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おしまいの後
お昼休みとエムエッティ
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だって、普通ならそう思うだろ。
あの桐生君だぞ、尾台ちゃん入社した当日に、可愛いなって呟いて、以後二十代を片想いで過ごし続けた桐生君だぞ?!
そりゃ、自席に帰ってきた桐生君見たら、その姿に泣きながら肩揺するって。
「ちょっと、桐生君!! 尾台ちゃんに未練あるからっていくらなんでもそっくり人形ポケット入れて歩くってもう、俺涙で明日が見えなくなるから止めて?! 合コン行こうって毎週誘ってるじゃん」
かなりの迫真の演技で迫ってみたけど、桐生君にすげー迷惑そうな顔されてしまった。
「止めろ、人形じゃないよ本人だから」
「え」
そんなはずない! って思ったけど、胸ポケットに入ってる尾台ちゃん人形はピッと右手を上げて笑ったので両手をあげて、ひえええって驚いてしまった。
「おはよーございます有沢さん! 小さくなってみました」
「あ、マジで本物?!」
桐生君ちょっと睨みながら頷いてきて、いや俺の反応は間違えてなかったと思うよ?!
「これから商談があるだろ一緒に行くって言うから、とりあえずこっちに連れてきた」
「この状態で仕事するの尾台ちゃん」
桐生君が少し胸ポケット引っ張って下に手を添えれば尾ちゃんは出て来て机に着地した。
目の上に手を添えて、おお~ここが営業の机ですか! って辺り見渡してる。
俺はプルプルする両手を必死に拳にして耐えたけど、その周辺にいる奴らは口に手当てたり、目を背けたりと、様様な反応だったが、まあ一言で言うとなんだよそれ可愛いって反応だよ。
尾台ちゃんってば降りて早々に机の掃除を始めた、PCのディスプレイをティッシュで拭いてハーハーして拭いてってしてる。
振り返って桐生君にお仕事の話しましょって笑って、あの冷静沈着なデカイ体がグラって後ろに傾いてた。
資料捲って打ち合わせしてんだけど、大きい声出すの大変だからって尾台ちゃんは桐生君の肩に乗って話してて、何か面白い事思いつくと、耳引っ張って、桐生君が手を尾台ちゃんの前に添えれば二人で内緒話してクスクス笑って…………そんな仲良いなら付き合えよもおおお!!!! って思うけど、昔から二人はこんなんなんだよな、今は尾台ちゃんが小さいだけで、いつだって二人は笑い合ってたよ。
が、袴田君の話を盗み聞ぎして思ったのは、尾台ちゃんが意外にもわがままだって事実。
この前、偶然廊下の隅で尾台ちゃんが袴田君を殴ってる所見た、殴ってるって言っても胸をドンドンだけど、
「お疲れ様でした、はいいけど肩ポンポンする必要ってないじゃないですかぁ? 袴田君のバカ!! あれでしょ? あの子の方がラブリスのコスプレ似合うと思ったんだぁ? どうせ私はアラサーですぅ!! 直ぐ若い子に媚び売ってムカツクんだから、この不埒眼鏡!! あなただけですとか言って嘘つき眼鏡! もげろ!」って胸殴ってて、袴田君ははいはいゴメンね、もうしなから許して下さいって抱き締めて頭撫でて諭してたかな。
なーんか傷付くよな? はた目から見て仲良さそうなのは温和な桐生君の方だけどさ? うーん、この違い。
尾台ちゃんが桐生君にバカ! なんて言ってる所見た事ねえや。
ああ、うんもちろん俺にもな(触りすぎて止めてくださいはある)。
けど、桐生君の眼差しは相変わらず真っすぐで、なんだかんだ心の中も変わってないんだと思う。
かくゆう俺もプライベートに変化がないから、気持ちも据え置きのまんまだ。
やっぱ失恋って、新たな恋がなきゃ上書きできないもんで、俺も桐生君も難しいよな。
尾台ちゃんを越える恋って探して直ぐ見つかる訳じゃないし、こうやっていやでも彼女に触れてしまうから中々吹っ切れないよ。
桐生君は少し席を外して、尾台ちゃんは桐生君の名刺の整理をしてた。
もう契約が終わった人や、会社を移った人、いらないだろうに桐生君は一応って捨てられずに持ってるから名刺入れがいつもパンパンなんだ、それを一枚一枚確認して、さすが尾台ちゃんは全員覚えていて今必要なのとで分けてる。
ペラペラな名刺でも一生懸命運んでて、可愛くて頭ちょんちょんしたら、俺を見て笑った。
「疲れたんです?」
「ん?」
尾台ちゃんは、こっちの机に来て、ペン立てに入っているシュガースティックを取り出してブンブン振る。
「煮詰まった時は糖分ですよ! 私が入れてあげますから!」
ってそれ尾台ちゃんがくれたプレミアスティックだったから取っておいてあったんだけど、まさかそれを小さい尾台ちゃんが入れてくれるなんて。
ぬるくなったコーヒーに更に砂糖が追加され、体より大きいスプーンで掻き回してる尾台ちゃんは可愛いけれど、それ飲むのやだなあ……試しに味見して? って少しすくって飲ませたらあっま! って口塞いでるし、でもこれでストレスも吹き飛みますよって言われた、そりゃ吹き飛ぶよ! だってすげーたのしーもんこのやりとり!!
で、尾台ちゃんは時間がきて桐生君に攫われ、商談が終わった後は八雲さんが持って帰ってしまった。
あーあ、もっと尾台ちゃん拝みたかったのになって桐生君と昼飯食いに近場のイタリアン行ったら、久瀬さんと八雲さんがいて……あ、尾台ちゃんもいる!!
まだ店が空いてるのもあってご一緒させてもらう事にした。
こんな体なのでお弁当は作れなかったし、袴田君はランチ兼ねてミーティングだそうだ、やった!
「私の分頼まなくても、めぐちゃんと寧々ちゃんの少しもらったらお腹いっぱいになるよね」
「私は今日ミートソーススパゲッティな気分なんだけどいいですかね尾台先輩」
「いいよ! 大好き」
「私はオムライスが食べたいです尾台さん」
「yes!」
おっきいパスタにオムライス楽しみ~って尾台ちゃんは両手を口に当てて可愛い。
俺は本日のランチにあった牡蠣とキャベツのペペロンチーノと桐生君はミックスピザだった。
私がやる! って皆の前にフォークなんかを揃えてて、いいよ俺がやるよって言いたいけど、見たくて言えない。
あの常にじと目で無表情の久瀬さんですら、鼻掻くふりして口元ニヤけてるし、八雲さんに至っては隠す気0なので両手胸に当てて眼鏡の奥の目うるうるさせてる。
で、桐生君はというとおしぼりで顔の半分を拭いてておっさんかって思ったらタオルが赤く染まっていた。
おい、興奮して鼻血出す人間初めて見たぞ。
食事が運ばれてきて、取皿に分けたご飯を前にデザート用スプーンとフォークを装備した尾台ちゃんは目を輝かせていた。
「山盛りのご飯なんてアニメの世界みたい!!」
「この後デザートも来るんだからピッチ落としてよねえったん」
「わかってるよお、ケーキお腹いっぱい食べるの夢だったんだから!」
フードファイト!! って勢いよく食べ始めてでもやっぱりスパゲッティ一本ずつ食べてる尾台ちゃんは可愛かったし、久瀬さんに口拭かれたり、オムライスも食べたいって八雲さんに食べさせてもらってる姿も可愛い以外に表現のしようがなくて、これどっかで買えないのかなって思ってしまった。
桐生君は動揺から間違えて取り皿食ってたね。
デザートのアイス目の前に喜んで跳ねてるのもお持ち帰りレベルで愛らしかったし、寒くなっちゃったって温かい紅茶桐生君からスプーンで飲ませてもらってて、もう一生このままでいいよ……って誰もが思っていたと思う(仕事的には困るけど)
会社に戻って、午後の仕事が始まって、まさかの尾台ちゃんから納品確認のメールがきて、マジで仕事してるよってビビりながら夕方。
外で営業して席に戻るがてら、尾台ちゃんどうしてるのかなって覗きに行けばPCの前に小さな姿はなかった。
「あれ? 尾台ちゃんは?」
「寝てますよ」
と久瀬さんが答えてしーってされて、八雲さんが尾台ちゃん愛用のカップを指差す。
「尾台さん何するのにも全身運動ですからね。そうとう体力使ったんだと思います」
って覗いだカップの中にかティッシュが詰められてて尾台ちゃんはそこで丸くなって猫のハンカチかけて寝てた。
口の中ムズムズして、深く目を閉じる、ヤ、ヤバイぞ、これはヤバイ!!!
と理性を奮い立たせれば久瀬さんが。
「持って帰っちゃダメですからね」
と釘を刺されて、頷けば尾台ちゃんは小さなカップの中で何の夢を見ているのか笑っていた。
あの桐生君だぞ、尾台ちゃん入社した当日に、可愛いなって呟いて、以後二十代を片想いで過ごし続けた桐生君だぞ?!
そりゃ、自席に帰ってきた桐生君見たら、その姿に泣きながら肩揺するって。
「ちょっと、桐生君!! 尾台ちゃんに未練あるからっていくらなんでもそっくり人形ポケット入れて歩くってもう、俺涙で明日が見えなくなるから止めて?! 合コン行こうって毎週誘ってるじゃん」
かなりの迫真の演技で迫ってみたけど、桐生君にすげー迷惑そうな顔されてしまった。
「止めろ、人形じゃないよ本人だから」
「え」
そんなはずない! って思ったけど、胸ポケットに入ってる尾台ちゃん人形はピッと右手を上げて笑ったので両手をあげて、ひえええって驚いてしまった。
「おはよーございます有沢さん! 小さくなってみました」
「あ、マジで本物?!」
桐生君ちょっと睨みながら頷いてきて、いや俺の反応は間違えてなかったと思うよ?!
「これから商談があるだろ一緒に行くって言うから、とりあえずこっちに連れてきた」
「この状態で仕事するの尾台ちゃん」
桐生君が少し胸ポケット引っ張って下に手を添えれば尾ちゃんは出て来て机に着地した。
目の上に手を添えて、おお~ここが営業の机ですか! って辺り見渡してる。
俺はプルプルする両手を必死に拳にして耐えたけど、その周辺にいる奴らは口に手当てたり、目を背けたりと、様様な反応だったが、まあ一言で言うとなんだよそれ可愛いって反応だよ。
尾台ちゃんってば降りて早々に机の掃除を始めた、PCのディスプレイをティッシュで拭いてハーハーして拭いてってしてる。
振り返って桐生君にお仕事の話しましょって笑って、あの冷静沈着なデカイ体がグラって後ろに傾いてた。
資料捲って打ち合わせしてんだけど、大きい声出すの大変だからって尾台ちゃんは桐生君の肩に乗って話してて、何か面白い事思いつくと、耳引っ張って、桐生君が手を尾台ちゃんの前に添えれば二人で内緒話してクスクス笑って…………そんな仲良いなら付き合えよもおおお!!!! って思うけど、昔から二人はこんなんなんだよな、今は尾台ちゃんが小さいだけで、いつだって二人は笑い合ってたよ。
が、袴田君の話を盗み聞ぎして思ったのは、尾台ちゃんが意外にもわがままだって事実。
この前、偶然廊下の隅で尾台ちゃんが袴田君を殴ってる所見た、殴ってるって言っても胸をドンドンだけど、
「お疲れ様でした、はいいけど肩ポンポンする必要ってないじゃないですかぁ? 袴田君のバカ!! あれでしょ? あの子の方がラブリスのコスプレ似合うと思ったんだぁ? どうせ私はアラサーですぅ!! 直ぐ若い子に媚び売ってムカツクんだから、この不埒眼鏡!! あなただけですとか言って嘘つき眼鏡! もげろ!」って胸殴ってて、袴田君ははいはいゴメンね、もうしなから許して下さいって抱き締めて頭撫でて諭してたかな。
なーんか傷付くよな? はた目から見て仲良さそうなのは温和な桐生君の方だけどさ? うーん、この違い。
尾台ちゃんが桐生君にバカ! なんて言ってる所見た事ねえや。
ああ、うんもちろん俺にもな(触りすぎて止めてくださいはある)。
けど、桐生君の眼差しは相変わらず真っすぐで、なんだかんだ心の中も変わってないんだと思う。
かくゆう俺もプライベートに変化がないから、気持ちも据え置きのまんまだ。
やっぱ失恋って、新たな恋がなきゃ上書きできないもんで、俺も桐生君も難しいよな。
尾台ちゃんを越える恋って探して直ぐ見つかる訳じゃないし、こうやっていやでも彼女に触れてしまうから中々吹っ切れないよ。
桐生君は少し席を外して、尾台ちゃんは桐生君の名刺の整理をしてた。
もう契約が終わった人や、会社を移った人、いらないだろうに桐生君は一応って捨てられずに持ってるから名刺入れがいつもパンパンなんだ、それを一枚一枚確認して、さすが尾台ちゃんは全員覚えていて今必要なのとで分けてる。
ペラペラな名刺でも一生懸命運んでて、可愛くて頭ちょんちょんしたら、俺を見て笑った。
「疲れたんです?」
「ん?」
尾台ちゃんは、こっちの机に来て、ペン立てに入っているシュガースティックを取り出してブンブン振る。
「煮詰まった時は糖分ですよ! 私が入れてあげますから!」
ってそれ尾台ちゃんがくれたプレミアスティックだったから取っておいてあったんだけど、まさかそれを小さい尾台ちゃんが入れてくれるなんて。
ぬるくなったコーヒーに更に砂糖が追加され、体より大きいスプーンで掻き回してる尾台ちゃんは可愛いけれど、それ飲むのやだなあ……試しに味見して? って少しすくって飲ませたらあっま! って口塞いでるし、でもこれでストレスも吹き飛みますよって言われた、そりゃ吹き飛ぶよ! だってすげーたのしーもんこのやりとり!!
で、尾台ちゃんは時間がきて桐生君に攫われ、商談が終わった後は八雲さんが持って帰ってしまった。
あーあ、もっと尾台ちゃん拝みたかったのになって桐生君と昼飯食いに近場のイタリアン行ったら、久瀬さんと八雲さんがいて……あ、尾台ちゃんもいる!!
まだ店が空いてるのもあってご一緒させてもらう事にした。
こんな体なのでお弁当は作れなかったし、袴田君はランチ兼ねてミーティングだそうだ、やった!
「私の分頼まなくても、めぐちゃんと寧々ちゃんの少しもらったらお腹いっぱいになるよね」
「私は今日ミートソーススパゲッティな気分なんだけどいいですかね尾台先輩」
「いいよ! 大好き」
「私はオムライスが食べたいです尾台さん」
「yes!」
おっきいパスタにオムライス楽しみ~って尾台ちゃんは両手を口に当てて可愛い。
俺は本日のランチにあった牡蠣とキャベツのペペロンチーノと桐生君はミックスピザだった。
私がやる! って皆の前にフォークなんかを揃えてて、いいよ俺がやるよって言いたいけど、見たくて言えない。
あの常にじと目で無表情の久瀬さんですら、鼻掻くふりして口元ニヤけてるし、八雲さんに至っては隠す気0なので両手胸に当てて眼鏡の奥の目うるうるさせてる。
で、桐生君はというとおしぼりで顔の半分を拭いてておっさんかって思ったらタオルが赤く染まっていた。
おい、興奮して鼻血出す人間初めて見たぞ。
食事が運ばれてきて、取皿に分けたご飯を前にデザート用スプーンとフォークを装備した尾台ちゃんは目を輝かせていた。
「山盛りのご飯なんてアニメの世界みたい!!」
「この後デザートも来るんだからピッチ落としてよねえったん」
「わかってるよお、ケーキお腹いっぱい食べるの夢だったんだから!」
フードファイト!! って勢いよく食べ始めてでもやっぱりスパゲッティ一本ずつ食べてる尾台ちゃんは可愛かったし、久瀬さんに口拭かれたり、オムライスも食べたいって八雲さんに食べさせてもらってる姿も可愛い以外に表現のしようがなくて、これどっかで買えないのかなって思ってしまった。
桐生君は動揺から間違えて取り皿食ってたね。
デザートのアイス目の前に喜んで跳ねてるのもお持ち帰りレベルで愛らしかったし、寒くなっちゃったって温かい紅茶桐生君からスプーンで飲ませてもらってて、もう一生このままでいいよ……って誰もが思っていたと思う(仕事的には困るけど)
会社に戻って、午後の仕事が始まって、まさかの尾台ちゃんから納品確認のメールがきて、マジで仕事してるよってビビりながら夕方。
外で営業して席に戻るがてら、尾台ちゃんどうしてるのかなって覗きに行けばPCの前に小さな姿はなかった。
「あれ? 尾台ちゃんは?」
「寝てますよ」
と久瀬さんが答えてしーってされて、八雲さんが尾台ちゃん愛用のカップを指差す。
「尾台さん何するのにも全身運動ですからね。そうとう体力使ったんだと思います」
って覗いだカップの中にかティッシュが詰められてて尾台ちゃんはそこで丸くなって猫のハンカチかけて寝てた。
口の中ムズムズして、深く目を閉じる、ヤ、ヤバイぞ、これはヤバイ!!!
と理性を奮い立たせれば久瀬さんが。
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