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第2章 忍の章

6話 挿入懇願♥(フェラチオ・正常位)

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 体液を自由に変質させて薬品を作り出す特異体質を、榎本君は持っていた。その特異体質で、ナツキは体内に残っているMARSをさまざまな薬品に変質させられてしまったのだ。
 筋弛緩剤からホルモン剤、下剤に整腸剤。これらへの変質を使って恋に堕ちたと思い込ませた、そう悪びれた素振りも無く言われたのだ。


 それだけに留まらず、榎本君は古賀忍軍を名乗った。


 もう、ナツキには逆転の手立てが無いと確信しているのだろう。
 確かに、確かに、ネタばらしをされたからといって、対抗出来る訳ではない。
 恋に堕ちているのが錯覚と知っても、身体も心も制御できない。
 騙されていると知ったからといって、嫌いになれるような単純なものではない。


 それに加えて、冷静に物事を考えられないように、口の中には絶えること無く榎本君の体液が流れ込んでくる。
 一番男らしい体液が、女には作れない体液が絶えず流れ込んで来ていた。


「んっ、ふぅ、んっ……んっ、……んふぅ……、んふぅ……」


 そう、ずっとフェラチオをさせられていた。
 望んでしていると言っても良いだろう。
 脱糞で脅されなかったとしても、多分咥えこんでいたのだから。


 とは言っても、精の原液を直接注ぎこまれた訳ではない。
 忍者と言うだけあって、榎本君は簡単には逝ってもくれなかった。
 そう、まだ一度も射精させられていない。
 ちんぽに絡んだ唾液を飲んでいるだけだ。


 それでもちんぽの味が染み込んだ唾液味は、淡い味がした。
 樽男のように獣臭い訳でも、オネエのように重たい訳でもない。
 ただ若くて青い、年頃の男の子の味だった。
 過去狂わされた三人の男達の中でも一番慣れ親しい味だった。


「ナツキちゃーん。どんな味?」


「んちゅ……んぅ、ちゅぱ……はぁ、はぁ……青臭いっ、あじっんうっ!?」


 ちんぽでビンタされて、あまりの痛みに頬を抑えた。
 パチンッ! とゴムが切れたような高い音が鳴ったが、皮膚が痛い訳ではない。
 まるで心を叩かれたような痛みだった。


 ――何を間違えた。……なんで叩かれたんだっんぶっぼっ!?


 思案している中、亀頭を突っ込まれた。
 口の中を一気に通り抜けて食堂まで入り込んできた。
 食道を塞がれて、ひとりでに涙が溢れ出る。


「んぅ゛!? ンブンブッウ!? ぶっんぼぉ、アッ!? ンブフッ!?」


 苦じぃっ、ちっ、窒息させられるっ、じ、じぬっ、ほんどに、死、じぬっ!?


 食道を塞いだまま、オナホールでもここまで乱暴に扱わないと思うくらいの勢いで、ひたすらちんぽを扱かれる。喉をまんこにされたように扱かれる。


「んぶぅうぶっ、ぉお!? ンゥウ゛ンブォ?! ングゥウう!? ンンンッ゛」


 ドブドブドブッ! 気道を塞がれたままに精液を胃へと流しこまれて、味わう暇なく胃を埋め尽くされていた。
 ぐるじい……、ぐるじい…………、死ぬほど苦しい。
 なのに、なのに、ドビュドビュ注ぎこまれた胃が、子宮になったみたいにびくびく跳ねて榎本君の射精に喜んでいた。


 苦しくて死んでしまう。その恐怖は、精液を注ぎこまれたなら死んでも悔いは無いと考えを改めさせてきた。
 胃袋に精液が流れ込んできて子宮みたいに跳ね上がると、子宮で受け止めたくて仕方が無くなって、子宮に精液をもらえないままじゃ死ぬに死ねない、と更に考えが変化した。


 好きな感情も、全部、偽物って知った筈なのにだ。
 作られたものだと知ったのにだ。
 そもそも偽物とか、本物とか……どっちでも良い。
 この考え自体が堕ちているのかも知れないけど、もうこれ以上は考えられない。


「ンチュウウウッ……、ンポッ、んっ……ふぅふぅ……はぁ……。はぁ」


 射精したばかりでも余裕のあるちんぽ。
 まだまだ精子を出し足りなさそうに、元気にビクビク震えていた。
 スマートフォンを片手に見下ろしている榎本君は、さらに余裕たっぷりだ。
 だからといってなにか言ってくる様子も無い。
 寧ろ言わせようとしている。
 逃げられないように、屈服の台詞を動画に収めようとしている。
 それを分かっていても、もうどうすることも出来ない。


「榎本君入れてっ……。脅されてとかじゃない。……本気で……欲しいっ……」


 撮影したままの榎本君のスマホを見上げながら言った。
 もう勝ち負けとかでは無くなっている。
 忍者と知っても奉仕さえ止められなかったのだ。


「んー。エリナに言うことはないの?」


「ご、ごめんっ、エリナっ、――もう、もう我慢出来ないっ……してもらうっ、してもらいますっ、っう…………あっ」


 コテンッ、とひっくり返されて、その流れのまま覆い被さられた。
 それだけで心臓と子宮がキュンッ……、と縮まった。
 おちんちんの裏側で、くちゅーっくちゅーっと陰唇を馴染まされると、キュンキュン子宮が高鳴って愛液が溢れ出た。


「あっ、あ、あっ♥ あっ、あっあはぁ……」


 カリの裏の小さな段差でコリッとされるだけで、弛んだ声が漏れた。
 それだけでどこで感じているのか丸分かりなようで、カリの裏でチュクチュクチュクチュク、クリトリスから陰唇まで隈なく擦られる。


 気持ちいいっ、強烈な刺激じゃないけどむず痒くてそれでいて気持ちいい。


 ただ、満足は得られない。
 いくら正常位素股をされても、おちんぽ欲しいおまんこは満たされない。
 精液を欲しがっている子宮は満足出来ない!


「は、はやくくださいっ! お、おねがいっ、はやくっ……はやくっ!」


 さらに触れ合う面積を増やす為に、ナツキは自らガバッ、と太ももを抱えこんで大きく広げた。あわよくば挿入されることを望んだ。
 腰を揺すって、挿入を夢見る。


「焦るなってこのド淫乱、堕ちるタイミングで一気に突っ込んでやるからさー」


 久々に掛けられた言葉に、動悸のように胸が叩かれた。
 しかし声を聞けた嬉しさよりも失意の方が遥かに大きかった。
 まだまだ堕ちないからまだまだ入れてもらえない。
 そんな失意のほうが大きく落胆したところで――ヂュボオオオオオッ!!!


「んぉお゛!? ヒィイッ゛!?」


 完全に不意を突かれた挿入に、目の前を快楽に消し飛ばされた。


「すっげぇこのマンコ。根元から亀頭まで搾乳してくるみてぇに絡んでくるー」


 性器同士にしか分からない粘膜の絡まり合い。
 それでも榎本君の言葉の意味がはっきり分かってしまう。口の中で繰り返してきたディープキスみたいに、おまんことおちんぽが絡み合っていた。
 強烈な密着の中でジュボジュボジュボジュボ――、激しいピストンが始まった。


「ンアァア゛!? あ゛、い、イア゛ああんっ!? ん、お、おちんぽ、おちんぽいぐ、いぐっおちんぼでいぐ、あぁああ゛っ!?」


 生殖粘膜の擦れ合いでさえ絶頂と違わぬ快感を得られていた。
 そんな中でのピストンは耐え難いほどの快感だった。
 それらを凌駕する激感が、ドビュルルルルルルルッッ!! と子宮で破裂した。


「ン゛お゛、オ゛……ンオォ゛、ひ、ひぃ゛い……」


「おっとー完全に飛んだかー? 調教ついでにたっぷり楽しませてもらうわー」


 ジュボッ、ジュボッ! とおまんこの壁を激しく毟るようにピストンされていた。
 身体が壊れてしまいそうな激感から逃れようとしがみ付くも、髪の毛掴んでベッドに沈められてピストンされる。


「ンアッ!? アァアッ゛! あ゛あぁあんっ!!」


 更に上を行く破壊的な快感が迫ってきて、耐えられない快感から意識を反らせようと首を千切れんばかりに左右に捩らせる。
 しかし今度はしがみ付いてきて、種付けプレスでジュボジュボされる。
 野太い悲鳴が散る程の激感から一切の逃げが許されないまま、ナツキは荒々しい腰振りを受け続けるのであった。 


                  ※


 それから2時間、ナツキはぶっ通しのピストンを味わわされ続け、バチンバチンバチンとちんぽビンタよりも大きな粘膜音が絶え間なく重なる中で目を覚ました。しがみ付いてないと弾き飛ばされそうな勢いで激しく突かれている。


 しがみ付いたからと言って、榎本君を止める力なんてない。


 ドブビュルルルッ! ドボドブブッ、ドビュルッ――。


「んぁああ゛っ゛!? ア゛ッ! くぅ、はぁあ……っ、はぁうぅ゛」


 お腹の中で大きくそれでいて熱い水風船が破裂した。
 それが子宮を一杯にした。
 子宮の中で泳ぎ回っている精子の様子がはっきりよく分かる。


「起きたかー、じゃ、眠気覚ましにもう一発中に出してやるよー」


「ま、まら……するの? っう、あ、あっあ、あっ! あんっ!? アァンッ!」


 精液でお腹がたぷたぷする中、ナツキはさらなる射精を受け止めさせられていくのであった。


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