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番外編〈第一部 終了ボーナストラック〉
番外編 メイド☆ブラスト episode18
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「ホーホホホホ! 私に向かってこようなんて十年早いわよ!」
試合開始の合図とともに、パロマはリングの少し高くなっているところで仁王立ちになると、無意味にデカい態度で高笑いをあげる。
そして、胸のポケットからおもむろに薬品瓶を取り出すと、駆け上がってきたリゾンにこれ見よがしに見せつけた。
「そ、それは──」
「ANA-HIよ。あの夜、貴女にたっぷり飲んで貰ったお・く・す・り。この薬はかなりの副作用があってね。バッドトリップした時のように前後の記憶を綺麗に消し去ってくれるのよぉ──」
「副作用? そのパッケージを見るだけで凄く不快感が込み上げてくるのは何故だぁぁぁ!?」
苦しげな声で呟いて頭を抱えるリゾン。
そこへすかさず言葉を重ねてパロマはずいずいとリゾンを追いつめていく。
「当然よ。もうあんたは私には逆らえない身体になってるんだからねぇ~」
なんの根拠か自信たっぷりにあやしい台詞を言い切るパロマ。
何よ、その逆らえない身体って……。
あ、あの夜の叫び声の人体実験で一体リゾンにパロマは何をしたんだろ──?
「くっ! お前! いったい私に何をした?」
ハッとリゾンは顔をあげる。
「この薬はANA-HI。ねぇリゾン、貴女はこれが何の略か知っていて?」
「は!?」
「Aはありがとう、NAはナイス、HIはハイホーかしらん……」
私の隣で真剣に悩むダルバ。
「それはないと思うわ」
私のツッコミが聞こえたわけではないだろうが、リングの上でナース姿のパロマが嬉しそうに正解を披露していた。
「ANA-HIは『穴があったら入りたい』の略語よ。とゆーわけで。あんたは今からとんでもなく恥ずかしい目にあってもらうわ!」
びしぃ! とリゾンに指を突きつけるパロマ。
「な……!」
リゾンはひくひくと口元を痙攣させている。
……うわぁ、記憶消去は副作用の方だもんね。主作用は──確か自白剤だったはずなんだけど。パロマの奴、何を自白させたのやら。
「は、恥ずかしい目とは、いったい──?」
ズルッとへたりこむとそのままお尻を床につけてリゾンは後退した。そして怯えた顔でパロマを見る。
パロマは身を震わせて怯えるリゾンに顔を近づけるとニタりと笑いかけた。
「じゃ早速いくわよ。
あんた、二人、年の離れた兄が居るのよね? リゾン、あんたが小さい頃、その兄のトランクスをお洒落な短パンだと思いこんで得意気に学校にはいていったことがあったそうね?
大真面目に、この柄がトレンドよ! とか言って学校で友達に自慢して『それ、パンツじゃん!』って皆に冷たく言われたらしいわねぇ……」
「あぁぁぁぁぁ!」
悲鳴をあげるリゾン。
一方、観客席は爆笑の渦に包まれていた。
「ギャハハ! 兄貴のパンツはいてたのかよ、リゾン」
「そりゃ、恥ずかしいわ!」
「ううっ……」
恥ずかしさに真っ赤に顔を染めながらリゾンはうめき声をあげる。
「あら。じゃお次は、あんたが大好きな男子の縦笛を放課後に教室で夢中になって舐めてた話ね。
だけど不幸にもその日に限って、帰りの会で席替えされてしまってて。
隣のクラスだったあんたはそれを把握してなくて全然違う女子の席の笛を舐め、おまけにそれを大好きな男子に目撃されて白い目で見られてしまったのよね──」
「うがぁぁぁぁ!」
髪の毛をかきむしってリゾンは身悶えした。
ざわめく会場。
「いやぁ、そんなの痴女じゃん。アイツ」
「しかも違う女子とか──やべぇな……」
ヒソヒソ囁かれる言葉と、
「まぁ、それはちょっと可哀想な話じゃね?」
という妙に同情めいた一派がいるのがまた哀れを誘う。
「最後、いくわよ。三つ目!
あんた、小さい頃からぞろぞろとその魔女ルックで歩くのがお気に入りだったそうね。
なのに腹を出したそんなビキニアーマーを着てるものだから、腹が冷えてトイレにしょっちゅう駆け込んでたらしいじゃないの。毎回、その衣装だからトイレで脱ぎ着するのが大変だったらしいわね。
それで、ある日あまりに切羽詰まって頻回にトイレに行っていたら、マントがパンツに挟まってしまったのに気づかなかったことがあったようね。パンツ丸出しのまま、澄まして歩いていたらしいじゃないの。
しかも、慌て過ぎてトイレットペーパーもお尻に挟んじゃって、家に帰るまでカラカラとペーパーの尻尾を引きずって帰ったから『尻尾ちゃん』ってあだ名でしばらく呼ばれていたらしいわね──」
「はひぃぃぃぃぃぃ──っ」
みるみるうちにリゾンの顔色が失われていく。
「うわぁ。これは恥ずかしいっ!」
「パンツ出して歩いてたのに気づかないのか……?」
「切羽詰まってたんだな……わかるぜ。その格好、腹が冷えそうだもんなぁ」
「尻尾ちゃん! 尻尾ちゃん!」
うっ!
この三連発はキツい……。
しかし、闘技大会で──いいのか? コレ。
リング上でまだ一撃も食らってないはずのリゾンはゴリゴリと精神を削り取られ、すでに脱け殻のようになっていた。
「恐ろしい──相変わらずアイツの薬は危険ね」
「本当。パロマの持ってくるものはウッカリ口にできないわ」
日頃からパロマの薬の実験台にされることの多い私はプルプルと身を震わせた。
「なんにしろ、もうリゾンはこれで再起不能かしらね……」
ダルバが冷静に分析する。
「でも試合開始から何にも闘ってないよ?」
「まぁ、精神攻撃ってヤツ? パロマらしいじゃん」
ダルバは肩をすくめ、リングで悶えるリゾンに気の毒そうな視線を向けた。
「いやぁぁぁぁ──もう、わたし、お嫁にいけないぃぃぃぃぃぃぃ──っ!」
リゾンはリングの中央で目の焦点もうつろに絶叫する。
「あんた、ギャーギヤーうるさいわねっ! まだ続きがあるのにこれじゃ喋れないじゃないのっ!」
ごすっ。
苛々したパロマの放った蹴りがリゾンのこめかみにまともにめりこんだ。
そしてそのまま、リゾンはあっさりマットに沈む。
「あちゃ~」
予定外のクリーンヒットにパロマは、両手を口にあてて慌てた様子をみせた。
リゾンは白目を剥いてピクピクと痙攣し、立ち上がる気配はない。
「ええと──西! カルゾのパロマ!?」
審判が迷いながら白旗をあげた。
おぉぉぉぉぉぉ!
驚きともどよめきともつかぬ歓声が観覧席を揺るがした。
……そうだろうねぇ。
試合開始から殆んど闘ってないもの──。
リングで相手の恥ずかしい話を披露しただけじゃん。漫談師か!?
「えっ! やだぁ── まだネタは半分なのよ? せっかく、これから面白いところだったのにぃ……万華鏡の話、先にしたら良かったわ」
パロマは眉をよせてしばらく残念そうにしていたが、パッと笑って切り替えると両手をあげて観客の歓声にこたえた。
「ねぇ、パロマの奴。まだ半分って言ったわね?」
「あと、何を暴露するつもりだったんだと思う──? 万華鏡?」
「知らない方が幸せよ、きっと。私たちもリゾンも……」
「そうね──」
私とダルバは顔を見合わせると深くため息をついた。
試合開始の合図とともに、パロマはリングの少し高くなっているところで仁王立ちになると、無意味にデカい態度で高笑いをあげる。
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あ、あの夜の叫び声の人体実験で一体リゾンにパロマは何をしたんだろ──?
「くっ! お前! いったい私に何をした?」
ハッとリゾンは顔をあげる。
「この薬はANA-HI。ねぇリゾン、貴女はこれが何の略か知っていて?」
「は!?」
「Aはありがとう、NAはナイス、HIはハイホーかしらん……」
私の隣で真剣に悩むダルバ。
「それはないと思うわ」
私のツッコミが聞こえたわけではないだろうが、リングの上でナース姿のパロマが嬉しそうに正解を披露していた。
「ANA-HIは『穴があったら入りたい』の略語よ。とゆーわけで。あんたは今からとんでもなく恥ずかしい目にあってもらうわ!」
びしぃ! とリゾンに指を突きつけるパロマ。
「な……!」
リゾンはひくひくと口元を痙攣させている。
……うわぁ、記憶消去は副作用の方だもんね。主作用は──確か自白剤だったはずなんだけど。パロマの奴、何を自白させたのやら。
「は、恥ずかしい目とは、いったい──?」
ズルッとへたりこむとそのままお尻を床につけてリゾンは後退した。そして怯えた顔でパロマを見る。
パロマは身を震わせて怯えるリゾンに顔を近づけるとニタりと笑いかけた。
「じゃ早速いくわよ。
あんた、二人、年の離れた兄が居るのよね? リゾン、あんたが小さい頃、その兄のトランクスをお洒落な短パンだと思いこんで得意気に学校にはいていったことがあったそうね?
大真面目に、この柄がトレンドよ! とか言って学校で友達に自慢して『それ、パンツじゃん!』って皆に冷たく言われたらしいわねぇ……」
「あぁぁぁぁぁ!」
悲鳴をあげるリゾン。
一方、観客席は爆笑の渦に包まれていた。
「ギャハハ! 兄貴のパンツはいてたのかよ、リゾン」
「そりゃ、恥ずかしいわ!」
「ううっ……」
恥ずかしさに真っ赤に顔を染めながらリゾンはうめき声をあげる。
「あら。じゃお次は、あんたが大好きな男子の縦笛を放課後に教室で夢中になって舐めてた話ね。
だけど不幸にもその日に限って、帰りの会で席替えされてしまってて。
隣のクラスだったあんたはそれを把握してなくて全然違う女子の席の笛を舐め、おまけにそれを大好きな男子に目撃されて白い目で見られてしまったのよね──」
「うがぁぁぁぁ!」
髪の毛をかきむしってリゾンは身悶えした。
ざわめく会場。
「いやぁ、そんなの痴女じゃん。アイツ」
「しかも違う女子とか──やべぇな……」
ヒソヒソ囁かれる言葉と、
「まぁ、それはちょっと可哀想な話じゃね?」
という妙に同情めいた一派がいるのがまた哀れを誘う。
「最後、いくわよ。三つ目!
あんた、小さい頃からぞろぞろとその魔女ルックで歩くのがお気に入りだったそうね。
なのに腹を出したそんなビキニアーマーを着てるものだから、腹が冷えてトイレにしょっちゅう駆け込んでたらしいじゃないの。毎回、その衣装だからトイレで脱ぎ着するのが大変だったらしいわね。
それで、ある日あまりに切羽詰まって頻回にトイレに行っていたら、マントがパンツに挟まってしまったのに気づかなかったことがあったようね。パンツ丸出しのまま、澄まして歩いていたらしいじゃないの。
しかも、慌て過ぎてトイレットペーパーもお尻に挟んじゃって、家に帰るまでカラカラとペーパーの尻尾を引きずって帰ったから『尻尾ちゃん』ってあだ名でしばらく呼ばれていたらしいわね──」
「はひぃぃぃぃぃぃ──っ」
みるみるうちにリゾンの顔色が失われていく。
「うわぁ。これは恥ずかしいっ!」
「パンツ出して歩いてたのに気づかないのか……?」
「切羽詰まってたんだな……わかるぜ。その格好、腹が冷えそうだもんなぁ」
「尻尾ちゃん! 尻尾ちゃん!」
うっ!
この三連発はキツい……。
しかし、闘技大会で──いいのか? コレ。
リング上でまだ一撃も食らってないはずのリゾンはゴリゴリと精神を削り取られ、すでに脱け殻のようになっていた。
「恐ろしい──相変わらずアイツの薬は危険ね」
「本当。パロマの持ってくるものはウッカリ口にできないわ」
日頃からパロマの薬の実験台にされることの多い私はプルプルと身を震わせた。
「なんにしろ、もうリゾンはこれで再起不能かしらね……」
ダルバが冷静に分析する。
「でも試合開始から何にも闘ってないよ?」
「まぁ、精神攻撃ってヤツ? パロマらしいじゃん」
ダルバは肩をすくめ、リングで悶えるリゾンに気の毒そうな視線を向けた。
「いやぁぁぁぁ──もう、わたし、お嫁にいけないぃぃぃぃぃぃぃ──っ!」
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ごすっ。
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そしてそのまま、リゾンはあっさりマットに沈む。
「あちゃ~」
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リゾンは白目を剥いてピクピクと痙攣し、立ち上がる気配はない。
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おぉぉぉぉぉぉ!
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……そうだろうねぇ。
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リングで相手の恥ずかしい話を披露しただけじゃん。漫談師か!?
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パロマは眉をよせてしばらく残念そうにしていたが、パッと笑って切り替えると両手をあげて観客の歓声にこたえた。
「ねぇ、パロマの奴。まだ半分って言ったわね?」
「あと、何を暴露するつもりだったんだと思う──? 万華鏡?」
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