FIGHT AGAINST FATE !

薄荷雨

文字の大きさ
上 下
32 / 47
Ride or Die

3・お兄様

しおりを挟む

 翌朝、榊と良太は毎度の如く少し戯れつきながら起床し、揃って朝食を済ませた。
 玄関では時間ぎりぎりまで抱き合いキスを交わす。名残惜しそうに振り返る良太を見送った榊は、しばし触れ合いの余韻に浸っていた。
 いつもの日曜ならこのあと掃除や洗濯に取り掛かるところなのだが、今日は遺産相続の件で池占いけうら家の人間と合わなければならないのだ。
 面会場所は、雪城地区にある氷川グループ系列のホテルだ。
 なるべくちゃんとした服装を選ぶ。といっても大衆向けの紳士服販売店で購入した吊るしのスーツなのだが。
 いつもはただ一つにまとめて背中に垂らしている銀髪を、この日は高く結い上げた。元カノから貰った燻し銀のヘアクリップで止めてみる。表面の艶消し加工で派手に見えないところが嬉しい。
 前髪も額にかからないように整えた。ほつれてこないようにサイドも整髪料で固めると、正面からは短髪のように見える。
 次に、ネクタイは良太からプレゼントされたものにしようと手に取ったところで、スマホが鳴る。電話ではなくメールの着信音だ。
 差出人は氷川三千緒。短い文章で、
『来た』
 とだけ書かれている。いつもこうだ。
 どうやらこの近くに来たという意味らしい。来たというからには、放っておくわけにもいかない。
 ベランダに出て辺りを窺うと、アパートの駐車場に鏡面のような黒いロールスロイスが停まっていた。間違いない、あれだ、と榊はすぐに部屋を出た。

「榊龍時、久しぶりだな」
 運転手の開けたリアドアの中、薄暗い車内から氷川が声をかける。
「おはようございます、お久しぶりです」
 と榊が挨拶すると、相手は白い歯列をと剥き出した。猛獣が威嚇するような笑い方だ。
「お前が池占に会う前に注意事項を、な」
 乗車を勧められたので榊はこれに従った。
 氷川は前回会った時と同じ、金縁の丸いサングラスをかけている。根本からしっかりと金色に染めた髪の毛を逆立て、耳にはピアスを飾り、白を基調としたコーディネートで決めた姿はとても堅気には見えない。かといって反社な人間にも見えないが、なんというか漫画のキャラクターのように生活感がなく、謎めいていて、つまりは胡散臭いのだと榊は思っている。
 なぜ遺産相続の連絡が弁護士に先んじて彼からきたのかなど、榊からききたいこともあるが、とりあえず話を聞いてからだ。
「まずお前の弟にあたる人物だが、名前は辰需しんじゅ、池占辰需という」
 どういう字を書いて「しんじゅ」と読ませるのは知らないが、浮世離れした名前だなと榊は感じた。
「年齢は二十四歳」
 氷川は続ける。
「池占家では代々、親から子へ受け継がれる才覚をもって生業にしている。それというのが、いうなれば占い師みたいなものだ」
「占いですか?」
 これには榊も驚いた。かなり裕福な家柄と聞いて、想像していたのはせいぜい資本家か投資家あたりだった。
「天眼様、聞いたことがあるか」
 榊は首を横に振る。天の眼と書いて「てんげん」だ、と氷川は教えてくれた。
「てんがん、とも読むがな。天眼とは仏教用語で、この世の全てを見通すことのできる眼のことをいう」
 にわかには信じがたい話だが、未来予知や透視といった超能力を活用して占い業をしているということか。
 なるほど占い師ともなれば、霊感商法だの開運商法だのというやり方で財を成せるのだろう。フードを被った怪しい占い師が、水晶玉を覗き込みながら政治家にお告げをしている。榊にはそんな如何わしいイメージが浮かんだ。
「神通力を維持するためなのか池占家では極力、浮世の水に触れないようにして生活している」
 生まれつき病弱な家系のせいかもな、と氷川は片手でサングラスを少し浮かせてかけ直した。
「子供を学校へ通わせることもない。徹底してる」
「義務教育もホームスクーリングですか」
「その部類に入るんだろう。人間関係は他界した母親と、わずかな親戚、池占家に仕える少数の雇い人のみ。世間知らずということだな」
 ちなみに先代の天眼様ってのがお前の母親だよ、と氷川は言う。
「亡くなったその、母に、夫はいないんですか?遺産の二分の一は配偶者の遺留分だとか聞きますけど」
 遺産は相続しないと決めているのにも関わらず、無駄な争いに巻き込まれるのは勘弁だ。
 もしも母親の夫と名乗る人物が、金を寄越せだのと喚いて突撃してきたら、力で捻じ伏せる自信はない──とは決していえない。
「無論、お前にも辰需にも生物学上の父親は存在する」
 それはそうだろう。
「だが天眼様は配偶者を持たない。特殊な事情でな」
 聞きたいか?と氷川は口に出さず片眉を少し上げて問うたくせに、
「実は俺も詳しいことは知らされていない」
 と自ら白状した。
「それで、注意事項ってのは何なんですか」
 池占家では占い師をしているだとか、自宅学習をしているとか、それが注意事項なのだろうか。
「人間の性別には男女の他に、α、β、Ωがあることは常識だな?」
「もしかして学校教育を受けていなければ……」
「そうだ。池占家ではそれについて、全く別の概念がある」
 だからな、と氷川はサングラス越しに鋭い視線をよこす。
「箱入り息子の弟に、親切心を出して余計なことを教えるな。あっちとこっちじゃ、生きてる世界が違う」
 彼岸と此岸のようなものだ、と氷川は例えた。
 一般人として生きている自分と、異質な環境で占い師をしている弟との間には、ずいぶん深い溝があるようだ。

 榊はそのまま、面会予定のホテルに連れて行ってもらうことになった。
 氷川もその件について用事があるのだとか。二人とも目的地は同じというわけである。
 道中、榊は疑問を呈してみた。
「氷川さんが私の身元保証人になってくれたのって、池占の血筋だと知っていたからなんですか」
 彼ほどの財力や人脈があるなら、とうの昔に情報を掴んでいたとしても不思議ではない。
 行くあてのない貧しい子供の身元保証人を引き受けたのも、池占家の血縁者であればこそ、と考えれば腑に落ちる。氷川グループ総帥の三男と池占家の関係は不明だが、何かに使える見込みでもあったのか。
「偶然だぞ、勘繰るのも分かるがな。俺がお前と池占の関係を知ったのはつい先日だ」
「占い師の先代が亡くなってから?」
「タイミングとしてはそういうことになる。池占家と親戚関係にあり、白幻はくげんの取引先でもある人物がいるんだが……」
 〔白幻〕とは彼の運営している、αとΩの仲介施設だ。
「どこで調べたか、俺が榊龍時の身元保証人と知って接触してきた」
 その人物は氷川にこう持ちかけたのだそうだ。
「先代の天眼様の自筆証書遺言を開封した池占家では、榊龍時とは誰ぞやということになっている。問題の榊という男に連絡を取ってくれないかと」
「はあ」
「でまあ、その人物の紹介で池占家の顧問弁護士に会ったのが昨日」
「私の電話番号を勝手に他人に流すのやめてもらっていいですか」
「その点については、悪かった」
 氷川はあっさりと謝った。
「遺言書には相続人の氏名、生年月日、住所が記載されている。お前についてはその他に、花園地区の児童養護施設に預けたことから、現在のお前の住所まで書かれているという話だ」
「今のアパートに越してきたのなんて、今年の三月ですよ。探偵でも雇ったんですかね」
 まさか占いの能力で透視したわけでもあるまい。
「遺言書の保管されていた方法や、内容自体に不備はない。我が子に遺産を残したいという理由にも納得できるが、ただ……」
 氷川は腕を組んで考え込むように頭を傾げる。
「天眼様の人となりを鑑みると、どうもな」
 子供に無関心な人間だったのだろうか。
 そうしているうち、幾何学模様にも似た近代的な高層ビル群の中に、緑の群れが現れた。
 都市部の中にありながらリゾート地のごとき景観を有する〔ホテル白峰荘〕。緑の道なりに進んでゆくと荘厳な和風建築が出現したが、あれはホテル本体ではなく門である。
 いかめしい門を過ぎてもホテル本館まではまだ距離がある。車道の左右には、広い池泉を配した庭園が非現実的なほどの奥行きで広がっていた。ずっと向こうには築山と滝まで配置されている。
「流石にロールスロイスでもなければ、ここには釣り合わないですね」
 素直に感想を述べる榊に、別にそういうつもりじゃない、と氷川は応えた。庶民の自家用車は立ち入り禁止ということもないし、高級車でなければ見苦しかろうと見下して榊を同乗させている訳でもないのだ。だから咄嗟に、
自転車チャリでも通れるぞ」
 なんて妙なことを言ってしまったものだった。
 
 ホテルに到着すると、すぐに壮年の支配人が出迎える。
 多くを語らぬ氷川が軽く目配せをしただけで、支配人の指示を受けたらしいベルガールが榊を案内してくれた。落ち着いた色合いの絨毯が靴音を消すので、いつからかも分からず氷川は榊の側からいなくなっていた。
 最初に通された部屋には、三人の男性が待っていた。
 恰幅がよく口髭を蓄えた、歳の頃は六十代と見られる偉丈夫。彼の側に控える、黒縁メガネをかけた痩せぎすの中年男性。さしづめ社長と秘書といったところか。
 そして彼らから少し間をおき、しっかりと佇んでいた青年を見た榊は、
 
 あの人が私の弟。

 と直感したのだった。何故なら彼は髪こそ短く黒色だったものの、顔立ちや体つきなどまるで自分にそっくりなのだ。身長だってそう違わない。色違いの双子のようだ。
 決して大袈裟な動作をしないものの、向こうもまた息を飲むほど驚いているようだった。
 榊はまず真っ直ぐ彼に向かい、挨拶をした。招いて貰ったことに礼を述べ、
「池占辰需さんですか」
 と相手に尋ねたのだが、彼は全く違う名を告げたのだった。
覇々木はばき龍正たつまさと申します。池占は私の、主人あるじでございます」
「あ、そうでしたか、つい早とちりしてしまって」
 声もまたよく似ていた。音声だけ聞けば一人二役みたいだ。
 覇々木と名乗る青年は、池占家の護衛のような仕事をしているらしい。池占辰需に会う前に、榊が危険物を所持していないか一通りのボディチェックを求めた。安全が確かめられると、次の部屋へと榊を通した。
 
 重厚な扉の向こうには華やかな臙脂色の絨毯が広がっていた。
 部屋の中央にはミーティングテーブルと黒革張りの椅子が人数分揃えてあり、二人の女性──とぱっと見、榊にはそう見えたが、二人の人物がそこに居た。
 まず椅子に深く腰掛けた人物が一人。白糸のような髪をおかっぱにし、これまた白っぽい婦人ものの和服に身を包んでいる。黒々とした大きな丸い瞳、低い小ぶりな鼻、厚みのあるつぼまった唇、白桃のように豊かな頬。さながら白髪の日本人形といったところだ。
 もう一人は紺色のパンツスーツ姿の女性で、立位で傍に控えていた。目鼻立ちの整った柔和な表情の女性だが、どことなく隙のない雰囲気がある。彼女も覇々木と同じ仕事をしているのだろうと榊は予想した。
 白い人形のような人物は榊が部屋に立ち入った途端、吃逆しゃっくりをおこしたように、
「っひぃ……!」
 と短く悲鳴を上げる。
 さらにはひどく慌て、椅子から転げ落ちてしまった。怖しい何かから逃げようとでもしたように。
 スーツの女性がすぐに抱き起こそうと身を屈め、
「天眼様」
 と切迫した声色で言ったのを、榊は聞いた。天眼様と呼ばれたということは、あの人物が池占辰需──弟なのだ。
 覇々木は条件反射のように池占に駆け寄り、榊もまた彼の後に続いた。
 間近でその人を見た榊であったが、この人が兄弟だという親近感は全く湧かなかった。それもそのはず。

 小柄な身の丈。
 安定感のある短い首、重厚で立派な胴体、小さく可憐な手足。
 衣紋から覗くうなじはふっくらと盛り上がり、クレバスのような深い皺が刻まれている。

 身体的特徴からみて、間違いなくΩであった。βの榊とは似ても似つかない。
 池占に手をかけようとした覇々木をスーツの女性は制止し、
「ここは私が」
 と抱えて椅子に座らせる。
 後から入室してきた社長と秘書のような二人はというと、池占の体調不良にも慌てる様子はなく、榊たちに一瞥くれてゆったりと席に着いた。何やら小声で密談めいたやり取りをし、痩せた方の男は鞄から書類を取り出すなどしている。
 榊は池占の反応に思い当たるところがあった。これは鳥居地区の鳥寿温泉郷で良太を凝視していたΩと、同じなのではないだろうか。
 とすれば体調不良の原因は自分だろう。良太がいうには「榊さんにはΩを祓う気配があるんです」とのことだ。Ωに嫌われる体質に自覚はないし、いまいちよく分からないけれど。
「すみません、私のせいかもしれないので、とりあえず部屋から出ます」
 立ち去ろうとした榊を引き止めたのは、社長のような男だった。
「ああ、いいんだいいんだ、君はここに居て」
 彼は横柄な態度で、
「おい覇々木、それを隣の部屋にでも連れていって……」
 結界を張らせなさい、と命じる。
 休ませなさいとでもいうように、さらっと「結界」なんて言葉が出てきたものだから、榊は聞き間違えかと思ったくらいだ。人をさして「それ」と言うのも、あまり好感が持てない。
 男は一瞬気まずそうな表情を見せ、
「榊君だっけかな、氷川から何も聞いてないの」
 と氷川の名を出した。お前に何も教えていない奴が悪い、とでもいうように。
「池占さんは占い師だという話は、少し」
「ふん、占いね」
 まともにも使えんくせに、と男は池占に侮蔑の眼差しを向けながら独り言ちる。
 池占は女性に添われ、一旦退室した。覇々木もまた彼女らと共にこの場を去った。
 
 偉そうな男は池占辰需の父親の兄だそうだ。亡くなった弟に代わり、伯父として色々と面倒を見ているらしい。彼は自ら、
葦館あしだて
 と名乗った。
 榊はつい昨晩、その苗字を聞いたばかりだ。良太の曾祖父が出た家が、「アシダテ」なのである。
 その昔、葦館家の遺産を巡り、良太と桜庭の曾祖父たちが命を狙われたのだという。池占家に葦館家、偶然にしては些か出来過ぎのような気がするが、しかし──

 金持ちの池占の親戚が、これまた金持ちの葦館ってことか。
 氷川さんも富裕層だし。
 
 財産家の界隈は意外と狭いのだろう。榊は彼らの住む世界に絡むつもりなどない。さっさと遺産の相続権を放棄して、庶民の世界に戻りたかった。
 しばらくして池占と覇々木、スーツの女性が戻ってきた。
 池占は小さな足で、とでも擬音のするようにいとけない様子で歩む。こちらに向かっていると察した榊は椅子から立ち上がる。
 結界とやらの効果があるのか、Ωの彼は先ほどとは打って変わり、平然として榊に対峙した。
 榊は小柄な池占を見下ろすかたちとなってしまうため、会釈をするにも随分と深く頭を下げなければならなかった。

 池占辰需はこのとき衝撃的な体験をした。
 Ωならではの能力がそれを可能にしてしまった。
 榊が大きく上半身を前屈させた途端、素晴らしい雄の匂いが鼻腔に満ちた。その刺激は刹那に脳に届き、Ωの本能を鷲掴みにした。
 香るのはβの体臭ではない、榊を包むαの──桧村良太のフェロモンだ。
 健康的で雄壮で温かい、全身全霊で寄り縋りたくなるようなαの存在がすぐそこにある。今まで契りを結んできたαの婿たちにはない、火のように立ちのぼる生命力。
 Ωという種なら、誰しもそのαを性フェロモンで虜にしたい。そのαによって性の快楽を得、厚く保護され、つがうために生まれてきたとさえ思わせる存在感。
 ごく普通の世間慣れしたΩならば、βからαのフェロモンが分泌されることなど有り得ないと知っている。αにマーキングされたβがそこに居るだけだと分かるだろう。
 ところが池占はかなり特殊な環境で育った。αにマーキングされた人間と今まで出会ったこともないし、αが好いた相手に印を付けたがる性質があることなど、知る由もなかった。ゆえに良太のαフェロモンが、榊自身から発散されていると誤認してしまっている。
 Ωを苛む清涼な気配と、名状し難いαの魅力。
 恐ろしくて遠ざけたいのに、どうしようもなくこの男が欲しい。逃げ出したいのに、この雄の腕の中にきつく捕えられたい。
 相反する情動が身の内で渦を巻く。
 だが池占は気付いた。結界が効いている間は、は無害だ。今はもう、榊龍時に初対面ほどの恐怖を感じないのがその証拠だ。
 ちら、と覇々木に目をやる。結界の材料なら豊富にあるではないか、と我が身の余裕を確信した。
 池占は真っ直ぐに切り揃えられた分厚い前髪の下から、上目遣いで榊龍時を見上げる。
 上下に肉付きのいい唇を、横に伸びた蛭のように形づくり莞爾として笑い、舌足らずの高い声はうっとりとした響きで、

「お兄様」

 と榊を呼んだのだった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

神父の背後にショタストーカー(魔王)がいつもいる

ミクリ21
BL
ライジャは神父として、日々を過ごしていた。 ある日森に用事で行くと、可愛いショタが獣用の罠に足をやられて泣いていたのを、ライジャは助けた。 そして………いきなり魔王だと名乗るショタに求婚された。 ※男しかいない世界設定です。

【完結】終わりとはじまりの間

ビーバー父さん
BL
ノンフィクションとは言えない、フィクションです。 プロローグ的なお話として完結しました。 一生のパートナーと思っていた亮介に、子供がいると分かって別れることになった桂。 別れる理由も奇想天外なことながら、その行動も考えもおかしい亮介に心身ともに疲れるころ、 桂のクライアントである若狭に、亮介がおかしいということを同意してもらえたところから、始まりそうな関係に戸惑う桂。 この先があるのか、それとも……。 こんな思考回路と関係の奴らが実在するんですよ。

学園王子と仮の番

月夜の晩に
BL
アルファとベータが仮の番になりたかった話。 ベータに永遠の愛を誓うものの、ある時運命のオメガが現れて・・?

アルファだけの世界に転生した僕、オメガは王子様の性欲処理のペットにされて

天災
BL
 アルファだけの世界に転生したオメガの僕。  王子様の性欲処理のペットに?

帰宅

papiko
BL
遊んでばかりいた養子の長男と実子の双子の次男たち。 双子を庇い、拐われた長男のその後のおはなし。 書きたいところだけ書いた。作者が読みたいだけです。

調教済の執事が欲求不満でNTRされる話

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 主人にいつも公開エッチさせられてる執事が欲求不満で他の男にNTRされる話です。 全員雰囲気合意のNTRの上に、NTRし切れてないです。

薬師は語る、その・・・

香野ジャスミン
BL
微かに香る薬草の匂い、息が乱れ、体の奥が熱くなる。人は死が近づくとこのようになるのだと、頭のどこかで理解しそのまま、身体の力は抜け、もう、なにもできなくなっていました。 目を閉じ、かすかに聞こえる兄の声、母の声、 そして多くの民の怒号。 最後に映るものが美しいものであったなら、最後に聞こえるものが、心を動かす音ならば・・・ 私の人生は幸せだったのかもしれません。※「ムーンライトノベルズ」で公開中

どこかがふつうと違うベータだった僕の話

mie
BL
ふつうのベータと思ってのは自分だけで、そうではなかったらしい。ベータだけど、溺愛される話 作品自体は完結しています。 番外編を思い付いたら書くスタイルなので、不定期更新になります。 ここから先に妊娠表現が出てくるので、タグ付けを追加しました。苦手な方はご注意下さい。 初のBLでオメガバースを書きます。温かい目で読んで下さい

処理中です...