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第3章 淫武御前トーナメントの章

50話 掛かっていない暗示に掛かっていると思い込んで、感じまくって喘ぎまくるナツキ♥(失禁・飲尿)

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 50話 掛かっていない暗示に掛かっていると思い込んで、感じまくって喘ぎまくるナツキ♥(失禁・飲尿)

「翔子さんだと思って感じてるんだね☆ もっと感じて良いよー」
 
「あっ、あ、あっ、ま、またっ、またいくっ……またっまたいくうううっ!!」

 目覚めるとマモンの姿が見えない高さまで、ナツキは高々と抱え上げられていた。
 対面肩車の体勢で、舐め回されていたのだ。
 平べったい舌で陰唇をベロベロと擦りまくってきたり、極太なおちんちんみたいになってピストンしてきたり、舌一つで完全の溺れてしまっていた。

 この大会で初めて敗れた淫魔・マロッグ。巨大蛙の容姿をした彼の舌使いも凶器だった。しかし、そのマロッグを従えていたマモンのテクは、その比ではなかった。

 身体がオネエからの愛撫と思い込んでなくても快楽に酔わされた。そうナツキが思ってしまうほどに、気持ちが良い。
 だが――、そもそもとして、ナツキは暗示になど掛かっていなかった。
 暗示に掛かっていると思い込んでいるだけで、マモンからはオネエと勘違いするような術は一切掛けられていなかった。

 そうとも知らずに自ら堕落への一途を辿るナツキを、さらにマモンは追い詰める。
 舌を髪の毛のように細く、そして長い形状へと変化させて尿道の中へと差し込んでいく。

「んぅお、お……おっ…………おっ、…………お、はぁ……」

 極端に細く、それでいて媚薬でコーティングされているため痛みは殆ど無い。
 感覚さえも殆ど感じていないのだろう。
 それでも異物感を完全に消し去ることは出来ず、ナツキは唇を突き出して苦しげな呻きを上げていた。
 
 何をされているのかもよく分かっていない様子のナツキ。その秘部を、マモンは唇で覆い隠し、愛撫の全容を見せないままに、細長い舌をさらに深くへと進ませていき――チュルンッ!! そうめん啜るかのように引っこ抜いた。

「ンォヒィッ!?」

 圧倒的な排泄感に釣られて、ナツキはピシャピシャッ! と小水を拭き出してしまう。

「ら、らにっ……これっ……ちょ、ひゃ、ひゃらっ! いやっ!」

 悲鳴の直後、股下で行われている光景に驚かされ、ナツキは首を左右に振りたくって「いやだいやだ」と拒絶する。
 マモンがごくごくと尿水を飲み下しながらに恥部を舐めしゃぶってくるのだ。
 抱え上げたままに軽蔑した目で見上げ喉を鳴らしてくるのだ。

「ひゃらっ、あっ、あ! いやっあ、あ、あぁんっ! んっ、あぁあっ!」

「ごくんっ、ごくんっ、――そう、言っても、興奮してるよね? 下処理奴隷にさせられると思った男に、逆に下処理してもらって、ねぇそうでしょ? じゅる……」

「っ、うぅ……ち、違……っ…………っ」

 興奮していたのは事実で、ナツキは言い返せなくなってしまう。
 しかしそれは――
 オネエだと思っていたから……。
 オネエにこんなことされたら羞恥心だけで達してしまうから……。
 
「お、お前をっ、……オネエだと、思ってしまっているからだっ……」

 自らの口でナツキは白状した。
 これを伝えたら、次から次へとオネエの名前を出して要求が強くなっていく。
 そう思ってずっと言わずにいたのだが、言い返さずにはいられなかった。

 お漏らししながら達してしまい、挙げ句、飲尿なんてありえないことをされて、ごくん、ごくんとマモンの喉が鳴るたびに小さい絶頂を迎えているなんて、絶対認めたくなかった。
 それゆえナツキはオネエの名前を出して、オネエが相手だからだ、と否定したのだ。
 
「なるほどねー☆ 確かに翔子さんだと思ったなら、感じちゃうのも無理ないよね」

 フォローしつつも、含みのある言い方に、ナツキは怖じ気を抱かされる。
 
「なにが、言いたいっ……」

「翔子さんだと思って奉仕してよ。僕がナツキさんにしたみたいに全身舐めてよ。翔子さんの名前出したら命令に逆らえないんでしょ?」

 ――やっぱり……そうなるか。
 オネエだと思って、と付け加えられた命令は、拒否が出来ない。
 それゆえナツキは覚悟を決めた。
 だがしかしいつまで経っても、身体が独りでに動くことはなかった。
 独りでに奉仕を始めると思っていた身体は、マモンの命令に従わなかったのだ。

 ――う……そ……。

 ここにきてようやくナツキは気付く。
 ……マモンからの命令が効いていなかった。
 ……オネエだと思って、なんて暗示一切掛かっていなかった。

「どうしたの?」

 最初から効いていなかったの?
 今の今まで純粋にマモンからの愛撫で感じていたの? 
 オネエだから感じていたわけではなく、マモンに感じまくっていたの? 
 もしかしたらと恐れていたものの、それが現実となると違ってくる。
 ナツキは悔しさに唇を震わせて、拳をギュッと握った。

 今にも泣き出してしまいそうなくらい、顔がクチャクチャになるも、ナツキはハッと気付いた。
 
 ――チャンスだ。
 頭を振るって俯き、ナツキは妖しく笑った。
 術に堕ちていると思い込まれている今なら、最悪でも同士討ちに持ち込める。
 術に堕ちたフリを続けられればマモンを一方的に責められる。
 ……あわよくばマモンを堕とせる。
 
「ふふっ。いいよ。たっぷり気持ちよくしてあげる。――オネエにするのとおなじくらいに尽くしてあげる」

 ナツキはオネエにしかしないような献身的な奉仕で、マモンを堕としに掛かるのであった。それもこれも、マモンの策略とも知らずに。
 そう、全てがマモンの奸計だった。ナツキが自らの意思で積極的な愛撫をするための策略だったのだ。
 後戻り出来ないくらい完堕ちさせるための仕込みとも知らず、ナツキはマモンに心からの愛撫を尽くしていくのであった。
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