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終章 ひとりぼっちじゃない

第25話

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「美帆の馬鹿……。 ふざけないで。
 自分だけいいところに行っちゃって。自分勝手ね。何で死んじゃうの。友達なら相談してほしかったよ。
 おかげで、ずきずき胸が苦しいよ!  

 死んじゃったって聞いた時 、私の心も死んだんだよ……。
  私だって自分勝手な人間だよ……。
 自分勝手でわがままで、 すごく 弱くて、ずるくて。
 美帆をなくしちゃって。本当はね……こわくて、信じられなくて。信じたくなくて。
 だから、お葬式行けなかったんだよ……!

 もう二度と戻らなくなっちゃって。私、すごくつらい! つらすぎるよ.……。
 今でも大好き。ずっと大好きよ!ごめん。ごめんね。忘れないよ。ずっと忘れないよ。
 あなたは私の宝物。これからも大切に守るからね……」

 未知子は嗚咽しながら、手すりに額をこすりつけた。
 その様子を彼が見守っていた。 

 未知子はゆっくりと息を吐いた。
 目を細めて 彼の顔を見た。

「ありがとう 。私、あなたの同盟を組んだおかげで。なんとか生きてこれたよ。ありがとう」
「俺もだ。ありがとう」

 未知子は涙を拭った。

「実は俺、病室で未知子に詩を書いた。読んでくれないかな?」

「詩?」

「ああ。俺、口下手でうまく言えないからさ。ぜんぜん上手くないんだけど。読んでくれる? 
 これが俺の正直な気持ちだから」

 そう照れくさそうに言うと ポケットから メモ帳取り出した。

 未知子は一編の詩を手に取った。
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