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「折角ですから膿は全て出し切った方が良いでしょう?」
呆れ返る国王に向かって、サムル様はニッコリと楽しそうに言う。
「おまえは…全く…こんな時にも楽しそうだな」
「楽しそうだなんて…父上。私は国の為を思って色々行っているだけですよ。自身の楽しみの為にやっているのではありませんから。実際、マルクの事だって心痛めているのですよ。」
痛めてると言いながらも変わらずの笑顔で語るサムル様。
絶対楽しんでますよね…
「あ…そうそう。マサラダ公爵。折角、トルネ嬢がずっと恋焦がれていたマルクとの子供を身籠もり、陛下から結婚を承諾されたのに公爵家に入れられないなんて…そんな寂しいことを言わないでくださいよ。ねぇトルネ嬢」
サムル様はマサラダ公爵とトルネ様の前まで一歩づつゆっくり進むと優しい口調で話しかける。
「それとも、トルネ嬢はマルク自身ではなく、マルクの第二王子と言う身分に恋をしていたのかな?」
「……」
トルネ様はサムル様の言葉に何も答えることができず悔しそうに俯く。
「どちらにしても新たに宿った生命に“何の価値もない子“と言うのは人間としてどうかと思いますよ。公爵」
「そ…それは言葉が過ぎました。申し訳ございません。ただ、マルク殿下…いやあの男をトルネのお腹の子の父親だからと歴史ある我が公爵家に迎い入れることはできません。平民となったと言うだけならまだしも、王家を…国民を騙した主犯の人物…要は謀反者ですから」
「マルクは真実を知らなかったのですから仕方ないでしょう」
「だとしても、許される事ではありません。迎い入れるとなれば我が公爵家の品位が損なわれます」
「公爵家の品位…ね…」
サムル様はマサラダ公爵の言葉に軽く頷くと、フッと怪しげな笑みを浮かべる。
「もうそんな物とっくに無いではないですか」
「はっ?」
「こちらであなた方のことも調べていないとでも?ハリストン元公爵やマサラ元王妃のことを調べ上げたのです。あなた方の事だって全て調べ上げていますよ。マサラダ公爵、キャスティン侯爵、そして叔父上…父上の暗殺を実行されようとしたモーメント侯爵。」
「なっ…」
「王太子殿下…何を…」
「……」
サムル様に名前を言われた3人は表情を変える。
「あなた方は、2人の謀反犯の立派な協力者じゃないですか。詳細をお話し致しましょうか?」
サムル様がそう言うと、アロンがサムル様の隣まで行き厚くまとめられた書類を読み始める。
「まずは、マサラダ公爵。修道院にいたマサラ元王妃を自身が裏経営している娼館に招致。ハリストン元公爵と密会の為の場所を提供。そしてその裏でマサラ元王妃との肉体的関係も持っていましたね。」
「なんだとっ…」
アロンの証言に国王が驚き声を出す。
「次に、キャスティン侯爵。財務大臣と言う地位を利用してハリストン元公爵とマサラ元王妃に対して資金的援助を行い、その穴埋めを無実のラライ子爵に被せましたね。あなたも…金銭的援助を理由にマサラ元王妃と関係を続けていた…」
「……」
あまりの事に国王はもう言葉を失う。
「最後に王弟のモーメント侯爵…あなたは現国王…実兄に対して劣等感を抱き続けていた。ハリストン元公爵から話をもらってから実兄を陥れようと積極的にハリストン元公爵とマサラ元王妃に協力をしていましたね。
そして、貴方は実兄を落とし入れたい為だけにマサラ元王妃と関係を持っていた。現国王はマサラ元王妃を溺愛しているという噂もありましたから、そんなマサラ元王妃を手中に入れて優越感に浸っていたのでしょうか…」
アロンがそれだけ言い終わると、サムル様がポンっとアロンの肩を叩きアロンが持っている資料を奪ってフッと笑みを浮かべる。
「まぁ…実際、父上は溺愛なんて程遠くマルクとマサラ元王妃を憐れんでいただけだったけどな。
それにしても、叔父上はハリストン元公爵やマサラ元王妃の駒として本当に色々な裏作業をされていた様ですね。
現国王亡き後に貴方を国王にするとでも蜜約されていたのですか?だとしても、国王暗殺はやりすぎですよねー。
暗殺はハリストン元公爵の差金ですか?それとも叔父上が提案を?」
サムル様の追求に今までずっと沈黙を守り、無の境地にいたモーメント侯爵はカッと怒りを露わにする。
「だからなんだ?それを知ってどうする?私は兄上よりも優秀な人材だった。故に前国王に恐れられ、邪険に扱われていた。私こそが国の上に立つにふさわしい人材だ。私が国王だったらこんなくだらない騒動など起こさなかった。
兄上が…兄上がもっとしっかりと私が尊敬出来る王であったら私だってこんな事はしなかった。
兄上が中途半端だからこんな事になった。兄上のせいで王家が…偉大で崇高な王族がこんなスキャンダルめいた事に巻き込まれたっっ
これはあってはならない事態問題だ。兄上は自身を恥じるべきだ。」
モーメント侯爵は張り詰めていた糸が切れたかの様にまくしたける。
「ローリー…」
そんな弟の姿に国王は静かに…悲し気に弟の名を口ずさんだ。
呆れ返る国王に向かって、サムル様はニッコリと楽しそうに言う。
「おまえは…全く…こんな時にも楽しそうだな」
「楽しそうだなんて…父上。私は国の為を思って色々行っているだけですよ。自身の楽しみの為にやっているのではありませんから。実際、マルクの事だって心痛めているのですよ。」
痛めてると言いながらも変わらずの笑顔で語るサムル様。
絶対楽しんでますよね…
「あ…そうそう。マサラダ公爵。折角、トルネ嬢がずっと恋焦がれていたマルクとの子供を身籠もり、陛下から結婚を承諾されたのに公爵家に入れられないなんて…そんな寂しいことを言わないでくださいよ。ねぇトルネ嬢」
サムル様はマサラダ公爵とトルネ様の前まで一歩づつゆっくり進むと優しい口調で話しかける。
「それとも、トルネ嬢はマルク自身ではなく、マルクの第二王子と言う身分に恋をしていたのかな?」
「……」
トルネ様はサムル様の言葉に何も答えることができず悔しそうに俯く。
「どちらにしても新たに宿った生命に“何の価値もない子“と言うのは人間としてどうかと思いますよ。公爵」
「そ…それは言葉が過ぎました。申し訳ございません。ただ、マルク殿下…いやあの男をトルネのお腹の子の父親だからと歴史ある我が公爵家に迎い入れることはできません。平民となったと言うだけならまだしも、王家を…国民を騙した主犯の人物…要は謀反者ですから」
「マルクは真実を知らなかったのですから仕方ないでしょう」
「だとしても、許される事ではありません。迎い入れるとなれば我が公爵家の品位が損なわれます」
「公爵家の品位…ね…」
サムル様はマサラダ公爵の言葉に軽く頷くと、フッと怪しげな笑みを浮かべる。
「もうそんな物とっくに無いではないですか」
「はっ?」
「こちらであなた方のことも調べていないとでも?ハリストン元公爵やマサラ元王妃のことを調べ上げたのです。あなた方の事だって全て調べ上げていますよ。マサラダ公爵、キャスティン侯爵、そして叔父上…父上の暗殺を実行されようとしたモーメント侯爵。」
「なっ…」
「王太子殿下…何を…」
「……」
サムル様に名前を言われた3人は表情を変える。
「あなた方は、2人の謀反犯の立派な協力者じゃないですか。詳細をお話し致しましょうか?」
サムル様がそう言うと、アロンがサムル様の隣まで行き厚くまとめられた書類を読み始める。
「まずは、マサラダ公爵。修道院にいたマサラ元王妃を自身が裏経営している娼館に招致。ハリストン元公爵と密会の為の場所を提供。そしてその裏でマサラ元王妃との肉体的関係も持っていましたね。」
「なんだとっ…」
アロンの証言に国王が驚き声を出す。
「次に、キャスティン侯爵。財務大臣と言う地位を利用してハリストン元公爵とマサラ元王妃に対して資金的援助を行い、その穴埋めを無実のラライ子爵に被せましたね。あなたも…金銭的援助を理由にマサラ元王妃と関係を続けていた…」
「……」
あまりの事に国王はもう言葉を失う。
「最後に王弟のモーメント侯爵…あなたは現国王…実兄に対して劣等感を抱き続けていた。ハリストン元公爵から話をもらってから実兄を陥れようと積極的にハリストン元公爵とマサラ元王妃に協力をしていましたね。
そして、貴方は実兄を落とし入れたい為だけにマサラ元王妃と関係を持っていた。現国王はマサラ元王妃を溺愛しているという噂もありましたから、そんなマサラ元王妃を手中に入れて優越感に浸っていたのでしょうか…」
アロンがそれだけ言い終わると、サムル様がポンっとアロンの肩を叩きアロンが持っている資料を奪ってフッと笑みを浮かべる。
「まぁ…実際、父上は溺愛なんて程遠くマルクとマサラ元王妃を憐れんでいただけだったけどな。
それにしても、叔父上はハリストン元公爵やマサラ元王妃の駒として本当に色々な裏作業をされていた様ですね。
現国王亡き後に貴方を国王にするとでも蜜約されていたのですか?だとしても、国王暗殺はやりすぎですよねー。
暗殺はハリストン元公爵の差金ですか?それとも叔父上が提案を?」
サムル様の追求に今までずっと沈黙を守り、無の境地にいたモーメント侯爵はカッと怒りを露わにする。
「だからなんだ?それを知ってどうする?私は兄上よりも優秀な人材だった。故に前国王に恐れられ、邪険に扱われていた。私こそが国の上に立つにふさわしい人材だ。私が国王だったらこんなくだらない騒動など起こさなかった。
兄上が…兄上がもっとしっかりと私が尊敬出来る王であったら私だってこんな事はしなかった。
兄上が中途半端だからこんな事になった。兄上のせいで王家が…偉大で崇高な王族がこんなスキャンダルめいた事に巻き込まれたっっ
これはあってはならない事態問題だ。兄上は自身を恥じるべきだ。」
モーメント侯爵は張り詰めていた糸が切れたかの様にまくしたける。
「ローリー…」
そんな弟の姿に国王は静かに…悲し気に弟の名を口ずさんだ。
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