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第四十二夜 最期の宴 中編
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鮎川直美はもう精神が壊れ始めていた──。
鳴川や小杉が集落を見つけていた頃に遡ると、松下直樹は直美との淫楽に溺れ、雪菜とも溺れ、そして亜美と本当の愛を交わす──。
その時の松下はこんな考えが浮かんできていて──激しい性交に溺れていたのだ。
『奴等を精神的に追い詰めて、自らの行いを口で言わせないと判らない連中だ。同時に褒美として性交をチラつかせば簡単に折れる』
直美はあれから、俺に従順な女になった。
アッサリと折れて、俺がする嫌な行為すらも快楽に変えてしまうのは、正直に言って天晴だった。
だが──それでも朝から真夜中までそれに耽る訳にもいかない。何故なら、鮎川家が今、現実的にどんな立場なのかを知る必要もある。
書斎に行くと、机の引き出しを調べると、過去の誰かの日記を確認した。
中の頁を巡って文章を追ってみる。中身から察するに年老いた旦那様の日記だった。
旦那様の日記と表現したが俺の先代の旦那様という意味だ。
そこには鮎川家の当主と財閥の対立が書いてある。そして──結局のところは、身内以外は東京にて別の財閥を作り、元の旦那様は『黒猫館』を自らの趣味の為に建造した。
鮎川家の権力は財閥に取り上げられて、無力と化していたのだ。
毎夜の如き、旦那様は女を毒牙にかけて愉しんでいたのだろう──。
日記には事細かにそれが書かれていた。
メイドの亜美さんも脂ぎった親父の生贄になってしまっていた。
そして日記の最高の頁には一言──助けてくれ──だけ書かれていた。
その日から書かれていない。一切も、更新していない。
日付は約二年前の話だった。
時効にはなってなさそうだな──今が好機だと思った──。
宵闇が支配する時は俺、松下は支配者として君臨する。
その夜はもうすぐ訪れる。
夕暮れの赤い夕陽が眩しく感じた──。
蓄音機からは交響曲が流れている当主の部屋には、直美があられもない姿で俺に玩弄されている。
下半身の調教から始まり──、足クセを直させて、簡単に男が受け入れないという現実を叩き込む。
辱めを受ければ直美も不平不満も言ったりする。そのたびに、俺がされた事を話すと必ずその後はキツイお仕置きをした。
そんな鮎川直美の行き着いた先は──
「はウッ…ハアッ…もう──旦那様としか抱かれたくない──。憐れな雌に快楽をください──」
「苦しそうだな」
息遣いは荒く、絶え間なく襲う刺激は彼女でも辛いとは思う。
しかし、穿たれる快楽はそれ以上に悦びになってしまって、それでは調教にならない。
そこで明らかに冷たそうな男性器の形の玩具で花びらを犯す事にする。
生意気な口を叩いたら強引に俺のコレを口に突っ込み、白濁液のこれでもかと注ぎ込んでやる……!
俺の嗜虐的な見下した眼は、直美すらも凍り付かせる程の冷たさで貫く。
「そんなに我慢できないならこの玩具で疼きを晴らせ。そいつに物足りなくなったら相手にしてあげるよ」
「そんなぁ──」
「ほら。入れるぞ」
ぐいぐいと力を入れて鉄の張子を挿れると彼女はすぐに快楽の叫びを上げる。
何でも良いんじゃないのか? 結局の所は?
革の鞭でおっぱいとかを縛り上げないと判らないのか?
引っ叩くつもりで持ってきた革の鞭を荒縄の代わりに使い、豊満なふくらみを縛り上げる。
「嫌ぁ! 痛いです! 旦那様……許してぇ」
「こうされるのが気持ち良かったんだろ? 都合の良い事を口答えするんじゃないよ」
「もう一本、プレゼントしてやる」
鉄の張子を菊の花にもぶっ刺す。
そこが壊れて、汚いクソが今にも出そうなくらいに挿れてやる──!
「ひあああっ──っ!」
「フフ、中々の光景だ──。洗濯バサミも要るかな?」
「痛いっ……痛いの……でも……気持ちいいのぉ……どうしてぇ……」
「直美? 君の快楽の出処はそこだよ。君はそうして支配者に嫐られるのを望んでいたのさ」
ソファに座ると亜美を呼び鈴で鳴らす。
彼女はすぐに来て、俺の給仕となり飲み物や蓄音機のレコード替えを行ったりする。
傍らの直美を無視して俺に何の用かを聞いた。
「旦那様。御用は何でしょうか?」
「亜美。お茶の用意を。今夜は緑茶を飲みたいかな」
「かしこまりました」
「雪菜には後で部屋で抱いてあげると言伝を頼む」
「はい」
お茶の前に直美のコレを体験しておくか。
鉄の張子をぐいぐい刺激した後で抜いて、両足を荒縄で拘束した恰好で、花びらを舌で味わう。
狂暴な獣が生贄の精を喰らうように激しく乱暴に舌で遊ぶ。
「ヒアッ! ひあああっ──! 素敵っ……! もっと、もっと──もっとぉ!」
「相変わらず泉のように絶え間なく出るね。淫乱な直美。花の芯も尖ってやるよ」
鉄の張子をまた挿入する。そして乱暴に掻き回す。形容し難い愛液をこれでもかと垂れ流す。
空いてる手のひらで豊満な乳房を揺らして、乳首を苛めた。
直美は狂乱する程の叫びを上げる。
痛みと快楽──同時が迫る感覚は直美は知らない感覚だろう。
亜美さんが急須に淹れて緑茶を持ってくる。
茶器に淹れていくと心地よい緑茶の香りが広がった。
「調教は上手くいっておりますか?」
「観ての通りだよ。全く強情な婦人だ」
「宵が深くなってきました……風呂などいかがでしょう?」
「背中を流してくれるかい?」
「はい。喜んで」
直美は『私は?』という視線を流す。
俺は白々しく言った。
「そのまま、そこで破廉恥に騒いでいるがいいさ。風呂から上がるまでな」
「両手だけは自由にしてやる」
手首を縛る荒縄を解く。だが足首はそのままだ。椅子に括り付けられたまま、直美は誰に言われたわけではないのに自慰に耽けた。
無視を決め込む俺は亜美さんと共に風呂場へと向かう──。
着替えを籠に入れて持ってくる亜美さんと俺は風呂場にたどり着くと二人して、待ちきれないので激しく接吻を交わしながら、服を剥ぎ取り、風呂場で愛の交換をする……。
ここは天国のように錯覚できてしまう──亜美さんと気持ちを共有出来るなら──。
俺が亜美さんとの愛を育む合間、直美の快楽の感覚は容赦なく奪われていく──。
そして地下の牢獄に叩き込むのも時間の問題だった。
そんな矢先に鳴川と小杉が来たのだ。
直美に煮え湯を飲まされた二人にも仕返しの機会を与えてあげよう──。
今夜の宴は豪勢にやろう。
これが、最期の快楽の宴だから──。
鳴川や小杉が集落を見つけていた頃に遡ると、松下直樹は直美との淫楽に溺れ、雪菜とも溺れ、そして亜美と本当の愛を交わす──。
その時の松下はこんな考えが浮かんできていて──激しい性交に溺れていたのだ。
『奴等を精神的に追い詰めて、自らの行いを口で言わせないと判らない連中だ。同時に褒美として性交をチラつかせば簡単に折れる』
直美はあれから、俺に従順な女になった。
アッサリと折れて、俺がする嫌な行為すらも快楽に変えてしまうのは、正直に言って天晴だった。
だが──それでも朝から真夜中までそれに耽る訳にもいかない。何故なら、鮎川家が今、現実的にどんな立場なのかを知る必要もある。
書斎に行くと、机の引き出しを調べると、過去の誰かの日記を確認した。
中の頁を巡って文章を追ってみる。中身から察するに年老いた旦那様の日記だった。
旦那様の日記と表現したが俺の先代の旦那様という意味だ。
そこには鮎川家の当主と財閥の対立が書いてある。そして──結局のところは、身内以外は東京にて別の財閥を作り、元の旦那様は『黒猫館』を自らの趣味の為に建造した。
鮎川家の権力は財閥に取り上げられて、無力と化していたのだ。
毎夜の如き、旦那様は女を毒牙にかけて愉しんでいたのだろう──。
日記には事細かにそれが書かれていた。
メイドの亜美さんも脂ぎった親父の生贄になってしまっていた。
そして日記の最高の頁には一言──助けてくれ──だけ書かれていた。
その日から書かれていない。一切も、更新していない。
日付は約二年前の話だった。
時効にはなってなさそうだな──今が好機だと思った──。
宵闇が支配する時は俺、松下は支配者として君臨する。
その夜はもうすぐ訪れる。
夕暮れの赤い夕陽が眩しく感じた──。
蓄音機からは交響曲が流れている当主の部屋には、直美があられもない姿で俺に玩弄されている。
下半身の調教から始まり──、足クセを直させて、簡単に男が受け入れないという現実を叩き込む。
辱めを受ければ直美も不平不満も言ったりする。そのたびに、俺がされた事を話すと必ずその後はキツイお仕置きをした。
そんな鮎川直美の行き着いた先は──
「はウッ…ハアッ…もう──旦那様としか抱かれたくない──。憐れな雌に快楽をください──」
「苦しそうだな」
息遣いは荒く、絶え間なく襲う刺激は彼女でも辛いとは思う。
しかし、穿たれる快楽はそれ以上に悦びになってしまって、それでは調教にならない。
そこで明らかに冷たそうな男性器の形の玩具で花びらを犯す事にする。
生意気な口を叩いたら強引に俺のコレを口に突っ込み、白濁液のこれでもかと注ぎ込んでやる……!
俺の嗜虐的な見下した眼は、直美すらも凍り付かせる程の冷たさで貫く。
「そんなに我慢できないならこの玩具で疼きを晴らせ。そいつに物足りなくなったら相手にしてあげるよ」
「そんなぁ──」
「ほら。入れるぞ」
ぐいぐいと力を入れて鉄の張子を挿れると彼女はすぐに快楽の叫びを上げる。
何でも良いんじゃないのか? 結局の所は?
革の鞭でおっぱいとかを縛り上げないと判らないのか?
引っ叩くつもりで持ってきた革の鞭を荒縄の代わりに使い、豊満なふくらみを縛り上げる。
「嫌ぁ! 痛いです! 旦那様……許してぇ」
「こうされるのが気持ち良かったんだろ? 都合の良い事を口答えするんじゃないよ」
「もう一本、プレゼントしてやる」
鉄の張子を菊の花にもぶっ刺す。
そこが壊れて、汚いクソが今にも出そうなくらいに挿れてやる──!
「ひあああっ──っ!」
「フフ、中々の光景だ──。洗濯バサミも要るかな?」
「痛いっ……痛いの……でも……気持ちいいのぉ……どうしてぇ……」
「直美? 君の快楽の出処はそこだよ。君はそうして支配者に嫐られるのを望んでいたのさ」
ソファに座ると亜美を呼び鈴で鳴らす。
彼女はすぐに来て、俺の給仕となり飲み物や蓄音機のレコード替えを行ったりする。
傍らの直美を無視して俺に何の用かを聞いた。
「旦那様。御用は何でしょうか?」
「亜美。お茶の用意を。今夜は緑茶を飲みたいかな」
「かしこまりました」
「雪菜には後で部屋で抱いてあげると言伝を頼む」
「はい」
お茶の前に直美のコレを体験しておくか。
鉄の張子をぐいぐい刺激した後で抜いて、両足を荒縄で拘束した恰好で、花びらを舌で味わう。
狂暴な獣が生贄の精を喰らうように激しく乱暴に舌で遊ぶ。
「ヒアッ! ひあああっ──! 素敵っ……! もっと、もっと──もっとぉ!」
「相変わらず泉のように絶え間なく出るね。淫乱な直美。花の芯も尖ってやるよ」
鉄の張子をまた挿入する。そして乱暴に掻き回す。形容し難い愛液をこれでもかと垂れ流す。
空いてる手のひらで豊満な乳房を揺らして、乳首を苛めた。
直美は狂乱する程の叫びを上げる。
痛みと快楽──同時が迫る感覚は直美は知らない感覚だろう。
亜美さんが急須に淹れて緑茶を持ってくる。
茶器に淹れていくと心地よい緑茶の香りが広がった。
「調教は上手くいっておりますか?」
「観ての通りだよ。全く強情な婦人だ」
「宵が深くなってきました……風呂などいかがでしょう?」
「背中を流してくれるかい?」
「はい。喜んで」
直美は『私は?』という視線を流す。
俺は白々しく言った。
「そのまま、そこで破廉恥に騒いでいるがいいさ。風呂から上がるまでな」
「両手だけは自由にしてやる」
手首を縛る荒縄を解く。だが足首はそのままだ。椅子に括り付けられたまま、直美は誰に言われたわけではないのに自慰に耽けた。
無視を決め込む俺は亜美さんと共に風呂場へと向かう──。
着替えを籠に入れて持ってくる亜美さんと俺は風呂場にたどり着くと二人して、待ちきれないので激しく接吻を交わしながら、服を剥ぎ取り、風呂場で愛の交換をする……。
ここは天国のように錯覚できてしまう──亜美さんと気持ちを共有出来るなら──。
俺が亜美さんとの愛を育む合間、直美の快楽の感覚は容赦なく奪われていく──。
そして地下の牢獄に叩き込むのも時間の問題だった。
そんな矢先に鳴川と小杉が来たのだ。
直美に煮え湯を飲まされた二人にも仕返しの機会を与えてあげよう──。
今夜の宴は豪勢にやろう。
これが、最期の快楽の宴だから──。
応援ありがとうございます!
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