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終章 ひとりぼっちじゃない
第24話
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ビルの裏の社員通用口から、二人は入った。
彼の勤める監視室は地下にあった 。
機械を制御する モニター画面が 表示されている。
青い作業服を着た三十代の無骨そうな男が、そこで座っていた。
「主任、お騒がせしました」
彼が一礼をすると、 男は無表情で振り向いた。
「退院したか。あの、隣は?」
「姉です。 お世話になっています」
未知子は平然をよそおって頭を下げた。
木立は少し 困惑気味だったが、
「すいません。ちょっと屋上に上がってもよろしいでしょうか」
と訊いた。
「いいけど。 怪我だけはするなよ」
と、壁のキーボックスから 屋上の鍵を 手渡した。
業務用エレベーターで二十四階まで上がる。
「姉って……」
「ごめん、ごめん。なんか他でも違和感なく受けられちゃってるからさ」
「ま、いいか」
階段を曲がり、 屋上の扉を開ける。
真っ青な空に、眼下に広がる街並み。せわしなく動き回る人々。
車のクラクション。
街全体が大きな生き物のように うごめいている。
飛行機雲がまっすぐな線を引いている。
「わあー。綺麗ね」
未知子は手すりにつかまって身を乗り出した。
それを彼が、ポケットに両手を突っ込んで見守っていた。
「叫べば?」
未知子は不思議そうに振り向いた。
「いいからやってみなよ。ここなら誰も聞かれないから。腹の底にためてるもの、全部吐き出しちゃえよ」
未知子は少し首を傾けていたが、
「恥ずかしいけど 。分かったよ。君がいるから」
と、ゆっくりと瞼を閉じた。
それから、ゆっくり大きく息を吸い込み、口を大きく開けて叫んだ。
彼の勤める監視室は地下にあった 。
機械を制御する モニター画面が 表示されている。
青い作業服を着た三十代の無骨そうな男が、そこで座っていた。
「主任、お騒がせしました」
彼が一礼をすると、 男は無表情で振り向いた。
「退院したか。あの、隣は?」
「姉です。 お世話になっています」
未知子は平然をよそおって頭を下げた。
木立は少し 困惑気味だったが、
「すいません。ちょっと屋上に上がってもよろしいでしょうか」
と訊いた。
「いいけど。 怪我だけはするなよ」
と、壁のキーボックスから 屋上の鍵を 手渡した。
業務用エレベーターで二十四階まで上がる。
「姉って……」
「ごめん、ごめん。なんか他でも違和感なく受けられちゃってるからさ」
「ま、いいか」
階段を曲がり、 屋上の扉を開ける。
真っ青な空に、眼下に広がる街並み。せわしなく動き回る人々。
車のクラクション。
街全体が大きな生き物のように うごめいている。
飛行機雲がまっすぐな線を引いている。
「わあー。綺麗ね」
未知子は手すりにつかまって身を乗り出した。
それを彼が、ポケットに両手を突っ込んで見守っていた。
「叫べば?」
未知子は不思議そうに振り向いた。
「いいからやってみなよ。ここなら誰も聞かれないから。腹の底にためてるもの、全部吐き出しちゃえよ」
未知子は少し首を傾けていたが、
「恥ずかしいけど 。分かったよ。君がいるから」
と、ゆっくりと瞼を閉じた。
それから、ゆっくり大きく息を吸い込み、口を大きく開けて叫んだ。
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