Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜

天咲 琴葉

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急襲

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(これで、あのケルベロスはどうにかなりそうだ……)

僕がほっと胸を撫で下ろしたその瞬間、こちらに視線を向けた五道のその瞳が――驚きに大きく見開かれた。

(一体どうしたのだろう?)

と、僕が彼に問いかける間もなく、五道がこちらに向かって大きく跳躍してくる。

「ご、五道?!」

一体、何が――?

僕がそう口に出そうとした瞬間、五道の顔が近くなり、彼に強く抱き締められた。

「えっ?!ちょ?!」

同時に、不意に僕の目の前に現れた紫色に光る大剣が――僕を包み込む五道の背中を大きく切り裂いていく。

「五道?!」

あまりに突然すぎる出来事に、半ば悲鳴じみた声でそう叫ぶ僕。

すると、未だ僕を抱き締めたままの彼は――口の端に鮮血を滲ませながらも、安心させる様に僕に微笑んで見せた。

「……約束、したから、な。今度こそ……絶対に、お前を守る、って。俺の全てを……命を、懸けてでも……」

そう言い終わった瞬間、げほりと咳き込むや、大量の血を吐き出す五道。

(このままじゃ、彼が死んでしまうかもしれない……!)

僕達は、まだ出会ったばかりだけど……それでも僕は、この人を失いたくない!

その時、不意に頭の中に、牢屋で話していた五道の言葉が浮かぶ。

――『泰山府君祭たいざんふくんさい』。

そう、死んだ者を蘇らせた岳の術を、五道はそう呼んではいなかったか。

(もし、僕が岳の生まれ変わりなら――!)

……僕にも、それが出来るかもしれない。
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