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師匠の企み
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師匠は話がうまい。口八丁で僧侶を騙くらかして家に招待した。キジバトのローストやフルーツ盛り合わせまでご馳走していったいどういうつもりだ。
「よかったら、うちに泊まってください」子供に変身した師匠はニパッと笑った。すっごいわざとらしい笑い。
「それは助かる。ありがとう」僧侶は一階の暖炉の前で横になって寝ると言う。
「じゃあ、おやすみなさーい」アンドレと師匠はどかどかと階段を駆け上がった。
「じゃあ、師匠。また明日ね」
師匠はアンドレの部屋にずうずうしく入る。
「あいつのことで話がある」
「はあ?」
ベッドに二人揃って腰掛ける。
ちびっ子師匠は真面目な顔して話し出した。
「あいつ、有名な僧侶じゃないか。たしか勇者と魔王討伐に出かけたとか。名前なんだったけな、忘れた」
「なんで師匠が知ってるんですか?」
「ここの森に篭り始めたのは三年前だ。その前は、西の都にいた」
「うーん。なんでこんな辺鄙なところ旅してるんだ? 俺の結界壊したってのも気に食わない」
「なんで泊めたりしたんですか?」
「野宿して狼に襲われたら可哀想だろ。一網打尽だと思うけどよ」
「師匠ってやっぱりやさしいですね」
アンドレは服を脱いで寝巻きに着替えてベッドに横になった。師匠も横に寝る。
ちびっこ師匠かわいい。弟みたいだ。
「魔法でガキに変身しているもの疲れた」
しゅっと元の師匠に戻った。
急にベッドが狭くなる。
「狭いから自分の部屋に戻ってくださいよ。師匠」
「寒いから一緒にねよ」
「よかったら、うちに泊まってください」子供に変身した師匠はニパッと笑った。すっごいわざとらしい笑い。
「それは助かる。ありがとう」僧侶は一階の暖炉の前で横になって寝ると言う。
「じゃあ、おやすみなさーい」アンドレと師匠はどかどかと階段を駆け上がった。
「じゃあ、師匠。また明日ね」
師匠はアンドレの部屋にずうずうしく入る。
「あいつのことで話がある」
「はあ?」
ベッドに二人揃って腰掛ける。
ちびっ子師匠は真面目な顔して話し出した。
「あいつ、有名な僧侶じゃないか。たしか勇者と魔王討伐に出かけたとか。名前なんだったけな、忘れた」
「なんで師匠が知ってるんですか?」
「ここの森に篭り始めたのは三年前だ。その前は、西の都にいた」
「うーん。なんでこんな辺鄙なところ旅してるんだ? 俺の結界壊したってのも気に食わない」
「なんで泊めたりしたんですか?」
「野宿して狼に襲われたら可哀想だろ。一網打尽だと思うけどよ」
「師匠ってやっぱりやさしいですね」
アンドレは服を脱いで寝巻きに着替えてベッドに横になった。師匠も横に寝る。
ちびっこ師匠かわいい。弟みたいだ。
「魔法でガキに変身しているもの疲れた」
しゅっと元の師匠に戻った。
急にベッドが狭くなる。
「狭いから自分の部屋に戻ってくださいよ。師匠」
「寒いから一緒にねよ」
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