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2章 魔族大規模襲撃編

21話 魔族大規模襲撃③

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少し遠いが、確実にアカシンと思われる奴が居た。交戦では少しアカシンが優勢のようだ
戦っている相手はルフィアでは無い、おそらくイリスが言っていた「タートル」というやつだろう

「ショウタ!俺らも加勢しに行くぞ!」

俺らはアカシンの元に駆け寄った

「俺らも加勢します!」

俺が近付くとやっと俺らに気付いたようだ

「おう、お前らか助かるよ!」

「くっそ…ここは一旦撤退だ!」

大魔族タートルが逃げ出そうとする

「ふん!逃がさねぇよ!激流・嵐!」

マートがタートルを囲い、足止めをする

「邪魔するな!ふんっ!」

タートルが激流・嵐から脱出する

「良くやったぞ!マート、あとは俺に任せろ!超絶魔法・夢幻!」

タートルの周りに炎・草・水・闇・光、属性の弾が現れる

「なんだ…?この魔法は!」

全ての弾がタートルに襲う

「ぐぁぁぁ!」

一つ一つの弾がタートルを貫通し、大量の血が出てくる

「こ、これが…勇者パーティーリーダーの実力!」

「ふぅ…よっしゃ!次行こうぜぇ」

これならルフィアにも勝てるかも知れない!

「おおい!」

どこからかカイトの声がする

「俺らは終わったぜ!アカシン達も終わったようだな!着いてくぜ!」

「おう、カイト。久しぶりの共闘だな!」

アカシンが嬉しそうにそう言う

少し走ると、大魔族ルフィアが見えた
何人か戦っていたようだが、全滅している

「ルフィア!今度こそ決着をつけるぞ!」

「また、やられに来たのか!愚かな人間よ!」

しかし、よく見るとルフィアは他の大魔族と違い、角が一回り大きく、肉体も他の大魔族よりも強そうな見た目をしている

四天王クラスは他の大魔族とは違うって訳だな

「それでは行くぜ!火炎弾!」

火炎弾!これなら余裕で避けれ…

バカァン!

凄まじい威力で周りを破壊させた

俺の知っている、火炎弾では無い!
魔力による影響か?格が違い過ぎる…

「おいおい、ショウタ!何ビビってんだ?行くぞ!」

レインが喝を入れてくれる

「すまん!みんな、行くぞ!」

「極獄炎!」「ウォーターショット!」「華妃羅!」「闇の波動!」「夢幻!」「身体能力強化・極」「ボルト!」

全員の魔法が同時に発動される

「これなら、行ける!」

俺は同時に、ルフィアに近付く!

全ての魔法がルフィアに直撃!

ものすごい煙でルフィアの姿が見えない状態になった

「ぐっ…久しぶりの痛みだぜ…」

煙が消えると、ルフィアは少しの血と、深い傷を負っていた

しかし…

「ぐはっ」「ぐおっ…」

レインとアレスが倒れる

「どうした!?」

俺がレインに聞くと

「多分…魔力が切れたんだと思う」

マタタビがそう答える

レインは動く体力が無いようにみえる

「ふんっ!天龍の裁き!」

上空から大量の龍が降ってくる

「みんな!俺に隠れろ!超・シールド改!」

カラがシールドを展開する

「俺も一応!シールド!」

俺も同時にシールドを展開する

1発、2発と耐えるが…

バキィン

シールドが壊される音が聴こえた

「やば…」

5体ほどの龍が俺らを貫通する

「ぐはぁ!」

全員がかなりの負傷を負う

「ハッハッハ!ここまでか人間!」
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