【完結】精霊を宿す王太子を闇の暴走から救ったのは、太陽の瞳を持つ隻眼の騎士でした。

亜沙美多郎

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sideルネ

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 孔には再びモアメドの熱が放たれる。ロジェと代わり、二回目の挿入で苛烈なまでに律動を繰り返した。モアメドはロジェにまだ萎えていないのを確かめると、同時に挿れようと提案する。

「二人の体液を同時に注いであげれば、きっと殿下も満足できるわ」
「試してみる価値はある」

 ロジェは四つん這いのルネの下に滑り込み、挿入しているモアメドの男根に沿って自分のものを当てがった。
 ルネの粘膜はモアメドに癒着しているように絡みついているが、ロジェがそれを引き剥がすように割り這入る。

「あっ……かはっ……ぁあ……!!」

 呼吸もまともに出来ない時に、孔が二本の男根で埋め尽くされようとしている。ロジェはゆっくりと少しずつ穿ってきている。
 ルネはディミトリへの口淫も続けながら、両方の口で男たちの男根を受け入れている。だんだんと手足の力が抜けてくると、腰が下がり、そのことで屹立の先端がロジェの腹で擦れる。その上、ロジェが乳首に吸い付いたのだ。

 性感帯の全てを侵され、ルネはこれまでに感じたことのなかった異変に気付く。尿意にも似た感覚。これは流石にいけないと思いつつも、誰もルネへ責めるのを止めようとはしない。

(あ、出る……出ちゃう……)

 ロジェの男根がついに全て這入ったと同時に、ルネはじゅわっと潮を吹いた。吐精とは違い、直ぐには止まらないそれを全てロジェの上半身へかけてしまった。

「や、すまな……ぁ、やぁ……」

 申し訳ないのと恥ずかしいので言葉が出てこない。そんなルネにロジェは優しく微笑んだ。

「殿下、もっと出してもらって構いませんよ」
 腰を揺らしながらロジェが言う。
 おおよそ首元までびしょ濡れになったまま、ロジェは律動を続ける。孔に這入った二本の男根が規則的なリズムで蠕動すると、その度内壁が擦られ潮が吹くのが止まらない。

 ようやく全て出し終えたかと思いきや、ロジェがルネの屹立を手で扱き、モアメドが律動を加速させる。

「あっ、イったばかりで……」
「達した今が一番気持ちいいでしょう? ほら、殿下はディミトリに集中して」
「でもっんんん……はぁ……」

 達するのを我慢しながら、また口を離してしまったディミトリの先端にチュッと音を立てて口付けると、その刺激でディミトリが果て、ルネの顔に白濁が迸った。
 ルネは目を眇めながらもその白濁を指で寄せては舐め取っていく。

 背後からはモアメドとロジェもお構いなしに腰を振り、ほぼ同時に果てた。

 一人ずつゆっくりと抜くと、ルネの孔は二人の男根の形にパックリと開いていた。中に注がれた白蜜が流れ出る。ヒクヒクと痙攣している孔は、まだ受け入れていないディミトリの男根を待ち侘びているようだ。

 モアメドとロジェはそんなルネに気を遣い、順に口付けると「殿下、僕たちは退室しますね。あとは頑張って下さい」と伝え、寝室を後にした。ルネはその言葉の意味を察し、頬を赤らめる。

 なぜ自分のしようとしていることが暴露ているのだろうか。誰にも言っていなかったはずである。もしかすると、自分がディミトリにだけ送る視線が違っていたのかも知れない。それとも、太陽の瞳を持つディミトリだからこそ、ルネに相応しいと判断したのか……。

 いや、きっとあの二人のことだから、ルネの本音に気付いていても不思議ではない。この状況を把握していないのは最早ディミトリだけのようだった。

 二人きりになった寝室が粛然しゅくぜんとなる。ディミトリはさっきのモアメドの言葉がどういう意味なのか、ルネの口から説明してくれるのを待っている様子であった。何からどう説明すればいいのか悩んでいるルネに、遂に静寂を切り裂くようにディミトリが話し始めた。

「殿下、モアメドは一体何を頑張れと言っていたのですか?」

「それは……あの……」

「目覚めたばかりで、無理はして欲しくないですが、まだ精が足りないのであれば二人を呼び戻しましょうか?」

「ちがっ!! ……違うのだ。その……実はディミトリにだけお願いしたいことがある」

「自分にですか? 何なりと」

 ディミトリは仕事の一環のように捉えている。聡明なようでいて、本当の恋愛をしたことがないのかルネの本質までは見抜いていないようだ。
 モアメドとロジェはその点、ルネの言葉足らずな部分までを汲み取るのが得意である。
 それに甘えてきた自分を責めた。

 この鈍感な男にどのように伝えれば、この気持ちが恋愛のそれだと受け止めてくれるのだろうか。
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