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第一章
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しおりを挟む「濡れてるの、自分で分かる?」
ふっと笑う彼に羞恥心を刺激されて思わず否定する。
「やっ……ちがっ」
「俺は嬉しいよ。結乃が俺の手で乱れてるの見ると、すごい興奮する」
彼の指がショーツの隙間から差し込まれた。
秘裂を直接なぞられた瞬間、太ももがガタガタと震え出す。
「あああっ」
「いい声でたね。ここ、気持ちいいでしょ?」
ゆるゆると指でなぞられると、くちゅっと卑猥な音がした。瞬間、陽介くんが息を呑んだのが分かった。
「ああ、マズい。余裕失くしそう」
彼は欲情の色を隠すことなく私を見下ろし、性急な手つきで私のショーツを剥ぎ取った。
「すごっ、ぬるぬるだよ」
「やあっ……」
彼は私の足の間に身体を移動させて、足を両手で押し広げた。
「えっ、なに……?」
彼がなにをしようとしているのか分からずに困惑する。
電気の落とされた室内は薄暗い。それでも、彼に間近で見られて羞恥に身もだえる。
「結乃のここ、すごい綺麗だ。俺が初めてとか……考えただけでおかしくなる」
「待って、そこはダメ……ッ」
慌てて身体を引こうとしても、しっかり太ももを抱かれて逃げ道を塞がれる。
「大丈夫。恥ずかしがる余裕がなくなるぐらい、気持ち良くするから」
ふっと熱い吐息が秘部にかかっただけで、頭の中が真っ白になる。
彼の唇が足の付け根に触れた。その瞬間、足にピンッと力がこもった。
チュッチュッと音を立ててキスを落とされて、さらに柔らかな舌先で一番敏感な部分を避けるようにゆるゆると舐められる。陽介くんは執拗に私を焦らす。
舐めたり音を立てて吸い上げられ、悩ましい疼きが身体の中心に走ってもどかしさが募っていく。
「陽介……く、ん。ダメ……そこ……汚いっ……」
「結乃に汚い部分なんてないよ」
「んっ……はぁっ……くっ」
下半身に熱が溜まっていく。早くその舌先で敏感な部分に触れて欲しいと願う気持ちと、そんなことをされたらおかしくなるという感情がせめぎ合う。
この先を知るのが怖いのに、もっとして欲しい。そんな矛盾で頭の中はぐちゃぐちゃだ。
焦らされて全身が性感帯になったしまったみたいに敏感になる。
彼から与えられるどうしようもないほどの疼きは強烈だった。
辛抱できず足を閉じようとするも、彼の手のひらでそれを阻止されてしまう。
「陽介……くんっ」
たまらず彼の名前を呼んだのと同時に、何の前触れもなく舌先が最も敏感な部分に触れた。
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