80 / 84
スピンオフ
番外編 フィル視点 2
しおりを挟む
視力が回復すれば復帰するという約束の元、僕はパーティを一時離脱することになった。
「フィルが怪我をしたのは俺たちが警戒を怠っていたせいだ」
そう言ってパーティの共有財産の中から治療費と当面の生活費をもらった。
だが僕は焦っていた。
一時的な離脱だと思っていたら補欠メンバーの方が気に入られてそのまま……という話は珍しくはない。
「フィルさん、お加減はいかがですか」
誰かが部屋に入ってくる気配と共に、イザイアさんの声が聞こえた。
目が不自由なのとイザイアさんが定期的に様子を見る必要があるため、今は教会に泊まらせてもらっているのだ。
「大丈夫です。イザイアさんの礼拝の様子を聞きながら寝ていました」
この部屋で大人しく寝ながらイザイアさんが主日礼拝……この国で太陽の日に執り行う礼拝の様子を耳で聞いていたのだ。
壁で隔てられているからどんな説教を行っているのかハッキリとは聞こえなかったけれど、低く響く彼の声が耳に心地よかった。
「あの、今日は教義によって定められた安息の日なんですよね? それなのに僕が泊まってるばかりにお仕事をさせることになってしまって……」
「謝らないで下さい」
僕が謝ろうとしたのを、イザイアさんの低い声が遮る。
彼が椅子を引いて近くに座った気配がした。
「ボクは休日に友人の見舞いに来ただけです。それを労働とは呼びません。そして見舞いに来たのであればこうして怪我の様子も確認するでしょう」
彼の手がそっと僕の顔に触れる。
巻かれた包帯を解いているのだ。
包帯が取れるとほんのり目の前が明るくなったような気がした。明かりは感じ取ることができるのだろうか。
「目を閉じてください」
イザイアさんの声に瞼を閉じる。
閉じた瞼に彼の指がそっと触れた。
それから仄かに瞼が暖かくなる。彼が回復魔術を使用してくれているのだ。
「僕の目の具合はどうなんですか? イザイアさんからはどんな風に見えているんですか?」
「外傷はとても綺麗に塞がっています。瞳にも特に傷が付いているようには見えません。とても綺麗な瞳です」
「じゃあなんで僕の目は見えないままなんですか?」
焦りから思わず語気が強くなる。
「呪いです」
「呪い?」
イザイアさんの言葉をオウム返しに繰り返す。
「ええ。フィルさんたちが襲われたのは何か呪いを操る魔物だったようですね」
何の魔物に襲われたのか、パーティのみんなにも分からなかったそうだ。見たことのない魔物だったと言っていた。
「少しずつ解呪を進めているのですが、難航しています。呪いを解くのに何か条件が必要なのかもしれません」
「解くのに条件が必要な呪いなんてあるんですか?」
初耳の事実だった。
「こういう類の御伽噺を聞いたことはありませんか? 姫がカエルにキスをしたら呪いが解けて王子様にもどりましたという」
「じゃあ僕もキスをすれば治るんですか?」
飛びつくように尋ねれば、ふふっと笑いが零れる音が聞こえた。どうやらそういうことではないようだった。
「いえ、今のは例えの一つです。今挙げたように何かの条件を満たせば呪いが解けるというのは決して御伽噺の中だけの話ではないということです」
早とちりしてしまった。
恥ずかしくて顔から火が出そうになる。
「でもそんな呪いをかけてくる魔物の話など冒険者仲間から聞いたことはありません」
恥ずかしさを誤魔化すように話を差し向ける。
「相当珍しいことだと思います。せめて何の魔物なのか分かればいいのですが」
「パーティメンバーの話では大蛇の魔物だったそうです」
「大蛇……不吉ですね」
「不吉なんですか?」
僕はきょとんと首を傾げた。
「フィルさんは隣国の出身でしたね。太陽を飲み込む大蛇の神話についてお教えしておきましょう」
彼が低く穏やかな声で神話を語り始めた。
何故太陽が夜になると沈み月と交代するのか。
何故太陽が昼も夜も照らさないのか。
それは世界の裏側に星をも飲む大きさの大蛇が出現し、夜になると主神たる太陽はその大蛇と戦うからだという。
その大蛇の正体は地獄から這い上がって来た大悪魔が化けたものなのだとか。
「地獄というと、悪い方の黄泉の国のことですか」
ごくりと唾を飲む。
僕の国では黄泉の国に区別などないけれど、この国の死生観ではいい人と悪い人は死後に行く黄泉の国の場所が違うらしい。
天国よりも地獄の方が僕が抱いている薄暗くて湿っぽい黄泉の国のイメージに近い。
「ええ、ですから大蛇というのは不吉の象徴なのです。それはともかくとして、その大蛇の魔物を見た冒険者が他にもいないか聖務の時にでも聞いてみましょう」
「ありがとうございます」
よく分からない魔物にかけられた解呪方法も不明な呪いなんて、一体いつになったら解けるのだろう。
もしかしたら僕は一生このまま目が見えないままなのだろうか。不安に襲われる。
「ああ、それと。さっきのフィルさんの提案、駄目元で試してみますか?」
「僕の提案……?」
提案などしただろうか。
何もピンと来ない。
「試しにキスをしてみましょうか? 減るものでもありませんし」
彼の低い声が耳朶を擽るように耳に飛び込んできたのは、きっとあまりにも驚いたからだろう。
「ひゃっ!? そ、それは、イザイアさんの何かが減ってしまうのでは!? 聖職者であるイザイアさんにそんなことはさせられません!」
僕は目が見えないながら頑張ってぶんぶんと首を横に振った。
「おや、誰もボクととは言っていないのですが」
「あっ!?」
「フィルさんがボクとのキスをお望みなら仕方ないですね」
チュッ。
リップ音が響き、頬に柔らかいものが触れた気がした。
「残念。王子様の呪いは解けなかったようです」
「い、今のはキスしたフリですよね!? 何か別の物ですよね!?」
「さあ、どうでしょう」
彼の表情は見えないけど、イザイアさんはきっと僕が不安を感じていることを見て取って冗談で気を紛らわせてくれたのだと思う。
だってあの柔和で優しい模範的な神父様のイザイアさんが僕にキスなんかするはずないもの。
今のはキスじゃない、キスじゃないから恥ずかしく思う必要なんかないのに。……なのに、どうして頬が熱くなるのを止められないのだろう。
「フィルが怪我をしたのは俺たちが警戒を怠っていたせいだ」
そう言ってパーティの共有財産の中から治療費と当面の生活費をもらった。
だが僕は焦っていた。
一時的な離脱だと思っていたら補欠メンバーの方が気に入られてそのまま……という話は珍しくはない。
「フィルさん、お加減はいかがですか」
誰かが部屋に入ってくる気配と共に、イザイアさんの声が聞こえた。
目が不自由なのとイザイアさんが定期的に様子を見る必要があるため、今は教会に泊まらせてもらっているのだ。
「大丈夫です。イザイアさんの礼拝の様子を聞きながら寝ていました」
この部屋で大人しく寝ながらイザイアさんが主日礼拝……この国で太陽の日に執り行う礼拝の様子を耳で聞いていたのだ。
壁で隔てられているからどんな説教を行っているのかハッキリとは聞こえなかったけれど、低く響く彼の声が耳に心地よかった。
「あの、今日は教義によって定められた安息の日なんですよね? それなのに僕が泊まってるばかりにお仕事をさせることになってしまって……」
「謝らないで下さい」
僕が謝ろうとしたのを、イザイアさんの低い声が遮る。
彼が椅子を引いて近くに座った気配がした。
「ボクは休日に友人の見舞いに来ただけです。それを労働とは呼びません。そして見舞いに来たのであればこうして怪我の様子も確認するでしょう」
彼の手がそっと僕の顔に触れる。
巻かれた包帯を解いているのだ。
包帯が取れるとほんのり目の前が明るくなったような気がした。明かりは感じ取ることができるのだろうか。
「目を閉じてください」
イザイアさんの声に瞼を閉じる。
閉じた瞼に彼の指がそっと触れた。
それから仄かに瞼が暖かくなる。彼が回復魔術を使用してくれているのだ。
「僕の目の具合はどうなんですか? イザイアさんからはどんな風に見えているんですか?」
「外傷はとても綺麗に塞がっています。瞳にも特に傷が付いているようには見えません。とても綺麗な瞳です」
「じゃあなんで僕の目は見えないままなんですか?」
焦りから思わず語気が強くなる。
「呪いです」
「呪い?」
イザイアさんの言葉をオウム返しに繰り返す。
「ええ。フィルさんたちが襲われたのは何か呪いを操る魔物だったようですね」
何の魔物に襲われたのか、パーティのみんなにも分からなかったそうだ。見たことのない魔物だったと言っていた。
「少しずつ解呪を進めているのですが、難航しています。呪いを解くのに何か条件が必要なのかもしれません」
「解くのに条件が必要な呪いなんてあるんですか?」
初耳の事実だった。
「こういう類の御伽噺を聞いたことはありませんか? 姫がカエルにキスをしたら呪いが解けて王子様にもどりましたという」
「じゃあ僕もキスをすれば治るんですか?」
飛びつくように尋ねれば、ふふっと笑いが零れる音が聞こえた。どうやらそういうことではないようだった。
「いえ、今のは例えの一つです。今挙げたように何かの条件を満たせば呪いが解けるというのは決して御伽噺の中だけの話ではないということです」
早とちりしてしまった。
恥ずかしくて顔から火が出そうになる。
「でもそんな呪いをかけてくる魔物の話など冒険者仲間から聞いたことはありません」
恥ずかしさを誤魔化すように話を差し向ける。
「相当珍しいことだと思います。せめて何の魔物なのか分かればいいのですが」
「パーティメンバーの話では大蛇の魔物だったそうです」
「大蛇……不吉ですね」
「不吉なんですか?」
僕はきょとんと首を傾げた。
「フィルさんは隣国の出身でしたね。太陽を飲み込む大蛇の神話についてお教えしておきましょう」
彼が低く穏やかな声で神話を語り始めた。
何故太陽が夜になると沈み月と交代するのか。
何故太陽が昼も夜も照らさないのか。
それは世界の裏側に星をも飲む大きさの大蛇が出現し、夜になると主神たる太陽はその大蛇と戦うからだという。
その大蛇の正体は地獄から這い上がって来た大悪魔が化けたものなのだとか。
「地獄というと、悪い方の黄泉の国のことですか」
ごくりと唾を飲む。
僕の国では黄泉の国に区別などないけれど、この国の死生観ではいい人と悪い人は死後に行く黄泉の国の場所が違うらしい。
天国よりも地獄の方が僕が抱いている薄暗くて湿っぽい黄泉の国のイメージに近い。
「ええ、ですから大蛇というのは不吉の象徴なのです。それはともかくとして、その大蛇の魔物を見た冒険者が他にもいないか聖務の時にでも聞いてみましょう」
「ありがとうございます」
よく分からない魔物にかけられた解呪方法も不明な呪いなんて、一体いつになったら解けるのだろう。
もしかしたら僕は一生このまま目が見えないままなのだろうか。不安に襲われる。
「ああ、それと。さっきのフィルさんの提案、駄目元で試してみますか?」
「僕の提案……?」
提案などしただろうか。
何もピンと来ない。
「試しにキスをしてみましょうか? 減るものでもありませんし」
彼の低い声が耳朶を擽るように耳に飛び込んできたのは、きっとあまりにも驚いたからだろう。
「ひゃっ!? そ、それは、イザイアさんの何かが減ってしまうのでは!? 聖職者であるイザイアさんにそんなことはさせられません!」
僕は目が見えないながら頑張ってぶんぶんと首を横に振った。
「おや、誰もボクととは言っていないのですが」
「あっ!?」
「フィルさんがボクとのキスをお望みなら仕方ないですね」
チュッ。
リップ音が響き、頬に柔らかいものが触れた気がした。
「残念。王子様の呪いは解けなかったようです」
「い、今のはキスしたフリですよね!? 何か別の物ですよね!?」
「さあ、どうでしょう」
彼の表情は見えないけど、イザイアさんはきっと僕が不安を感じていることを見て取って冗談で気を紛らわせてくれたのだと思う。
だってあの柔和で優しい模範的な神父様のイザイアさんが僕にキスなんかするはずないもの。
今のはキスじゃない、キスじゃないから恥ずかしく思う必要なんかないのに。……なのに、どうして頬が熱くなるのを止められないのだろう。
67
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる