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41話
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数日後……。
寿人さんから電話が掛かってきた。
樹と一緒に帰宅していた時だったからどうしようかと慌てた。
近くのコンビニに駆け寄り、中で樹を待たせることにした。
俺はすぐに携帯を操作して彼に電話を掛け直した。
ツーコール繰り返すとすぐに声が聞こえてきた。
「よぅ、奏」
「あ、寿人さん……」
やはり気まずくなってしまう。
時間がたった今でも怖くて仕方ないのだから。
でも彼は何事もなかったかのように話しかけてきた。
「ん?どうした、なんかあったか」
「え、いえ何もないです!」
慌てて答えると電話越しに彼が笑っているのが分かった。
「な、何笑ってるんですか!」
「お前……この前のキスのこと気にしてるんだろ」
直球で言われた。
心の準備が全く出来ていなかったから驚いてしまう。
「え、いや、その……」
「その様子だと図星だな。あんまり気にすることねぇのに」
「そんなこと言われたってぇ……」
「俺がなんかするとでも思ったか?」
「~~っ!思ってたから気にしてたんじゃないですか!」
恥ずかしくなって、大声を出してしまった。
いや待て……
ここ外じゃないか!
周りに人がいなかったから良かったけど、もし見られてたらと考えたら恥ずかしくて死にそうだ。
「ごめんごめん、ちょっとからかっただけだって」
「もう……寿人さんなんて嫌いですよーだ」
「え、まじ?ガチで怒ってる?」
「嘘です。まぁ好きでもないんですけど」
ため息をつきながら、微笑んだ。
彼に表情は見えないけど。
「ならよかったわ……あ、そうそう本題なんだけど」
「そういえば聞いてなかったですね、なんですか?」
「明日会えるかなと思ってな。そっちがよければちょっと遠出とかも、って考えてるんだが」
「明日……予定ないですけど。遠出ってどこへ?」
「ん……あんま考えてねぇわ。行きたいとこあれば連れて行ってやる」
「そうですか……考えてみます」
「おう。あと、泊まりでもいいか親に確認しとけ」
「え、泊まり?まぁ親に話つけときます……」
「よろしくな。じゃぁそろそろ切るわ、また明日な」
そう言って彼は電話を切った。
遠出か……
都内で遊べばいいのになんて思ったが彼なりに気遣ってくれているのかもしれない。
俺は頭の中に候補をいくつか上げていきながらコンビニの中で待つ樹を呼びに行った。
寿人さんから電話が掛かってきた。
樹と一緒に帰宅していた時だったからどうしようかと慌てた。
近くのコンビニに駆け寄り、中で樹を待たせることにした。
俺はすぐに携帯を操作して彼に電話を掛け直した。
ツーコール繰り返すとすぐに声が聞こえてきた。
「よぅ、奏」
「あ、寿人さん……」
やはり気まずくなってしまう。
時間がたった今でも怖くて仕方ないのだから。
でも彼は何事もなかったかのように話しかけてきた。
「ん?どうした、なんかあったか」
「え、いえ何もないです!」
慌てて答えると電話越しに彼が笑っているのが分かった。
「な、何笑ってるんですか!」
「お前……この前のキスのこと気にしてるんだろ」
直球で言われた。
心の準備が全く出来ていなかったから驚いてしまう。
「え、いや、その……」
「その様子だと図星だな。あんまり気にすることねぇのに」
「そんなこと言われたってぇ……」
「俺がなんかするとでも思ったか?」
「~~っ!思ってたから気にしてたんじゃないですか!」
恥ずかしくなって、大声を出してしまった。
いや待て……
ここ外じゃないか!
周りに人がいなかったから良かったけど、もし見られてたらと考えたら恥ずかしくて死にそうだ。
「ごめんごめん、ちょっとからかっただけだって」
「もう……寿人さんなんて嫌いですよーだ」
「え、まじ?ガチで怒ってる?」
「嘘です。まぁ好きでもないんですけど」
ため息をつきながら、微笑んだ。
彼に表情は見えないけど。
「ならよかったわ……あ、そうそう本題なんだけど」
「そういえば聞いてなかったですね、なんですか?」
「明日会えるかなと思ってな。そっちがよければちょっと遠出とかも、って考えてるんだが」
「明日……予定ないですけど。遠出ってどこへ?」
「ん……あんま考えてねぇわ。行きたいとこあれば連れて行ってやる」
「そうですか……考えてみます」
「おう。あと、泊まりでもいいか親に確認しとけ」
「え、泊まり?まぁ親に話つけときます……」
「よろしくな。じゃぁそろそろ切るわ、また明日な」
そう言って彼は電話を切った。
遠出か……
都内で遊べばいいのになんて思ったが彼なりに気遣ってくれているのかもしれない。
俺は頭の中に候補をいくつか上げていきながらコンビニの中で待つ樹を呼びに行った。
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