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48. ウルの涙
しおりを挟む学校の休みが終わり学校に登校すると、ウルが凄い勢いで僕に駆け寄ってきた。
「フルド、話があるから今から付き合え!」
挨拶もしないでいきなり腕を捕まれて引きずるようにまた人気のない教室に連れていかれた。
な、なんなんだ!?
教室の扉を閉めるとすぐにウルが僕の両腕をがっちりとつかんで自分に引き寄せた。
「幸せのコウモリについて聞きたいことがある!」
ウルの顔は真剣で少し怒っているようにも見えた。
「何を聞きたいの?」
「アイツが妹に何をしたか聞きたい!」
それって聞かない約束だったよね。
「それって聞かない約束だったはずだけど…何かあったの?」
ウルが今度は僕の身体を前後に揺さぶり始めた。
「い、妹が…妹のルフが…」
え?もしかしてルフさんに何か異変があった!?
「どうしたの?何があったんだよ?」
ウルの目には涙が見えている。泣きながら僕を揺さぶる手を止めない。
「幸せのコウモリ…ヴァンデという奴に何かされたらしくてさ…ご飯をあまり食べなくなったし、ずっとため息を着いているんだ。母さんには病気じゃないから大丈夫だ、心配するなって言われたけど…心配だ~!!!」
さらに激しく泣きながら僕を揺さぶるウル…。
「ウル!ギブ!ギブアップ!!気持ち悪いから揺さぶるのを取り敢えずストップ!!!」
ウルの動きがピタリと止まった。
「すまん…」
僕を解放してくれたのはいいけど、まだ地面が揺れている様な感じがするよ。
だけどルフさんは身体の異変があったのかな。だから食欲が無くなった?
「妹さんは何て言ってるの?」
「ルフはただ…「ヴァンデ様…」としか言わないんだ。な!絶対におかしいだろ!催眠術でもかけられているんじゃないかと思ってるんだ」
………?
僕はヴァン様ではないから催眠術はかけられません。それを言えないしな。
その時学校の授業開始5分前のチャイムが鳴り始めた。
「ヤバ!今日の授業は時間にうるさい先生だった!」
ウルが素早く立ち上がり走り出した。
僕もウルの後を追って教室に戻った。
学校の授業を受けている間もルフさんについて考えたけど、やはり催眠術をかけたおぼえはない。いつもより長く血の交換はしたけど…。それが身体に良くない影響でも与えたのかな。
結果、ヴァン様に聞いた方が良さそうな気がするという結論に至りました。
なんだかんだ言ってもヴァン様を頼っちゃうんだよね。
休み時間もランチの時も、放課後までルフさんの話をしていたウルを何とか説き伏せて家に帰ってきた。
ヴァン様にすぐにウルから聞いた話をすると…。
「お前…本当にわからないのか?我が子孫とは思えんな…」
…と言われて終了した。
あ~、一体なんなんだよ~!
誰か教えてくださ~い!!!
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