B級彼女とS級彼氏

まる。

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第2章 なんだか最近おかしいんです

第10話〜恋愛成就の神様〜

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 寝不足で目はショボショボするし、身体はあちこち筋肉痛になっている。頭の中に至っては幾度と無く小田桐の顔ばかりがちらついて、はっきり言ってこんな状態で仕事をするのは結構辛い。あくびを連発したりレジ台の上で突っ伏したりと、あまりにも酷いだらけっぷりを見た輝ちゃんが、たまりかねて声を掛けてきた。

「歩ちゃん、どうしたの? 寝不足?」
「ああ、はい。ちょっと」

 さすがにずっとこんな調子だったから、輝ちゃんにも気付かれてしまった。確かに寝不足は寝不足なんだけれども、“男に押し倒されて、興奮して眠れなかっただけ”だなんて知ったら輝ちゃんは一体どう思うだろうか。まぁ当然、本当の事なんて言えるわけもなく、輝ちゃんには『睡眠不足と日頃の運動不足がたたって』とだけ説明しておいた。

「ただいまー」
「っ! 慎吾さん、お帰りなさいっ!」
「お帰りなさい」

 休憩を終えた慎吾さんが現れた事により、私と輝ちゃんの勤務が終わると言う事を知る。これでやっと家でゆっくり出来るのだと思うと、丸まっていた背筋もピンと伸びた。
 慎吾さんは私と輝ちゃんの姿を確認し、店内をぐるっと見回した後何故か首を捻っている。そう言えば、今日の夕方勤務のバイトがまだ来ていないという事に私も気付いた。

「あれ? 深町まだ来てない?」
「今日、深町君夕方からなんですか?」
「うん。今日はいつもの高校生の子達は中間テストだからって休みなんだ。だから、深町に入ってもらったんだけど」

 腰に手を置きながら慎吾さんは店の時計をじっと見ていた。針が右に一つずれたらもう深町君の勤務時間になる。もし、深町君が来なければ、必然的に輝ちゃんか私のどちらか一人が残らなければいけないと言うことだが、既にお迎えのタクシーが来ているであろう輝ちゃんが相手となると、きっと私に勝ち目はない。それに、多分だけど慎吾さんは輝ちゃんの事が苦手じゃないのかと、最近思うようになって来た。
 以前、輝ちゃん直々に一緒に食事に行きたいって言われた時も、ニッコリ笑顔でスルーしてたし、そもそも輝ちゃんには何処か素っ気無く接している様にも感じられる。やっぱりバイトと言えども、たった一歳であっても年上ってだけで慎吾さんは輝ちゃんに気を使っているのだろうか。

「んー、じゃあ悪いけど、歩ちゃん少し残ってくれ――」

 やっぱり。
 せっかく伸ばした背筋が、へなっと再び丸くなった。

「っざいまーっす!」
「!」

 その声を聞き、丸くなった背筋が又ピンと伸びる。どうにも忙しい背筋だ。
 深町君は特に慌てた様子も無く、平然な顔で制服のボタンを掛けながら姿を現した。

「深町ー、お前ギリギリ過ぎ」
「あ、すんません。何か店の外で女子高生がたむろしてっから、何かなーって見てたらこんな時間になってました」
「いいわけしない! ったく、もう! ……あ、望月さんも歩ちゃんも、もう上がっていいよ。有難うね」

 良かった。何はともあれ、私も輝ちゃんもこれで無事帰ることが出来る。輝ちゃんと一緒にその場を去ろうとした時、深町君がなんだか挙動不審な動きをしていた。

「? ――ああ、そっか。深町君、輝ちゃんと会うの初めて?」

 そう尋ねてみると、深町君は小刻みに首を縦に振った。

「えっと、こちらは望月輝子さん。輝ちゃん、こっちは深町君。普段は夜勤に入ってる大学生」
「どうも、初めまして! 深町っす!」
「あ、こちらこそ初めまして。望月です」
「――。じゃ、お先ですー」

 心なしか深町君の顔がパッと明るくなった様な気がする。話が長引くんじゃないかと思った私は、早々とバックルームへと引っ込んだ。多分、輝ちゃんを見て単純にかわいいって思ったのだろう。二十八歳とは思えぬ童顔っぷりに付け加え、縞々の制服を着ていても全身からお嬢様気質がにじみ出ている輝ちゃんは、深町君にしてみれば輝いて見えるのかもしれない。

「……恋する前に失恋するってのも辛いな」

 輝ちゃんが好きなのは慎吾さんだと言う事を知っている私としては、何だか深町君が不憫に思えて仕方が無かった。
 昔、恵美ちゃんに『なんでそんなに仲が良かったのに、小田桐君の事好きにならなかったの?』って聞かれた事があったけど、仲が良い云々じゃなくて、小田桐だからこそ恋するだけ無駄なのだと言う事に私は気付いていた。それでも、大勢の女の子達はこぞって小田桐に恋をする。私はその事に対し、無駄な労力だと蔑みながらも、心のどこかでその女の子達の事を羨ましくも感じていた。
 ロッカーを開け、縞々の服を脱ぐ。コツコツコツと輝ちゃんの足音が近づいてくるのが聞こえた。

「もう、歩ちゃんってば、置いてかないでよー」
「いや、お邪魔かなーって思って」
「?」

 一体何の話だと言わんばかりに首を捻った輝ちゃんに、『いや、こっちの話なんで、気にしないで下さい』とだけ言って、お茶を濁した。


 ◇◆◇

「あ、あれかしら? さっき深町君が言ってたのって」

『ほら』って輝ちゃんが指差した先には、確かに女子高生がたむろしているのが見える。その輪の中心に何があるのか輝ちゃんは気になったのか、自転車に鍵をさそうとした私の手首を取ると、その輪に向かって歩き出した。

「何かのビラを配ってるのかしら?」
「――? え、うそ。あれってもしかして……」

 女子高生の輪の中心にいる人物に、目が釘付けになる。見覚えのあるその姿に、輝ちゃんに引っ張られていた筈がいつしか輝ちゃんを引っ張る側になっていた。

「はいはいー、みんな順番にねー」
「――! ジャッ君!? ……と、小田桐……」

 小田桐と一緒に輪の中心に居る、見るからに清廉潔白、品行方正な彼は信じられない事にこの小田桐の双子の弟ジャック、通称ジャッ君だった。日本語名は……何だったか不明だ。小田桐が日本に居た時、たまたま遊びに来ていた彼と二、三回会った事がある。双子だと言うのに、全く雰囲気が違う二人がやけに面白かったのを覚えていた。

「――ん? ……え、嘘!? あゆむ??」

 私の事に気付いたジャッ君が、人込みを掻き分けこっちへ近づいて来た。……かと思ったら、そのままの勢いでギュッときつく抱き締められた。周りを取り囲んでいた女子高生達のうらやむ声に少し恥ずかしくなりつつも、これが彼流の挨拶だからとしばらくの間我慢した。
 ふと、ジャッ君の肩越しに小田桐の方へと視線を向けて見る。小田桐はと言うと、頭を掻きながら眉根を寄せ、不機嫌そうな顔をしてそっぽを向いていた。

「うっそ! 歩、何でここに居るの?」
「え? 小田桐に聞いたとかじゃなかったの?」

 私の両肩を持ち、一旦距離をとったジャッ君は『ううん、知らないよ!』と、私と会ったのは単なる偶然なのだと、嬉しそうに満面の笑みを浮かべていた。その姿に思わず、耳を垂らして尻尾を振りながらうれションしている座敷犬を思い浮かべてしまった。
 てっきり、ジャッ君の事を気に入っている私の為に、小田桐が連れてきてくれたのかと思ったが、ジャッ君のこの様子を見るとどうもそうではないらしい。小田桐もあからさまに面倒臭そうな表情を見せた。

「所でジャッ君達、ここで何やってんの?」
「あ、うん! 今度ね、あそこに建つビルに父さんの会社が入るんだよ。まだ、部屋が全部埋まってないから、こうしてホラ、ビラ配りしてるんだ。――あ、はい、どうぞ? よろしくね」

 そう言っている間でも、ジャッ君からビラを貰おうと女子高生が列をなしている。ウィンクをしながら一枚一枚、丁寧にまた配り始めると、手元にあったビラは全て無くなってしまった。
 その辺にいる男がそんな事をしても気持ち悪いだけだが、まるで少女漫画に出てくる王子様のようなジャッ君がやると本当に絵になる。いくら同じ顔をしているとは言え小田桐が同じ事をしたとしても、こればっかりはやはり気持ち悪いだけだろうなと心底思ってしまった。

「おい、ジャック! お前、こんなガキ共に配っても仕方ねぇだろ!? どうすんだよ、もう無いぞ? あれ、一般人に配るもんじゃないのに」
「えー? だって、みんなが欲しいって言うから……」

 小田桐に怒られてシュンッとなったジャッ君に、彼には悪いけれど胸がキュンッとなってしまった。周りを見てみれば女子高生達もどうやらキュンッとなっているのか、胸の前でみんな指を組んで目を輝かせていた。

「あー、クソッ! もう、お前らガキ共はさっさと散れ!」
「えー? 何ぃ、この人ぉー。ワイルドっぽくて格好いいって思ったけど、感じわるー」
「――っ! うるさい! ガキはさっさと帰ってションベンして寝ろ!」

 小田桐が大声を張り上げると、女子高生達はぶつくさと言いながら散っていった。

「もう、兄さん! 女性に対してそんな言い方失礼だよ! ……? あー、コホン」
「?」

 口許に丸めた手をあて、ジャッ君はわざとらしく咳払いをした。

「ところで歩。そちらの女性は?」

 ジャッ君の視線の先を追うと、どうやら私の後ろに立っていた輝ちゃんの事を指しているようだ。紹介してくれないのかと言いたげな視線とともに微笑みかけられ、相変わらずだなと感心しつつ、彼に向き直った。

「ああ、一緒にバイトしてる望月さんだよ。私ね、ここでバイトしてて……って!?」
「どうも、よろしくね」
「あ、はい。よろしくお願いしま――すぅ!?」

 自分がここで働いているのだと教えるつもりで店の方に振り返ってからジャッ君に視線を戻すと、彼は輝ちゃんの手を掬いその手の甲に口づけを落としている真っ最中であった。これには流石におっとりしている輝ちゃんでも動揺したのか、赤くなった頬を空いている手で覆っていた。
 見るからにお嬢様な輝ちゃんの手の甲にキスを落とす王子様のようなジャッ君。二人のその光景がとても様になっていて、私は少女漫画の世界にトリップしてしまったのかと錯覚してしまった。

「こ、こら! あんた、ここで何やってるんだよ!」
「――? あ、慎吾さん来た」
「え?」

 せっかく人がうっとりしている所に邪魔が入ってしまった。店の中から鼻息荒くして慎吾さんがやって来る。小田桐を何故か敵視している慎吾さんの事だから、きっとまた面倒な事になるのかと思うと頭が痛い。

「ほら、小田桐。ビラ無くなったんだったら、さっさとどっか行きなよ」
「んあ? ああ、そうだな」

 とにかく、店の前から小田桐さえ排除すれば慎吾さんの怒りも収まるだろう。そう思った私は、小田桐の背中をぐいぐいと押した。
 途端、バシンッと何かを払い落とすような音が背後で聞こえ、小田桐も私も同時に後ろを振り返った。

「え?」

 振り返ると、先ほどの音はどうやら慎吾さんがジャッ君の手を叩き払った音の様だ。輝ちゃんとジャッ君の間で慎吾さんの手が振り下ろされていて、手を払われたらしいジャッ君は、困惑の表情を浮かべていた。驚いたのはジャッ君だけではない。その場にいる全員が、一体どうしたのかと固唾をのんで慎吾さんを見つめていた。

「……ああ、そうか」

 しばらくして、何かを悟った様な表情を浮かべたジャッ君が、思いも寄らない言葉を発する。

「君は彼女の事が好きなんだね。これは失礼」
「っ!?」
「え゛っ!?」

 ジャッ君のその言葉に、私も輝ちゃんも耳を疑う。会って数秒も経っていないと言うのに、そんな風に考える事が出来るなんてさすがジャッ君。恋愛経験値がカンストしているだけある。ただ、ちょっと違うのは『慎吾さんが輝ちゃんを好き』ではなく、『輝ちゃんが慎吾さんを好き』なわけなんだけども。

「え、あの、そんなんじゃ……無いですよ?」

 軽く握った手を口元に持っていき、恥ずかしそうに俯いている輝ちゃんがそう言うと、ジャッ君は腕を組んで顎に手をやった。

「えー、そう? だって、ほら。彼」
「……、――えっ!?」

 ジャッ君が慎吾さんの方へ首を曲げると、輝ちゃんも私もそれにつられて慎吾さんに目を向けた。信じられない事に、湯気が出そうなくらい耳の先まで真っ赤にし、ぎゅっと握った拳を慎吾さんはプルプルと小刻みに震えさせていた。


 ◇◆◇

 その後、何となくそこに居辛くなってしまったジャッ君と小田桐と私。輝ちゃんと慎吾さんを残し、そこから立ち去る事にした。本当は自転車を取りに行きたい。けれど、邪魔をしちゃ悪いからもう少し後になってから取りに行くことにした。
 しかし、小田桐にしろジャッ君にしろ、この兄弟は突然現れたと思ったら赤の他人を巻き込んで、何故こんなにもあたふたとさせるんだろう。まぁ、慎吾さんと輝ちゃんに至っては、思いがけずいい展開になり、私としては喜ばしい限りだけれども。
 他人事ながらなんだか嬉しくなり、オレンジ色に染まり始めた空を見上げながら口角をキュッと上げた。

「あ、そうだ。歩、今日一緒に食事しない?」

 隣を歩くジャッ君が首を傾げて私の顔を覗き込むようにしてそう言った。

「え? 今日?」
「兄さんちにさ、梨乃って言うお手伝いさんがいるんだけど、凄く料理が上手なんだ。一緒にどうかなって」
「え? お手伝いさん? あの人って小田桐の日本語教師じゃないの?」
「……梨乃のメインの業務は俺の監視役だろ」

 少し前を歩く小田桐が振り返って無愛想に言う。

「日本語教師? 監視役? ――ああ、まぁ確かに兄さんにはどっちも必要かもね」

 意味深な目でジャッ君が小田桐の方を見ると、小田桐はつまらなさそうな表情を浮かべていた。

 ――また梨乃さん。
 その名前を聞いて、忘れていた感情の波が一気に押し寄せてきた。先程までの明るい雰囲気が一転し、私の顔から笑みが消えていくのが自分でもわかる。

「あはは。――歩?」
「……私、行かない」

 歩くスピードが落ちていったと思ったら、私の足は完全に歩く事を止めてしまった。

「どうして?」

 私の前に立ったジャッ君は、不思議そうな面持ちで私を真っ直ぐ見つめている。もしかすると、彼の中では小田桐と私は未だに仲が良いって事になっているのであろうか。だが、『昔と違って今は仲が悪い』とも非常に言い難い状況である。
 悪気はないのだろうが、大きな目でじっと見つめられると、どうにも自分が悪者の様な気がしてくる。ジャッ君から視線を外すと、自分の足元を見つめながらこの場を切り抜ける為の理由を探していた。

「あ、えーと。実はちょっと風邪気味でね。……でもジャッ君、まだ日本に居るんでしょ?」
「え? ああ、うん。まだしばらくはいるよ?」
「なら、また今度にしようよ! 今日は……ちょっと無理、かな」

 断るのに丁度いい理由を思いつき、やっとの事で顔を上げることが出来た。

「……」

 ふと、ジャッ君の肩越しに見えた小田桐の表情は、心なしか寂しそうな目をしている様に思えた。


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