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その後の兄と弟。
★お兄さんといいことがしたい。(下)
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でもでも、やっぱりお互い気持ちよくなってくると、ついつい気が大きくなってきて、やりたくなってしまうんだよなぁ。ぎゅうと兄を抱き締め、首筋に舌を這わせていると、
「知玄……」
兄が苦しそうに言い、身体を捻った。ぢゅぽ、と僕のものが兄の中から抜ける。
「知玄、前からして……」
珍しく兄が積極的だ。僕は嬉しくなって、「もちろん!」と即座に答える。避妊具はちゃんと根本まで装着されている。枕を兄の腰の下に差し入れ、兄の上に乗り、大きく開かれた足の間に、僕は身体を沈めた。
「んんっ……あっ……!」
背中を仰け反らせる兄の腰を僕は両手で掴み、ぎゅっぎゅっと下半身を兄に押し付ける。僕のものはめりめりと奥深くまで入り、Ωの大事な部分に侵入する。まるで一組の刀と鞘みたいに、僕らの身体はぴったりと添う。
「あ……気持ちいぃ……」
兄が蚊の鳴くような声で言う。
両手を繋ぎ、指と指とをしっかり絡め合う。薄い被膜を通してでも、兄の中の繊細でやわらかな襞の感触が伝わってくる。すごく気持ちよくて、気を抜くとすぐに出てしまいそうだ。
「お兄さん、お兄さん」
僕は無茶苦茶に兄に口づける。布団の中が熱気に満ちていて、身体と身体の隙間にちょっとくらい外気が入り込んで来ても冷めないほどだ。
「お兄さん、動きますよ」
「ん……」
ゆっくりとグライドを始めると、兄の中がきゅうきゅうと僕を締め付けてきた。布団がずれるのにも構わず、僕は腰を前後に大きく動かす。仰け反る兄の首もとを貪るようにしゃぶる。腰の動きを変えて小刻みに激しくすると、兄の内腿がひきつるのを脇に感じた。
「は、あ、あ……とものり……!」
僕が鼻面で兄の上着を押し上げ、昔より少し薄くなった胸板の頂を啄もうとすると、兄は慌てて繋いでいた手を振りほどき、上着を引き下ろして「そこはダメ、やだ」と、いやいやと首を振った。その姿が大変色っぽくて、僕の興奮は最高潮に達した。
「お兄さん、そろそろ……」
早急に腰の動きを激しくすると、
「あ……やだっ……それ、おかしくなる……あっ、ああっ…………あ。」
突然兄のテンションがすとんと地に墜ちたので、僕はつられて兄の視線の先に目を向けた。
「ぉ!?」
理仁が布団から顔を出し、こっちをじーっと見ていた。目が合うと、ニヤリと兄そっくりな表情で笑った。
「とうちゃん、とんのんのんり」
「……。」
「なにしてんの?」
僕らが答えるよりも先に、理仁は布団からぴょんと飛び出してきてとっとこ駆けてくると、僕と兄の横に座った。
「とうちゃん、ぱい、ちゅっちゅしたい」
「えぇ……」
理仁が兄の懐に潜り込もうとしてくるので、僕は兄の上から降りた。布団の中を足で探り、兄の下着を探り当てて。、こそこそと兄に手渡しする。しばらくゴソゴソやって、兄はなんとか下着を履いた。僕も自分の下着を探し出して身に付けた。
「とうちゃん、これ、これ」
理仁はパンパンと兄のスエットの胸元を叩いた。
「しょうがねぇなーもー」
兄はあっさり、上着を鎖骨の上までガバっと持ち上げた。
「ふぅん、ふぅん!」
理仁は獣のように顔を横に振りながら兄の乳首にふるいつき、口に含んだ。
さっき、兄が胸を食まれるのを嫌がり拒んだ理由はこれだったのだ。兄のおっぱいはまだ、理仁専用ということ。理仁は兄の乳首がすっかり見えなくなるほど頬張り、空いている方の乳首は指でこねくりまわした。その巧みな指の動きには、つい感心してしまう。なるほどこうやるのかと、まさか二歳児に教わるなんて。
「ぐふん」
僕が覗き込んでいるのに気づくと、理仁は口に乳首を含んだまま、またニヤリと笑った。小さいのにオジサンみたいな表情だ。
兄は苦悶の表情をして、片乳を握りしめる理仁の手の甲を軽くペン! と叩いたが、理仁は益々食らいつき、乳首をぐいぐいひねり上げ、兄をドスドス音がするほど蹴った。
「いてっ、馬鹿、ちんちん蹴んなっ! マジいてぇ!」
なんて暫く騒がしかったが、やがて理仁は兄の腕の中に丸まって、すやすやと安らかな寝息を立て始めた。
「ったく、いつから見られてたんかな」
「全然気が付きませんでした」
「つい、夢中になってたよな」
「ええ、つい……」
理仁がすっかり熟睡しているとはいえ、もう仕切り直しをする気は起きない。僕も兄もすごすごとズボンを履き、理仁を間に挟んで眠った。
そして翌朝。
「ばーちゃん。とうちゃん、とんのんのんり、ちゅーしてた!」
「えっ?」
「とうちゃん、とんもんもんり、ちゅーしてたよ!」
「あんたたち……」
昨夜のことをバッチリばらされ、母からは白い目で見られた。僕と兄はうつむき、黙々と朝食を口に運んだ。
「知玄……」
兄が苦しそうに言い、身体を捻った。ぢゅぽ、と僕のものが兄の中から抜ける。
「知玄、前からして……」
珍しく兄が積極的だ。僕は嬉しくなって、「もちろん!」と即座に答える。避妊具はちゃんと根本まで装着されている。枕を兄の腰の下に差し入れ、兄の上に乗り、大きく開かれた足の間に、僕は身体を沈めた。
「んんっ……あっ……!」
背中を仰け反らせる兄の腰を僕は両手で掴み、ぎゅっぎゅっと下半身を兄に押し付ける。僕のものはめりめりと奥深くまで入り、Ωの大事な部分に侵入する。まるで一組の刀と鞘みたいに、僕らの身体はぴったりと添う。
「あ……気持ちいぃ……」
兄が蚊の鳴くような声で言う。
両手を繋ぎ、指と指とをしっかり絡め合う。薄い被膜を通してでも、兄の中の繊細でやわらかな襞の感触が伝わってくる。すごく気持ちよくて、気を抜くとすぐに出てしまいそうだ。
「お兄さん、お兄さん」
僕は無茶苦茶に兄に口づける。布団の中が熱気に満ちていて、身体と身体の隙間にちょっとくらい外気が入り込んで来ても冷めないほどだ。
「お兄さん、動きますよ」
「ん……」
ゆっくりとグライドを始めると、兄の中がきゅうきゅうと僕を締め付けてきた。布団がずれるのにも構わず、僕は腰を前後に大きく動かす。仰け反る兄の首もとを貪るようにしゃぶる。腰の動きを変えて小刻みに激しくすると、兄の内腿がひきつるのを脇に感じた。
「は、あ、あ……とものり……!」
僕が鼻面で兄の上着を押し上げ、昔より少し薄くなった胸板の頂を啄もうとすると、兄は慌てて繋いでいた手を振りほどき、上着を引き下ろして「そこはダメ、やだ」と、いやいやと首を振った。その姿が大変色っぽくて、僕の興奮は最高潮に達した。
「お兄さん、そろそろ……」
早急に腰の動きを激しくすると、
「あ……やだっ……それ、おかしくなる……あっ、ああっ…………あ。」
突然兄のテンションがすとんと地に墜ちたので、僕はつられて兄の視線の先に目を向けた。
「ぉ!?」
理仁が布団から顔を出し、こっちをじーっと見ていた。目が合うと、ニヤリと兄そっくりな表情で笑った。
「とうちゃん、とんのんのんり」
「……。」
「なにしてんの?」
僕らが答えるよりも先に、理仁は布団からぴょんと飛び出してきてとっとこ駆けてくると、僕と兄の横に座った。
「とうちゃん、ぱい、ちゅっちゅしたい」
「えぇ……」
理仁が兄の懐に潜り込もうとしてくるので、僕は兄の上から降りた。布団の中を足で探り、兄の下着を探り当てて。、こそこそと兄に手渡しする。しばらくゴソゴソやって、兄はなんとか下着を履いた。僕も自分の下着を探し出して身に付けた。
「とうちゃん、これ、これ」
理仁はパンパンと兄のスエットの胸元を叩いた。
「しょうがねぇなーもー」
兄はあっさり、上着を鎖骨の上までガバっと持ち上げた。
「ふぅん、ふぅん!」
理仁は獣のように顔を横に振りながら兄の乳首にふるいつき、口に含んだ。
さっき、兄が胸を食まれるのを嫌がり拒んだ理由はこれだったのだ。兄のおっぱいはまだ、理仁専用ということ。理仁は兄の乳首がすっかり見えなくなるほど頬張り、空いている方の乳首は指でこねくりまわした。その巧みな指の動きには、つい感心してしまう。なるほどこうやるのかと、まさか二歳児に教わるなんて。
「ぐふん」
僕が覗き込んでいるのに気づくと、理仁は口に乳首を含んだまま、またニヤリと笑った。小さいのにオジサンみたいな表情だ。
兄は苦悶の表情をして、片乳を握りしめる理仁の手の甲を軽くペン! と叩いたが、理仁は益々食らいつき、乳首をぐいぐいひねり上げ、兄をドスドス音がするほど蹴った。
「いてっ、馬鹿、ちんちん蹴んなっ! マジいてぇ!」
なんて暫く騒がしかったが、やがて理仁は兄の腕の中に丸まって、すやすやと安らかな寝息を立て始めた。
「ったく、いつから見られてたんかな」
「全然気が付きませんでした」
「つい、夢中になってたよな」
「ええ、つい……」
理仁がすっかり熟睡しているとはいえ、もう仕切り直しをする気は起きない。僕も兄もすごすごとズボンを履き、理仁を間に挟んで眠った。
そして翌朝。
「ばーちゃん。とうちゃん、とんのんのんり、ちゅーしてた!」
「えっ?」
「とうちゃん、とんもんもんり、ちゅーしてたよ!」
「あんたたち……」
昨夜のことをバッチリばらされ、母からは白い目で見られた。僕と兄はうつむき、黙々と朝食を口に運んだ。
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