れていた。
思い出して反射的に睨もうとする。
しかし、その瞳に力はなく、怒気は一切無かった。
挙げ句、続けられた言葉で瞳を蕩かせてしまう。
「まんこもナツキさんの方が気持ちよさそうだね☆ ズコズコしたいねー」
――う゛っ……、なにを、言って……。
でも、こ、この、おちんちんでズコズコされたら……。
その想像だけでマモンを見詰めたままに、唇とおちんぽの隙間から涎がとぽとぽと零れて睾丸にまで垂れていった。
「絶対ナツキさんのまんこのほうが気持ちいいよねー☆ 口の中もヌルヌルしてて咥えられているだけで精子出ちゃいそうだもんねー。マンコだったらすぐ出るね☆」
口がおちんちんで塞がれていて何も言い返せない中、一方的に煽られておへそのあたりがキュンッ! と狂おしいくらいに疼いて、お腹を抱えようとしてしまい、ガヂャチッと手錠に邪魔される。
――ま、まずい、完全に呑まれてるっ……。
オネエのことを忘れていて、それを思い出しても危機感を抱けない。
それどころかマモンと情交に及んだオネエが恨めしくて、嫉妬までしてしまったのだ。
あろうことかオネエより気持ちよくなれると言われて、心が躍ってしまったのだ。
「ナツキさん。――気持ちよくしてもらって良い?」
頭を撫でながらに言われた。
髪の毛を梳かすように撫でるすべすべの手の平に、頬をすりすりされてしまう。
その指先に顎をしゃくり撫でられ、それが終える頃には、ナツキはうっすら涙を浮かべて媚びた目で見詰め返してしまっていた。
マモンの深い色をした瞳に吸い寄せられたまま、――こくんっ。ナツキは小さく頷いた。
マモンに堕ちていた。
過去に堕とされた二人、オネエとノビに向けた感情。それらをさらに毒々しくしたような恋慕の想いにナツキは支配されていた。
ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ――、口の中を唾液で満たす緩やかなフェラチオを、ナツキはちんぽ汁を吸いながら触れ合いを強めていく。気持ちよくなってもらうことだけを考えて、口のお肉をなすりつける。
んぢゅっんぢゅっんぢゅっ、と刺激を強めて、濃い我慢汁を飲ませてもらいながら奉仕を繰り返す。
「すんごいエロいね、頭振るのは早くないのに気持ちよすぎー。まんこからたらたらマン汁たらしながらなのがいやらしいねー。ナツキさんのまんこはいつでも入れる準備できてるよねー」
フェラチオしている最中セックスを何度もイメージさせられて、挿入欲求が昂ぶり続けている。
マモンに言葉責めされる度にぎゅう、ぎゅうと牝道が戦慄き、絞られた愛液が滴り落ちていく。もう我慢できないと訴えてくる。
お強請りして、早くおちんちんを入れもらってと疼かせてくる。
だからと言って懇願はしなかった。
余裕はない。入れてもらえるなら今すぐに入れて欲しい。
だが、敵である記憶が抜け落ちたわけではない。女衒に堕とされたと自覚だってしている。なにより嫉妬したとしてもオネエを苦しめた男なのだ。
だからといって、いつまで懇願せずにいられるかは分からない。
そう思っていた矢先。
「ん、じゅっ、じゅじゅっ、ん、ンッ゛!? んんんんんっ゛!?」
ドビュドビュドビュドビュ!
「んんっんっん、ンッ!? ンブッっ、ん!? んぐこくんっんあっ、んこ、こくんっ、んっ」
唐突に頭の裏まで突き抜けるような射精が起こり、目の前が白飛びさせられていた。
ドビュッドビュッ! と、青臭い味が口一杯に広がって意識を呼び覚ましてくる。
臭みがなく抵抗の少ない味が、するすると喉を舐めながら胃へと下りていった。
「んっ、は、はぁ……はぁ…………」
マモンの体液が身体の一部になっていく。そう強く思わされて、子宮のあたりがムズムズしてくる。疼きが強くなるにもかかわらず、精液がこびり付いたカリの裏側に舌を絡めて掃除していた。
大人の女の余裕を見せたかった。
「んちゅ、んはぁ♥ んこくんっ、んちゅ……れろっんっ、んっ♥」
おちんぽを舐め終えると、玉袋にまで零れた精子も逃さないように、皺を伸ばしながら舐め取っていく。
疼きが強くなりすぎて、気が遠退いていく。
ぼーっと視界にまで白い靄が掛かってきて、思考も薄れていく。
玉を舐め終えた舌を尻の窄まりまで滑らせていった。
れろっ、れろっ、と唾液を塗すように、お尻の穴を舐め回す。
「へぇー、ナツキさんていつも翔子さんにこんなことまでさせられてるのー?」
「んっ、はぁ、れろっ、れろっん、はぁ…………しない、よっ……、したこと……ないよっ……んっ……誰にもっ……」
「へぇー僕が初めてなんだ☆ それはなかなかに興奮するね」
嘘も偽りもないのだろう。射精したばかりのおちんちんが、ビキビキとこれまでにないくらいに立ち上がっていた。お尻への愛撫を中断して、フェラチオに切り替えたくなってしまうくらいに、目の前で誘惑するようにビンビンに反り立っていた。
指が勝手におちんちんへと向かっていく。
……ガチャリッ、と手錠が役目を終えたようにひとりでに外れ、そしてアスファルトへと落下した。
自由になった身体、目の前には寝転んだままのマモン。
ここが堕ちるか堕ちないかの境界線なのは明白だった。
……堕ちたら終わり。
だからといって、ここを耐えても苦痛は終わらない。
「いれたいなー☆ ナツキさんのまんこに入れたいなー☆ 絶対ナツキさんのまんこ気持ちいいよねー、いれてよー濡れ濡れしてるし。濡れ濡れにじゅぽじゅぽしたい」
駄々をこねられる度に、きゅんきゅんと子宮が疼いて、どろーっ、とネバネバした愛液がアスファルトを変色させていく。
指先、足先がひくひく震えてマモンの上へとよじ登るのも、一苦労だった。
「あ、あぁ…………っ」
ここにきてナツキは、無意識にマモンの腰の上へと這い上っていることに気付いた。
意識が無意識に飲み込まれている。
マモンを倒す。その闘争本能が、マモンが欲しいという女としての本能に呑まれていた。
「あっ♥ あぁあっ♥ あ、あぁ……あっあ♥」
くちゅ、くちゅっ、くちゅ、くちゅっ、
ナツキは欲望のままに、唾液で濡れ光らせた亀頭で陰唇を慰める。
亀頭の上で膝立ちして、挿入を惜しむように亀頭で蜜を弾かせる。
す、ごっ、いっ……、亀頭なのにっ、かた、いっ、このおちんちんしゅごいっ。
擦って慰めてるだけじゃいやらぁ……。
「いいのー? 後戻り出来ないよ? もう翔子さんじゃ満足出来なくなるよー?」
頭の中で交錯する想い、奴隷への恐怖、オネエへの背信行為、それら全てが目の前の快楽に飲み込まれていく。
飲み込まれたままに、とうとうナツキはマモンを迎え入れてしまう。
じゅぢゅ……ぢゅ、ぢゅ…………。ヂュヂュ、ヂィ……ヂュ……。
「あっ、あっ♥ 入ってっ、んはぁ、あ、あ、あ、あぁあああっ、……お、……おちんちんっぜ、ぜんぶっ、はいったっ♥」
似た背格好のせいか、マモンのおちんちんは太くも細くもなかった。
だからこそ、今まで埋められたどのおちんちんよりもフィットする。ただ、ずっと入れてもらうことばかり考えていたせいで、その満たされかたは至福だった。
入ってるだけでこんなにまんぞくするおちんちんは絶対ないっ!
「お、おまんこっ、は、はいってるらけれっ、いいっ♥ いいのぉおっ♥」
「何が入ってるのがそんなに良いのー?」
「ま、まもんのおちんちんっ! びくびくしてるだけでっ、逝けそうっ♥」
「ふふふっ。――完全に堕ちたね。ふふっ。ちょろい。ナツキさん。自分が気持ちよくなることだけ考えて腰を振って☆」
「ん……え?」
「たくさん気持ちよくしてもらったからね。今度はナツキさんの番だよ」
入っているだけでも気持ちが良い。
ただそれは、性器同士が擦れ合う気持ちよさよりも、満たされたことによる気持ちよさだった。
この状態でさらに快楽を貪れといわれたのだ。
ナツキは意図も何も読み取ることが出来なかった。
じゅぷぷっ……、じゅぷぷっ……、
マモンに促されるままに、恐る恐るではあるが、ナツキは腰を上下させていく。
それだけでミチミチっ、と締め付けが強くなる。
ジュブプッ、ジュブッ、ジュプッ――、性器同士が胎内で絡まりあっているような密着感を伴っていく。
「あっ、あぁあっ、あ、あんっ♥」
「もっと自分のことだけ考えて、きもちよくなることだけを」
「は、あんっ、あ、あっ、あ♥ あぁんっ♥」
自分で動いてるけど自分じゃないような、腰振っているのは自分でも、与えられている感覚が強い快楽だった。騎乗位なのに、マモンに上位を取られていた。
オネエに奉仕するときは気持ちよくすることばかりを考えていた。――けど、マモンは気持ちよくなることを考えろって言ってくれるっ!
じゅぶっ、じゅぶ! じゅぶっ、じゅぶん!
「あっ、い、いくっ♥ いっちゃうっ! いっちゃうっ、あ、あ、あっあ♥」
じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ腰振って、唇まで求めていた。
このまま逝けたら、全てが塗り変わるほどに気持ちよくなれる。
気持ちが変わってしまうほどに良くなれる。そう思ったところで両目の縁からぽろっ、と同時に涙が落ちた。
快楽への期待からではなく、ましてや満たされての温かい涙でもない。
冷た過ぎて身体が、頭が冷やされる涙だった。
「や、あぁや、やっぱりぃ……だ、だめっ…………い、いっちゃうっ……いっちゃうっ……だめっ…………やっぱりらめらっ」
マモンのことを好きにされちゃう。オネエがどうでも良くなるくらいに――。
危機感から腰の動きが緩まった。
肉欲がオネエへの思いで鈍くなる。
「僕ももういけそうなのに……」
「あうっ…………んっ、うっ、、、あっあっあっあ♥ あっあ! あっあぁんっ!」
限界だった。そんなこと言われたらもう我慢なんて出来ない! 腰振れなんて言われていない。強要だってされていない。
それなのに精液出してもらえると思ったときには腰振りを再開していた。
子宮に注ぎこんでもらうことだけを考えて唇奪って、舌を絡めて、お尻を持ち上げては打ちつけてのバチュンバチュンと精液懇願ピストンをしていた。
お、おねぇ……ご、ごめんっ……。もう、堕ちちゃう、まもんに精子もらって一緒に逝って堕ちちゃうっ……ごめんっ、、い、いままでありがとうっ。
「あっ! あっ、あ! い、いくっ、いくっ、んっちゅあ、あ、あっ、いくっ、いっしょにいっちゃう、精子早くらしてっ、おまんこにせいしちょうらいっ、いっ、い、あ、あぁあああああああああああああんっ!!!」
ドビュルドビュルドビュルルルルッ! ドブドブドビュルッ!!
子宮目掛けて精子が殺到してくる、そんな精液の奔流。身体が内から溶かし尽くしてくる子種を、着床させようと最奥で受け止める。
「あっ、ああんっ! まらっ、れてっるっ、あ、あちゅいのぉ、お、お……あっ、あっ! あぁあんっ!」
「すっごいねえー、ちんぽ絞ってくるこのまんこ。休んでないでもっと腰触れよ!」
「はっ、あ、はひっ、あっあ、あ、あぁああんっ!」
「精液絞ってるだけでいってるねー☆ ほんと変態まんこだこれ、よく逝きながら腰触れるねー、ほらもっと早く腰振ってよ!!」
ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん!
「はぁ、あっあ、あんっ♥ は、はひっ、いっい、い、あぁあんっ!」
子宮を精液漬けにしてくるちんぽを飲み込んだまま腰をグラインドさせて、ナツキは甘い歓喜を叫び続けた。
精の濁流が止まろうが止まらなかろうが、ナツキはさらなる子種を強請るようにエンドレスな腰振りを続けるのであった。
「んっふぅ、う、んはぁ……れろんっ、んはぁ……」
手錠をそのままにされて、ナツキは唇だけでマモンの身体を愛撫していた。
成熟しきっていない、柔らかな指先を口の中へと含み、ちゅぱぁ、ちゅぱぁ、とフェラチオのように舌を絡ませる。
小さな喘ぎ声が、無人の世界に小さく染みわたっていた。
しかしマモンは喘ぎさえしない。
弛んだ声を出しているのはナツキだった。
マモンの身体は、舐めれば舐めるほどに、まるでアイスが溶けていくようにオスフェロモンが濃くなっていったのだ。
それも、濃い癖して凄く新鮮な味だった。
マモンは淫魔の中でも若いのだろう。
暴走して”くノ一を呼び集める”という禁忌を犯すくらいなのだから。
「たまんないねー。そんなに涎たらたら垂らしながら舐めてもらえるなんてー」
舐めれば舐めるほどに口の中に唾液が生まれ、溜まり切らない唾液が、たらたらと糸にもならずに零れていく。
口の中にはおちんちんを泳がせられるくらいの唾液が、舐めてもいないのに零れていた。
トランクスさえまだ脱がしていないにかかわらず、人間なら罪に問われそうな年頃の男の子の匂いが鼻腔をヒクヒクと震わせてくる。
「はぁ、はぁあ、んっ、れろっ…………んはぁ♥」
くノ一として身体を武器にする……。その覚悟を決めていても、まさか身丈が自分よりも小さな男の子に奉仕する日が来るなんて考えたこともなかった。
脂ぎった中年や、それらと似通った背格好の淫魔が相手になることばかりだった。
マモンは、中年の男以上に触れ合わないであろう年端もいかない男の子。
嗅いだことのない匂いに、そして味だった。
背徳的な興奮からか、ナツキはマモン以上に汗をかいてしまっていた。
舐めて飲み込んだマモンの汗が、身体の中を沸騰させて汗腺を開かせてくるように、身体の内部がぐつぐつと煮立ってくる。
――はぁ……はぁ……くらくらするっ、……それにっ、恥ずかしいっ……。
マモンの体臭に包まれているせいで、ナツキは自分の汗の臭いを強く自覚していた。マモンよりも濃い汗の臭いに、恥じらいを強く覚えていたのだ。
マモンの身体から汗を奪い、喉を鳴らせば鳴らすほどに汗の臭いが強くなり、恥じらいも強くなり続ける。
極限まで高まった恥じらいを誤魔化すように、ナツキは強い匂いを放ち続けるトランクスのウエストゴムを噛んで、――ズルッ、とずり下ろした。
「――う、あっ……」
ビンッ、と弾けるように飛び出したおちんちんは、まだ綺麗なピンク色をしていて遊んでいる様子がなかった。
匂いもキツくなく、一切の嫌悪感を起こさせてこない。咥えることに抵抗なくて、ただでさえ湧き出ていた唾液が、口の中で溢れかえっていた。
「はむっ……んっ、う……」
自然なままに口の中へとおちんちんを含んでいた。しかし、あまりにも熱々でフェラチオを難しいものへと変えられてしまう。
唾液にまで熱が染みてきて、男の子の匂いも強めてくるのだ。
そしてなにより、あまりにも硬くて、少し擦れただけで口の中が愛撫されてしまう。
味と硬さと熱感で擽られているような、それでいて痺れさせてくるように昂ぶらされてしまう。
「ナツキさんの口の中すごいえろいねー☆ 翔子さんよりとろとろー」
言われるまでオネエのことを忘れていた。
思い出して反射的に睨もうとする。
しかし、その瞳に力はなく、怒気は一切無かった。
挙げ句、続けられた言葉で瞳を蕩かせてしまう。
「まんこもナツキさんの方が気持ちよさそうだね☆ ズコズコしたいねー」
――う゛っ……、なにを、言って……。
でも、こ、この、おちんちんでズコズコされたら……。
その想像だけでマモンを見詰めたままに、唇とおちんぽの隙間から涎がとぽとぽと零れて睾丸にまで垂れていった。
「絶対ナツキさんのまんこのほうが気持ちいいよねー☆ 口の中もヌルヌルしてて咥えられているだけで精子出ちゃいそうだもんねー。マンコだったらすぐ出るね☆」
口がおちんちんで塞がれていて何も言い返せない中、一方的に煽られておへそのあたりがキュンッ! と狂おしいくらいに疼いて、お腹を抱えようとしてしまい、ガヂャチッと手錠に邪魔される。
――ま、まずい、完全に呑まれてるっ……。
オネエのことを忘れていて、それを思い出しても危機感を抱けない。
それどころかマモンと情交に及んだオネエが恨めしくて、嫉妬までしてしまったのだ。
あろうことかオネエより気持ちよくなれると言われて、心が躍ってしまったのだ。
「ナツキさん。――気持ちよくしてもらって良い?」
頭を撫でながらに言われた。
髪の毛を梳かすように撫でるすべすべの手の平に、頬をすりすりされてしまう。
その指先に顎をしゃくり撫でられ、それが終える頃には、ナツキはうっすら涙を浮かべて媚びた目で見詰め返してしまっていた。
マモンの深い色をした瞳に吸い寄せられたまま、――こくんっ。ナツキは小さく頷いた。
マモンに堕ちていた。
過去に堕とされた二人、オネエとノビに向けた感情。それらをさらに毒々しくしたような恋慕の想いにナツキは支配されていた。
ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ――、口の中を唾液で満たす緩やかなフェラチオを、ナツキはちんぽ汁を吸いながら触れ合いを強めていく。気持ちよくなってもらうことだけを考えて、口のお肉をなすりつける。
んぢゅっんぢゅっんぢゅっ、と刺激を強めて、濃い我慢汁を飲ませてもらいながら奉仕を繰り返す。
「すんごいエロいね、頭振るのは早くないのに気持ちよすぎー。まんこからたらたらマン汁たらしながらなのがいやらしいねー。ナツキさんのまんこはいつでも入れる準備できてるよねー」
フェラチオしている最中セックスを何度もイメージさせられて、挿入欲求が昂ぶり続けている。
マモンに言葉責めされる度にぎゅう、ぎゅうと牝道が戦慄き、絞られた愛液が滴り落ちていく。もう我慢できないと訴えてくる。
お強請りして、早くおちんちんを入れもらってと疼かせてくる。
だからと言って懇願はしなかった。
余裕はない。入れてもらえるなら今すぐに入れて欲しい。
だが、敵である記憶が抜け落ちたわけではない。女衒に堕とされたと自覚だってしている。なにより嫉妬したとしてもオネエを苦しめた男なのだ。
だからといって、いつまで懇願せずにいられるかは分からない。
そう思っていた矢先。
「ん、じゅっ、じゅじゅっ、ん、ンッ゛!? んんんんんっ゛!?」
ドビュドビュドビュドビュ!
「んんっんっん、ンッ!? ンブッっ、ん!? んぐこくんっんあっ、んこ、こくんっ、んっ」
唐突に頭の裏まで突き抜けるような射精が起こり、目の前が白飛びさせられていた。
ドビュッドビュッ! と、青臭い味が口一杯に広がって意識を呼び覚ましてくる。
臭みがなく抵抗の少ない味が、するすると喉を舐めながら胃へと下りていった。
「んっ、は、はぁ……はぁ…………」
マモンの体液が身体の一部になっていく。そう強く思わされて、子宮のあたりがムズムズしてくる。疼きが強くなるにもかかわらず、精液がこびり付いたカリの裏側に舌を絡めて掃除していた。
大人の女の余裕を見せたかった。
「んちゅ、んはぁ♥ んこくんっ、んちゅ……れろっんっ、んっ♥」
おちんぽを舐め終えると、玉袋にまで零れた精子も逃さないように、皺を伸ばしながら舐め取っていく。
疼きが強くなりすぎて、気が遠退いていく。
ぼーっと視界にまで白い靄が掛かってきて、思考も薄れていく。
玉を舐め終えた舌を尻の窄まりまで滑らせていった。
れろっ、れろっ、と唾液を塗すように、お尻の穴を舐め回す。
「へぇー、ナツキさんていつも翔子さんにこんなことまでさせられてるのー?」
「んっ、はぁ、れろっ、れろっん、はぁ…………しない、よっ……、したこと……ないよっ……んっ……誰にもっ……」
「へぇー僕が初めてなんだ☆ それはなかなかに興奮するね」
嘘も偽りもないのだろう。射精したばかりのおちんちんが、ビキビキとこれまでにないくらいに立ち上がっていた。お尻への愛撫を中断して、フェラチオに切り替えたくなってしまうくらいに、目の前で誘惑するようにビンビンに反り立っていた。
指が勝手におちんちんへと向かっていく。
……ガチャリッ、と手錠が役目を終えたようにひとりでに外れ、そしてアスファルトへと落下した。
自由になった身体、目の前には寝転んだままのマモン。
ここが堕ちるか堕ちないかの境界線なのは明白だった。
……堕ちたら終わり。
だからといって、ここを耐えても苦痛は終わらない。
「いれたいなー☆ ナツキさんのまんこに入れたいなー☆ 絶対ナツキさんのまんこ気持ちいいよねー、いれてよー濡れ濡れしてるし。濡れ濡れにじゅぽじゅぽしたい」
駄々をこねられる度に、きゅんきゅんと子宮が疼いて、どろーっ、とネバネバした愛液がアスファルトを変色させていく。
指先、足先がひくひく震えてマモンの上へとよじ登るのも、一苦労だった。
「あ、あぁ…………っ」
ここにきてナツキは、無意識にマモンの腰の上へと這い上っていることに気付いた。
意識が無意識に飲み込まれている。
マモンを倒す。その闘争本能が、マモンが欲しいという女としての本能に呑まれていた。
「あっ♥ あぁあっ♥ あ、あぁ……あっあ♥」
くちゅ、くちゅっ、くちゅ、くちゅっ、
ナツキは欲望のままに、唾液で濡れ光らせた亀頭で陰唇を慰める。
亀頭の上で膝立ちして、挿入を惜しむように亀頭で蜜を弾かせる。
す、ごっ、いっ……、亀頭なのにっ、かた、いっ、このおちんちんしゅごいっ。
擦って慰めてるだけじゃいやらぁ……。
「いいのー? 後戻り出来ないよ? もう翔子さんじゃ満足出来なくなるよー?」
頭の中で交錯する想い、奴隷への恐怖、オネエへの背信行為、それら全てが目の前の快楽に飲み込まれていく。
飲み込まれたままに、とうとうナツキはマモンを迎え入れてしまう。
じゅぢゅ……ぢゅ、ぢゅ…………。ヂュヂュ、ヂィ……ヂュ……。
「あっ、あっ♥ 入ってっ、んはぁ、あ、あ、あ、あぁあああっ、……お、……おちんちんっぜ、ぜんぶっ、はいったっ♥」
似た背格好のせいか、マモンのおちんちんは太くも細くもなかった。
だからこそ、今まで埋められたどのおちんちんよりもフィットする。ただ、ずっと入れてもらうことばかり考えていたせいで、その満たされかたは至福だった。
入ってるだけでこんなにまんぞくするおちんちんは絶対ないっ!
「お、おまんこっ、は、はいってるらけれっ、いいっ♥ いいのぉおっ♥」
「何が入ってるのがそんなに良いのー?」
「ま、まもんのおちんちんっ! びくびくしてるだけでっ、逝けそうっ♥」
「ふふふっ。――完全に堕ちたね。ふふっ。ちょろい。ナツキさん。自分が気持ちよくなることだけ考えて腰を振って☆」
「ん……え?」
「たくさん気持ちよくしてもらったからね。今度はナツキさんの番だよ」
入っているだけでも気持ちが良い。
ただそれは、性器同士が擦れ合う気持ちよさよりも、満たされたことによる気持ちよさだった。
この状態でさらに快楽を貪れといわれたのだ。
ナツキは意図も何も読み取ることが出来なかった。
じゅぷぷっ……、じゅぷぷっ……、
マモンに促されるままに、恐る恐るではあるが、ナツキは腰を上下させていく。
それだけでミチミチっ、と締め付けが強くなる。
ジュブプッ、ジュブッ、ジュプッ――、性器同士が胎内で絡まりあっているような密着感を伴っていく。
「あっ、あぁあっ、あ、あんっ♥」
「もっと自分のことだけ考えて、きもちよくなることだけを」
「は、あんっ、あ、あっ、あ♥ あぁんっ♥」
自分で動いてるけど自分じゃないような、腰振っているのは自分でも、与えられている感覚が強い快楽だった。騎乗位なのに、マモンに上位を取られていた。
オネエに奉仕するときは気持ちよくすることばかりを考えていた。――けど、マモンは気持ちよくなることを考えろって言ってくれるっ!
じゅぶっ、じゅぶ! じゅぶっ、じゅぶん!
「あっ、い、いくっ♥ いっちゃうっ! いっちゃうっ、あ、あ、あっあ♥」
じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ腰振って、唇まで求めていた。
このまま逝けたら、全てが塗り変わるほどに気持ちよくなれる。
気持ちが変わってしまうほどに良くなれる。そう思ったところで両目の縁からぽろっ、と同時に涙が落ちた。
快楽への期待からではなく、ましてや満たされての温かい涙でもない。
冷た過ぎて身体が、頭が冷やされる涙だった。
「や、あぁや、やっぱりぃ……だ、だめっ…………い、いっちゃうっ……いっちゃうっ……だめっ…………やっぱりらめらっ」
マモンのことを好きにされちゃう。オネエがどうでも良くなるくらいに――。
危機感から腰の動きが緩まった。
肉欲がオネエへの思いで鈍くなる。
「僕ももういけそうなのに……」
「あうっ…………んっ、うっ、、、あっあっあっあ♥ あっあ! あっあぁんっ!」
限界だった。そんなこと言われたらもう我慢なんて出来ない! 腰振れなんて言われていない。強要だってされていない。
それなのに精液出してもらえると思ったときには腰振りを再開していた。
子宮に注ぎこんでもらうことだけを考えて唇奪って、舌を絡めて、お尻を持ち上げては打ちつけてのバチュンバチュンと精液懇願ピストンをしていた。
お、おねぇ……ご、ごめんっ……。もう、堕ちちゃう、まもんに精子もらって一緒に逝って堕ちちゃうっ……ごめんっ、、い、いままでありがとうっ。
「あっ! あっ、あ! い、いくっ、いくっ、んっちゅあ、あ、あっ、いくっ、いっしょにいっちゃう、精子早くらしてっ、おまんこにせいしちょうらいっ、いっ、い、あ、あぁあああああああああああああんっ!!!」
ドビュルドビュルドビュルルルルッ! ドブドブドビュルッ!!
子宮目掛けて精子が殺到してくる、そんな精液の奔流。身体が内から溶かし尽くしてくる子種を、着床させようと最奥で受け止める。
「あっ、ああんっ! まらっ、れてっるっ、あ、あちゅいのぉ、お、お……あっ、あっ! あぁあんっ!」
「すっごいねえー、ちんぽ絞ってくるこのまんこ。休んでないでもっと腰触れよ!」
「はっ、あ、はひっ、あっあ、あ、あぁああんっ!」
「精液絞ってるだけでいってるねー☆ ほんと変態まんこだこれ、よく逝きながら腰触れるねー、ほらもっと早く腰振ってよ!!」
ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん! ばちゅん!
「はぁ、あっあ、あんっ♥ は、はひっ、いっい、い、あぁあんっ!」
子宮を精液漬けにしてくるちんぽを飲み込んだまま腰をグラインドさせて、ナツキは甘い歓喜を叫び続けた。
精の濁流が止まろうが止まらなかろうが、ナツキはさらなる子種を強請るようにエンドレスな腰振りを続けるのであった。
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