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78. 手紙
しおりを挟むライモンドさんが手に持っていたのは、やはりデッドさんからの手紙だった。
「ほらよ、デッドからだ。中は俺も見ていないから何が書いてあるかは自分で確かめてよ」
ライモンドさんは俺に手紙を渡すとすぐに、いつもの席についてニヤニヤとしながらネムさんを見つめている。…ぶれないな。
僕は少し離れた人気がない席を探して座り、手紙の封を緊張しながら開封した。
見ず知らずの君へ
はじめまして、見知らぬ君。
いや、もしかしたらどこかで縁があった人なのかな。
ライモンド様からは人を探していると聞いたけど、どこでミイラ一族と知り合ったの?
何が聞きたいのかな?
何が知りたいのかな?
でも、ごめんね。残念ながら僕達一族の話しはあまり他人には詳しくは話せないと思うよ。
見知らぬ君が満足できるような話しはできそうにないと思う。
僕としては君に興味があるから会ってみたい気もするけどね。
そうだな、何も得られる物がなくても良いなら会っても良いよ。
もし会いに来るなら夜に訪れてほしい。僕は夜しか自由に動くことがでないから。
会いに来てくれるなら、詳しい場所はライモンド様から聞いてくれるかな。
見知らぬ君に会えるかもしれないと思うとワクワクするよ。
それでは待っているよ。
デッド
デッドさんって良い人ぽいな。文章から穏やかな人ではないかと感じとることができた。
文字も丁寧に書かれているしね。
でも想像していた通り、ミイラ一族の秘密を聞くのは難しそうだな。だけど…会えるなら会いにいって話しを聞きたいよね。
僕はライモンドさんの座っている席の横に座ってライモンドさんに話しかけた。
「あの…ライモンドさん。デッドさんがいる場所を教えてほしいのですが…」
ネムさんの事をポーと見ていたライモンドさんはネムさんウォッチングを邪魔をされたと思っているようで嫌そうな顔をして僕の方に向いた。
「なんだよ邪魔するなよ…。デッドの場所を知りたい?ほら、これに住所が書いてあるから持っていけよ」
用意してたのかな?貰った紙には住所と簡単な地図が書いてあった。
「デッドがもしお前が場所を知りたいって聞いてきたらこれを渡してほしいって送ってきたんだよ」
僕の方をもう見ていないライモンドさんがネムさんを見ながら説明してくれた。
デッドさんってやっぱり親切な人だな。
「ありがとうございました」
ライモンドさんにお礼を言って席を離れた。ライモンドさんは片手を上げて手を振ってくれた。
顔は向けてくれなかったけどね。
やっとミイラ一族と会えそうだ。
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