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番外編〈第一部 終了ボーナストラック〉
番外編 メイドズ☆ブラスト episode22
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「お帰り。ダルバ」
「……負けちゃったわ。でも分かったことがあるの」
「わかったこと?」
「ええ、あのエルのことなんだけど。多分彼女は──」
慌ただしく控え室に駆け込んできた興奮状態のパロマがダルバの言葉を遮った。
「ちょっと、ちょっとぉぉぉっ! ダルバ! あんなあっさり負けてくれちゃったら折角の『良いではないか~』が発動できなかったじゃないのっ!」
「……そんなのやらなくて良いから」
ダルバは唾を飛ばして詰め寄ってくるパロマを嫌そうに押しやる。
「それだと困るのよ! さ、バルコニーに来て」
「ちょっ、ちょっと待ってぇぇぇぇ! あんた何をする気よっ!?」
ダルバは青くなって必死に抵抗したが、意外と怪力のパロマに引きずられ、あっという間にバルコニーに突き出された。
「はーい! 皆さまぁ、こちらにご注目くださ~い! お待たせをいたしましたぁ! これから私、パロマ・アルマーニの新作ビキニアーマー『良いではないか~』の仕掛けを披露いたしまぁす!」
パロマのメゾソプラノが辺りにマイクなしでも響き渡る。
「はぁ? ちょっ、ちょっと! あんた、披露ってまさかっ……!?」
「ふふん」
慌てるダルバに、にたぁと悪い顔を向けるとパロマはダルバの腰の布端に手をかけた。
「や、やめなさい! パロマ! やめないとソーヴェさまに言いつけるわよ!」
「そんなの関係なーい! 私は私のやりたいことをやるのよっ。それ、あ~れ~っ!」
パロマは最近、彼女が熱心に見ている異国風ネット動画の悪役台詞を口にしながら、ダルバのひも状になったアーマーの端を勢いよく引っ張った。
『良いではないか~! ぐふふ、お主も悪よのぅ……」
抵抗むなしく、両手を万歳したような格好でダルバの体が独楽のようにくるくると勢いよく回る。
「きゃあぁぁぁぁぁぁっ……!」
ぷるん!
トンボのように目を回し、ペタンと床に座り込むダルバ。
眩しい日の光が燦々とあたる昼前のバルコニーで。
見た目にも豊かなダルバの胸と真っ白なお尻、見事にくびれたウエストが晒された。
真っ昼間から、闘技場のバルコニーに真っ裸のメイド。
……これって、どんな展開よ!?
「いやぁぁぁぁぁぁぁ───っ!」
しばし呆然としていたダルバだったが、我にかえると絶叫し、胸と股間を隠すために必死に散らかった布をかき集めた。
おおおおーっ!
成りゆきを固唾を飲んで見守っていた観客席から異様などよめきが沸き起こった。
「なんだなんだ?」
「カルゾメイドのストリップ・ショーか?」
「罰ゲームか? もう一回やれ~!」
無責任なヤジが飛ばされ、口笛がヒューヒューとあちこちから鳴らされる。
「うーん。回転がイマイチよね。もうちょっと派手さが欲しいわぁ……」
「イマイチじゃないわぁぁぁっ!」
床に散らばったヒモをかき集めてミノムシのような格好になったダルバの怒りの鉄拳がパロマの顎にヒットする。
「あにすんのほ! ダルバ!」
顎をさすりながらパロマがダルバを睨みつける。
「うるさい! あんたも剥いてやるわっ!」
「えー、私が脱ぐならガッチリお金をとりたいんだけどぉ──」
「後で請求しなさいよっ!」
怒りに燃えるダルバがパロマのナースアーマーに猛然と掴みかかった。
二人はお互いを押さえ込もうとバルコニーの床をゴロゴロと転がり回る。
「タダはいやぁ! やるならせめてカメラを回してぇ──お願い~ 。それか、この聴診器を使ってお医者さんごっこしてよぉ!」
パロマは転がりながら、ナースキャップの中に手を突っ込むと、やおら聴診器をダルバの顔の前にぶら下げた。
「やるか! 変態~っ!!」
聴診器を片手で撥ね飛ばすと、ダルバはパロマの顔面を容赦なく蹴りあげた。
「ぐっ!」
クリーンヒットだ!
泡を吹いてパロマが昏倒する。
うぉぉぉぉぉぉ────っ!
はぁ、はぁ、はぁ……。
際どくギリギリのところを隠したメイドがお互いに床を転がりながら掴み合う──それはかなり刺激的な痴態だったので、観客たちを強烈に興奮させてしまったようだ。
「いいぞ、もっとやれー!」
「のびたパロマも全部脱がせてしまえ!」
ふがふが、ふんがふんが──。
観客の荒い鼻息が渦巻く。
「げ! ナニコレ。ねぇマリン、お客が超怖いんだけどぉぉぉ……」
「とにかく撤収するわよ! 早く!」
私とモニカは、白目になったパロマの両足を掴むと控え室の奥へさっさと放り込んだ。
ダルバも急いで着替えのために衣装部屋に駆け込んでいく。
「あ、どこに連れて行くんだ!?」
「パロマも脱がせろ~!」
観客席から強烈なブーイングが渦巻いたが、扉や分厚いカーテンを閉めて遮断。
「「ふぅ」」
私とモニカは額に流れるイヤな汗を手の甲でぬぐった。
いやはや。
私のスケスケアーマーといい。
今回のダルバのアーマーといい。
パロマはとにかく肌を露出すればブロマイドが売れると思い込んでいるようで。
それでやたらと私たちにラッキースケベどころではない露骨なポロリやストリップをさせようとしている──全く、迷惑きわまりない。
だって、いつ脱げるかわからない怪しげなビキニアーマーを着て私たちは闘わなくてはいけないのよ? 本当にサイアクなハンデだわ……。
ドンドンドンドン!
その時。
カルゾ控室のドアが激しく叩かれた。
「カルゾのマリン!」
「あ、はい」
私は急いで立ち上がるとドアを開けた。
ドアを開けるとこの闘技場のユニフォームらしい、南国風の衣装を身に着けた会場係が立っていた。
「マリン! 出番だ。控え室から会場に……まだ着替えてないのか! 早くしないと棄権になるぞ!」
「わかりましたぁっ!」
「それとあまり騒ぐな。この上の貴賓席から苦情が出ている」
係は苦々しい表情でそう告げるとさっさと出ていった。
「苦情──?」
私が振り返ると、モニカといつものメイド服に着替え終わったダルバが頷き合った。
「だろうね」
「私が上の部屋の人間ならうるさいって言うと思うわ……」
「それよりマリン! 早く着替えないと間に合わないわよ!」
「わかってる──」
私は衣装部屋へ駆け込んだ。あの透けるアーマーは装着するのにさして時間はかからない。
私は透けるメイドアーマーを身につけて慌てて闘技場へ向かう扉を開けた。
「──え!? それなら……ダルバが負けても不思議じゃない相手よね」
「でしょう?」
モニカとダルバがヒソヒソと話をしていた。
「え? 何の話?」
「あぁ──だからエルがね……」
ダルバが口を開きかけた時、
「カルゾのマリン! 早く出ろ! これ以上遅れるなら棄権とみなす!」
また激しく扉が叩かれ、さっきの係員が警告に顔を出す。
「うぁい! 直ぐに出ます!」
私は結局、ダルバから肝心なことを聞けずじまいのまま、闘技場に向かう薄暗い通路に走り出た。
(まぁ──多分。ダルバは私と同じ事を思ってるんだろうなぁ……。
この予想が当たっているとしたら、なんでアノヒトが今さらこの大会に参加しているのだろう。それも、仮面で正体を隠してまで……)
物思いに耽りながら私はリング下の扉を押して会場に出た。
その途端、グワーン! と耳鳴りがするような、沢山の観客のどよめきが私を襲う
と、同時に眩しい人工の光に全身を照らし出されて、クラクラと眩暈に襲われた。
(あっ……)
当てられたスポットライトの光に眼を慣らすため、開いたり閉じたりしながらリングに向かう階段を登る。
それは巨大な円形の闘技場の巨大なすり鉢の底から、まるで空の方へ歩いていくような感覚がした。
「北、ゲンメのガヴィ!」
呼び出しとともに反対側の扉が間く。
(よし──やるわよ……)
私は自分の頬をペチペチと叩いて気合いを入れた。まずは初戦突破しなきゃ! エルのことはそれからよ。
このゲンメのガヴィとやらには悪いけど、私もエルのように瞬殺で勝たせてもらうわ──。
「……負けちゃったわ。でも分かったことがあるの」
「わかったこと?」
「ええ、あのエルのことなんだけど。多分彼女は──」
慌ただしく控え室に駆け込んできた興奮状態のパロマがダルバの言葉を遮った。
「ちょっと、ちょっとぉぉぉっ! ダルバ! あんなあっさり負けてくれちゃったら折角の『良いではないか~』が発動できなかったじゃないのっ!」
「……そんなのやらなくて良いから」
ダルバは唾を飛ばして詰め寄ってくるパロマを嫌そうに押しやる。
「それだと困るのよ! さ、バルコニーに来て」
「ちょっ、ちょっと待ってぇぇぇぇ! あんた何をする気よっ!?」
ダルバは青くなって必死に抵抗したが、意外と怪力のパロマに引きずられ、あっという間にバルコニーに突き出された。
「はーい! 皆さまぁ、こちらにご注目くださ~い! お待たせをいたしましたぁ! これから私、パロマ・アルマーニの新作ビキニアーマー『良いではないか~』の仕掛けを披露いたしまぁす!」
パロマのメゾソプラノが辺りにマイクなしでも響き渡る。
「はぁ? ちょっ、ちょっと! あんた、披露ってまさかっ……!?」
「ふふん」
慌てるダルバに、にたぁと悪い顔を向けるとパロマはダルバの腰の布端に手をかけた。
「や、やめなさい! パロマ! やめないとソーヴェさまに言いつけるわよ!」
「そんなの関係なーい! 私は私のやりたいことをやるのよっ。それ、あ~れ~っ!」
パロマは最近、彼女が熱心に見ている異国風ネット動画の悪役台詞を口にしながら、ダルバのひも状になったアーマーの端を勢いよく引っ張った。
『良いではないか~! ぐふふ、お主も悪よのぅ……」
抵抗むなしく、両手を万歳したような格好でダルバの体が独楽のようにくるくると勢いよく回る。
「きゃあぁぁぁぁぁぁっ……!」
ぷるん!
トンボのように目を回し、ペタンと床に座り込むダルバ。
眩しい日の光が燦々とあたる昼前のバルコニーで。
見た目にも豊かなダルバの胸と真っ白なお尻、見事にくびれたウエストが晒された。
真っ昼間から、闘技場のバルコニーに真っ裸のメイド。
……これって、どんな展開よ!?
「いやぁぁぁぁぁぁぁ───っ!」
しばし呆然としていたダルバだったが、我にかえると絶叫し、胸と股間を隠すために必死に散らかった布をかき集めた。
おおおおーっ!
成りゆきを固唾を飲んで見守っていた観客席から異様などよめきが沸き起こった。
「なんだなんだ?」
「カルゾメイドのストリップ・ショーか?」
「罰ゲームか? もう一回やれ~!」
無責任なヤジが飛ばされ、口笛がヒューヒューとあちこちから鳴らされる。
「うーん。回転がイマイチよね。もうちょっと派手さが欲しいわぁ……」
「イマイチじゃないわぁぁぁっ!」
床に散らばったヒモをかき集めてミノムシのような格好になったダルバの怒りの鉄拳がパロマの顎にヒットする。
「あにすんのほ! ダルバ!」
顎をさすりながらパロマがダルバを睨みつける。
「うるさい! あんたも剥いてやるわっ!」
「えー、私が脱ぐならガッチリお金をとりたいんだけどぉ──」
「後で請求しなさいよっ!」
怒りに燃えるダルバがパロマのナースアーマーに猛然と掴みかかった。
二人はお互いを押さえ込もうとバルコニーの床をゴロゴロと転がり回る。
「タダはいやぁ! やるならせめてカメラを回してぇ──お願い~ 。それか、この聴診器を使ってお医者さんごっこしてよぉ!」
パロマは転がりながら、ナースキャップの中に手を突っ込むと、やおら聴診器をダルバの顔の前にぶら下げた。
「やるか! 変態~っ!!」
聴診器を片手で撥ね飛ばすと、ダルバはパロマの顔面を容赦なく蹴りあげた。
「ぐっ!」
クリーンヒットだ!
泡を吹いてパロマが昏倒する。
うぉぉぉぉぉぉ────っ!
はぁ、はぁ、はぁ……。
際どくギリギリのところを隠したメイドがお互いに床を転がりながら掴み合う──それはかなり刺激的な痴態だったので、観客たちを強烈に興奮させてしまったようだ。
「いいぞ、もっとやれー!」
「のびたパロマも全部脱がせてしまえ!」
ふがふが、ふんがふんが──。
観客の荒い鼻息が渦巻く。
「げ! ナニコレ。ねぇマリン、お客が超怖いんだけどぉぉぉ……」
「とにかく撤収するわよ! 早く!」
私とモニカは、白目になったパロマの両足を掴むと控え室の奥へさっさと放り込んだ。
ダルバも急いで着替えのために衣装部屋に駆け込んでいく。
「あ、どこに連れて行くんだ!?」
「パロマも脱がせろ~!」
観客席から強烈なブーイングが渦巻いたが、扉や分厚いカーテンを閉めて遮断。
「「ふぅ」」
私とモニカは額に流れるイヤな汗を手の甲でぬぐった。
いやはや。
私のスケスケアーマーといい。
今回のダルバのアーマーといい。
パロマはとにかく肌を露出すればブロマイドが売れると思い込んでいるようで。
それでやたらと私たちにラッキースケベどころではない露骨なポロリやストリップをさせようとしている──全く、迷惑きわまりない。
だって、いつ脱げるかわからない怪しげなビキニアーマーを着て私たちは闘わなくてはいけないのよ? 本当にサイアクなハンデだわ……。
ドンドンドンドン!
その時。
カルゾ控室のドアが激しく叩かれた。
「カルゾのマリン!」
「あ、はい」
私は急いで立ち上がるとドアを開けた。
ドアを開けるとこの闘技場のユニフォームらしい、南国風の衣装を身に着けた会場係が立っていた。
「マリン! 出番だ。控え室から会場に……まだ着替えてないのか! 早くしないと棄権になるぞ!」
「わかりましたぁっ!」
「それとあまり騒ぐな。この上の貴賓席から苦情が出ている」
係は苦々しい表情でそう告げるとさっさと出ていった。
「苦情──?」
私が振り返ると、モニカといつものメイド服に着替え終わったダルバが頷き合った。
「だろうね」
「私が上の部屋の人間ならうるさいって言うと思うわ……」
「それよりマリン! 早く着替えないと間に合わないわよ!」
「わかってる──」
私は衣装部屋へ駆け込んだ。あの透けるアーマーは装着するのにさして時間はかからない。
私は透けるメイドアーマーを身につけて慌てて闘技場へ向かう扉を開けた。
「──え!? それなら……ダルバが負けても不思議じゃない相手よね」
「でしょう?」
モニカとダルバがヒソヒソと話をしていた。
「え? 何の話?」
「あぁ──だからエルがね……」
ダルバが口を開きかけた時、
「カルゾのマリン! 早く出ろ! これ以上遅れるなら棄権とみなす!」
また激しく扉が叩かれ、さっきの係員が警告に顔を出す。
「うぁい! 直ぐに出ます!」
私は結局、ダルバから肝心なことを聞けずじまいのまま、闘技場に向かう薄暗い通路に走り出た。
(まぁ──多分。ダルバは私と同じ事を思ってるんだろうなぁ……。
この予想が当たっているとしたら、なんでアノヒトが今さらこの大会に参加しているのだろう。それも、仮面で正体を隠してまで……)
物思いに耽りながら私はリング下の扉を押して会場に出た。
その途端、グワーン! と耳鳴りがするような、沢山の観客のどよめきが私を襲う
と、同時に眩しい人工の光に全身を照らし出されて、クラクラと眩暈に襲われた。
(あっ……)
当てられたスポットライトの光に眼を慣らすため、開いたり閉じたりしながらリングに向かう階段を登る。
それは巨大な円形の闘技場の巨大なすり鉢の底から、まるで空の方へ歩いていくような感覚がした。
「北、ゲンメのガヴィ!」
呼び出しとともに反対側の扉が間く。
(よし──やるわよ……)
私は自分の頬をペチペチと叩いて気合いを入れた。まずは初戦突破しなきゃ! エルのことはそれからよ。
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