上 下
5 / 10

よし、交尾しよ♡(2)

しおりを挟む
「ノエル……ノエルかわいい……はじめてだよね? 絶対絶対そうだよね?」 


 ノエルがエマの肩をつかんで引きはがそうとしたので「痛い」って言ったら慌てて退かしてくれた。全然痛くないけど、ノエルは優しすぎるからこうして少し意地悪したくなる。


「ゃっ……エマ、お願い……どいて……だめだよ」


 真っ赤な顔で涙目になっているノエルがかわいくて、黒髪に白い肌が真っ赤になってるの、映えるなあって、もっと見たくなる。

 だから、無意識に揺らしていた腰を押し上げるように反応してくれるノエルが、どう見ても隠し切れない状態になった瞬間、腰を引いた反動でノエルの下穿きを擦り下した。


「だめ?……だめなのに、こんなにおちんちん勃ってるよ? これはいーの?」


 うまいこと、下着も一緒にずれてくれたおかげでピンクのぷるんとした熱が起ちあがる。もっと小さくて細くてもかわいくていいと思っていたけど、案外大きさはかわいくない。たぶん口には収まりきらないし……これで120年も童貞だったんだ?


「ぁ……ちが、これは……うあっ!?」

「うんうん。違うよねー♡ ノエルは好きな子以外にこんなふうになったりしないもんね?」


 ギャップのある槍を両手で握って上下に扱いてあげるとノエルの身体は面白いくらい跳ねた。

 小さな手に包まれた熱は簡単に硬さを増して、粘着質な音を響かせ始める。ノエルの腰を脚でからめとるように押さえているからノエルがどうにか逃げようと体をよじればよじるほど、エマとノエルは密着する。

 今だって、スカートが短いおかげで隠すものがほとんどないエマの蜜口と下着越しにぴったりくっついてしまうほどだ。


(かわいい、かわいい。だいすき。やっぱりノエルもあたしのこと好きだよね? そうじゃなきゃこんなことしないもんね?)


「も、もうやめてエマ、エマ……っ!」

「んー、そうだ! ねえ、ノエル。さっき言ってた好きな人ってどんなひと?」

「えっ……なん、で、もうやめてって……っ」

「教えてくれたらやめてあげる♡ 確実に消しておきた……仲良くなりたいし、どんな人か知りたいなあ♡」


 グレーの瞳に涙をためて首を振るノエルに、しかたないなあと手の動きを緩める。質問に答えてほしいから上下に動かすのはやめて、槍を包み込んだまま楽器を弾くように一定のリズムで指先だけで触れる。


「っ、ん……か、彼女は10年くらい前に散歩中に倒れた僕を助けてくれたんだ……長い黒髪で……帽子をかぶっていたから顔は分からなかったけど、笑う口元が可愛くて……」

「ふ、ふうん……」

 聞かれるがまま答えるノエルにちょっとむかついた。しかもなんか、ちらちら顔伺ってくるし。

「で、その女とはいつ会ってたの? だって昼間はあたしが毎日来てるし、夜ご飯のあとはいつも執筆してちょっとお散歩したらすぐ家に帰って寝てるよね?」

「え、待って、エマなんでそんなこと知ってるの? ……それってちょっと……え?」

 あ、言っちゃった。と思ったけどもう遅いし、そんなのどうでもいい。ノエルの目がカフェの痛い客を見るときの友達と同じ目をしてるけど、ドン引き通り越して絶望みたいな目してるけど。そんな顔もかわいいけど。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫

梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。 それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。 飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!? ※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。 ★他サイトからの転載てす★

ダメな君のそばには私

蓮水千夜
恋愛
ダメ男より私と付き合えばいいじゃない! 友人はダメ男ばかり引き寄せるダメ男ホイホイだった!? 職場の同僚で友人の陽奈と一緒にカフェに来ていた雪乃は、恋愛経験ゼロなのに何故か恋愛相談を持ちかけられて──!?

片想いの相手と二人、深夜、狭い部屋。何も起きないはずはなく

おりの まるる
恋愛
ユディットは片想いしている室長が、再婚すると言う噂を聞いて、情緒不安定な日々を過ごしていた。 そんなある日、怖い噂話が尽きない古い教会を改装して使っている書庫で、仕事を終えるとすっかり夜になっていた。 夕方からの大雨で研究棟へ帰れなくなり、途方に暮れていた。 そんな彼女を室長が迎えに来てくれたのだが、トラブルに見舞われ、二人っきりで夜を過ごすことになる。 全4話です。

【R18】人気AV嬢だった私は乙ゲーのヒロインに転生したので、攻略キャラを全員美味しくいただくことにしました♪

奏音 美都
恋愛
「レイラちゃん、おつかれさまぁ。今日もよかったよ」 「おつかれさまでーす。シャワー浴びますね」 AV女優の私は、仕事を終えてシャワーを浴びてたんだけど、石鹸に滑って転んで頭を打って失神し……なぜか、乙女ゲームの世界に転生してた。 そこで、可愛くて美味しそうなDKたちに出会うんだけど、この乙ゲーって全対象年齢なのよね。 でも、誘惑に抗えるわけないでしょっ! 全員美味しくいただいちゃいまーす。

処理中です...