『ブラックボックス』

うどん

文字の大きさ
170 / 197
〜最終章〜

164.『憎悪』

しおりを挟む


トドロキが死亡した翌朝。


シロサキはベッドで目が覚める。


シロ「・・・」


ハナ「おはようございます。シロサキ様。」


ベッドの横でハナが立っていた。

シロ「おはよう、ハナ。」


シロサキはベッドから起き上がろうとする。

ハナはシロサキの左側につき、身体を支えた。


シロ「ありがとう。まだ慣れないな…片目が見えないのは……」


『ドッグオーディション』の夜、シロサキはリンとの戦いで左目を失明した。
片目しか見えない状態にまだ身体が慣れていなかった。


ハナ「私がシロサキ様の左目になります。」


シロ「フッ……なら安心だ。」


シロサキは微笑んだ。

シロ「それより、あの件はどうした?」


ハナ「はい。ご命令通りケジメをつけさせました。」


シロ「よくやった。えらいぞ。」

シロサキはハナの頭を撫でた。
嬉しそうな表情をシロサキにみせるハナ。


シロ「寝汗をかいた。シャワーを浴びる。」


ハナ「かしこまりました。お供します。」


シロサキを車椅子に座らせたハナはシロサキを風呂場に連れていく。



脱衣場でハナは服を全て脱ぎ、シロサキの服を脱がしていく。


裸にしたシロサキを浴室の椅子に座らせ、シャワーをかける。


ハナ「シロサキ様…触らせていただきます。」

ハナは顔を赤め、シロサキの身体を洗っていく。



シロ「・・・痛ッ!」

シロサキは負傷している箇所を痛がった。



ハナ「あッ…!?申し訳ございません!!」


ハナはすぐにシロサキに土下座して謝罪する。
シロサキを怒らせてしまったと思い、身体を震わせる。


シロ「・・・お前これで2回目だぞ…どういうつもりだ?」


ハナ「申し訳ございません!申し訳ございません!!」


ハナは涙ながらに謝罪する。


シロ「・・・次は無いからな?……続けろ。」


ハナ「ありがとうございます!」


ハナは再びシロサキの身体を洗っていく。


先ほどの恐怖で少し催したのか、ハナはモジモジしだした。
それに気付いたシロサキ。


シロサキはため息をついて、ハナを目の前に立たせた。


シロ「・・・ハナ、漏らせ。」


ハナ「はい。」


ハナは直立のまま、その場で漏らした。



シロサキに見つめられながら尿を漏らすハナ。
恍惚な表情をシロサキにみせながら漏らす。


ハナ「はぁ…はぁ……///シロサキ様……///申し訳ございませんッ...///」



シロ「・・・私もしたくなった。」


シロサキは脚をひろげた。

ハナはすかさず膝をつき、シロサキの両脚のあいだにはいる。


ハナ「受けさせていただきます…///」


シロサキは放尿をし、ハナの顔に浴びせた。


びちゃびちゃと主人の尿を浴びるハナ。
ハナは無意識に自分の秘部に手がのびていた。


ハナ「んぁ……シロサキ様ぁ………」


シロサキは出し終える。


ハナ「ありがとうございます…///」


シロ「さぁ、身体洗って行くぞ。」


ハナ「はい♡」


ハナは自身とシロサキの身体を洗い、浴室を出て部屋に戻った。


ハナ「朝食を準備してきます。お待ちください。」


ハナは部屋を出てキッチンへむかった。


シロサキは車椅子に座りながら髪を整える。


するとシロサキのスマホに着信がはいった。
シロサキはスマホを取り、電話に出た。



シロ「・・・ユウゼンか。どうした?」


電話はユウゼンからだった。


ユウ「シロサキさん、お身体はどうですか?」


シロ「あぁ、順調だ。まだ車椅子だけどな…」


ユウ「エトさんに薬は貰わなかったんですか?」

ユウゼンはシロサキの身体を心配しているようだった。



シロ「私アイツ嫌いなんだよ。口悪いしさぁ!」


シロサキはエトの愚痴をユウゼンに垂れ流す。


ユウ「まぁ…気持ちはわかりますが、エトの薬なら回復は早いでしょう。もうあれから数ヶ月経つのにまだ治って無いんですから。」


『ドッグオーディション』の事件から数ヶ月経っているがシロサキの傷はまだ癒えていなかった。


シロ「まぁそうなんだけど……」


ユウ「俺からエトさんに頼んでおきます。早く治してください。」


シロ「・・・わかったよユウゼン。…それより、トドロキが死んだ後のヤツらの動きはどうだ?」


ユウ「・・・便利屋と刑事ですね。今リンとみつれは刑務所にむかっています。恐らく俺たちが殺ったと思ってるでしょう。」


ユウゼンはシロサキの指示でリンとみつれを監視していた。


シロ「まぁそうだろうな。どう動くか楽しみだな。フフフッ」

シロサキはニヤッと笑った。


シロ「ユウゼン、そのまま監視を続けろ。特にリンだ。あの女は必ず私が始末する。」


ユウ「・・・わかりました。では。」


ユウゼンは電話を切った。


シロ「・・・左目の借りは必ずかえす。バラバラにしてやるよリン……。」


シロサキは憎悪に満ちていた。


シロ「そしてあの日のことの情報を流した裏切り者も許さない。そいつも必ず始末する。」



するとハナが朝食を持って部屋に戻ってきた。


ハナ「お待たせしましたシロサキ様。」


シロ「ありがとうハナ。一緒に食べよう。」


ハナ「は、はい!」

ハナは嬉しそうに返事した。



シロ「((リン……お前の大事なハナはもう私のモノだ……絶対渡さない……))」


シロサキは心の中で勝ち誇った。。。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

処理中です...