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〜最終章〜
164.『憎悪』
しおりを挟むトドロキが死亡した翌朝。
シロサキはベッドで目が覚める。
シロ「・・・」
ハナ「おはようございます。シロサキ様。」
ベッドの横でハナが立っていた。
シロ「おはよう、ハナ。」
シロサキはベッドから起き上がろうとする。
ハナはシロサキの左側につき、身体を支えた。
シロ「ありがとう。まだ慣れないな…片目が見えないのは……」
『ドッグオーディション』の夜、シロサキはリンとの戦いで左目を失明した。
片目しか見えない状態にまだ身体が慣れていなかった。
ハナ「私がシロサキ様の左目になります。」
シロ「フッ……なら安心だ。」
シロサキは微笑んだ。
シロ「それより、あの件はどうした?」
ハナ「はい。ご命令通りケジメをつけさせました。」
シロ「よくやった。えらいぞ。」
シロサキはハナの頭を撫でた。
嬉しそうな表情をシロサキにみせるハナ。
シロ「寝汗をかいた。シャワーを浴びる。」
ハナ「かしこまりました。お供します。」
シロサキを車椅子に座らせたハナはシロサキを風呂場に連れていく。
脱衣場でハナは服を全て脱ぎ、シロサキの服を脱がしていく。
裸にしたシロサキを浴室の椅子に座らせ、シャワーをかける。
ハナ「シロサキ様…触らせていただきます。」
ハナは顔を赤め、シロサキの身体を洗っていく。
シロ「・・・痛ッ!」
シロサキは負傷している箇所を痛がった。
ハナ「あッ…!?申し訳ございません!!」
ハナはすぐにシロサキに土下座して謝罪する。
シロサキを怒らせてしまったと思い、身体を震わせる。
シロ「・・・お前これで2回目だぞ…どういうつもりだ?」
ハナ「申し訳ございません!申し訳ございません!!」
ハナは涙ながらに謝罪する。
シロ「・・・次は無いからな?……続けろ。」
ハナ「ありがとうございます!」
ハナは再びシロサキの身体を洗っていく。
先ほどの恐怖で少し催したのか、ハナはモジモジしだした。
それに気付いたシロサキ。
シロサキはため息をついて、ハナを目の前に立たせた。
シロ「・・・ハナ、漏らせ。」
ハナ「はい。」
ハナは直立のまま、その場で漏らした。
シロサキに見つめられながら尿を漏らすハナ。
恍惚な表情をシロサキにみせながら漏らす。
ハナ「はぁ…はぁ……///シロサキ様……///申し訳ございませんッ...///」
シロ「・・・私もしたくなった。」
シロサキは脚をひろげた。
ハナはすかさず膝をつき、シロサキの両脚のあいだにはいる。
ハナ「受けさせていただきます…///」
シロサキは放尿をし、ハナの顔に浴びせた。
びちゃびちゃと主人の尿を浴びるハナ。
ハナは無意識に自分の秘部に手がのびていた。
ハナ「んぁ……シロサキ様ぁ………」
シロサキは出し終える。
ハナ「ありがとうございます…///」
シロ「さぁ、身体洗って行くぞ。」
ハナ「はい♡」
ハナは自身とシロサキの身体を洗い、浴室を出て部屋に戻った。
ハナ「朝食を準備してきます。お待ちください。」
ハナは部屋を出てキッチンへむかった。
シロサキは車椅子に座りながら髪を整える。
するとシロサキのスマホに着信がはいった。
シロサキはスマホを取り、電話に出た。
シロ「・・・ユウゼンか。どうした?」
電話はユウゼンからだった。
ユウ「シロサキさん、お身体はどうですか?」
シロ「あぁ、順調だ。まだ車椅子だけどな…」
ユウ「エトさんに薬は貰わなかったんですか?」
ユウゼンはシロサキの身体を心配しているようだった。
シロ「私アイツ嫌いなんだよ。口悪いしさぁ!」
シロサキはエトの愚痴をユウゼンに垂れ流す。
ユウ「まぁ…気持ちはわかりますが、エトの薬なら回復は早いでしょう。もうあれから数ヶ月経つのにまだ治って無いんですから。」
『ドッグオーディション』の事件から数ヶ月経っているがシロサキの傷はまだ癒えていなかった。
シロ「まぁそうなんだけど……」
ユウ「俺からエトさんに頼んでおきます。早く治してください。」
シロ「・・・わかったよユウゼン。…それより、トドロキが死んだ後のヤツらの動きはどうだ?」
ユウ「・・・便利屋と刑事ですね。今リンとみつれは刑務所にむかっています。恐らく俺たちが殺ったと思ってるでしょう。」
ユウゼンはシロサキの指示でリンとみつれを監視していた。
シロ「まぁそうだろうな。どう動くか楽しみだな。フフフッ」
シロサキはニヤッと笑った。
シロ「ユウゼン、そのまま監視を続けろ。特にリンだ。あの女は必ず私が始末する。」
ユウ「・・・わかりました。では。」
ユウゼンは電話を切った。
シロ「・・・左目の借りは必ずかえす。バラバラにしてやるよリン……。」
シロサキは憎悪に満ちていた。
シロ「そしてあの日のことの情報を流した裏切り者も許さない。そいつも必ず始末する。」
するとハナが朝食を持って部屋に戻ってきた。
ハナ「お待たせしましたシロサキ様。」
シロ「ありがとうハナ。一緒に食べよう。」
ハナ「は、はい!」
ハナは嬉しそうに返事した。
シロ「((リン……お前の大事なハナはもう私のモノだ……絶対渡さない……))」
シロサキは心の中で勝ち誇った。。。
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