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第三章 隠し部屋
七
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若月は、目の前の光景に思わず声が出なくなった。
本棚をずらすと、鉄製の格子が視界一杯に広がった。本棚はそれに密接して置かれていたようだ。右下、床から高さ一メートル程度…押戸として開け放しとなっている、木製の格子扉がある箇所を除けば、上下左右から等間隔で伸びているそれは、部屋を両断しているかのようにも思えた。
格子の向こう側のスペースは、こちら側と同規模だった。四方は変わらないコンクリート。部屋の様相に変わりはなかったが、真正面と向かって右側の壁に扉が二つ。こちら側にも扉が二つあるので、この隠し部屋からは四つの部屋に通ずる通路があるようである。
しかし若月には、室内をじっくりと観察するだけの余裕がなかった。彼の視線は、床にあるそれに集中してしまっていた。
若月の視界にまず飛び込んできたのは、女の遺体だった。
淡い青色のブラウスに白のプリーツスカートを身に纏った、化粧の濃い女である。それを遺体と判断できたのは、首があらぬ方向に曲がっていたからであった。
女の生気の無い目に、吸い込まれそうになる。また、遺体。言葉が出なかった。
木製の格子扉のところを潜り抜け、鉄格子の向こう側に足を踏み入れた彼は、恐る恐るそれに近づいてみる。口からは、ねとりとした血が混じり、朱色となった泡が、ぶくぶくと吹き出していた。ほかに外傷は無さそうだ。首の骨が折れたことが死因だろうか。
この、何もない部屋で、首の骨が折れていることと、彼女の遺体だけがあること。自殺ではない。彼女は何者かに殺されたのち、何かしらの理由があり、ここに放置されたのだ。
何故?誰が殺した?
そもそも彼女は、誰だ。身元を知ろうにも、彼女は手ぶらだった。犯人が持ち去ったのか。故に若月には現時点で、彼女が誰かを知る術も、情報も無かった。
勝治だけではなく、彼女を殺した者もまた、今この家にいるのだろうか。それが勝治殺害の犯人と同一なのか、否か。しかし可能性としては有り得る。
まさか…‥頭にすぐ浮かんだのは、藍田真琴の名前だった。藍田製薬の社長宅につながる隠し部屋に、女の遺体。それに彼であれば勝治の動向も知っているはず。殺害の動機を度外視すれば、一番犯人である可能性が高い人物だった。
しかし若月は、すぐにその考えをかき消した。勝治の動向は、使用人の清河でも知っている。無関係な若月ならともかく、彼の知人なら、彼の動向を知ることができるだろう。
また…遺体から室内に視線を移す。真琴の部屋に繋がる扉を除けば、まだ三つの扉が、この空間には存在するのだ。扉の先には、別の部屋につながっているはず。その部屋の主が、ここへの入り口を知っていれば、誰でもここに来ることはできる。真琴以外にも、女の遺体をここに置けた者はいるのだ。
試しに若月はドアノブを捻ってみた。が、いずれも扉が開くことはなかった。向こう側から鍵がかけられているのだろうか、ノブには鍵穴があった。力の限り押したり引いたりするも、びくともしない程度に頑丈な作り。
とにかくここで犯人を決めつけることはできなかったが、今夜この家で人を殺している人間がいることは事実だった。もしも有紗がこの家にいて、監禁されているのであれば、彼女も殺される可能性がある。冷や汗が流れるも、それなら尚更本来の目的を達すべきだと、若月は無理やりに自分を落ち着かせようと考えた。―彼がすぐに、そう頭を切り替えられたこと。勝治の遺体を見ていたこともあり、人の死に…他殺体に、無意識ながらも慣れが生じていたのかもしれない。
ふうと息を吐き、改めて室内全体に目を向けたところで、彼の目にそれが映った。
部屋の端。ぼろぼろの木の、椅子の上に黒いポリ袋がある。袋の口は閉まっておらず、上に向かって開いている。
くしゃりとした外観からして、中身の容量は大して入っていないようである。いまだ鼻につく生臭さの発生源は、女の遺体ではなく、その袋から漂ってきているようだ。
袋に近づく。心なしか、臭いがきつくなった。若月は鼻を摘みつつ片手で袋を掴んだ。
胸騒ぎがする。中身を見るな。心が訴える。見てはいけない。脳も訴える。若月は袋の口を上から見下ろす。中身は何も見えない。室内の電球の灯りも、袋の中まで届かない。臭いは、鼻の奥に残るような粘り気のある生臭さに変わった。吐きそうだ。
若月はその袋を持ち上げた。それから息を止め、思い切って袋の口を逆さにしてみた。
ぼとぼとと、袋の中にあった何かが飛び出てきた。床に落ちるや否や、ぴしゃりと周辺の壁や床に滴を飛ばした。若月は思わず数歩退きつつも、無意識的にそれを見て、目を大きく見開いた。
肉片。肉片だ。真っ赤な血で煮込まれた、ビーフシチューのような。それが人間の顔の一部分だと理解するまでに、若月は数秒を要した。鼻、唇、どれも、自分の顔についているものと同じような形。目にあたる部分、血の赤色に混じり、黒く潰れたゼリー状のような物がある。これは…眼球?
顔は、複数あった。それがいくつあるのか、ぐちゃぐちゃに混じり合い分からない。
「なんだこれ…」
思わず、掠れた独り言を呟いた。先に見つけた女の遺体のことは、既に彼の頭から抜けてしまっていた。それ以上に、これは若月の想定を遥かに上回っていたのだ。
そこで限界がきた。口を抑えるも、若月はその場で嘔吐する。苦い胃液が喉を痺れさせ、吐瀉物の臭いが鼻腔内に充満する。鼻の奥が痛い。
落ち着いたところで若月は一つ、思い出したことがあった。人の、顔。数日前に読んだ、大衆週刊誌の記事のこと。確か、その記事の見出しはこうだった。
S区の住民を恐怖の渦に?殺人犯「顔剥ぎ」の正体に迫る。
テレビのニュースでも最近は幾度か、S区周辺に出没する通り魔のことが報道されていた。また、その通り魔によって、三人の命が奪われたことも。
その通り魔は殺害した者の顔を切断し、盗んでいくのだという。「顔剥ぎ」と示されていた犯人の通り名だが、どうやら警察本部で呼ばれている通称のようである。
記事の内容は、結局ライターが舌先三寸な文言を操り作り上げた、単なる憶測だった。犯人は醜男か醜女で、整った顔への嫉妬が故の行動だとか、人の顔を収集する癖を持つサイコキラーだとか。インターネットで調べると、匿名掲示板で同じような主張をする者達がおり、その辺りの合作なのだろう。
そもそも、通り魔が本当にそうしているのかさえ、若月には懐疑的に思えた。被害者の顔を切断?収集?意味が分からない。理由が分からない。顔面の切断なんて時間ばかりかかる。心情としても、よもや人間の所業ではない。そう思っていた、今の今までは。
こうして、目の前に切断された人の顔があると、記事で言っていたことは強ち間違いとは言い難かった。
もしこれがその「顔剥ぎ」の仕業だったとしたら。今程袋から落ちた肉片が、これまでの被害者の数と同じだとしたら——。
そこで、有紗の顔がふっ、と浮かんだ。続いて思い出すのは、勝治の部屋で見つけた日記の断片。勝治は有紗を監禁していたという。しかし自宅で大の大人一人を監禁するには、余程運が良くない限り、誰かしらに見つかるだろう。特にこの家は住人も、使用人もいる。普通の部屋では監禁なんてできそうに思えない。誰にも見られないような場所を除いて。
この隠し部屋、人を監禁するには最適な場所ではないだろうか。
本棚をずらすと、鉄製の格子が視界一杯に広がった。本棚はそれに密接して置かれていたようだ。右下、床から高さ一メートル程度…押戸として開け放しとなっている、木製の格子扉がある箇所を除けば、上下左右から等間隔で伸びているそれは、部屋を両断しているかのようにも思えた。
格子の向こう側のスペースは、こちら側と同規模だった。四方は変わらないコンクリート。部屋の様相に変わりはなかったが、真正面と向かって右側の壁に扉が二つ。こちら側にも扉が二つあるので、この隠し部屋からは四つの部屋に通ずる通路があるようである。
しかし若月には、室内をじっくりと観察するだけの余裕がなかった。彼の視線は、床にあるそれに集中してしまっていた。
若月の視界にまず飛び込んできたのは、女の遺体だった。
淡い青色のブラウスに白のプリーツスカートを身に纏った、化粧の濃い女である。それを遺体と判断できたのは、首があらぬ方向に曲がっていたからであった。
女の生気の無い目に、吸い込まれそうになる。また、遺体。言葉が出なかった。
木製の格子扉のところを潜り抜け、鉄格子の向こう側に足を踏み入れた彼は、恐る恐るそれに近づいてみる。口からは、ねとりとした血が混じり、朱色となった泡が、ぶくぶくと吹き出していた。ほかに外傷は無さそうだ。首の骨が折れたことが死因だろうか。
この、何もない部屋で、首の骨が折れていることと、彼女の遺体だけがあること。自殺ではない。彼女は何者かに殺されたのち、何かしらの理由があり、ここに放置されたのだ。
何故?誰が殺した?
そもそも彼女は、誰だ。身元を知ろうにも、彼女は手ぶらだった。犯人が持ち去ったのか。故に若月には現時点で、彼女が誰かを知る術も、情報も無かった。
勝治だけではなく、彼女を殺した者もまた、今この家にいるのだろうか。それが勝治殺害の犯人と同一なのか、否か。しかし可能性としては有り得る。
まさか…‥頭にすぐ浮かんだのは、藍田真琴の名前だった。藍田製薬の社長宅につながる隠し部屋に、女の遺体。それに彼であれば勝治の動向も知っているはず。殺害の動機を度外視すれば、一番犯人である可能性が高い人物だった。
しかし若月は、すぐにその考えをかき消した。勝治の動向は、使用人の清河でも知っている。無関係な若月ならともかく、彼の知人なら、彼の動向を知ることができるだろう。
また…遺体から室内に視線を移す。真琴の部屋に繋がる扉を除けば、まだ三つの扉が、この空間には存在するのだ。扉の先には、別の部屋につながっているはず。その部屋の主が、ここへの入り口を知っていれば、誰でもここに来ることはできる。真琴以外にも、女の遺体をここに置けた者はいるのだ。
試しに若月はドアノブを捻ってみた。が、いずれも扉が開くことはなかった。向こう側から鍵がかけられているのだろうか、ノブには鍵穴があった。力の限り押したり引いたりするも、びくともしない程度に頑丈な作り。
とにかくここで犯人を決めつけることはできなかったが、今夜この家で人を殺している人間がいることは事実だった。もしも有紗がこの家にいて、監禁されているのであれば、彼女も殺される可能性がある。冷や汗が流れるも、それなら尚更本来の目的を達すべきだと、若月は無理やりに自分を落ち着かせようと考えた。―彼がすぐに、そう頭を切り替えられたこと。勝治の遺体を見ていたこともあり、人の死に…他殺体に、無意識ながらも慣れが生じていたのかもしれない。
ふうと息を吐き、改めて室内全体に目を向けたところで、彼の目にそれが映った。
部屋の端。ぼろぼろの木の、椅子の上に黒いポリ袋がある。袋の口は閉まっておらず、上に向かって開いている。
くしゃりとした外観からして、中身の容量は大して入っていないようである。いまだ鼻につく生臭さの発生源は、女の遺体ではなく、その袋から漂ってきているようだ。
袋に近づく。心なしか、臭いがきつくなった。若月は鼻を摘みつつ片手で袋を掴んだ。
胸騒ぎがする。中身を見るな。心が訴える。見てはいけない。脳も訴える。若月は袋の口を上から見下ろす。中身は何も見えない。室内の電球の灯りも、袋の中まで届かない。臭いは、鼻の奥に残るような粘り気のある生臭さに変わった。吐きそうだ。
若月はその袋を持ち上げた。それから息を止め、思い切って袋の口を逆さにしてみた。
ぼとぼとと、袋の中にあった何かが飛び出てきた。床に落ちるや否や、ぴしゃりと周辺の壁や床に滴を飛ばした。若月は思わず数歩退きつつも、無意識的にそれを見て、目を大きく見開いた。
肉片。肉片だ。真っ赤な血で煮込まれた、ビーフシチューのような。それが人間の顔の一部分だと理解するまでに、若月は数秒を要した。鼻、唇、どれも、自分の顔についているものと同じような形。目にあたる部分、血の赤色に混じり、黒く潰れたゼリー状のような物がある。これは…眼球?
顔は、複数あった。それがいくつあるのか、ぐちゃぐちゃに混じり合い分からない。
「なんだこれ…」
思わず、掠れた独り言を呟いた。先に見つけた女の遺体のことは、既に彼の頭から抜けてしまっていた。それ以上に、これは若月の想定を遥かに上回っていたのだ。
そこで限界がきた。口を抑えるも、若月はその場で嘔吐する。苦い胃液が喉を痺れさせ、吐瀉物の臭いが鼻腔内に充満する。鼻の奥が痛い。
落ち着いたところで若月は一つ、思い出したことがあった。人の、顔。数日前に読んだ、大衆週刊誌の記事のこと。確か、その記事の見出しはこうだった。
S区の住民を恐怖の渦に?殺人犯「顔剥ぎ」の正体に迫る。
テレビのニュースでも最近は幾度か、S区周辺に出没する通り魔のことが報道されていた。また、その通り魔によって、三人の命が奪われたことも。
その通り魔は殺害した者の顔を切断し、盗んでいくのだという。「顔剥ぎ」と示されていた犯人の通り名だが、どうやら警察本部で呼ばれている通称のようである。
記事の内容は、結局ライターが舌先三寸な文言を操り作り上げた、単なる憶測だった。犯人は醜男か醜女で、整った顔への嫉妬が故の行動だとか、人の顔を収集する癖を持つサイコキラーだとか。インターネットで調べると、匿名掲示板で同じような主張をする者達がおり、その辺りの合作なのだろう。
そもそも、通り魔が本当にそうしているのかさえ、若月には懐疑的に思えた。被害者の顔を切断?収集?意味が分からない。理由が分からない。顔面の切断なんて時間ばかりかかる。心情としても、よもや人間の所業ではない。そう思っていた、今の今までは。
こうして、目の前に切断された人の顔があると、記事で言っていたことは強ち間違いとは言い難かった。
もしこれがその「顔剥ぎ」の仕業だったとしたら。今程袋から落ちた肉片が、これまでの被害者の数と同じだとしたら——。
そこで、有紗の顔がふっ、と浮かんだ。続いて思い出すのは、勝治の部屋で見つけた日記の断片。勝治は有紗を監禁していたという。しかし自宅で大の大人一人を監禁するには、余程運が良くない限り、誰かしらに見つかるだろう。特にこの家は住人も、使用人もいる。普通の部屋では監禁なんてできそうに思えない。誰にも見られないような場所を除いて。
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