インフィニティ•ゼノ•リバース

タカユキ

文字の大きさ
23 / 37

インフィニティブレードとマコトとの再会

しおりを挟む


「危なかった…やはり…隠していた力があったか。」


「だが…残念だったな。私は心臓が3つあるのだ。わざわざ敵に心臓が2つなどと言うものか。」

指を三本たてて、彼が言う。

「さてとどめをささせて貰うぞ。あの世に送ってやる!」

駄目だ、そう思って俺は目をつぶると、近くで見に覚えのある声がした。

「ファイアーボール!」

「なんだっ? ちっ…くたばりぞこないの村長様かい。邪魔しおって。」

村長が俺を助けてくれたのか。俺はそれを聞いて、立ちあがろうとした。

「…今ので力尽きたか? さてアキラとやら死ねぇい!」

間髪入れずに、敵が俺にとどめを刺そうとしたが、途中で辞め、何かに勘づいたように言う。

「フッ、甘いわ!」

背後を振り返りながら敵が左後方に身を引く。

「ふぅ、見破られました~。」

ミウがステルスで攻撃した様だ。
魔力感知していたのだと彼が言う。


「行きますぅ~。」

ミウが敵と争いあうが、敵が合図をする様に手を掲げた後、ゴブリンの群れにミウは呑み込まれた。

くっ…立て俺、頼む少しだけで良い。体持ってくれ!

ミウがゴブリンを倒した後、その死体をブンブン振り回しながら、竜巻のように旋回する。

本当に一万匹倒せたのかもしれないと、ミウの強さに驚嘆した。

「ふふ、中々群れに呑まれても抵抗しますね。良いでしょう! 恐怖しなさい! 私の…襲来のガビーネの変身を見せてあげましょう!」


「3倍にも戦闘力が跳ね上がるのです。最早抗うこともできなくなります。はぁぁぁ!」

ガビーネが変身をし始めて動きが止まった。

「いまだ!」

「天上満ち足りて、明滅に我を照らせ。人と神と魔、全ての力を備えし汝の破壊と創造を司るその力、我代償として魂を汝に賭け、闇を払い、光をも分解する。原子を砕きて、汝の無限の力今ここに解き放て! 
インフィニティブレード!」

「なに? 知らない呪文ですね? ですが無駄なこと、変身は完了…なんだ? その力は!」

「くらえ! 無限の刃だ! 切り裂けぇ!」

俺は敵目掛けてインフィニティブレードを振るって、やつを切り裂いた。

「ギャァー!」

ザビーネの死の咆哮が辺りに響き渡った。
これでレイナも気がついて、村長を回復に来てくれるだろう。

ミウが駆け寄って来て、心配してくれのかと思ったら、怒られてしまった。

そんな技があるなら出し惜しみしないで、すぐ出せと言われた。

俺は、このインフィニティブレードは2分の1の成功確率で失敗すると、MP0になると説明した。
最初だけ成功確率100%だから、あまり使いたくないと言った。

傷口が治っていた。インフィニティブレードを発動させると、体も回復するって言うのは、かなりのメリットだな。

村長は無事レイナが回復した。この村に平和が戻ったのだ。

ただ、ゴブリンの襲撃で村は、半壊していた。

俺は、村の人々に謝った。

貴方が謝ることではないと温かい声を頂いた後、何かあれば連絡してくれと伝え、報酬は貰わないと伝える。

それは、村の損害が見るも明らかだから。倒壊家屋を見ると、報酬なんて貰えない。

村人の人々が悲しそうな表情を浮かべていた。
涙を流した村民もいた。

俺はその表情を見ると、胸に痛みが走りこれ以上見たくないと仲間に告げ、すぐにこの村を立とうと言った。

最後にこの村の名前を聞いた。

アーデン村、聖なる森と言う意味があるらしい。

村長に報酬の金は村人の為に使って欲しいと、最後に言い、村長は凄く感謝してくれた。


俺達はギルドに戻り、報酬の件を伝えた。
ミウは出禁なので置いて来た。

するとギルドの受付嬢のお姉さんが、目を輝かせて言う。

「貴方方またやりましたね! 今度は魔族の幹部を倒すなんて。」

自動的に倒したりすると、ギルドに即伝わる魔法のシステムがあるらしい。

便利な異世界だなと思った。


なんと報酬が別格に良かった。新築の自宅と一億ゼノを貰えると言われた。

1億ゼノこんな大金欲しいけど…俺は村長と村の背景が頭に浮かび、このお金はアーデン村に寄付してくれと、ギルドのお姉さんに伝えた。

「カノン、レイナごめん…俺受け取れない。」

2人に謝ると、頭を上げて、あんた偉いと言われた。

「自宅は貰いますからね。」
レイナがウインクして言った。

それを聞いていた周りの人たちが拍手をしだした。

その中の拍手をした1人はクラスメイトだった。

「偉いな、アキラ。さすがだよ親友。」

彼はマコト。黒髪の美少年だ。
そして俺の初恋の弟でもある。

初恋の人はもうこの世にいないが。彼はとても正義感が強くて…いや強すぎると言って良いだろう。

彼の姉を守れなかった負い目と、彼の強すぎる正義感が、パーティを組んだら揉めると思い、彼を誘えなかった。

だけど、1番の親友である事に変わりはない。

…なんだ、マコトから凄い血の匂いがする。
自分で血を流したから、すぐ分かった。

魔物を激しく狩ってるんだろうか?

俺はマコトに彼の姉の事を謝った。

「君のせいじゃない。悪党のやつが悪い…もう死んでるが。それにアキラは彼女作ってないんだろ? 充分苦しんだと思う、気にしないで。」

マコトの優しい言葉に俺は救われた。


そしてみんなと会話を終えて俺は自宅に向かい、そこでくつろぎつつ、ギルドの仕事を張り切ってやっていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...