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〜第2章〜
㊻『〜ポチの鎖編〜追跡』
しおりを挟む事務所に戻ったしおんとよつば。
しお「今からみつれさんのGPSを探す!」
しおんはカタカタと手際よくキーボードを叩く。
GPSの信号を探すのには少し時間が掛かったがなんとか見つけたしおん。
しお「見つけた!この信号だ。」
よつ「やりましたね!何処ですか?」
しおんはようやくGPSの信号を特定した。
しお「信号だけですけどね。…けど途中で途切れてる。現在地が出ない。…だったら」
しおんはGPSの履歴を確認する。
しお「ここがあの雑居ビルだね。それからすごい速さで移動してる。きっと移動は車だね。ここは……どこだ?」
しおんは別のモニターで航空地図を出した。
よつ「ここは…トンネルですね。」
しお「トンネルだと電波が届かない時があるんだ。でもトンネルから出たらまた電波が届くんだけど…」
よつ「・・・トンネルを出た様子は無いですね。」
しお「おかしいな…」
よつ「1度そのトンネルに行ってみましょう!何か手掛かりがあるかも!」
よつばはトンネルにむかう事を提案する。
しお「そうですね!行きましょう!バイク出します!」
2人はトンネルへ向かった。
しおんがバイクを運転してよつばが後ろに乗っていた。
よつ「しおんさん。めちゃくちゃ安全運転ですね。もっと飛ばさないと。」
しお「バイクの運転は得意じゃ無いんですよ…すいません。」
よつ「そこで止めてください。運転変わります。」
しお「え?あ、はい。」
しおんは路肩にバイクを止めて運転を交代する。
しお「あのぉ…よつばさんバイク運転出来るんですか?」
よつ「中学の時はよく乗り回してました。運転には多少の自信があります。」
よつばはリズムよくスロットルを回す。
しお「それって無免許じゃぁ……」
よつ「大丈夫です。サツに追われても振り切れる自信ありますから!行きますよ!!」
よつばは猛スピードで街を走る。
しお「((運転代わるんじゃなかった…))」
しおんはよつばと代わったのを後悔した。
トンネルに到着した2人。
よつ「随分交通量が少ないトンネルですね。」
しお「近くに新しいトンネルが出来てだいたいの人はそっちを使ってるようですね。」
トンネル内をゆっくり走行する2人。
するとトンネルの真ん中らへんに1本の道があった。
よつ「ここ…道がありますね。」
そこは灯りの内真っ暗な道だった。
しお「もしかしてここから出たのかな…。けどこんなの地図に出てない。」
よつ「行ってみますか?」
しお「・・・行ってみましょう。けど何があるかわかりません。ゆっくり走行してください。」
2人は謎の道に進んだ。
よつ「・・・ダメだ。行き止まりだ。」
進んだ先は行き止まりだった。
しお「・・・いったい何処に行ったんだ…」
よつ「とりあえず一度トンネルを出ます。」
2人は引き返した。
トンネル内で消えたGPSの信号。
みつれとスイはいったい何処へ。。。
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