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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

628.ニッコルキー王国サーマヤーマ王女にお話してもらいたいのに。フィリップ殿下は、ボクの唇を貪り、脱げそうな服の中に手を忍ばせてくるの。

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ボクは、今、フィリップ殿下と戦っている。

サーマヤーマ王女に熱い視線を送られながら、一顧だにしなかったフィリップ殿下。

オランジェリン王女と話す前に、ボクは口づけを止めた。

確かに、待って、と言った。

「もういいな。」
フィリップ殿下がボクの顔を上向かせて、唇を貪り始めたの。

「ふ、う、うん。ふあ、ふわ。」
唇だけでなく、舌も絡めてきて、お口の中がいっぱいで、溢れちゃう。

糸をひくようにフィリップ殿下の唇が離れた。

「飲め。」
と言われて、2人分の唾液を飲み込み。

フィリップ殿下が、ボクの制服を脱がし始めた。
「フィリップ殿下、脱がさないで。」
フィリップ殿下の手を止めようとしているのに、ずっとかわされている。
「着ていない方が触りやすい。」
とフィリップ殿下。

「ダメなの。」

「脱ぐのが嫌なら、めくって持ち上げろ。」
とフィリップ殿下。

「どっちもしないの。」
フィリップ殿下の手を止めようとしたら、両手を掴まれて1つにまとめられてしまったの。
頭の上に。
ボクの両手首をフィリップ殿下は片手で掴んで、空いている片手で脱がしてくる。
「や。だめ。脱ぐの禁止なの。」

「脱ぎたくないなら、このまま触るか。」
とフィリップ殿下。
お腹の方から手が上がってくる。

待って。
そんな。
ボクの胸の尖りを狙っているの?

そこは、刺激しちゃだめ。

ボク、声が出ちゃう。

「フィリップ殿下、ダメなの。ボクのお胸は、狙わないで。」

ボクが体をよじって、逃げようとしていたら、アンドリューがフィリップ殿下とボクの間に入ってくれた。

「俺は、姫を可愛がるときは、姫の喜ぶことをします。」
とアンドリュー。
「その証拠に、姫は俺のことが好きでたまらなそうです。」

扉のところには、ダンシェルとクリストファー。

ダンシェルがアンドリューを呼びに行ってくれたのかしら。

アンドリューが、ボクの制服を直してくれる。

ありがとう、アンドリュー。

ボク、馴染みのない建物の一室で、知らない女の人に囲まれながら、フィリップ殿下の愛撫に負けて、胸の尖りで気持ちよくなったりしたくないの。

その時。
「アンドリュー様。」
と呼びかける声がしたの。
サーマヤーマ王女のものじゃない。
残り2人のうちの1人。
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