『ブラックボックス』

うどん

文字の大きさ
上 下
170 / 184
〜最終章〜

164.『憎悪』

しおりを挟む


トドロキが死亡した翌朝。


シロサキはベッドで目が覚める。


シロ「・・・」


ハナ「おはようございます。シロサキ様。」


ベッドの横でハナが立っていた。

シロ「おはよう、ハナ。」


シロサキはベッドから起き上がろうとする。

ハナはシロサキの左側につき、身体を支えた。


シロ「ありがとう。まだ慣れないな…片目が見えないのは……」


『ドッグオーディション』の夜、シロサキはリンとの戦いで左目を失明した。
片目しか見えない状態にまだ身体が慣れていなかった。


ハナ「私がシロサキ様の左目になります。」


シロ「フッ……なら安心だ。」


シロサキは微笑んだ。

シロ「それより、あの件はどうした?」


ハナ「はい。ご命令通りケジメをつけさせました。」


シロ「よくやった。えらいぞ。」

シロサキはハナの頭を撫でた。
嬉しそうな表情をシロサキにみせるハナ。


シロ「寝汗をかいた。シャワーを浴びる。」


ハナ「かしこまりました。お供します。」


シロサキを車椅子に座らせたハナはシロサキを風呂場に連れていく。



脱衣場でハナは服を全て脱ぎ、シロサキの服を脱がしていく。


裸にしたシロサキを浴室の椅子に座らせ、シャワーをかける。


ハナ「シロサキ様…触らせていただきます。」

ハナは顔を赤め、シロサキの身体を洗っていく。



シロ「・・・痛ッ!」

シロサキは負傷している箇所を痛がった。



ハナ「あッ…!?申し訳ございません!!」


ハナはすぐにシロサキに土下座して謝罪する。
シロサキを怒らせてしまったと思い、身体を震わせる。


シロ「・・・お前これで2回目だぞ…どういうつもりだ?」


ハナ「申し訳ございません!申し訳ございません!!」


ハナは涙ながらに謝罪する。


シロ「・・・次は無いからな?……続けろ。」


ハナ「ありがとうございます!」


ハナは再びシロサキの身体を洗っていく。


先ほどの恐怖で少し催したのか、ハナはモジモジしだした。
それに気付いたシロサキ。


シロサキはため息をついて、ハナを目の前に立たせた。


シロ「・・・ハナ、漏らせ。」


ハナ「はい。」


ハナは直立のまま、その場で漏らした。



シロサキに見つめられながら尿を漏らすハナ。
恍惚な表情をシロサキにみせながら漏らす。


ハナ「はぁ…はぁ……///シロサキ様……///申し訳ございませんッ...///」



シロ「・・・私もしたくなった。」


シロサキは脚をひろげた。

ハナはすかさず膝をつき、シロサキの両脚のあいだにはいる。


ハナ「受けさせていただきます…///」


シロサキは放尿をし、ハナの顔に浴びせた。


びちゃびちゃと主人の尿を浴びるハナ。
ハナは無意識に自分の秘部に手がのびていた。


ハナ「んぁ……シロサキ様ぁ………」


シロサキは出し終える。


ハナ「ありがとうございます…///」


シロ「さぁ、身体洗って行くぞ。」


ハナ「はい♡」


ハナは自身とシロサキの身体を洗い、浴室を出て部屋に戻った。


ハナ「朝食を準備してきます。お待ちください。」


ハナは部屋を出てキッチンへむかった。


シロサキは車椅子に座りながら髪を整える。


するとシロサキのスマホに着信がはいった。
シロサキはスマホを取り、電話に出た。



シロ「・・・ユウゼンか。どうした?」


電話はユウゼンからだった。


ユウ「シロサキさん、お身体はどうですか?」


シロ「あぁ、順調だ。まだ車椅子だけどな…」


ユウ「エトさんに薬は貰わなかったんですか?」

ユウゼンはシロサキの身体を心配しているようだった。



シロ「私アイツ嫌いなんだよ。口悪いしさぁ!」


シロサキはエトの愚痴をユウゼンに垂れ流す。


ユウ「まぁ…気持ちはわかりますが、エトの薬なら回復は早いでしょう。もうあれから数ヶ月経つのにまだ治って無いんですから。」


『ドッグオーディション』の事件から数ヶ月経っているがシロサキの傷はまだ癒えていなかった。


シロ「まぁそうなんだけど……」


ユウ「俺からエトさんに頼んでおきます。早く治してください。」


シロ「・・・わかったよユウゼン。…それより、トドロキが死んだ後のヤツらの動きはどうだ?」


ユウ「・・・便利屋と刑事ですね。今リンとみつれは刑務所にむかっています。恐らく俺たちが殺ったと思ってるでしょう。」


ユウゼンはシロサキの指示でリンとみつれを監視していた。


シロ「まぁそうだろうな。どう動くか楽しみだな。フフフッ」

シロサキはニヤッと笑った。


シロ「ユウゼン、そのまま監視を続けろ。特にリンだ。あの女は必ず私が始末する。」


ユウ「・・・わかりました。では。」


ユウゼンは電話を切った。


シロ「・・・左目の借りは必ずかえす。バラバラにしてやるよリン……。」


シロサキは憎悪に満ちていた。


シロ「そしてあの日のことの情報を流した裏切り者も許さない。そいつも必ず始末する。」



するとハナが朝食を持って部屋に戻ってきた。


ハナ「お待たせしましたシロサキ様。」


シロ「ありがとうハナ。一緒に食べよう。」


ハナ「は、はい!」

ハナは嬉しそうに返事した。



シロ「((リン……お前の大事なハナはもう私のモノだ……絶対渡さない……))」


シロサキは心の中で勝ち誇った。。。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

青い祈り

速水静香
キャラ文芸
 私は、真っ白な部屋で目覚めた。  自分が誰なのか、なぜここにいるのか、まるで何も思い出せない。  ただ、鏡に映る青い髪の少女――。  それが私だということだけは確かな事実だった。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...