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おしまいの後
桐生君と尾台ちゃん2 ◎
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真面目に生きてこなかったつけが回ってきた。
俺は人一人、どうやって慰めていいか分からない。
本当の人の距離間というのが掴めないんだ。
さっき嘘を吐いた、今まで会社を辞めていった子、別に初めから体目的で近寄ったんじゃないんだよ、本当だ信じてもらえないかもしれないけれど。
廊下で泣いていたから、大丈夫? って声を掛けた、普通だろ。
声を掛けて笑ってあげたら、もっと泣かれたんだよ、ちょっと位抱きしめてあげるだろ、これも普通だと思う。
色々抱え込んでそうだったから話聞くよって、ご飯食べに行って、でも聞いても現状を変えてあげられる権力も行動力もない訳で、それでも今くらいは辛いこと忘れられたら…………なんて思ってたらヤッちゃってた、という話。
で、いくらなんでもこれはまずいか、と思ったけれど案外相手の方は癒されたって言って持ち直したりするから、ずるずる続いちゃうんだけど、まあなんというか付き合ってなくても、そういうことすると雰囲気変わってくるじゃん?
特に女の方が、目の色が変わって俺を視線で追ったりするもんだから、直に俺をひいきにしてたお局に察知されてパワハラがエスカレート、そんで辞めてしまうという、俺がとどめを刺してしまったかのような結末に……。
だから、尾台ちゃん詰められてるの分かってても、一番弱ってて励ましたい時に何て声掛けたらいいのかわかんなくて触れられなかった、実際尾台ちゃんとはヤリたいし、でもヤッちゃったらおしまいだ。
すっげージレンマ。でも、入社当時に俺がこの会社で生き延びるには、あっちに取り入るしかなったんだもんよ。
でも、じゃあ真面目な話を肉体関係抜いてできんのかって言われたら自信がない。
こないだ、大学の同期に偶然会って飲みに行った、今死にそうなくらい辛くてさーって始めたそいつに話もそこそこ聞いて、俺は「そんなの皆一緒だろ、俺だって辛いよ」ってな具合に答えてしまった。
言った時は何とも思わなかった、でも言い終えた後そいつは「ああ、そうだな……」と目を逸らして酒を煽って……。
それからは、他愛もない話をするだけで俺達は別れてしまった。
以後、そいつから連絡はない。
俺はきっと失言した、でもどこが失言だったかよくわかんなくて、でもそいつは一瞬泣きそうな顔をしてた悔しそうな悲しそうな顔をして、でも男だから泣かなかった。
俺が一人で考えたって答えがでないから、桐生君に同じことを言ってみたよ。
「桐生君、俺今死ぬほど辛い」
「ん? そっかごめんな僕が会社誘って、初めから離職率は悪いとは話してたけど、詳しい話は言えなかったし。何かされた?」
「え……い、いやごめん嘘、死ぬ程は辛くない」
「そうか、何があった?」
「んっと……ああ、っつか、桐生君のが辛いでしょ! 今尾台ちゃんの為に証拠だなんだって毎日動き回って嫌がらせされて」
桐生君は一瞬眉を寄せて不思議そうに俺を見た。
「だからなんだよ、お前が大変なのと僕の話は別だろ。僕の方が辛いんだからお前は辛くないってどんな理論だよ。僕達は肉体的にも精神的にもキャパが違う、たった一言の捉え方だって違う別々の人間なのに、辛さが一緒な訳ないだろう」
「そっか……」
「ばかだな、僕のことはいいんだよ。仕事終わったら飯食いに行こうよ、話聞くからさ。ごめん、言われるまで気が付かなくて、大和に死なれたら僕は困るよ」
「いや、いい……何にも……辛いことなんて、ない」
最悪、本当に最低、謝らなきゃ。
廊下を突き当たって給湯室の奥に誰も近寄らない自販機がある、たまに尾台ちゃんがいる、でも二人きりでなんて話せない。
話せない癖に気になって、コップを洗うふりをして覗けば、そこには桐生君の姿があった。
膝には尾台ちゃんの頭があって眠っているようだった。
俺に気付いてしっと唇に指を当てた桐生君はその手で尾台ちゃんの肩を優しく撫でていた。
笑って頷いて、二人に背を向けた。
もう二度とここは覗かない。
抱き締めて、裸になってセックスしたって、何の役にも立たなかった俺。
勇敢で誠実で言葉だけで相手を安心させて、今からその全てから救おうとしてる桐生君。
楽しいことが大好きで友達だってたくさんいたんだ、あんなに人気者だったはずなのに、人を傷付けてまでそれを守っていたのに、この手が抱いた肩は全て見返りを期待して伸ばしていたんだと今更になって気付く、でも何かを埋めたかったんだ。
一人でいたくないんだ、そのために俺は嘘で自分を塗り固めた。
何もかもが、もう手遅れだ。
寂しくて、苦しくて、死にたくなった。
あんなに見てきた涙の中で俺の涙が一番滑稽でウザかった。
デスクでいつになく項垂れていたら、
「あーりさーわさん? どうしました? そろそろお客さん来ますよ」
「うわッ!!」
跳ね起きて、やっぱり尾台ちゃん。
コーヒー机に置いてくれて、いつもどおり砂糖は二本で。
そうしたら、今日は胸からもう一本スティックシュガーを取り出したのだ。
「疲れてる時は糖分ですけど、もう一本いきますか?」
「う、うん! いる!」
いらないけど、胸ポケットからでてきたからいる!!
シュガーをステッキみたいに振ってる尾台ちゃんは安定の可愛さなんだけど……あれ……? そういえば。
「尾台ちゃんさ」
「はい?」
「前なら、そうやってボールペンとか持って【ミラクルチャージ! ラブリーメディスンッ☆】とか言っ」
「ななななななな何言ってるんですか有沢さん、私そんなの知りませんけど!!!!」
「いやいやいや、あれ確かマジクロでしょ妹大好きだったし、ん? あれなんでやらなくなっちゃたの? 結構好きだったのに……」
「う」
尾台ちゃんは、気まずそうに目を細めてずいっとスティックをデスクに置いた。
「俺何かまずいこと言った?」
「い、いえ。有沢さんは悪くないんですよ? えーっと……上手く話せないんですど……あんなの良い年して気持ち悪かったですよね。ごめんなさい」
「いやいや、そうじゃなくって」
頭下げられちゃって、意味わかんね。
んで上げた顔泣きそうだし……思わず肩に手が伸びそうになったところで、
「尾台さん! いつまで待たせるのよ」
「はい、今行きます。それじゃあ商談頑張って下さいね」
葛西さんの声がして、尾台ちゃんはそっちに行ってしまった。
それで、桐生君が直訴しに行くって言った前日、その当時お飾り部長の代わりに、営業四課の仕事をほぼ一人でまわしていた辰巳さんと俺と三人で話をした。
長髪の金色の髪をかき上げて眼鏡を直した辰巳さんは不満そうな顔で封筒を眺めて言う。
「実にクレイジーだね桐生君。僕にはこの文字【遺書】と読めるのだけれど」
「このくらい意気込みじゃないと話聞いてもらえないかなと思いまして」
「意気込みではない、これは脅迫だよ桐生、実にマイナスな力の使い方だ。書にはね、魂が宿るんだよ。今の君にその気がなくても、明日もし目の前でこの封筒を踏まれて君は正気を保っていられるかな」
「その時は……」
温厚な辰巳さんの鋭い視線に、俺が耐えきれなくなって馬鹿な癖に間に入る。
「まあまあまあまあ、封筒は後で書き直させますから」
「頼みましたよ有沢君。僕達はさ一枚の紙にペンと印鑑で何千万って契約を交わしてるだろ。もっと字を重んじないといいけないよ。君には賛同している、ゆえに僕も最善を尽くして協力する。だからこそ、遺書ではダメなんだ、桐生君わかる?」
「はい」
「本気なら正々堂々と最後まで生きなさい」
「わかりました」
桐生君は頭を下げて封筒を胸ポケットにしまった。
帰り道、二人になったけど、結局俺から文字がどうとかって言えなかった。
だから桐生君が封筒を書き直しかどうか知らない。
俺は人一人、どうやって慰めていいか分からない。
本当の人の距離間というのが掴めないんだ。
さっき嘘を吐いた、今まで会社を辞めていった子、別に初めから体目的で近寄ったんじゃないんだよ、本当だ信じてもらえないかもしれないけれど。
廊下で泣いていたから、大丈夫? って声を掛けた、普通だろ。
声を掛けて笑ってあげたら、もっと泣かれたんだよ、ちょっと位抱きしめてあげるだろ、これも普通だと思う。
色々抱え込んでそうだったから話聞くよって、ご飯食べに行って、でも聞いても現状を変えてあげられる権力も行動力もない訳で、それでも今くらいは辛いこと忘れられたら…………なんて思ってたらヤッちゃってた、という話。
で、いくらなんでもこれはまずいか、と思ったけれど案外相手の方は癒されたって言って持ち直したりするから、ずるずる続いちゃうんだけど、まあなんというか付き合ってなくても、そういうことすると雰囲気変わってくるじゃん?
特に女の方が、目の色が変わって俺を視線で追ったりするもんだから、直に俺をひいきにしてたお局に察知されてパワハラがエスカレート、そんで辞めてしまうという、俺がとどめを刺してしまったかのような結末に……。
だから、尾台ちゃん詰められてるの分かってても、一番弱ってて励ましたい時に何て声掛けたらいいのかわかんなくて触れられなかった、実際尾台ちゃんとはヤリたいし、でもヤッちゃったらおしまいだ。
すっげージレンマ。でも、入社当時に俺がこの会社で生き延びるには、あっちに取り入るしかなったんだもんよ。
でも、じゃあ真面目な話を肉体関係抜いてできんのかって言われたら自信がない。
こないだ、大学の同期に偶然会って飲みに行った、今死にそうなくらい辛くてさーって始めたそいつに話もそこそこ聞いて、俺は「そんなの皆一緒だろ、俺だって辛いよ」ってな具合に答えてしまった。
言った時は何とも思わなかった、でも言い終えた後そいつは「ああ、そうだな……」と目を逸らして酒を煽って……。
それからは、他愛もない話をするだけで俺達は別れてしまった。
以後、そいつから連絡はない。
俺はきっと失言した、でもどこが失言だったかよくわかんなくて、でもそいつは一瞬泣きそうな顔をしてた悔しそうな悲しそうな顔をして、でも男だから泣かなかった。
俺が一人で考えたって答えがでないから、桐生君に同じことを言ってみたよ。
「桐生君、俺今死ぬほど辛い」
「ん? そっかごめんな僕が会社誘って、初めから離職率は悪いとは話してたけど、詳しい話は言えなかったし。何かされた?」
「え……い、いやごめん嘘、死ぬ程は辛くない」
「そうか、何があった?」
「んっと……ああ、っつか、桐生君のが辛いでしょ! 今尾台ちゃんの為に証拠だなんだって毎日動き回って嫌がらせされて」
桐生君は一瞬眉を寄せて不思議そうに俺を見た。
「だからなんだよ、お前が大変なのと僕の話は別だろ。僕の方が辛いんだからお前は辛くないってどんな理論だよ。僕達は肉体的にも精神的にもキャパが違う、たった一言の捉え方だって違う別々の人間なのに、辛さが一緒な訳ないだろう」
「そっか……」
「ばかだな、僕のことはいいんだよ。仕事終わったら飯食いに行こうよ、話聞くからさ。ごめん、言われるまで気が付かなくて、大和に死なれたら僕は困るよ」
「いや、いい……何にも……辛いことなんて、ない」
最悪、本当に最低、謝らなきゃ。
廊下を突き当たって給湯室の奥に誰も近寄らない自販機がある、たまに尾台ちゃんがいる、でも二人きりでなんて話せない。
話せない癖に気になって、コップを洗うふりをして覗けば、そこには桐生君の姿があった。
膝には尾台ちゃんの頭があって眠っているようだった。
俺に気付いてしっと唇に指を当てた桐生君はその手で尾台ちゃんの肩を優しく撫でていた。
笑って頷いて、二人に背を向けた。
もう二度とここは覗かない。
抱き締めて、裸になってセックスしたって、何の役にも立たなかった俺。
勇敢で誠実で言葉だけで相手を安心させて、今からその全てから救おうとしてる桐生君。
楽しいことが大好きで友達だってたくさんいたんだ、あんなに人気者だったはずなのに、人を傷付けてまでそれを守っていたのに、この手が抱いた肩は全て見返りを期待して伸ばしていたんだと今更になって気付く、でも何かを埋めたかったんだ。
一人でいたくないんだ、そのために俺は嘘で自分を塗り固めた。
何もかもが、もう手遅れだ。
寂しくて、苦しくて、死にたくなった。
あんなに見てきた涙の中で俺の涙が一番滑稽でウザかった。
デスクでいつになく項垂れていたら、
「あーりさーわさん? どうしました? そろそろお客さん来ますよ」
「うわッ!!」
跳ね起きて、やっぱり尾台ちゃん。
コーヒー机に置いてくれて、いつもどおり砂糖は二本で。
そうしたら、今日は胸からもう一本スティックシュガーを取り出したのだ。
「疲れてる時は糖分ですけど、もう一本いきますか?」
「う、うん! いる!」
いらないけど、胸ポケットからでてきたからいる!!
シュガーをステッキみたいに振ってる尾台ちゃんは安定の可愛さなんだけど……あれ……? そういえば。
「尾台ちゃんさ」
「はい?」
「前なら、そうやってボールペンとか持って【ミラクルチャージ! ラブリーメディスンッ☆】とか言っ」
「ななななななな何言ってるんですか有沢さん、私そんなの知りませんけど!!!!」
「いやいやいや、あれ確かマジクロでしょ妹大好きだったし、ん? あれなんでやらなくなっちゃたの? 結構好きだったのに……」
「う」
尾台ちゃんは、気まずそうに目を細めてずいっとスティックをデスクに置いた。
「俺何かまずいこと言った?」
「い、いえ。有沢さんは悪くないんですよ? えーっと……上手く話せないんですど……あんなの良い年して気持ち悪かったですよね。ごめんなさい」
「いやいや、そうじゃなくって」
頭下げられちゃって、意味わかんね。
んで上げた顔泣きそうだし……思わず肩に手が伸びそうになったところで、
「尾台さん! いつまで待たせるのよ」
「はい、今行きます。それじゃあ商談頑張って下さいね」
葛西さんの声がして、尾台ちゃんはそっちに行ってしまった。
それで、桐生君が直訴しに行くって言った前日、その当時お飾り部長の代わりに、営業四課の仕事をほぼ一人でまわしていた辰巳さんと俺と三人で話をした。
長髪の金色の髪をかき上げて眼鏡を直した辰巳さんは不満そうな顔で封筒を眺めて言う。
「実にクレイジーだね桐生君。僕にはこの文字【遺書】と読めるのだけれど」
「このくらい意気込みじゃないと話聞いてもらえないかなと思いまして」
「意気込みではない、これは脅迫だよ桐生、実にマイナスな力の使い方だ。書にはね、魂が宿るんだよ。今の君にその気がなくても、明日もし目の前でこの封筒を踏まれて君は正気を保っていられるかな」
「その時は……」
温厚な辰巳さんの鋭い視線に、俺が耐えきれなくなって馬鹿な癖に間に入る。
「まあまあまあまあ、封筒は後で書き直させますから」
「頼みましたよ有沢君。僕達はさ一枚の紙にペンと印鑑で何千万って契約を交わしてるだろ。もっと字を重んじないといいけないよ。君には賛同している、ゆえに僕も最善を尽くして協力する。だからこそ、遺書ではダメなんだ、桐生君わかる?」
「はい」
「本気なら正々堂々と最後まで生きなさい」
「わかりました」
桐生君は頭を下げて封筒を胸ポケットにしまった。
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