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第3章 淫武御前トーナメントの章

30話 翔子VSマーラ♥(フェラチオに没頭)

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 30話 翔子VSマーラ♥(フェラチオに没頭)

 フェラチオしている間だけ休憩が取れる。そのため翔子は休憩を兼ねた時間稼ぎのために、フェラチオをしていた。
 頬張りきれない巨大な肉棒を、逝かせないように気を遣いながら、ねっとりとした口の中を泳がせていた。

「ん、ふぅ……ん……、ちゅ…………んれろっ…………んっふ……」

 男のモノを咥えるなんて何十年、いえ何百年ぶりかも分からない。
 そもそもとして、男の生殖器を口の中に含むことに恐ろしいくらいの抵抗があった。ナツキちゃんが信じられないくらい。
 この男に長いことフォームチェンジしていたことも拒絶感に拍車を掛けている。

 それにマーラは淫魔の中で、唯一完膚なきまでに堕とした男でもある。
 そんな支配下に置いた男に奉仕する日がくるなんて……。
 しかも……。すごい、味っ……。

 姿形をいくら真似ても真似し切れない、性器の臭いと味だった。
 この臭いと味があれば、大抵の女の二つの感覚を支配出来てしまう。それがやすく分かるくらいの強烈な刺激に、口の中が毒々しく脈打つ。
 相手がいくら脳みそ筋肉とはいえ、淫魔に変わりはない、と分からせられてしまう口内刺激。かくいう、アタシも…………ちょっと変な気分にっ……。

 ナツキに散々奉仕させていたのが仇となって、肉幹に舌を絡めると、その感覚を己の恥部で追体験してしまう。
 どんな刺激を送り込めたのかリアルに想像出来てしまう。それでいて、舐められているわけではないがゆえに刺激はこない。そのせいで酷く膣内が疼いた。
 ぬたあっ、ぬたあっ、と口の中にあるたっぷりの唾液の海に絡めると、膣の中にある愛液も同じくらいに溜まっていく。

 気付けば恥部がじゅくじゅくと疼いて、潤みきっていた。フェラチオしている媚態が、ピクッ、と時折不自然に、まるで微弱な電気を流されたように震える。

 さらにフェラチオ奉仕を続けていくと、頭をゆったり振るう動きに合わせて膣の中が蠢き始めていた。口の動きと同期したように卑猥に収縮し始めたのだ。

(…………ま、ずいわねっ…………、う、疼いてきてっ…………んっ、はぁ……早めに、きりあげたほうが…………んちゅ、いいわねっ……)

 続けていく内にイヤらしい気持ちがぐつぐつ煮立ってきて、翔子は口淫奉仕では休憩にならないと悟った。
 芽生えた危機感から、フェラチオ奉仕の刺激を強めていく。
 休憩を諦めて逝かせに掛かる。
 
 んちゅ、んちゅ、んちゅ、んちゅ――外から見れば口の輪を通す単調な油送。しかしその内部では、出入りに合わせて肉筒の回りを舌に旋回させている。
 ねっとりとした動きで気品を保ちつつ、舌のざらつきを強めて敏感地帯を擦る。その磨かれたテクニックを、性のイメージとかけ離れた、整ったままの品のある表情で続けて、フェラチオ奉仕とのギャップで追い込んでいった。

「んぢゅ、れろむっ…………んはんっ、んちゅんんれろっ」

 しかし、マーラは全然動じてくれない。
 妖艶な表情でのフェラチオ奉仕。一昔前、マーラを追い詰めたときと同じ状況ならばひとたまりもなく逝かせられただろう。
 しかし、その時とはあまりに状況が違う。口の中を少し窄めただけで、肉棒に愛撫されているような気分になってしまう。
 密着が強くなって快感得ているのは、翔子のほうだった。
 マーラを見上げ、その瞳に映る自分自身の姿を見て、翔子は悟った。
 責める技でさえ責められている。

 ジュプッ……ジュプッ……ジュプッ……、と上目づかいでの口淫を続ける翔子の目尻に涙が溜まっていく。顔も赤らみも増し続け、口端が緩んでは唾液が零れていく。
 高貴な表情も少しずつ堕落に染まり始めていた。演技でもなんでもない。
 この口に入っている肉の塊でじゅくじゅくしていて悦痒い膣内を擦りたい。そんなことを思ってから、さらに疼きが強くなった。

 膣内が欲する刺激を同期させるように頭を振るって、唾液を散らせながらズボズボ繰り返していた。
 身体が体勢を保っていられなくなり、ギヂッ、とマーラのお尻を指先が食い込むほどに握り締めて、気付けば、セックスと同じくらいの勢いでジュボジュボジュボジュボしていた。

 ンヂュ! ンヂュンッンヂュ、ンヂュウッ!

 フェラチオしているあいだだけ休憩出来る。男に奉仕するための言い訳なんてとっくの前に忘れていた。
 我慢汁を吸いつつ媚びた顔を向けてひたすらに尽くす姿は、淫魔に堕ちた淑女でしかなかった。

「ンジュッ、んっ、んっ、ンジュッ! んっ、んっ、んじゅうっ、ンッ!」

 ――ら、らめっ、い、いかせられなぃ、おちんちん射精させられなぃっ、んっ!

 目的も忘れて精液を貪ろうと激しくバキュームフェラを繰り返す翔子。
 しかし逝かせられない。
 いくら舌を絡めて吸いあげても身体は筋弛緩剤で緩んでいるのだ。
 男の全てを受け入れられるくらいに緩んだ身体に、マーラの全てが入り込んでくるような錯覚まで起きていた。
 脅威に感じていた味と臭いに身体が支配されていく。長いあいだ使い続けていた肉体に、身体が溺れてしまっている。 
 
「んっ、んっう! んぢゅっ、じゅっ、んっンボッ!? ンブッ!?」

 そんな中で頭を撫でられたかと思うと、突然腰を打ちつけられた。
 ンブッ!? 
 苦しさ伴う痛みに目を見開いてしまい、零れそうな目縁から涙が散った。

「ンブッ、ぶ、ンブッ!? ング!? ンボッ!? ブオ!?」

 突然のイラマチオに苦痛を与えられている。
 それなのに身体の中に溜まりきっていたムズムズとした疼きが、一突きごとに発散させられて紛れもない快感を覚えていた。
 びぐんびぐんっ、と震えるおちんちん。膨らむにつれて乱暴になるピストン。

 ズボズジュズゴズボッ! ズジュズブッ! 
 男にされるがままに受け入れていて、そんな男からの精の放出まで期待してしまっている。

 ンボッンブッ! ンボッンブッ! ンボッ、ンボッ! ブボッ!

 く、くるっ、せ、精液っく、くるっ、すごいのくるっ! くるっ!

「ンブッンボッ、ブッビュびっ、ン゛、ンッン゛、ッん――――ンゥウう゛!?」

 ドボドブッ――――! 味わう暇なく胃へと吐き出される精液を、目を見開いたままにごぐんごぐんっ! と身体の反射に任せて精飲していた。頭を引き寄せられて亀頭を埋めこまれた食道へと、ドボドボドボドボ流れ込んでくる。
 ずっしりと胃へと落ちる精液の重たさに、心を満たされるような満足感を与えられていた。食欲までもを満たされていた。

 あ、はぁあ、はぁ……す、すごいっ、あ、あじっ……。
 ヌボッ……、と肉棒が精の残滓を垂らしながらに、残り汁を舌に乗せながら引かれていく。味と臭いが一気に頭の隅々を埋め尽くすように押し寄せてきた。

「あ、あはぁ…………、あ……、ぅ……んっ……」

 奉仕を繰り返した亀頭が、力の萎えないまま尖端で唇を撫でて、キスをしながら、掃除をお願いするように目の前に居座っていた。

 それを放心気味なまま、翔子は舌先でれろっ、れろっ、と舐めて、はむっと亀頭を飲み込んだ。白濁を取り除くとゴクンッ、と残滓が通る音を鳴らして、ブルブルと身体を震えさせていた。
 
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